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〝認識が言語を予感するように、言語は認識を想起する〟・・・ヘルダーリン(ドイツ詩人)
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《時事メモ》

台風19号を「東日本台風」 15号を「房総半島台風」に 気象庁(NHK-2020.02.19)

去年、東日本や東北に記録的な豪雨をもたらし、川の氾濫などの甚大な被害が出た台風19号について、気象庁は「東日本台風」と名付けたほか、千葉県を中心に大規模な停電被害が出た台風15号を「房総半島台風」と名付けました。
台風19号は、去年10月に伊豆半島に上陸したあと関東から東北を通過し、半日で降った雨の量が120の地点で観測史上1位となるなど、東日本と東北の広い範囲に記録的な豪雨をもたらしました。
この豪雨では、合わせて13の都と県に大雨の特別警報が発表され、各地で川の氾濫や土砂災害が相次ぎ、総務省消防庁のまとめで、死者・行方不明者はおよそ90人に上っています。
この台風19号について、気象庁は「令和元年東日本台風」と名付けました。
また、去年9月に千葉市付近に上陸した台風15号では、記録的な暴風によって千葉県を中心に4000棟を超える住宅が全半壊し、関東各地で最大90万戸以上が停電しました。
この15号を「令和元年房総半島台風」と名付けました。
気象庁が台風に名前を付けるのは、昭和52年に鹿児島県の沖永良部島に大きな被害をもたらした沖永良部台風以来です。
気象庁は、台風に名前を付ける基準を半壊以上の住宅が1000棟程度、住宅の浸水が1万棟程度、相当の人的被害などとしていて、関田康雄長官は「名称を基に教訓を後世に伝えるよう努めていきたい」と話しています。

(コメント)1977年の「沖永良部台風」以来、43年ぶりとのこと。「東日本台風」というネーミング、予想が的中しました。うーむ。

消費増税「大失態」 米英紙が社説で安倍政権批判、財政支出求める(産経新聞2020.02.19)

【ワシントン=塩原永久】米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は18日の社説で、昨年10月の日本の消費税率引き上げが「大失態」だったと酷評した。昨年10〜12月期の国内総生産(GDP)が大きく落ち込んだためで、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)も安倍晋三政権の増税判断に批判的な社説を掲載。米英の大手経済紙がそろって日本の経済政策への懐疑論を掲げている。
17日に発表された昨年10〜12月期のGDPが、年率換算で6・3%減を記録したことについて、WSJは「多くの人が警告していた通り」と指摘。1997年と2014年の増税時と同様に、日本経済の苦境を招いたとの見方を示した。
また、新型コロナウイルスの感染拡大による経済への打撃が予想され、2四半期連続でマイナス成長に陥る懸念があるとの専門家の見方を紹介。「増税のタイミングも最悪」とした。
一方、FTは「日本は多大な貯蓄を抱えている。欠けているのは消費だ」とした上で、「家計を増税で圧迫」した安倍政権の決定に疑問を呈した。安倍政権下で「日本経済は以前より良好だ」とし、経済政策「アベノミクス」を前向きに評価したものの、「安倍氏は繰り返し政府内の財政タカ派に屈服してきた」とも指摘している。
検討すべき対応策としてWSJとFTはともに財政支出の必要性を主張した。また、アベノミクスで掲げた「処方箋」が公約通り実行されていないとして、両紙とも安倍政権の経済改革が踏み込み不足だとの見方を示している。

(コメント)日本が消費税の増税に踏み切ったのは、英米の外圧もあっての事…という、少しアヤシイ陰謀論もあったのでありますが。いずれにしても人口減少、増税という流れは変わらないだろうなと思います。心配なのは、格差社会がひどくなる事ですね…

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日本とレバノン、ゴーン被告の裁判巡り40日以内の合意必要=関係筋(2020.01.24ロイター)

[ベイルート 23日 ロイター] - 保釈中に不正に日本を出国した日産自動車(7201.T)前会長のカルロス・ゴーン被告について、逃亡先のレバノンと日本の当局は日本に身柄を引き渡すか、レバノンで裁判を開くかについて約40日以内に決定する必要がある。司法筋とゴーン氏に近い関係筋が23日、明らかにした。
日本とレバノンは犯罪人引き渡し協定を結んでおらず、レバノンは通常、自国民の身柄を他国に引き渡すことはしない。ゴーン被告の弁護団は、被告が国籍を持ち、深いつながりがあるレバノンで裁判を受け、潔白を証明することを望んでいる。
関係筋によると、日本の当局は最近、正式な引き渡し要請のためには、どのような資料を提出する必要があるのか、明確にするようレバノン側に求めた。
司法筋は「レバノン側は回答し、私たちはきょう、これを日本側に送った」と述べた。
関係筋によると、この両国のやりとりは重要性が高い。ゴーン被告の裁判をどこで、どのように行うかについては、両国が40日以内に合意を結ぶという国際刑事警察機構(ICPO)規則上の規定が適用されるためだ。
ゴーン氏に近い関係筋は、日本側はレバノンに正式にゴーン被告の引き渡しを要請するか、被告の捜査資料をレバノンに送り、同国での裁判手続きに合意するかのどちらかを行う必要に迫られていると指摘した。
レバノン検察当局は今月、ICPOによる逮捕手配書を受け、ゴーン被告の事情聴取を実施し、渡航禁止令を出した。
日本の検察当局はこれまで、国内で裁判を開くことを引き続き求めていると明らかにしている。

ゴーン被告逃亡 トルコの空港で元外交官らと面会(2020.01.05テレビ朝日系-ANN)

レバノンに逃亡したカルロス・ゴーン被告が経由地のトルコの空港でフランスなどの元外交官らと面会していたとトルコのメディアが報じました。
トルコのメディアは、イスタンブールの空港でゴーン被告がフランスやトルコの元外交官と30分ほど面会していたと伝えています。アメリカのニューヨーク・タイムズ紙は、ゴーン被告の逃亡にアメリカ人のセキュリティーコンサルタントの男性が関わったとし、数カ月前にレバノン人の仲介者がこの男性をゴーン被告に紹介したと伝えました。男性は30年以上前にレバノンで兵士の指導をしていて、麻薬密輸の捜査にあたった経験もあるということです。

レバノン弁護士グループ、ゴーン被告の起訴求める…過去のイスラエル入国で(2020.01.04読売新聞)

会社法違反(特別背任)などで起訴された日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告(65)がレバノンに逃亡したことを受け、レバノンの弁護士グループは2日、ゴーン被告が過去にイスラエルに違法に入国したとして、起訴を求める報告書を検察当局に提出した。
AFP通信によると、ゴーン被告は2008年、電気自動車関連の起業支援でイスラエルを訪問した。レバノン国民は、敵対するイスラエルへの入国を法律で禁止されており、弁護士グループは「ゴーン氏がこの法律に違反した」と主張している。有罪になれば、最長で禁錮15年の刑を受ける可能性があるという。ゴーン被告はレバノンのほか、フランス、ブラジルの国籍を持つ。

ゴーン被告逃亡、プライベートジェット従業員が手助け トルコ企業(2020.01.04CNN)

日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告が日本からレバノンに出国した問題で、トルコのプライベートジェット運航会社「MNGジェット」は3日、従業員の1人が逃亡を手助けしていたことを明らかにした。
MNGは声明で、同社の航空機2機が経営陣の知らぬ間に「違法な」輸送に使われたと説明。刑事告訴を行ったことを明らかにした。
声明によると、MNGは2機の航空機を別々の顧客に貸し出したが、2機の顧客につながりはあるようには見えなかったという。1機はアラブ首長国連邦(UAE)ドバイから大阪に飛び、その後トルコのイスタンブールに向かう便、もう1機はイスタンブールからレバノンの首都ベイルートに向かう便だった。
トルコ警察は2日、ゴーン被告の逃亡に関する捜査を開始。逃亡計画に関与した疑いで7人を拘束した。
MNGによると、捜査対象となっている従業員の1人は記録の改ざんを認め、「経営陣の関知や許可なしに個人で行動したことを確認した」という。

ゴーン被告“手助け”男「国際的重要任務」(2020.01.04日本テレビ系-NNN)

日産の前会長、カルロス・ゴーン被告が保釈中に無断で中東レバノンに出国した事件で、逃亡を手助けしたとされる男が、事前に「国際的に重要な任務」と説明を受けたと供述していることが分かった。
ゴーン被告はトルコを経由しレバノンに入ったことが分かっていて、トルコの捜査当局は3日、逃亡を手助けしたとして民間航空会社のパイロットら5人を起訴した。
地元メディアによると、そのうちの1人で航空会社幹部の男が、レバノンの首都ベイルートにいる知人から事前に「国際的に重要な任務」と説明を受けたと供述しているという。この幹部は、「協力しなければ家族に被害が及ぶと脅された」とした上で、トルコの空港に現れたのが「ゴーン被告だったとは知らなかった」とも話しているという。
事件を巡っては、ジェット機の記録が改ざんされたことも分かっていて、トルコの捜査当局は逃亡に使われた2機の押収を進め背景を調べている。

ゴーン被告、元米特殊部隊員と逃亡か 音響用ケースに潜む?―米紙(時事通信2010.01.04)

米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は3日、トルコ経由でレバノンに逃亡した日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告が日本から脱出する際、音響機器運搬用の黒いケースに潜んでプライベートジェット機に乗り込んだと報じた。トルコ当局の捜査状況を知る複数の人物の話として伝えた。被告には、元米陸軍特殊部隊員と同名の男性ら2人が同行していたという。

ゴーン被告、監視中止当日に逃亡 日産手配の業者に告訴警告(産経新聞2020.01.04)

日産自動車前会長、カルロス・ゴーン被告(65)=会社法違反罪などで起訴=がレバノンに逃亡したのは、自身を監視していた警備業者について刑事告訴する方針を表明し、これを受け業者が監視を中止した直後だったことが3日、関係者への取材で分かった。東京地検特捜部は、ゴーン被告が監視をやめさせて逃亡を図りやすくするため刑事告訴を悪用した疑いもあるとみて調べている。
弁護人の弘中惇一郎弁護士は昨年7月、ゴーン被告が同4月に保釈されて以降、保釈条件で指定された東京都内の住宅周辺を何者かに見張られたり、外出先まで尾行されたりしていると明らかにし、「重大な人権問題」と訴えた。
その後、弘中氏は同12月25日、弁護団で調べた結果、行動監視していたのは東京都内の警備会社だと判明したと説明した上、ゴーン被告本人から委任状を受け、警備会社を軽犯罪法違反と探偵業法違反の罪で年内に刑事告訴すると表明。「日産が業者を使って保釈条件違反をしないか見張っている」と主張した。
関係者によると、警備会社は日産が依頼したもので、ゴーン被告が日産社員ら事件関係者に接触して口裏合わせなどの証拠隠滅を図ることを防ぐ目的だったという。日産側は、刑事告訴するとの情報を入手し、24時間に近い形で続けていた行動監視を同月29日にいったん中止。ゴーン被告が逃亡するために、住宅を出たのは監視が外れた直後の同日昼ごろだったという。
日産側が行動監視していた背景には、東京地裁が付けた保釈条件では、ゴーン被告が外出先で事件関係者と会うことを制限できないなど、証拠隠滅防止の実効性の乏しさがあったとみられている。
特捜部は入管難民法違反容疑でゴーン被告の住宅を家宅捜索するなど不法出国の経緯を調べている。

レバノン法相「ゴーン元会長は合法的に入国」詳細は言及せず(NHK2020.01.03)

海外への渡航を禁じられていた日産自動車の元会長、カルロス・ゴーン被告が秘密裏に中東のレバノンに出国した問題で、レバノンのセルハン暫定法相はゴーン元会長は合法的に入国したと強調したものの、どのように入国したかの詳細については言及を避けました。また、日本から身柄の送還について協力要請があった場合「法律に基づく範囲で協力する」と述べたものの、送還に応じるかどうかは具体的に言及しませんでした。

レバノン当局、ゴーン被告の国際手配書を受領 現地報道(AFP2020.01.02)

会社法違反などの罪で起訴され、保釈中に日本を出国した日産自動車(Nissan Motor)元会長のカルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)被告について、レバノン当局は国際刑事警察機構(インターポール、ICPO)から、国際手配書の一つで同被告の身柄拘束を求める「赤手配書(Red Notice)」を受領した。国営通信社NNAが2日報じた。
NNAは法相の発表として、検察当局がゴーン被告の事件でいわゆる赤手配書を受領したと伝えている。
赤手配書は、送還や身柄引き渡しなどの法的措置が取られる可能性のある人物について、暫定的に身柄を拘束するよう各国警察に求める文書で、逮捕状ではない。
ゴーン被告にはレバノン、フランス、ブラジルの国籍がある。日本とレバノンが犯罪人引き渡し条約を結んでいれば、被告は東京に送還され得るが、レバノン司法筋は先に、両国は同条約を結んでいないと述べている。

ゴーン被告、日本の司法から逃げるべきではなかった-仏経済副大臣(ブルームバーグ2020.01.02)

フランスのパニエリュナシェ経済・財務副大臣は、日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告は日本の司法から逃げるべきではなかったとの見解を示す一方、フランス国籍を保有している同被告をフランスが日本に引き渡すことはないだろうと述べた。
パニエリュナシェ氏は2日、BFMテレビで、フランスは市民を欧州連合(EU)域外に引き渡さない方針であることを引き合いに出し、「ゴーン氏にも他者と同じルールを適用する」と発言。「だからといって、同氏が日本の司法から逃げるべきではないとの考えは変わらない」と述べ、「誰も法は超越できない」と続けた。
ゴーン被告のレバノン逃亡は「ニュースアラートの着信で知った」とし、「全くもってがくぜんとした」と語った。同被告は「司法制度のしっかりした国の司法から逃げたのであって、司法が予測不能な国で政治信念により調べを受けていたわけではない」と指摘した。

ゴーン被告の出国手口、楽器ケースや夫人首謀など飛び交う諸説(ブルームバーグ2020.01.01)

ゴーン被告はどうやって厳しい監視の目を逃れ、「不正な法制度」の日本を出国できたのか。今は国際的な逃亡者となったゴーン被告の、ハリウッド映画ばりの脱出劇を巡って、メディアやインターネットで多種多様な臆測が飛び交っている。
レバノンのテレビ局MTVは、ゴーン被告が東京の自宅にクリスマスの音楽を演奏する楽隊を招き、自身は大型の楽器ケースに身を隠して楽隊と一緒に出国したと、情報源を明示せずに報じた。出国後はトルコを経由して、プライベートジェットでレバノン入りしたという。
フランスのルモンド紙が情報源を明示せずに詳細に伝えたところによれば、出国はキャロル・ゴーン夫人がトルコ在住の親族や知人と協力して計画。被告は日本の地方の空港からトルコを経由して、夫人を伴ってIDカードを使ってレバノンに入国したという。スイスの銀行やドバイなどのオフショアセンターから新たな情報を日本の検察当局が入手した可能性があることから、それが出国を決断させたようだと報じた。
一方でレバノンのアンナハル紙は、ゴーン被告がフランスのパスポートを用いて合法的にレバノンに入国したと報道。同被告はレバノンとフランス、ブラジルの国籍を有しているが、パスポートはすべて取り上げられている。一方、ゴーン被告がレバノンのアウン大統領と会見したと一部で報じられたが、大統領府は事実ではないと否定した。
フランスの新聞、レゼコーはゴーン被告が偽装パスポートを用いて他人に成り済まし、見つかる可能性が低い地方の空港から日本を出国した可能性があると報じた。
英ガーディアン紙はレバノン支配層の匿名の有力者の話として、レバノン当局者らは政治指導者らから、ベイルート空港でゴーン被告の入国手続きを無視するよう指示を受けていたと伝えた。
フランス外務省はゴーン被告がどのように出国したかわからないと発表。レバノン外務省は声明で、ゴーン被告は同国に合法的に入国したとした上で、どのように日本を出てベイルートに到着したかは知らないと明らかにした。日本の外務省は1月1日に電子メールを通じて、この件を調査中でありコメントできないとした。
同日付朝日新聞によれば、12月29日夜に関西空港からイスタンブールに向かったプライベートジェットが1機あるとの国土交通省の記録を引用して、ゴーン被告が関空から出国した可能性があると報じた。ウォールストリート・ジャーナル紙も飛行追跡データを基に、ボンバルディア製の長距離ビジネスジェット1機が関空から離陸、30日朝にイスタンブールに到着したと報道。
ソーシャルメディアでは、ゴーン被告が出国したとされる日に日本からイスタンブールに向かったプライベートジェットのフライト情報が拡散している。
ゴーン被告は年末年始の休暇明けにレバノンの自宅で記者会見をすると見込まれている。一方、日本の警察および出入国管理当局は釈明に追われそうだ。

ゴーン被告、楽器箱に隠れ出国と報道 警備会社が協力か(共同2019.12.31)

レバノンの主要テレビMTV(電子版)は31日、カルロス・ゴーン被告が楽器箱に隠れ、日本の地方空港から出国したと報じた。出国に際し、民間警備会社のようなグループの支援を受けたとしている。情報源は明らかにしておらず、信ぴょう性は不明。レバノン紙アフバルアルヨウムも「警備会社を使い、箱に隠れて密出国した」と報じた。
MTVによると、このグループはクリスマスディナーの音楽隊を装ってゴーン被告の滞在先に入り、楽器箱に隠して連れ出した。映画のような脱出劇で、日本の当局者は気付かなかったとした。その後に出国し、トルコ経由でレバノンに入国したが、その際はフランスのパスポートを所持していたと伝えた。

日比野庵さまの小説・処女作「異世界の彼女が僕の心を覗き込む」を最終話まで拝読しました。

URL(小説家になろう)=http://ncode.syosetu.com/n1803dd/

レビューという形で全体の感想を述べますと:

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淡い学園恋愛モノをベースに、SFや神話的世界観といった要素を含みつつ語られる、事件解決系の物語。若干、推理小説系のミステリー要素あり。

前半部のパートは、冒頭部に対してストーリー展開が緩やかで盛り上がりに欠けるが、中盤から後半部に至るパートでは、格闘アクションを含む対決シーンが加わったこともあって、緊迫感やスピード感において見るべきものがある。

語り口は基本的に三人称であり、地の文も硬めである。心理劇と劇場劇の構成パターンが安定しておらず、作品世界への吸引力は弱い方である。これは、この作品が処女作であるということも、関係していると思われる。

随所にみられる場面描写の確かさや、エピローグにおける伏線処理や全ストーリーの畳み方には、すぐれて個性的な感性と才能とを感じた。将来の伸びしろを期待したいと思う。

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…以上です。

シャレという観点では、各種ハイテク観測機器のネーミングに関する仕掛けが笑えました。

仕込まれたSF要素とストーリー展開との絡み合いについては、一部分では過剰を感じ、また別の一部分では、やはり物足りなさを感じましたが、物語設定上のハッタリというか、リアルな説得力は、十分にありました。読んでいて思わず「ほほう、こんな風につなげたのか」と感心させられました。

印象に残ったキャラは、ミローナです。

唯一といってよい強烈な色彩の組み合わせ、豪胆さと繊細さが入り交ざった、強烈なパラドックスを含む性格なのに、何故か一つの人格として、矛盾なくストーリーの中で展開している…、非常に興味深いキャラクターでした。

個人的な感触ですが、この作品を象徴する裏のキャラは、ミローナだな…と思っています。

あと、後になって急に気付いた点ですが、もしかして悪役ラスボスとの対決のくだりは、往年の名作『天空の城ラピュタ』へのオマージュだったりするのかなと、チラリと思いました(笑)。

悪役ラスボスの立ち居振る舞いや手持ちの武器、言い回し、それに舞台を取り巻く設定(大道具)や、各種ガジェット(小道具)の有り様が、特に(笑)。

読者としては、「一読してちょっと物足りなさを感じたが、相応に面白かった」という感じです。時間をおいて読み直すと、また別の気付きや味わいがあり、これはこれで、再読のたびに考えさせられる深い作品だと思いました。

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