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制作日誌/深森の帝國

〝認識が言語を予感するように、言語は認識を想起する〟・・・ヘルダーリン(ドイツ詩人)

時事感想:キョンシー江沢民

海外時事の感想。江沢民の件はビックリしました。

江沢民死亡か否かは権力闘争の結果次第で判明する(丸山光三或問集2011.7.7)

…赤いグループの頭目の方ですね…^^;;;;;;;

ちょっとだけですが、以前に見た不思議な夢(2011.6.14暁の夢)を思い出しました。

「死んだ」と言われていたり、「死んでない」と言われていたり、オカルト過ぎます…^^;

とりあえず、「キョンシー・江沢民」という事で(オカルトだから)☆

この怪奇過ぎる死亡情報の取り扱いを、つらつらと考えてみまして…、「秦の始皇帝が死んだ時も、こんな感じだったのかな」と思いました。

始皇帝に一番近い腹心の誰かが、始皇帝の死を隠すために、魚の干物の臭いで死体の臭いを誤魔化していたというエピソードがあったような…(全国を見回っている途中に始皇帝が死んだので、始皇帝が乗っていた駕籠の中に、すさまじい臭いのする魚の干物をいっぱい詰めたとか)

それにしても、こんなオカルトな局面を、21世紀現代に目撃するとは思いませんでした。

…確か、始皇帝が死んだ後、秘密結社主催の民衆反乱が起きて、項羽と劉邦が頭角を現したのでした。

もし、破れかぶれになった人々が今まさに同じ事を繰り返そうとしているのであれば…、中国国内は、再び大変な乱世に入るのでは無かろうかと思いました。現代の項羽と劉邦が誰なのか、主役となる秘密結社が何処なのか、非常に興味シンシンではありますが…

習近平の軍事委員会副主席就任と中共異端思想を考える(シナにつける薬2009.9.18)

将来がどうなるか?という点で、考えさせられた記事です。彼が権力を握って権力闘争に本格的に参入するとしたら、項羽タイプになるのか劉邦タイプになるのか、悩むところでありますけれども。資料を読んで見る限りでは、劉邦タイプに大化けする可能性がありそうな…(アセアセ)

…しかし、彼は、有能な部下から人望があるタイプなのでしょうか。人相をじーっと見る限りでは、その辺はちょっと微妙かなと思いました。でも、これは日本人としての感覚なので、向こうでは違うのかも知れないです。


FriendFeedコメントより転載

江沢民という小人物は、無能なくせに地位保全や権力闘争には長けている、という某奸物そっくりの政治的亡霊でありました。しかしそのしっかりにぎった利権には有象無象が喰らいつき、鄧小平が準備した「経済発展」「経済大国」の成果をしゃぶり尽くしてきたのであります。そのこともあってシナ人民の江沢民(川が民を浸す、とも読めます♪)に対する憎悪は深いのであります。それに比せば、習近平については不明の点が多く、ただその父で「改革派」「開明派」であった習仲勲のポジテイヴ・イメージと重ねて見るむきが多く、期待半ばするというところでせうか?胡温政権が、江沢民一派の妨害でその政策を思う存分実施できなかった分を期待するということでせうが、さていかなることにあいなりまするか大いに見物ではあります。私見では団派と太子党は江沢民の影響を完全払拭するということで権力を再配分し手打ちとなるのではないか、と思います。 - 丸山光三
《返信》丸山さま、コメントありがとうございます^^…江沢民は、意外に影響力が大きい人物だったみたいですね。すごく人相の良くない人だなあと感じていましたが、シミジミと納得です。昔の大陸事情も今の大陸事情も余り知らないので、お勉強になります。江沢民亡き後の、団派と太子党の動向に注目という事ですね。「習近平は謎の多い人物」というのは同感です。以前、小沢氏がごり押し(?)して天皇陛下と習近平の会見を実現させた(2009.12.15)と言う騒ぎがあったので、彼に対しては、何となく「疑わしい」というイメージも、無きにしも非ず??…という感じでしょうか。この辺りは、もっと詳しい人に事情を聞いてみたいところであります…(新疆ウイグル弾圧に関わった人たちの中に、習近平の名前が挙がっているという噂が流れているので、その辺りの事情も含めて、気になります・汗)
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手術入院の記録

去る2011年6月6日-15日の間、手術入院しておりました。その覚書であります…^^;

今回の件では、割と不安&ストレスがありまして、手術前日ギリギリまで「開腹手術という事実」を意地でも考えたくなかったので、他の事を一生懸命考えて、気を紛らわしておりました…のでありました(アセアセ)。

貧血の原因は、子宮筋腫であります。ここ最近、貧血の進行が早くなっており、生活面でも支障が出ていたので、根本的な改善を期待して、手術に踏み切った次第でありました。

貧血の進行がどれくらいかと言うと…半年も経たずにヘモグロビン値が11レベルから10レベルに落ちるくらいです。たかが貧血…と考えておりましたが、かくも急に数値が低下してみると、やはり恐怖を覚えるものでありました…(一番ヘモグロビン値が低下したときの数値は8レベルで、あと1ヶ月で7レベルに落ちるところでありました)…^^;;;

…とりあえず、手術入院の覚書です(手術そのものは、広く普及している様式だと思われます)。

◆2週間前から1週間前◆

鉄剤を処方され、通院のたびに採血検査。ヘモグロビン値が「400ml自己血貯血」に耐えられるレベルに回復したのを確認して、手術の際の出血に備えて、400ml貯めました…(=そうすると、1500mlという大量出血の事態にも対応可能と言われました。血液ってすごいパワーを持ってるんだなと思うと、吸血鬼ドラキュラの気持ちがよく分かるような…^^;)

この時のヘモグロビン値は、鉄剤の力で、10.1から10.9に上昇していました。11レベルに近づくと身体が楽だというのが、よく分かりました(…筋腫も一応、良性とは言え「腫瘍」の仲間で、その周囲には多くの栄養血管が発達しているので、少し出血しやすくなっているそうです。筋腫も太ったのだろうなと思うと、複雑な気持ちでした)…^^;

◆6月6日(月)◆

午前に入院。夕方、主治医さんより手術説明を受ける。MRI画像を見せられて、改めて筋腫の大きさにビックリ。一番大きいもので、新生児の頭サイズ(=直径10cmくらい=)なので、帝王切開スタイルになるという話。21:00以降、飲食禁止。良く眠れるように、睡眠薬を処方される…^^;

ちなみに前の日、日曜夜のTVドラマ『仁-JIN-』を視聴していて、野風さんの帝王切開手術を麻酔なしでやる場面…というのを、ジーッと見ていました。それで余計に、次の日の手術に対する恐怖が大きくなったような…(=寝入るまで、ちょっと泣いておりました…^^;)

◆6月7日(火)◆

朝一番で手術。手術室に徒歩で向かい、手術用ベッドに横たわり、麻酔処置を受ける。8:45開始-12:30終了。気が付いたら人工呼吸器をくわえておりました。執刀医さんが筋腫を見せてくれて、ボーッとしたまま拝見。何となく大きいのが2コあったような…、その後は意識が飛び飛びで、未だによく思い出せないです(=「何が起きたのか分からない」と言うような、怪訝な顔をしていたそうですが)…^^;

意識が連続してハッキリしているのは病室に戻ってからで、意識がクリアになった瞬間、猛烈な吐き気に襲われました。麻酔の副作用だと言う話でした。3回吐きましたが、一体何を吐いたのか疑問…(妙に赤っぽい色だったので、「血が混ざった何か」だろうとは思いますが・汗)、そして一日中、点滴が続きました。夜になるに従って、痛みが強まりました…^^;;;;;;

※後で聞きましたが、子宮に穴を開ける方法だった割には大きな出血は無く、スムーズに終了したという話。でも元から貧血状態だったという事があり、手術相応の出血もそれなりにあったという事で、手術後に残っていた自己血は、そのまま体内に戻したそうです。

◆6月8日(水)◆

未明から、激痛と発熱で寝返りも出来ず、涙を流してウンウン言っておりました。「酸素マスク」なるものを付けて頂きましたが、熱が出ていた事もあって何となく邪魔で、「早く外れないかなー」と考えておりました。痛み止め(点滴)をしょっちゅう注文。初めて経験する激痛で、すっかり動転しておりました。夜明け方ぐらいがピークだったでしょうか。要は、一睡もしてなかった(らしい)ということで…^^;

朝になって主治医さん(=執刀医さんと同一人物=)が来て、「今日は歩行の練習をしましょう」と言われたのでありますが…、その時はまだ痛みのピークを抜けていなかったので、正直言って、「orz(バッタリ…)」という気分でした。

それでもお昼前には、痛みがスーッと薄れて来ました。痛み止めのお蔭もあって少し寝返りが出来たので、右、左、右…と寝返ってみて、自信が付いてきたところで、お腹の痛みと相談しつつ慎重に起き上がってみたのでありました。一応、腕とかは何とも無かったので、ベッド脇の柵をうまく使えば起き上がれました(=物理学の法則ですね)…^^;

昼下がりの頃に看護師さんがいらっしゃって、歩行練習にトライ。トイレ前まで到達可能な事をチェックし、尿道カテーテルが抜かれました。女性の看護師さんだったので、その点は良かったです(赤面)。この時点、傷口からのまとまった出血は、結構ありました(=自己血を戻して頂いていたので、血液の余裕という点では、良かったと思います)。

お腹が動いていることをチェックされました(=水を飲む事は可)。次いで痛み止め用の点滴針が、固定テープごと背中から剥がされる。その時まで「背中に何か変なものが刺さっている」という感覚が無かったので、とってもビックリしました。「何だか背中が辛いような気がする」というのはあって、おそるおそる手を背中に回してみたので、「何か変なチューブが背中に張り付いている」というのは分かっていたのですが…まさか点滴針が刺さっていたとは…^^;;;;;;;;;

この日の点滴量は3分の2に減少。ついでながら、歩行練習の後、しばらくしてお腹のガスが出て、夜から食事開始。流動食(=重湯=)でしたが、そのときは全身の疲労感が大きくて、あまり食欲がありませんでした…^^;

◆6月9日(木)◆

引き続き歩行練習。点滴用支柱につかまりつつ、2倍の距離まで伸ばす。傷口からのまとまった出血も続いており、痛み止め(内服)を割と注文。点滴の量は3分の1に減少。食事内容も流動食から軟食に変わってきました。

夜になって最後の点滴が終わり、点滴針が抜かれたときは嬉しかったです。ただ、点滴針を押さえていたテープがものすごく強力なテープで、テープを剥がす時に皮膚の毛も一緒にゴッソリと引き抜かれたので、涙が出るほど痛かったです…^^;;;

◆6月10日(金)◆

点滴なし。抗生剤も点滴から内服に変わる。この頃、抗生剤の影響なのか、少し下痢がありました。思えばこの下痢が、後の苦労のサインだったのだなあとシミジミです。

体調は割と良く、傷のチェック(=エコー検査など=)で「シャワー許可」が出たので、早速、お昼頃にシャワーにトライ。しかし、シャワー直後、急に発熱が始まりました。急に動くと熱が出ると言う、虚弱体質的・不安定な状態ではあったようです。

シャワー程度の身体作業で疲労困憊してしまう…という事態そのものが驚きでした。ベッドに辿り着いた後、少し失神。38度-39度くらいの発熱と共に、手術痕の痛みが再開したので、再び痛み止め(内服)を注文。この痛み止めには解熱作用もあったので、割と楽になりました。

◆6月11日(土)◆

午前中は体調が良かったので、引き続きシャワーにトライしましたが、またしても直後に発熱が始まり、ベッドの上でグッタリ。それでもこの日の発熱は前日よりも軽く、夕方には再び、歩き回れる程度に回復。通話可能コーナーまでヨタヨタと出かけていって、ケータイで天気予報など見たりしておりました。

しかし夜になってから、抗生剤の影響で腸内環境が激変したらしく、激しい下痢がスタート…orz

※前駆症状(?)=下痢が始まる直前、乗り物酔いのような症状に見舞われました。非常に気分が悪く、身体を動かすたびに吐き気を感じる…という状態です。さすがに不安になって、トイレに行って嘔吐を試してみたのですが、お腹にモノが残ってなかったせいか、実際の嘔吐はありませんでした…^^;;;;;

◆6月12日(日)◆

前日の夜から続いていた下痢がハイペースになり、ついには1-2時間に1回と言うペースで下痢をするという状態になりました。前日の夜には一睡も出来なかったので、寝不足でヨロヨロ状態でした。体力温存のため、シャワーは中止。午後、整腸剤(ビオフェルミンR)を処方されました。夜になって緩和に向かったらしく、下痢症状が少し穏やかになりました…^^;;;

◆6月13日(月)◆

下痢症状が落ち着いて、気分も落ち着いてきたので、往診にいらっしゃった主治医さんに、カルテの内容や筋腫の写真を見せていただきました。

一番大きい筋腫は10cmサイズと聞いていたものの、写真でその「ゴロッ」とした様子を見て、絶句。二番目に大きい筋腫は、幾つかの筋腫がくっついて大きくなったような感じで、何だかダリの絵を思わせるシュールな形。奨膜下、筋層内、粘膜下の3種類のフルコース…(汗)

写真記録されていた筋腫は6コでした。よく出血が少なくて済んだなとシミジミ。腕の良い執刀医さんに手術を担当してもらえて、良かったです。ついでに、おそるおそるシャワーをしてみて、熱が出なくなったので一安心。

◆6月14日(火)◆

主治医さんが往診にいらっしゃって、お腹の傷を保護していたテープを剥がして行きました。痛そうな傷跡をしっかり目撃(しかも何か、皮膚の裏地を縫ってあるっぽい)。溶ける糸で縫ってあるので、抜糸は不要だとか。10cmの傷跡がタテに一直線に入っていました。取り出した筋腫の最大サイズがそれくらいなので、「成る程」と納得しましたが、こういうのはちょっと苦手です。自分の身体なのに、「ジーッ」と見ていて気分悪くなりました…^^;;;;;

「消毒はしっかりしてあるけど、ずっと洗ってない傷跡なので、シャワーで流したほうが良い」という主治医さんのアドバイスを受け、再びシャワーにトライ。発熱は無く、シャワーに耐えられる程度の体力は付いたらしい…と判断。しかし、ものすごい疲労感があるのは確かで、下痢症状は体力を非常に奪うものらしいと理解しました…(2-3時間に1回下痢する…というペースに延びていましたが、それでもゆっくり寝られなかったので・汗)…^^;

◆6月15日(水)◆

下痢の原因である抗生剤が出なくなり、ホッとしました。整腸剤(ビオフェルミンR)と鉄剤(フェロミア)を山ほど頂き、退院したのであります…^^ゞ

◆《その他》◆

体調を観察して出した数字ではありますが、手術直前のヘモグロビン値は、11の低い方かなという感じです。そして主治医さん曰く、手術直後のヘモグロビン値は9レベル。多分…ですが、9の低い方では無かろうかと。

抗生剤を服用し始めてすぐ下痢が始まったので、そんなにヘモグロビン値が回復していないのでは…と考えています。でも、一番低いときの8.1という数字に比べれば、だいぶ良い数字ではあります。貧血の原因は無くなったので、ジワジワ回復してくる…と、思われるのであります…

貧血の直接の原因である粘膜下筋腫は、取り出された中では一番小さいサイズの筋腫で、2cm程度でした。一番小さい筋腫が、貧血の一番の原因だった…というのは真に驚きでして…、人は見かけによらない、と言うか、筋腫は見かけによらない…という事で。「筋腫は再発しやすいらしい」というのが心配の種ですが、今はこれで良しとしたいと思います。

頻繁な発熱、長期間の下痢、そして結構なレベルの貧血で、予想以上に体力が落ちておりました(アセアセ)…;^^ゞ

twitter覚書:震災後の漫画

喜多野土竜先生に聞いた震災後の漫画について《http://togetter.com/li/114406》

東北地方太平洋沖地震が人々に与えた影響は大きい。それが今後の漫画の表現にどう影響してくるかを喜多野土竜先生に聞いてみた。日本敗戦~の興味深い考察。初めてとぅぎゃりましたのでご指摘ご指導ありましたらお願いします。

@mogura2001 突然失礼いたします。喜多野先生のご意見をお聞きしてみたいと思い、つぶやきをお送りする次第です。先程竹熊先生が森川嘉一郎先生のつぶやきをRTなさっていましたが、喜多野先生はこの震災を機に漫画の表現(物語や人間の描き方)がどのように変化していくとお考えですか?shown_file 2011-03-21 14:22:30

@mogura2001 私は、日常の癒しになるものと、社会性のあるシリアスな漫画の二極化が進み、内面的な物を描くフィクションが減る、受け入れられなくなるのではないかと考えています。shown_file 2011-03-21 14:23:59

@mogura2001 自分の考えは浅薄なものであるのは承知しております。お時間のある時で良いので、是非先生のお考えを聞かせて頂きたいです。shown_file 2011-03-21 14:25:43

@shown_file 例えば、日本は敗戦のトラウマを抱えて、それらが作品に反映されました。『宇宙戦艦ヤマト』は、日本が枢軸国ではなく連合国に参加し、ナチスのメタファーである敵を倒す、という捻れた内容でした。これに反発した富野由悠季監督や安彦良和氏は、機動戦士ガンダムを作ります。mogura2001 2011-03-21 14:39:46

@shown_file ガンダムも、コロニーの自治=植民地化された東亜開放、というメタファーです。ミノフスキー粒子による大艦巨砲主義の崩壊と、モビルスーツによる機動力を生かした戦いというのは、真珠湾攻撃以降の空母をベースとした航空機機動戦力時代のメタファー。ザクは零戦なのです。mogura2001 2011-03-21 14:43:38

@shown_file ジオン・ズム・ダイクンが唱えた、認識力が高まった人類(ニュータイプ)による共存というのは、実は八紘一宇です。ガンダムは企画段階ではガンボーイという名称でしたが、銃=アメリカのメタファー。ガンダムの配色が赤・黄・青・白なのはスーパーマンの服と同じ星条旗の色。mogura2001 2011-03-21 14:48:52

@shown_file ところがヤマトの批判として意図されたガンダムも、捻れが生まれます。アムロも企画段階ではアムロ嶺だったように、日系が多いホワイトベースのクルーが、鎧武者をモチーフにしたガンダムで、枢軸国と戦うという、ヤマトと同じモチーフが入り込みます。自虐と愛国心の捻れ。mogura2001 2011-03-21 14:53:43

@shown_file ガンダムでは、ジオンの理念は正しかったが、それをザビ家が歪めた…という態を取ります。では、その理念はどこに? キャスバル兄さんが受け継ぎます。彼のイメージカラーが赤なのは偶然ではなく、日の丸の赤。ガンダムが星条旗カラーなのに呼応しています。mogura2001 2011-03-21 15:00:05

@shown_file このような捩れの結果、ヤマトの反発から生まれたはずのガンダムは、核兵器を肯定できないという日本人の感情に逆らえなくなります。アメリカの『戦争を終わらすには原爆は有効だった』という論理は認めがたい。その結果、ガンダム世界ではジオン側が核兵器を使うことに。mogura2001 2011-03-21 15:04:29

@shown_file ソーラーレイは、巨大ですがただのレーザー光線なのに、アムロが「憎しみの光」と過剰反応するのは、それが原爆のメタファーだからです。枢軸国が原爆を使うという捻れた発想の原点は、たぶん波動砲が影響してるのでしょう。波動砲も核兵器と同じ、絶対的切り札ですから。mogura2001 2011-03-21 15:09:41

@shown_file そうやって、ヤマトへの反発から生まれたガンダムも、敗戦のトラウマを解消はできなかったため、ゼータが生まれます。連邦軍=連合国が勝利した後の、戦後世界の秩序の枠組みに対する異議申し立て、ですね。ハッキリ言えば、アメリカが主導する戦後秩序への反発。mogura2001 2011-03-21 15:13:20

@shown_file ゼータガンダムが星条旗カラーから変化したのも当然ですね。もっともゼータでも「理念は正しかったが、それを歪めてしまった悪人がいた」というプロットが繰り返されます。連合国が発展した国連は気に食わないが、国連中心主義しか選択肢はない以上、常任理事国に文句を言う。mogura2001 2011-03-21 15:17:37

@shown_file 事ほど左様に、敗戦のトラウマは大きなものです。それはアメリカも同じで、ベトナム戦争は本土が無差別爆撃で蹂躙されたわけでもない、形の上では勝ちはしなかったが負けてもいないのに、深い敗北感を残します。さらにこれに、ウォーターゲート事件が追い討ちをかけます。mogura2001 2011-03-21 15:21:03

@shown_file こうしてアメリカではベトナム戦争物と呼ばれるジャンルが生まれます。『地獄の黙示録』カラーから『ランボー』に『プラトーン』などなど。しかし、最大のベトナム戦争物映画と言えば、実は『スターウォーズ』でしょう。あれはSF娯楽大作ではないかと思われるでしょうが。mogura2001 2011-03-21 15:24:47

@shown_file 『ランボー怒りの脱出』のノベライズ版は、第一作の原作者であるデイビッド・マレルが執筆しています。その中で、仲間をヘリに載せて脱出するランボーがベトナムの捕虜兵に、おまえらアメリカに帰ったらスターウォーズを観ろビックリするぜと語るシーンがあります。mogura2001 2011-03-21 15:27:44

@shown_file そこでランボーは忽然と気づきます。スターウォーズは、負けたベトナム戦争のやり直しだったと。悪の帝国に正義の民主主義勢力が勝ち、戦場で失った腕も完璧に復元されたら、自分達ベトナム帰還兵はどんなに救われた事だろう、と。実はヤマトやガンダムと同じ構造です。mogura2001 2011-03-21 15:30:31

@shown_file ガンダムが鎧武者のイメージでありながら、西洋風の盾とM16をモチーフとしたビームライフルを持つように、ルークは東洋のイメージを濃厚にまとっていますね。ルーカス監督が黒澤明のファンというだけでなく、己が敗れた相手の文化を取り込むというのは、よくある現象です。mogura2001 2011-03-21 15:34:44

@shown_file 9.11テロは、そういう意味ではもうひとつのエポックでもありました。直接的にあのテロを描いた作品も多々ありますが、あの事件によってアメリカ人もようやく、ゴジラという作品が持つ意味を理解できたのではないでしょうか。夜に上陸するゴジラは夜間空襲のメタファー。mogura2001 2011-03-21 15:38:11

@shown_file 『クローバーフィールド』という作品が、エメリッヒ版ゴジラとは全く異なる表現を見せたのも、9.11テロの影響でしょう。そして、9.11テロ物と言える作品の決定版が、実は『スーパーマン・リターンズ』です。一見関係内容に思えるジャンルに、本質が宿るのでしょう。mogura2001 2011-03-21 15:43:15

@shown_file ガンダムと同じ星条旗カラーに身を包むスーパーマンは、アメリカの象徴。スーパーマンの原作者はユダヤ系で、スーパーマン自体のモチーフが川に流されたモーセを下敷きにしています。クリストファー・リーブ版では時間を逆行させたように、神のメタファーでもあります。mogura2001 2011-03-21 15:46:55

@shown_file 『リターンズ』では、スーパーマンが9.11テロを救ってくれなかったのは、クリプトン星に帰っていたから…という理由がついています(劇場版ウルトラマンでも、なぜ阪神淡路大震災でウルトラマンが助けてくれなかったかという理由の説明という形で試みられていますね)。mogura2001 2011-03-21 15:57:35

@shown_file リターンズでは、レックス・ルーサーがクリプトナイトを使って新しい国土を作ろうとするのを、スーパーマンが阻止するという内容ですが、これはアメリカの拡大主義への批判でしょうか。預言者は故郷で容れられないように、クリプトナイトで力を失ったスーパーマンは敗れます。mogura2001 2011-03-21 16:01:00

@shown_file その敗れかたが、脇腹をクリプトナイトで刺されて致命傷を負うという、キリストの磔刑がモチーフ。実際、宇宙から墜落するスーパーマンは両手を広げて十字架にかけられたよう。死の淵を彷徨い復活するというのも、キリストの死と復活というモチーフに沿っています。mogura2001 2011-03-21 16:05:38

@shown_file さて、長々と書いてきましたが、ここからが本論。日本は敗戦によって自虐の渦に飲み込まれましたが、同時に対抗運動も起きるわけで。戦前の日本を否定しようとすると、ヤマトやガンダムのような捩れが起きる。ベトナム戦争の敗戦を受け止めたはずのアメリカでも、状況は同じ。mogura2001 2011-03-21 16:22:36

@shown_file 先日のライムスター宇多丸ウィークエンドシャッフルで佐々木中氏が危惧していましたが、大規模災害が起きると内部的な団結が高まるが、その反動もセットで起きる、と。半藤一利氏が言うように、日本人の心を一尺掘ると、尊王攘夷が噴き出す訳で。日本人凄いはそこに同伴する。mogura2001 2011-03-21 16:29:34

@shown_file スーパーマンリターンズでは、アメリカの拡大主義への批判と同時に、キリスト教への回帰が同伴していたように、何かの経験がより高いステップに繋がるかと言えば、逆に反動で後退することもあるのが、人間の不思議です。竹熊さんは、変化の先を想定しているようですが。mogura2001 2011-03-21 16:33:03

@shown_file 日本では近代化の過程で平田神道のようなオカルトが大きな力を持った。王権神授説を否定したフランス革命は旧来の神を否定しながら理性神を祀る祭壇を築き、無神論を唱えながらもマルクスの思想はユダヤ教とキリスト教に濃厚な千年王国思想の影響を強く受けたものでした。mogura2001 2011-03-21 16:51:54

@shown_file マックスウェーバーは、資本主義という近代的な経済が、プロテスタントの禁欲主義が生み出したという逆説を考察しました。他にも事例はありますが、近代と反近代、合理性とオカルト、前進と後退はセットで起こります(時差はありますが)。佐々木中氏が懸念するのは、そこ。mogura2001 2011-03-21 16:54:19

@shown_file 漫画で癒しとかが増えるとかシリアスが持て囃されるとかは、あったとしても表層的な事でしょう。スターウォーズは娯楽作品ですが、ベトナム戦争での兵士達のシリアスな思いを救済する側面があったように。ただ、そうやって癒されたアメリカは、ブッシュ政権で戦争の泥沼に。mogura2001 2011-03-21 16:57:49

@shown_file 曲解されることを覚悟で言えば、大震災で復興特需が起きて経済が浮上するにではないかという、当事者ではない人間の無責任な、やましい期待感が反映された作品が生まれるでしょう。時代の閉塞感に打ちのめされ、戦争でも起こればいいと口走るのも若者が出現したように。mogura2001 2011-03-21 17:02:40

@shown_file 戦争が起きれば社会秩序がひっくり返り、自分のこの惨めな状態が変わるというのは、実はユダヤ教やキリスト教、その直系子孫である共産主義の革命思想の核でもあるのですが、人類に共通の発想のようです。実際は、戦争が起きて皇帝になれるのは一人で、後は雑兵として消える。mogura2001 2011-03-21 17:07:48

@shown_file 三国志の曹操は乱世の奸雄と評されましたが、同時に治世の能臣でもあったわけで。治世の能臣にもなれない人間が、乱世の奸雄になれる可能性は、ゼロではないでしょうけれど、宝くじに当たるより、東大に合格するより難しそうです。でも、そこを煽る作品が生まれるでしょう。mogura2001 2011-03-21 17:12:49

@shown_file 現在ですら「ひょっとしたらキミにも世界でひとつだけの花が眠ってるかもしれないよ?」式の、読者甘やかし作品が氾濫しています(自分はハリポタハリボテ漫画と呼んでいますが)。これに加えて「日本人すごい」式の、今回の教訓が加味されるでしょう。その先には尊王攘夷。mogura2001 2011-03-21 17:17:24

@shown_file 自分にネトウヨとかレッテルを貼りたい人には意外かもしれませんが、自分はそっちを危惧します。内面的な物を描く・描かないは表層的なことで、そこにキミは凄い・日本人は凄い式の、読者甘やかし要素があるかどうかではないですかね。たぶん、ゾロゾロ出てきます。mogura2001 2011-03-21 17:23:23

@shown_file 己を世界の中心の華と自尊する事は、周辺は文明化されていない野蛮国だという意識と表裏一体です。日本人は素晴らしいは、容易に日本人「だけ」は素晴らしいにすり替えられます。竹熊さん達が想定するのは表現のリアリティの話であり、自分の震災後の表現とは違うでしょう。mogura2001 2011-03-21 17:27:02

@shown_file 右翼的と批判されたヤマトへの批判として生まれたガンダムも、核兵器を肯定することはできませんでしたし、植民地開放の理念を否定できませんでした。当然です。軍部には侵略の口実と批判できても、終戦後も東南アジア各地に残り植民地独立の為に戦った兵士は否定できません。mogura2001 2011-03-21 17:35:50

@shown_file そのような捩れは、どんな作品にも混入します。自分の作品でも。ただ、こういう警句を発する事で、感情的な排外主義(先日批判した韓国に援助なんかするなという意見)に対して、多少の歯止めにはなるかも。原発の危険性を訴えるにAERAのような態度が却って有害なように。mogura2001 2011-03-21 17:40:03

@shown_file Twitterの文字制限の中では上手く説明できませんが、自分の視点はこんなところです。とりあえず、島田英二郎モーニング編集長の動きには、逆説的な意味で気をつけたいかな、と(爆笑)。mogura2001 2011-03-21 17:43:01

@shown_file 多少なりとも参考になったなら嬉しいですが、あくまでも自分の見方ですので、批判的精神を忘れず、悪影響を受けないよう気をつけてください。 では仕事に戻りますm(_ _)m mogura2001 2011-03-21 17:47:10