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制作日誌/深森の帝國

〝認識が言語を予感するように、言語は認識を想起する〟・・・ヘルダーリン(ドイツ詩人)

2024年4月の時事情勢メモ

■金融所得で保険料増を検討 医療介護、不公平見直し(共同通信2024.04.26)

自民党は、所得に応じて徴収される医療や介護の保険料の算定に、株式配当などの金融所得を反映する仕組みの徹底に向けた議論を始めた。25日、プロジェクトチームの初会合を開いた。現在は確定申告をした人のみ保険料に反映され、不公平との指摘があった。見直しによって未申告だった人の保険料が増える可能性がある。算定の事務を担う自治体の負担が増えるなど課題も多く、2028年度までに可否の検討を進める。高齢化によって膨らむ医療や介護の費用を賄うため、金融所得を踏まえて保険料負担を増やし、社会保障制度の持続性を高める狙い。政府が23年末に決定した社会保障の改革工程表にも検討方針が明記された。

(コメント:金融取引の際、上場株式の配当など内容によっては、課税手続きで確定申告の要不要が選べる。「確定申告」を通過しない金融所得は「源泉徴収」として扱う=社会保険料の徴収ターゲットにならず「会社サラリーマンを中心とする一般の労働者層が、確定申告をして社会保険料を納めるケース」に比べて有利すぎる、との指摘あり。数億円レベルの金融所得を得る富裕層の節税テクとして広がっていて、各自治体によるチェック負担増と合わせて、その不公平性が問題視されていたとの話。岸田政権は、遂に富裕層のフトコロにも斬り込む様子)

■仏大統領、欧州防衛の強化求める「滅亡のリスク」(ロイター2024.04.26)
https://jp.reuters.com/world/security/YP4P7X52LRPYDLFCVEJORLBHHU-2024-04-25/

フランスのマクロン大統領は25日の演説で「私たちの欧州が滅亡するリスクがある。私たちはそうしたリスクに立ち向かう準備ができていない」と警鐘を鳴らした。欧州連合EUがより断固とした姿勢を示すためのビジョンを提示するとともに、より一体となって防衛力を強化するよう呼びかけた。パリのソルボンヌ大学での演説で、欧州は米国に従属した地域になってはならないと強調。軍事的、経済的といった圧力が27カ国からなるEUを弱体化させ、分断させる可能性があると警告した。マクロン氏は、ロシアがウクライナで勝利することを許してはならないとも訴えた。欧州のサイバーセキュリティー能力の向上、EU離脱ブレグジット後の英国との防衛関係緊密化、軍高官を育成する欧州アカデミーの創設も提案した。また欧州の軍備品を優先的に購入すべきだとして「私たちはより多く、より迅速に、欧州製として生産しなければならない」と主張した。欧州は「決して米国に従属しておらず、世界の他のあらゆる地域と対話する方法も知っていることを示さなければならない」とも述べた。

(コメント:「米国を創造したのは欧州である」したがって「米国は永遠に欧州の召使である」ロジックであるかと思案。米国の言論界では「超欧(欧州を超える)」テーマも活発との事。かつて日本で「脱亜入欧」が論じられた時代があった事を、彷彿とさせるところ)

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物々交換中継拠点輸送:露>蘭[中継※陸揚げ不要]>日、日>芬[中継※陸揚げ不要]>露
2024/03/07:スウェーデンNATO加盟(クルド問題あり)
2024/04/04:フィンランドNATO加盟(露土宇猶EUの地政学を立ち回り中の様子)
貿易量は順増(外務省資料>フィンランドhttps://www.mofa.go.jp/mofaj/area/finland/index.html)
※アルテリア・ネットワークス(株)&フィンランドCinia、アラスカFarNorthDigital、国際企業連合のもと合弁会社FarNorthFiberを2022.10.03設立。北極海ケーブル事業を推進2026年末までにサービス整備。

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■政府行動計画案を大筋で了承 感染症対策、初の抜本改定(時事通信2024.04.24)

政府は24日、新たな感染症危機に備えて専門家らが対応方針を議論する「新型インフルエンザ等対策推進会議」を開催し、国の行動計画の改定案を大筋で了承した。新型コロナウイルス対応の経験を踏まえたもので、抜本的な改定は2013年の策定後初めて。パブリックコメントを経て、6月にも閣議決定する。改定案には、科学的知見が不十分な段階でも医療の逼迫時に必要と判断すれば、「まん延防止等重点措置」や「緊急事態宣言」などの強い措置を講じると明記。一方で、国民生活や社会経済活動への影響を軽減するため、感染対策を「柔軟かつ機動的」に切り替えるとした。

■海洋観測艦派遣し深海調査-ヘリ事故,機体は海底か-米軍も捜索参加へ・海自(時事通信2024.04.23)

東京・伊豆諸島の鳥島沖合で海上自衛隊の哨戒ヘリコプター「SH60K」2機が墜落した事故で、海自は23日も行方不明となっている搭乗員7人の捜索を続けた。木原稔防衛相は同日の閣議後記者会見で、機体が沈んでいるとみられる深い海底を捜索するため、海自の海洋観測艦を派遣したことを明らかにした。米海軍のP8哨戒機も近く捜索に参加するという。海自などによると、捜索に加わるのは横須賀基地に所属する海洋観測艦「しょうなん」で、早ければ1~2日で現場に到着する見込み。米海軍からは協力の申し出があり、「P8」1機が上空から浮遊物の捜索などをする方向で調整している。2機は20日夜、鳥島の東約280キロの洋上で、潜水艦を探知する夜間訓練中に誤って衝突したとみられている。搭乗員計8人のうち1人を収容し死亡を確認したが、残り7人は行方不明。フライトレコーダーや破片が回収された一方、機体主要部は見つかっていない。海底に沈んでいるとみられているが、周辺の水深は約5500メートルあり、捜索は難航している。

■JR貨物/災害時輸送BCP対策、代行輸送強化へ官民一体 山陽線新南陽を拠点駅に
https://logistics.jp/pickup/2024/04/23/45906/(物流ニッポン2024.04.23)

日本貨物鉄道JR貨物は16日、災害時輸送障害時のBCP事業継続計画対策として、山陽線新南陽駅を拠点としたトラック・内航海運による代行輸送の強化と輸送障害の発生抑制に向けた取り組みをまとめた、と発表した。JR貨物が中国運輸局と共同事務局として1月から広島市で開催していた官民一体検討会でまとめた。検討会には、荷主、利用運送事業者、JR西日本などの民間企業と、国土交通省のほか、中国運輸局や関係自治体が参加した。

■北朝鮮、日本アニメ制作関与か サーバーからファイル―米分析(時事通信2024.04.23)

米国の北朝鮮分析サイト「38ノース」は22日、日本や米国のアニメ制作に北朝鮮のアニメーターが関与した疑いがあると明らかにした。北朝鮮が管理していたとみられるクラウドサーバーに、これらアニメの関連ファイルなどが保管されていたという。38ノースによると、関与が疑われるのは、7月放送予定のTVアニメ「魔導具師ダリヤはうつむかない」のほか、米アニメ「インビンシブル」などの作品。札幌市のアニメ制作会社の名前が入ったファイルもあったという。サーバーからは、中国語や朝鮮語のコメントが記載されたアニメの画像などが見つかった。解析した米シンクタンク「スティムソン・センター」のマーティン・ウィリアムズ上級研究員は、米政府に制裁を科されている平壌拠点のアニメ制作会社が関与した可能性があると分析している。ウィリアムズ氏は、日米の制作会社が「北朝鮮アニメーターに下請けに出されていたことを知っていた証拠はない」と強調。サーバーには北朝鮮と国境を接し、同国のIT技術者が多く住んでいるとされる中国遼寧省からアクセスがあった。

(コメント:エンタメ関係にも本格的な捜査が入るかと思われるところ。「小説家になろう」など賞金付きの公募を狙う賞金ビジネスもあるとのこと。案外、要所を押さえれば、公募の賞金で食べてゆけるとの話。反社ビジネスのシノギとしても)

■災害伝承碑「活用を」地図記号発表から5年-国土地理院(時事通信2024.04.22)

過去に発生した津波や水害などの災害を後世に伝える「自然災害伝承碑」の地図記号が発表されてから5年が経過した。国土地理院のウェブ地図「地理院地図」への掲載は年々増加。3月時点で全国2000基を超え、防災教育への活用も広がっている。過去の災害の被害状況や先人からの教訓が刻まれた石碑やモニュメントは昔から各地にあったが、時間の経過とともに忘れ去られるケースが散見。2018年の西日本豪雨災害で再認識されたため、国土地理院は19年3月に「自然災害伝承碑」を示す地図記号を発表し、周知や普及を開始した。(後略)

■JERA、35年度に再エネ2000万キロワット-新会社通じ開発加速(電気新聞2024.04.22)
https://www.denkishimbun.com/sp/368655

JERAは、国内外での再生可能エネルギー開発を2035年度までに累計2千万キロワットとする新目標を掲げた。15日に発表した。19年4月の完全統合時に定めた「25年度までに500万キロワット」の達成が射程圏に入ったため、野心的な目標水準に引き上げた。4月1日に営業を始めた英国ロンドンの新たな再エネ子会社「JERAネックス」を通じ、洋上風力を中心とした案件形成を加速する。(後略)

(コメント:2035年度までに洋上風力を中心に、陸上風力や太陽光、蓄電池など、中東・アフリカを含む世界の再エネ案件に投資する計画。世界トップクラスの事業体を目指していた再エネ子会社「JERAグリーン/ロンドン」を解消、新たに100%子会社「JERAネックス/ロンドン」設立して経営陣を一新。JERAの再エネ機能を本社からロンドンに完全移管するなどの検討も進める方針)

■Air Force confirms first successful AI dogfight
空軍、初のAIドッグファイト成功を確認(フォックスニュース2024.04.19)
https://twitter.com/FoxNewsAI/status/1781249684926788090
https://www.foxbusiness.com/technology/us-air-force-confirms-first-successful-ai-dogfight

(機械翻訳)米空軍は水曜日、人工知能AIが操縦する戦闘機と人間が操縦する航空機との間で空中戦が初めて成功したことを公式に確認した。AI対人間の空中戦は、国防高等研究計画局DARPAが2019年に開始したエア・コンバット・エボリューションACEプログラムの一環として実施された。空軍はカリフォルニア州エドワーズ空軍基地でAIの空中戦を実施した。

■ニジェール駐留米軍、撤退へ アフリカ対テロ戦略に影響(共同通信2024.04.20)

キャンベル米国務副長官は19日、西アフリカ・ニジェールのゼイン首相と会談し、同国が求める駐留米軍の撤退に同意した。複数の米メディアが報じた。現在ニジェールに駐留する米軍は約千人。イスラム過激派のテロ対策の拠点が失われることになり、アフリカでの対テロ戦略に影響が出るのは必至だ。ニジェールでは昨年7月のクーデターで権力を掌握した軍政が旧政権の親欧米路線を転換し、旧宗主国フランスの駐留軍を撤収に追い込んだ。米軍も撤収させれば、同様に軍政を敷く隣国マリやブルキナファソと共に、ロシアとの関係を強めるのは確実だ。

(コメント:植民地支配に由来する利権を維持し続けていたフランスの影響力が、顕著に低下。アメリカはフランスの部下としてNATO連携のもと、アフリカ駐留していたとも言え。フランスは目下、インフレ等で国家財政が非常に厳しい。日本のように多大な犠牲を出してリーマンショック等の後始末を真面目にやらなかった、その結果が毒となった形)

■感染症危機、国が調整・指示=「機動的」に対策切り替え-政府行動計画、初の抜本改定へ(時事通信2024.04.19)

新たな感染症危機に備えた「新型インフルエンザ等対策政府行動計画」改定案の全容が19日、判明した。新型コロナウイルス対応の反省を踏まえ、国が必要に応じて地方自治体などに総合調整・指示を行うと明記。感染対策を「柔軟かつ機動的」に切り替え、社会経済活動への影響軽減を図ると記した。平時から自治体と医療機関が協定を結び、流行を想定した訓練を積むことも盛り込んだ。行動計画は2013年に策定され、抜本改定は今回が初めて。政府は24日の対策推進会議で改定案を提示し、パブリックコメントを経て6月にも閣議決定する考えだ。コロナ対応では、国・地方の権限の線引きが曖昧で、感染対策が混乱する場面もあった。こうした教訓から、改定案では政府が総合調整・指示に乗り出す具体的なケースを例示し、営業時間短縮をはじめとする行動制限の内容に自治体間でばらつきが生じる場合などを挙げた。感染封じ込めを図る対応期(有事)には、医療の逼迫回避に必要な場合に「蔓延防止等重点措置や緊急事態宣言の実施を検討する」と明記。一方、流行の長期化による社会経済活動へのダメージを想定し、ワクチンなどが普及すれば「基本的な感染症対策への速やかな移行」を進める方針を示した。

■麻生氏、トランプ氏と面会模索 22日から訪米(時事通信2024.04.19)

自民党の麻生太郎副総裁が22~25日の日程で米ニューヨークを訪問する方向で調整していることが分かった。トランプ前大統領との面会を模索している。11月の米大統領選を前に、同氏再登板に備えて周辺を含め人脈を構築するのが狙い。党関係者が19日、明らかにした。麻生氏は今年1月にも訪米した。ワシントンで講演などを行った後、トランプ氏に近い関係者と面会。ニューヨークも訪れ、本人との接触を図ったが、調整が付かなかった。

(コメント:岸田首相はバイデン大統領をガッツリつかみ、麻生副総裁は次代大統領の可能性の高いトランプ氏をガッツリつかむ形である様子。まさしく戦国時代の外交&調略という感じ)

■日本に新たな国際保健拠点 WHO、世銀と25年設置(共同通信2024.04.19)

武見敬三厚生労働相は19日、世界保健機関WHOと世界銀行と連携し、2025年に国際保健分野の人材育成を担う拠点を日本に設置すると閣議後会見で発表した。誰もが負担可能な費用で適切な医療を受けられる「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジUHC」の実現を目指す。拠点の名称は「UHCナレッジハブ」。低中所得国で医療保健の財務管理やサービスの体制構築に関わる人材を育成するための研修をする。武見氏は「日本の高齢化における取り組みや経験を生かしながら、国際的に先進的な拠点になるよう準備を進める」と述べた。

(コメント:国際的な機関がそろって日本国内に集中して来るのはスゴイ話。それだけ米国も欧州も、現代文明の維持や社会治安の維持が危ういと思われていると推察。ローマ末期のような混乱衰亡の期間が到来する見込みか。日本=「文明の箱舟」立ち位置らしい。慄然とするところ)

■日鉄とUSスチール「買収は米国全体に多大な利益」米大統領の反対受け共同声明(時事通信2024.04.18)

日本製鉄とUSスチールは18日、バイデン米大統領が全米鉄鋼労組USWでの演説で日鉄による買収に改めて反対姿勢を示したことを受け「買収は米国鉄鋼業および米国全体に多大な利益をもたらす」との共同声明を発表した。両社のパートナーシップについて「USスチールが何世代にもわたり米国の象徴的な企業であり続けることを確かなものとする」と強調した。

■ナゴルノカラバフから撤退 機能不全でロシア平和維持部隊(時事通信2024.04.18)

ロシアのペスコフ大統領報道官は17日、旧ソ連アゼルバイジャンとアルメニアの係争地ナゴルノカラバフから、停戦監視役のロシア平和維持部隊が撤退を開始したと明らかにした。アゼルバイジャンが昨年9月の軍事作戦で、ナゴルノカラバフを支配してきたアルメニア系勢力を降伏に追い込み、ロシア部隊は不要となっていた。平和維持部隊は、2020年秋の紛争再燃時、ロシアが仲介した停戦合意に基づいて派遣され、規模は約2000人。ただ、昨年のアゼルバイジャンの軍事作戦を阻止できず、機能不全が指摘された。アルメニアは同盟国ロシアのプーチン政権を批判し、両国関係は冷え込んでいる。

解説:ナゴルノ・カラバフをめぐる軍事衝突(防衛省2021年-令和3年版-防衛白書)
http://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/2021/html/nc004000.html

■東京補選、立・共協力認めず 連合会長(時事通信2024.04.18)

連合の芳野友子会長は18日の記者会見で、衆院東京15区補欠選挙(28日投開票)を巡り、立憲民主党の公認候補が共産党の支援を受けている状況を「容認できない」と述べた。その上で「連合東京から自主投票に決めたと報告があった」と明らかにした。

■2024年4月17日23時14分頃、豊後水道の地震。マグニチュード6.6。震源地は豊後水道、深さ39km。東西方向に張力軸を持つ正断層型。津波ナシ。南海トラフ巨大地震につながるような連関ナシ。最大震度6弱:愛媛県-愛南町あいなんちょう、高知県-宿毛市すくもし。中部地方から九州地方にかけて震度5強~1。長周期地震動-高知県西部で長周期地震動階級2。

■改正困窮者支援法が成立 子ども就職自立に準備金支給(共同通信2024.04.17)

子どもの貧困対策や住居確保支援を強化する生活困窮者自立支援法などの改正法が17日、参院本会議で与党などの賛成多数で可決、成立した。高校などを卒業後、生活保護受給世帯から経済的に自立する子どもに、最大30万円の準備金を支給する。準備金は高校や中学を卒業し、就職のため生活保護受給世帯から自立する子どもが対象。転居する場合は30万円、転居しない場合は10万円が支給される。職業訓練を経て就職する場合でも受け取ることができる。困窮者向けの家賃補助「住居確保給付金」は、より家賃が安い物件への転居費用としても活用できるようにし、困窮世帯の自立を促進する。

■読売新聞記者が談話捏造 紅麹関連記事巡り(時事通信2024.04.17)

小林製薬の紅麹製品取引先の反応などを扱った記事で、原稿をまとめた読売新聞大阪本社社会部主任48が、談話を捏造していたことが17日、分かった。記事を取材・執筆した岡山支局の記者53.も、取材先が発言していない内容と知りながら談話の修正や削除を求めなかったという。読売新聞社は同日付夕刊で「重大な記者倫理違反であり、関係者、読者の皆様におわび致します」とし、関係者を処分する方針を明らかにした。同社によると、捏造があったのは6日付夕刊の「紅麹使用事業者憤り」と題した記事。小林製薬の取引先企業の社長の発言として「突然『危険性がある』と言われて驚いた」「補償について小林製薬から明確な連絡はなく、早く説明してほしい」と記載したが、実際には発言していなかった。社長の写真説明にも誤りがあった。社会部主任は「岡山支局から届いた原稿のトーンが、(小林製薬への憤りという)自分がイメージしていたものと違った」と説明し、支局記者も「社会部が求めるトーンに合わせたいと思った」と再取材をしなかったという。

(コメント:「マスコミの社会的な役割や存在意義が終了した」証、と理解してみる。現代ファンタジー分野の小説家・編集者グループのひとつ、それ以上でも以下でもなく。広域広報を実現するために、マスコミ伝播力が必須だった新聞TVの全盛時代を思うと、つくづく隔世の感)

■改正NTT法が成立 研究結果の開示義務を撤廃(共同通信2024.04.17)

NTTの国際競争力を強化するため、研究結果の開示義務を撤廃する改正NTT法が17日、参院本会議で可決、成立した。これまで禁止していた外国人役員は全体の3分の1未満まで認める。NTTとNTT東日本、NTT西日本の社名変更も可能になる。付則には「NTT法の廃止を含め検討」とした上で、来年の通常国会をめどに「必要な措置を講じるための法律案を提出する」と明記した。NTT法を巡っては、NTTが既に役割を終えたとして廃止を求める一方、競合するKDDI、ソフトバンク、楽天モバイルの通信大手3社は、公正な競争が阻害されるとして廃止に強く反対している。今後も議論が続く見通しだ。

■USW「これで終わりではない」改めて買収反対声明(共同通信2024.04.13)

日本製鉄による買収提案が12日のUSスチールの臨時株主総会で承認されたことを受け、全米鉄鋼労働組合USWは「今回の投票が手続きの終わりではない」と改めて買収に反対する声明を出した。USWは買収が「株主や経営陣だけの問題ではない」と強調。「民主、共和両党の議員、政府機関、規制当局、米大統領はみんな懸念を表明し、取引の徹底的な調査を約束している」と指摘した。USスチールのデビッド・ブリット最高経営責任者ら経営陣への批判も展開し、今回の取引で「ブリット氏は個人的に7千万ドル(約107億円)以上、副社長らは1人当たり数千万ドルを手にすると言われている」とした。

(コメント:全米鉄鋼労働組合USWは、いわば抵抗勢力。アメリカ大統領選挙にからむ「政争の具」「愛国プライド問題=USA!USA!」も含むとのこと。大統領選挙に際してブルーカラー層の支持を得たいため、バイデン氏もトランプ氏も表面的には労組に同調し、買収に否定的な口調を続けている。なお4月12日に開催されたUSスチール臨時株主総会では、株主98%が買収賛成した)

■ゼレンスキー氏、領土割譲案拒否 トランプ氏と会談希望(共同通信2024.04.11)

ウクライナのゼレンスキー大統領は10日までに、米ニュースサイト、ポリティコとのインタビューに応じ、領土を割譲してロシアとの戦争を終わらせる案は拒否すると述べた。トランプ前米大統領がウクライナに領土割譲を迫り終戦に持ち込む考えを示したと米紙が報じていた。ゼレンスキー氏はトランプ氏をウクライナに招き協議したいと語った。ゼレンスキー氏は「もし、われわれが領土を断念するだけという合意であれば、非常に荒っぽいアイデアだ」と述べ、「幻想ではなく現実的なアイデアが必要だ」と主張。領土を割譲して終戦したとしても、ロシアは将来的に次の征服戦争を仕掛けてくるとの考えを示した。

■与党惨敗,最大野党が過半数大幅超,大統領「刷新」表明,首相辞意-韓国総選挙(時事通信2024.04.11)

10日行われた韓国総選挙(定数300,任期4年)は11日、開票作業が終了した。保守系与党「国民の力」108議席,革新系最大野党「共に民主党」175議席で確定。与党は惨敗、最大野党は過半数を大きく上回る圧勝となった。結果を受け、尹錫悦大統領は「国民の意思を謙虚に受け止め、国政を刷新し、経済と国民生活の安定に最善を尽くす」と表明。韓悳洙首相ら政府高官が一斉に辞意を示し、与党トップの韓東勲・非常対策委員長も辞任する意向を明らかにした。改選前議席は、国民の力114、共に民主党156。尹政権は残り任期約3年の間も国会との「ねじれ」状態が続くことになり、大きな打撃だ。今後、さらに厳しい国会運営を強いられ、求心力低下は必至。共に民主党は歴史問題などで日本に厳しく、北朝鮮には融和的だ。野党側が勢いづく中、尹政権の対日協力の推進力に陰りが出る可能性もある。共に民主党の李在明代表は11日、党選対委員会の解団式で「国民の偉大な勝利だ」と述べた。

■日米首脳、中国念頭に部隊指揮統制で連携「グローバル・パートナー」確認-大統領、日朝対話を支持
https://twitter.com/jijicom/status/1778159528812683609(時事通信2024.04.11)

グローバルなパートナーシップ構築、防衛装備品の共同生産で協議体、自衛隊と米軍の指揮統制見直し、米英豪と日本の軍事技術協力、半導体の研究開発、宇宙開発で協力。/補足:「自衛隊と米軍はおのおの独立した系統に従って行動している。(今年度中に発足させる)自衛隊の統合作戦司令部が米軍の指揮統制下に入ることはない」
訪米中の岸田文雄首相は10日午前(日本時間同日深夜)、バイデン大統領とホワイトハウスで会談した。両首脳は会談後に記者会見し、「グローバルなパートナーシップ」をうたった共同声明を発表。防衛装備品の共同開発・生産・維持整備に関する「日米防衛産業協力・取得・維持整備定期協議」DICASを創設し、ミサイル開発などに向けて議論する方針を打ち出した。自衛隊と在日米軍の指揮統制の在り方を見直し、連携を強化する方針も盛り込んだ。会談冒頭、首相は「日本と米国の固い絆を確認し、日米がどんな未来を築こうとしているのか内外に示す貴重な機会にしたい」と表明。大統領は「日米同盟は歴史上かつてないほど強固な形だ」と述べた。共同声明は日米両国が「日米および世界のために、あらゆる領域・レベルで協働する」と明記。防衛・安全保障分野では装備品開発や指揮統制の連携強化に加え、米英豪の枠組み「AUKUSオーカス」と日本が先端軍事技術の開発で協力を検討すると記した。戦闘機パイロットの養成とジェット練習機の共同開発・生産に向けて作業部会を設置することで合意。外務・防衛担当閣僚による次回の日米安全保障協議委員会2プラス2で「核の傘」を含む米国の拡大抑止について「突っ込んだ議論」を行うことも申し合わせた。宇宙分野では米国主導の有人月探査「アルテミス計画」で日本人宇宙飛行士を月面着陸させる目標を共有。経済面では半導体の研究開発・設計、サプライチェーン供給網強化に向けた協力を確認した。日米大学間の1億1000万ドル(約167億円)規模の人工知能AI研究協力の立ち上げなど民間の取り組みにも言及した。中国については「台湾海峡の平和と安定の重要性」を強調。東・南シナ海での一方的な現状変更の試みに強く反対し、沖縄県・尖閣諸島に日米安保条約5条が適用されるとの立場を改めて記した。北朝鮮による拉致問題の即時解決に向けた米国の決意を再確認。ロシア制裁とウクライナ支援を継続する方針を確認し、ロ朝間の軍事協力強化に懸念を表明した。パレスチナ自治区ガザの人道状況改善のため、最低6週間の停戦を要求した。

■Google、日本とハワイを直結する海底ケーブル他の構築に1500億円投資
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2404/11/news092.html(ITmedia2024.04.11)

米Googleは4月11日(現地時間)、日本に届く新たな2本の海底ケーブル「Proa」と「Taihei」の構築に、10億ドル(1500億円)を投資すると発表した。日本のNEC、KDDI、アルテリア・ネットワークスなどと協力する。Googleが2022年に岸田総理大臣に提言した「日本デジタル未来構想」の一環で、米国と日本の間に新たな光ファイバーケーブルを配設することで、領土間のデジタル接続の信頼性と可用性を高めるとしている。NECの協力で構築するTaiheiは、日本語の「平和」と「太平洋」の「太平」から名付けられた、日本とハワイを結ぶ海底ケーブル。フィジーと米国本土を結ぶ「Tabua」(フィジーの神聖なクジラの歯にちなんだ名前)がハワイまで延伸されることで、米国大陸と日本は海底ケーブルで結ばれることになる。

■マイクロソフト、日本でのAIとクラウド強化で4400億円投資発表(ブルームバーグ2024.04.09)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-04-09/SBODZ0T0AFB400

米マイクロソフトは9日、日本におけるハイパースケール・クラウド・コンピューティングと人工知能AIインフラの強化を目指し、今後2年間で29億ドル(約4400億円)を投資すると発表した。同社による日本への投資額としては過去最大となる。ブラッド・スミス社長が日本の首相としては9年ぶりに国賓待遇で訪米した岸田文雄首相と会談した後に、投資計画は発表された。日本経済新聞は先に今回の投資計画を報じていた。発表資料によると、マイクロソフトはデジタル・トレーニング・プログラムを拡大し、今後3年間で300万人強にAIスキルの研修を提供する。AIとロボット工学に特化したラボを日本に開設し、サイバーセキュリティー分野で日本政府との協力関係を深める計画。10日の日米首脳会談で岸田首相とバイデン米大統領は、防衛や経済安全保障のほか、半導体やAI、量子コンピューティングなどの重要技術といった分野で日米関係の強さを強調する見通し。岸田首相は9日にワシントンで米国のビジネスリーダーらと面会。半導体やAI、量子コンピューティングなどの主要技術で日本への投資を促進するよう呼び掛け、「皆さまの投資によって成し遂げられる日本の経済成長は、対米投資のさらなる原資にもなる」と述べた。

■外国人の入国者、日本渡航前に事前審査へ「日本版エスタ」不法就労やテロ阻止
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20240410-OYT1T50105/(読売新聞2024.04.10)

政府は、観光などの短期滞在ビザ査証の取得を免除された外国人を対象に、日本入国前に活動内容や滞在先などを申告させ、事前審査する方針を固めた。問題があると判断された外国人の航空機搭乗を認めないことで、不法就労やテロ行為を目的とした入国を阻止する狙いがある。米国がテロ防止などの目的で入国前に義務づけている電子渡航認証ESTAエスタを参考に、「日本版エスタ」として訪日客を6000万人に伸ばす目標達成年である2030年までの運用開始を目指す。対象となるのは、観光や出張、親族訪問などを目的とした短期滞在ビザの取得を免除された国・地域からの入国希望者で、4月時点で71か国・地域に上っている。(中略)日本版エスタの導入に先立ち、搭乗手続きをした際に搭乗者情報が入管庁に送られる仕組みも24年度中に構築する予定だ。出発前にリストとの照合を可能にし、該当すれば航空会社に連絡して搭乗を阻止する。

(コメント:岸田政権グッジョブ。入管法改正&偽装難民の流入を防ぐ試み!)

■サイバー空間の「常時有事」に立ち向かう(自民党広報2024.04.10)
https://www.jimin.jp/news/information/208009.html

提言はサイバー空間が「常時有事」であることを念頭に(1)速やかに実行すべき法制度・体制の整備(2)「官民連携」と「サプライチェーン全体での対策強化」(3)「国際連携」を意識した対策強化(4)耐量子計算機暗号(量子コンピューターが実用化されても安全性を保つことができる暗号技術)対応のための政策パッケージの策定―の4本柱で構成されています。

■安定的な関係構築を議論 福田元首相参加、日中フォーラム(時事通信2024.04.10)

日中関係の在り方について話し合う「ハイレベル人文交流フォーラム」が10日、東京都内で開かれた。日中の外交・企業関係者ら約80人が参加し、安定的な関係構築に向け議論した。フォーラムは、中国外務省の関係団体「中国公共外交協会」などが主催した。日本側からは、福田康夫元首相、宮本雄二・元駐中国大使らが出席。中国側では、同協会の呉海竜会長(元中国外務次官補)、程永華・元駐日大使らが参加した。呉氏は「中日友好に尽力してきた人々にとって、現状は望ましいものではない」と関係改善の必要性を強調。福田氏は「政府による外交が成功するためには民間の力が重要だ」と訴えた。

■米大統領に輪島塗贈呈 岸田首相、孫にマリオグッズも(時事通信2024.04.10)

岸田文雄首相は9日(日本時間10日)、米ワシントンのホワイトハウスでバイデン大統領と会い、石川県・能登地方の伝統工芸「輪島塗」のコーヒーカップとボールペンを贈呈した。バイデン氏は、出身地・東部ペンシルベニア州の日系人工房で手作りされた黒クルミ材の三脚テーブルを贈った。輪島塗は1月の能登半島地震で被災した若手職人の作。首相は「今回のため特別に100以上の工程を経て心を込めて製作してもらった」と説明した。沖縄県産のコーヒー豆と、バイデン氏の3歳になる孫のために人気ゲーム「スーパーマリオ」のグッズもプレゼント。首相夫妻からとして、桜の苗木も贈呈した。バイデン氏は、米歌手ビリー・ジョエルさんのサイン入りLPレコードと版画なども贈った。両夫人も記念品を交換。裕子夫人は富山県の伝統工芸「高岡銅器」のアクセサリー、ジル夫人は昨年2人でホワイトハウス南庭に植樹した吉野桜を描いた絵を贈り合った。

■「セキュリティークリアランス」法案、衆議院本会議で可決(2024.04.09)

■国10基金「無駄」判断、廃止へ 千数百億円を国庫返納(共同通信2024.04.07)

政府は、中長期的な政策推進のため積み立てた基金の総点検を巡り、事業が事実上終了している約10の基金を廃止する方向で調整に入った。管理費だけの支出が続き、無駄と判断した。存続を認める場合も不用額を割り出し、国庫返納させる余剰金は計千数百億円となりそうだ。今月下旬に開くデジタル行財政改革会議に点検結果を報告する見通し。政府関係者が7日、明らかにした。国が所管する基金は現在、180超ある。新型コロナウイルス対策で積立額が膨らみ、全体の残高は2022年度末時点で計約16兆6千億円。継続的な施策に財源をまとめて確保できる一方、不要不急の出費につながりやすいとの指摘がある。岸田文雄首相が昨年12月、全基金の点検を指示していた。廃止を調整している基金は、電気自動車(EV)充電設備を設置する「省エネルギー設備導入促進基金」、農林漁業者が発電事業を行う「地域還元型再生可能エネルギーモデル早期確立基金」、東京電力福島第1原発事故で企業立地が落ち込んだ地域を支援する「環境対応車普及促進基金」など。

(コメント:岸田首相、再エネの公金チューチュー利権を、みごと打倒。マスコミやNGO利権メンバー等が、全力で倒閣運動キャンペーンに邁進する理由が知れるところ。戦後の闇として横たわる公金チューチュー利権まで斬り込んだら、吉田・岸・中曽根以上の宰相として歴史に名を残すのは、確実)

■国際司法裁にエクアドル提訴へ 大使館突入でメキシコ(時事通信2024.04.08)

メキシコのバルセナ外相は7日、エクアドルの警察が5日に首都キトのメキシコ大使館に突入し、館内にいたグラス元副大統領を逮捕した問題を受け、国際司法裁判所ICJ,オランダ・ハーグにエクアドルを提訴する方針を明らかにした。メキシコは事件を受け、エクアドルとの国交を断絶している。バルセナ氏は、帰国した大使館員らを前に「この残念な問題に関し、8日にICJに提訴する」と述べた。「迅速に勝利できると信じている」とも語った。

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【インド太平洋戦略の進展。スリランカ周辺の外交情勢。日本主導で、インド太平洋の要衝スリランカを押さえ、各地の開発整備を進めて、中国側の一対一路の影響を排除にかかっていると推測される】

■国土交通省@MLIT_JAPAN(2024.04.03)
https://twitter.com/MLIT_JAPAN/status/1775431510600139099
4月2日(火)斉藤大臣は、コンテナ船の運航船腹量,世界第2位の総合物流企業であるマースク社ヴィンセント・クラークCEOの表敬訪問を受けました。大臣から、国際基幹航路=直航航路の日本寄港の重要性を述べ、国際コンテナ戦略港湾の機能強化、港湾の脱炭素化について意見交換を行いました。

■スリランカ、2028年から債務返済開始 日本主導で調整(日本経済新聞2024.04.06)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM01D7C0R00C24A4000000/

事実上のデフォルト(債務不履行)状態にあるスリランカの債務問題で、日本やインドが議長国を務める17カ国の「債権国会合」が2028年から返済を始める案で最終調整していることがわかった。最大の債権国である中国がスリランカへの影響力を高める事態を抑止する。

■依然として開発途上の南部ハンバントタ地区・スリランカ(ジェトロ2024.03.19)
https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2024/63c5ce7758892b70.html

スリランカ南部のハンバントタ地区にある港湾は、中国の資金によって開発され、スリランカがその債務返済に窮したため、現在は中国企業とスリランカ港湾局との合弁企業が運営している。西側諸国ではいわゆる「債務の罠」の例として知られている。(以下、要約)近年、貧困層の割合は高い。整備された交通インフラ。ハンバントタでは、同地域を地盤とするマヒンダ・ラージャパクサ元大統領の大統領就任以降に、港湾や空港、高速道路などのインフラが整備された。高速道路の開通により、中心都市コロンボとの間を3時間30分程度で結ぶ。その他、国際会議場、国際クリケット場、大型病院なども建設。RORO貿易が拡大するハンバントタ港。現状では、ハンバントタ港のRORO貿易以外の機能は限定的。コンテナ船の積み替えはコロンボ港に大きく劣る。液化石油ガスLPG船やクルーズ船の就航も少なく、港内には、物流企業が3つの倉庫を構えている程度。今後、ハンバントタ港では、コンテナ船をさらに呼び込むとともに、RORO船用のスペースを拡張する予定。

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■【2024.04.04】自民党は党紀委員会を開き、派閥の政治資金パーティー裏金事件に関係した安倍、二階両派の議員ら39人の処分を決定。

離党勧告-塩谷立、世耕弘成/党員資格停止1年-下村博文、西村康稔/党員資格停止6カ月-高木毅/党の役職停止1年-武田良太、松野博一、萩生田光一、林幹雄、平沢勝栄、三ツ林裕巳、堀井学、橋本聖子、山谷えり子/党の役職停止6カ月-衛藤征士郎、小田原潔、菅家一郎、杉田水脈、中根一幸、宗清皇一、簗和生、宮本周司/戒告-大塚拓、尾身朝子、柴山昌彦、関芳弘、高鳥修一、西村明宏、細田健一、吉野正芳、和田義明、岡田直樹、加田裕之、末松信介、羽生田俊、堀井巌、丸川珠代、山田宏、中山泰秀

(コメント:安倍派すなわち安倍元首相に近い人物が多数。特に重鎮とされる五人衆=松野博一、西村康稔、萩生田光一、高木毅、世耕弘成。「金額に対して処分が重すぎる?」部分は、「安倍元首相の死亡につながった身辺情報・機密情報の漏洩ルート問題を含む?」と思われるところ。特定マスコミが特定の人物に対して微妙にバッシング調整しているのも、この「スパイ議員=国家機密の情報入手ルート」を失いたくないというのがありそう)

■EU、太陽光発電で中国企業調査 政府補助金で競争を阻害か(共同通信2024.04.03)

欧州連合EU欧州委員会は3日、中国の大手太陽電池製品メーカー、ロンジ・ソーラーと重電大手の上海電気集団の子会社に対する中国政府の補助金を巡り、EU域内市場の競争が阻害されている恐れがあるとして調査を始めた。域外国の補助金を得る企業による大規模公共調達に対する規制を昨年施行しており、これに基づく調査だとしている。欧州委によると、調査を受けている会社のコンソーシアム共同事業体はルーマニアの太陽光発電施設の設計や建設、運営に関する入札に参加している。

(コメント:ルーマニアで、という部分が睨まれたのかな?と想像。ロシアの侵攻を受けるウクライナへの支援を巡り、欧米諸国と温度差がある東欧諸国のひとつ)

■経産省、ラピダスに今年度5900億円 先端半導体の競争力底上げ(日刊工業新聞2024.04.03)
https://twitter.com/Nikkan_BizLine/status/1775414091084918916

2024年度5900億円~設備導入開始、製造技術の高度化、先端後工程プロジェクト開始。2020年代後半~2025年4月に試作ライン稼働、2027年量産開始。

■新型極超音速ミサイル試射成功,正恩氏「すべて固体燃料,核兵器化」-北朝鮮(時事通信2024.04.03)

朝鮮中央通信は3日、北朝鮮が2日に固体燃料式で極超音速弾頭を搭載した中距離弾道ミサイルの発射実験に成功したと報じた。金正恩朝鮮労働党総書記が現地指導し、「威力ある戦略攻撃兵器が生まれた」と強調。弾頭部の機動性が検証されたとしている。正恩氏は「すべてのミサイルを固体燃料化し、弾頭の制御を可能にし、核兵器化することが実現した」と主張。「驚異的な成果は、核戦争抑止力向上において大きな変化をもたらす」と述べた。

■米国の酪農場労働者が感染、鳥インフルエンザが5つの州の牛に広がる
https://twitter.com/tak53381102/status/1775168666096849093(2024.04.01)

テキサス州当局は本日、乳牛に侵入した鳥インフルエンザウイルスによるヒトへの感染例が初めて確認されたことについて「健康警報ヘルスアラート」を発令した。この作業員は、鳥インフルエンザウイルスが人間に飛び込むときに頻繁に起こる軽度の結膜炎を発症した。1997年に初めて人間で検出された鳥インフルエンザウイルスは、数百人が死亡する大流行を引き起こしたが、ウイルスに対するヒトと鳥の細胞受容体を構成する糖の違いにより、ヒトの細胞に感染するのは難しい。しかし、人間の目には鳥のバージョンがあり、これが結膜炎を発症する理由を説明しています。「結膜炎自体はそれほど深刻ではないと思いますが、これはこれらの人々が感染しており、呼吸器疾患を発症する可能性があるという事実を示しています」

■台湾:2024年4月3日午前8時(日本時間同9時)前、東部沖(花蓮県)を震源とするマグニチュード7.7の地震が発生。台湾の気象当局発表。沖縄県地方に津波警報・津波注意報が発表された。津波記録:与那国島久部良9時18分0.3m、宮古島平良10時50分0.3m、石垣島石垣港10時42分0.2m。津波警報・津波注意報は、当日12時00分に解除された。

■太陽光発電9社、林地開発トラブルで交付金停止 経産省(日本経済新聞2024.04.02)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA024KI0S4A400C2000000/

経済産業省は2日、林地で無許可開発などをしていた太陽光発電事業者9社を対象に国からの交付金を同日付で一時停止すると発表した。4月に導入した措置を初めて適用した。事業者に早期是正を促し、再生可能エネルギーの普及に向けて地元住民の理解を得やすくする。改正再生エネ特措法が4月1日に施行された。経産省は同法にもとづき、悪質な業者を対象に国の固定価格買い取り制度FITなどの交付金を停止できるようになった。今回は9社すべてが森林法に違反していたと判断し、同法でFITの交付金を停止した。経産省は対象企業や設置エリア、個々の違反内容を明らかにしていないが、林地の開発許可を取らずに太陽光パネルを違法に設置した事例が含まれるという。(中略)太陽光パネルの設置に関しては、法令に従わない事業者が森林を必要以上に伐採して土砂災害などが起きる事例が相次いでいる。地元住民との間でトラブルが起きても政府の対応は行政指導にとどまり、是正への強制力がない制度面の課題があった。斎藤健経産相は2日の記者会見で「現地調査の体制を強化しながら違反案件には厳格に対応し、地域と共生した再生エネの導入を進めていく」と述べた。

(コメント:法律改正の結果が発動。2023年5月以降、全6回にわたって改正再エネ特措法の詳細設計について集中的に議論、2023年11月28日~12月27日パブリックコメント、2023年11月第2次取りまとめをふまえて、最終的な制度設計。岸田政権の業績のひとつ)

■米軍の大型艦船、日本で補修 日米首脳会談で合意へ(日本経済新聞2024.04.01)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA015Q70R00C24A4000000/

日米両政府は米軍の大型艦船を日本で補修できるようにする。岸田文雄首相とバイデン米大統領が10日の首脳会談で合意する。東アジア周辺での米軍の機動力を高め、自衛隊との一体運用を深める。米国が同盟国などとともに中国を念頭に置いた抑止力を強める「統合抑止」の向上につなげる。修理を想定するのは横須賀基地(神奈川県横須賀市)を拠点に日本周辺に展開する米海軍第7艦隊に属する大型艦船だ。主力艦として米原子力空母「ロナルド・レーガン」やミサイル駆逐艦などがある。いまも米軍の艦船のうち、戦闘能力のない補給艦や輸送艦については日本で補修する仕組みがある。日本での補修対象に制限はないものの、東アジアで米大型艦船が展開する有事を想定していなかったため大型艦船は対象外だった。現在は在日米軍基地から米国に戻って補修している。海上自衛隊が利用する日本企業の造船所の活用を見込む。すでに日米で作業部会を立ち上げて制度づくりを始めていた。中国による海洋進出や北朝鮮の核・ミサイルによる軍事的脅威の高まりを受け、対応の幅を広げる。日本で補修できるようになれば、米軍大型艦船の日本周辺での稼働率が高まる。自衛隊と在日米軍の共同訓練の機会も増やせる。日米首脳会談では自衛隊と米軍の統合運用の強化が主要な議題となる。指揮統制の見直しで合意し、日米が部隊や作戦計画を一体で運用しやすい環境を整える。補修能力の拡大はその手段の一つにあたる。防衛装備品に関しては航空自衛隊の戦闘機パイロット用の練習機「T4」の後継機を共同開発する方針を確認する。生産コストを減らして自衛隊と米軍で訓練段階からの連携を深める。日米がともに運用するF35戦闘機などを想定した実戦的な訓練が積める機体の開発を想定する。日本が防衛装備移転三原則の運用指針を改定して海外に販路を広げやすくなったのを踏まえて協力を深化させる。

■防衛強化へ16空港・港湾 南西有事念頭、平時から活用-北海道・福岡・沖縄など7道県・政府選定(時事通信2024.04.01)

政府は1日、総合的な防衛体制強化の一環で、平時から自衛隊や海上保安庁が使用できる「特定利用空港・港湾」の第1弾として、7道県の16施設を選定した。南西有事などをにらみ、平時でも活用可能にすることで対応能力の向上を図る。2024年度予算に関連費約370億円を計上した。持ち回りの関係閣僚会議で決定した。選ばれたのは、空港が北九州空港(福岡県)や那覇空港(沖縄県)など4県5施設。港湾が釧路港(北海道)、苫小牧港(同)、高松港(香川県)、博多港(福岡県)、石垣港(沖縄県)など5道県11施設。弾道ミサイル発射への対応や周辺海域の警戒監視などでの使用を想定。災害時には離島住民の避難や救援部隊の派遣にも活用する。大型の輸送機や艦艇が利用可能となるよう、今後、滑走路の延伸や海底の掘り下げなどを進める。16施設については、空港・港湾の管理者である地方自治体や管理組合と円滑利用に関する枠組みを締結。「緊急性が高い場合、施設利用の合理的な理由があると認められれば、自衛隊・海保が柔軟かつ迅速に施設を利用できるよう努める」と明記した。各施設の利用は「多くとも年数回」にとどめるとし、住民の懸念に配慮した。政府は22年末に改定した国家安全保障戦略に公共インフラの整備を盛り込み、「国民の保護への対応、平素の訓練、有事の円滑な利用・配備」を進める方針を示した。これを受け、関係自治体などと協議を進めてきた。福井、熊本、鹿児島各県からは「施設が所在する自治体への説明不足」などを理由に了解が得られず、沖縄県でも国や市が管理する2カ所以外の施設については今回の選定を見送った。林芳正官房長官は1日の記者会見で「自衛隊、海保が必要な空港・港湾を平素から円滑に利用できることは抑止力や対処力を高める。引き続き丁寧な説明に努める」と述べた。

■日米、フィリピンとニッケルで供給網 首脳が共同声明へ(日本経済新聞2024.04.01)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA016IA0R00C24A4000000/

日米とフィリピンは11日の3カ国首脳会談でまとめる共同声明に重要鉱物の安定供給など経済安全保障の協力を盛り込む。日米は電気自動車の電池に欠かせないニッケルに関し、主要生産国であるフィリピンとのサプライチェーン(供給網)を構築する。希少金属のニッケルは中国が東南アジアなどで積極的に投資し、獲得先を広げている。フィリピンはインドネシアに次ぐ世界第2位の生産国にあたる。

(コメント:グッジョブ。高度文明を彩る重要資源ニッケル、シッカリ確保が正義!)

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2024.04.13ホームページ更新

《深森の帝國》ホームページ
《https://mimoronoteikoku.tudura.com/index.html》
>第三部「マレヒト」>第五章「雨竜島・前篇」全36ページ分を追加

@ホームページ版「物語ノ本流」コーナー:「雨竜島・前篇」章の追加に伴い、オリジナル和風ファンタジー漫画『八衢のアルス・マグナ』目次リンクを新しく設定。

@ホームページ版「物語ノ画廊」コーナー:直近の数ヶ月にわたり制作していたカラーイラスト数点を追加。いずれも当ブログの「ギャラリー」カテゴリにて公開済みの作品

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(考察のタネ)

■億田貯夫:大人の間違い探し@independentby60午後3:50-2024/04/26
https://twitter.com/independentby60/status/1783750370260648232
反政府ポルノの重症者はすごいね。NISAなんて関係ないのに、「書いてないけど今後あり得るだろう」とか。いや、それを言い出したら何でもあるし。むしろそんなの今回のニュース関係なく考えてますよ。怖い怖い。
■はぐれリーマン28号@rambling_28午後4:42-2024/04/26
https://twitter.com/rambling_28/status/1783763581546455306
「政府は俺たちからむしり取る悪の組織」「俺たちは政府に虐げられる可哀想な存在」この前提で凝り固まってるからどうしようもないですね。何が楽しくて生きてるんだろうと思いますよ。
■億田貯夫:大人の間違い探し@independentby60午後4:44-2024/04/26
https://twitter.com/independentby60/status/1783764001857708203
SNSの上だけで、実態は真面目に生活していることを希望します。そうじゃなければ残念過ぎます。

■最も難しい三つのことは、秘密を守ること、他人から受けた危害を忘れること、暇な時間を利用すること―キケロ

■「誰も知らないような情報ハックやコツをいっぱい知っている」と、その人物がどんなに知識手腕を自慢していても、それらの情報ツールをどのように使っているかが分かるまでは、その人物を評価してはならない。

■「カネが無いから何もできない」という人間は、カネがあっても何もしない人間である。

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目に留まった記事。すごい。ドキドキ・ワクワクであります。

■藤原定家自筆の古今和歌集注釈書を発見 「国宝に値する」(日本経済新聞2024.04.18)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE18B0R0Y4A410C2000000/

平安末期―鎌倉期の歌人、藤原定家(1162〜1241年)が記した古今和歌集の注釈書「顕注密勘(けんちゅうみっかん)」の自筆原本が初めて見つかった。冷泉家時雨亭文庫(京都市)が18日発表した。写本は複数あり一部は国の重要文化財に指定されているが、調査した専門家は「国宝に値する素晴らしい文化財だ」と評価。和歌研究の進展につながると期待される。
新古今和歌集の選者として知られる定家の流れをくむ冷泉家は和歌文化を伝承してきた。古今集は平安期に編さんされた最初の勅撰(ちょくせん)和歌集。顕注密勘は、歌学者・顕昭による古今集の注釈に対して定家が自説を付け加えたもので、研究で重要な位置を占める。
2022年、同文庫が蔵書の調査を進めていたところ、古今集の解釈などを奥義として伝える「古今伝授」の箱から上中下の3巻が見つかった。
同文庫調査員でもある大学教授らが、紙の年代や「定家様(ていかよう)」と呼ばれる特徴ある書体などを鑑定した結果、中巻(123枚)と下巻(112枚)は定家直筆と判明した。いずれも縦18センチ、横16.5センチ。下巻の巻末には承久3年(1221年)3月の記載があった。上巻は、冷泉家2代当主が書き写したとの説明が残っていた。
これまでは写本しかなかったため、解釈が顕昭のものか定家のものか曖昧な部分もあった。今回の原本は顕昭への反論に紙を付け足すなどしており、区別がより明確になった。書き直しの跡もあり定家の思考を知る手がかりになるという。
調査員の小林一彦京都産業大教授(和歌文学)は「古今集完成から約300年が経過し、(定家ら)当時の歌人は歌の意味を確かめようと研究していた。顕注密勘はその集大成でもある」と話している。
同文庫は今後、文化財指定に向けた調査を文化庁に依頼する。虫食いが多いため修理した後、公開するかどうかを検討する。

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《雑考》日本政府の行動パターン例、コロナ禍
1)最初の2~3年、手厚い補助を構築維持
2)専門家集団によるワクチン推奨アナウンス、学習&行動変容「コロナ日常」定着させ
3)日本政府は手を引く「この数年で国民は十分に経験を積んだので、専門家集団は解散。あとは自由判断、各自でコロナ対応」

途上国支援でも、日本政府は基本的に「必要な援助はするけど、十分に効果・安定したら引き上げる。その後は自分たちで自由に、自治でやって」方針

「天は自ら助くる者を助く」リテラシー無い人は、国の強制だとか、補助で今後も安泰とか、何もかも日本政府に頼りきって、ダラけているうちに詰む

■【決定版】岸田首相の正体|政治初心者へ贈る岸田政権の教科書
https://note.com/kunigami_takaya/n/n1c12ed388a3d

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世界情勢の潮流が或る程度、見通しがつくのは2028年ごろの見込み?(露宇戦争、中東紛争の終結へ向かう等)2025年8月ごろを中心にトランスサタニアン3惑星(天・海・冥)が調和的な複合アスペクト。海王星が頂点の三角形。おそらくインド太平洋戦略に関わる暗示も含む。2025年~2026年、海王星&土星コンジャンクション時期。重要な節目。

●2024/09/02:冥⇒磨羯in*地場連携っぽい
●2024/11/20:冥⇒宝瓶in*~2043年まで
◎2025/03/30:海⇒白羊in*春分点を通過、巡行、エネルギー・ガテン系が来そう
◎2025/07/07:トランスサタニアン小三角シーズン開始
◎2025/10/22:海⇒双魚in*戦火、極東有事、第3WWなどの心配
◎2025/10/25:海⇒春分点を逆行、双魚へ、トランスサタニアン小三角を維持
◎2026/01/27:海⇒春分点を巡行、白羊へ、トランスサタニアン小三角は解除へ
○2026/04/26:天⇒双児in*通信技術の世代交代?
◎2026/05/23:海⇒白羊in*~2039年まで
○2032/08/04:天⇒巨蟹in*新型コロナ・流行病の関連の発明か何か
○2032/12/12:天⇒双児in*バイオ、宇宙、核融合など新技術、新発見、変革

2024年3月後半の時事情勢メモ

■2023年のアフリカ取り巻く政治・外交から今後を読み解く(ジェトロ2024.02.08)
https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2024/e515effc3e26ccd3.html

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New Evidence Emerges of Ukraine’s Horrific “Forced Fertilization” Program, Inspired by Nazi Lebensborn(ボストンタイムズ2024.03.30)
https://bostontimes.org/2024/03/30/new-evidence-emerges-of-ukraines-horrific-forced-fertilization-program-inspired-by-nazi-lebensborn/

ウクライナの恐ろしい「強制受精」プログラム:不正と闘う財団は、ナチス・ドイツの悪名高いレーベンスボーン・プログラムにまで遡る、ウクライナ当局による怪しげな「社会医学的実験」による女性の権利侵害の衝撃的な証拠を発見した。SBUの元高官、ウクライナ保健省の役人、そして直接の被害者を含む情報源を含む数ヶ月にわたる調査の結果、財団はウクライナにおける強制受精プログラムの存在を確認した。女性を誘拐し、強制的に妊娠させるために、彼女たちの意思に反して専門の培養器研究所に監禁するために使用される具体的な方法と施設を特定した。不愉快なことに、財団はこの非難すべきプログラムの運営に責任を負うウクライナの高官たちの名前も挙げている。このプログラムでは、ゼレンスキー政権が国家資源を悪用して、疑うことを知らない被害者を探し出し、誘拐し、不法に拘留し、医療暴力を振るっている。

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■米政府「結節役」の日本に期待 NATO首脳会議に招く2つの理由(産経新聞2024.03.30)
https://www.sankei.com/article/20240330-C67VMFWIJBMXPCSHWA3XQZAN6Y/

7月に米ワシントンで開かれる北大西洋条約機構NATO首脳会議に、岸田文雄首相を招待する方向で米政府が調整を進めている。ウクライナ支援を巡って米国のリーダーシップが揺らいでいる折、岸田首相を招くことには2つの狙いがある。第1は、ウクライナ支援に積極的な岸田首相の参加を通し、「支援疲れ」が表面化する加盟国の結束を固め直すこと。第2は、中国の脅威をにらみ、インド太平洋地域と欧州諸国の結節を強めることだ。(後略)

■インドと台湾、経済で急接近 半導体、供給網で思惑一致(時事通信2024.03.31)

インドと台湾が急接近している。戦略物資の半導体技術が欲しいインドと、同国を中国に代わるサプライチェーン供給網の移転先候補と位置付ける台湾側の思惑が一致。経済的な結び付きを強めている。(中略)台湾を「不可分の領土」と主張する中国は、「インドとの交流で、台湾がより多くのインド人から独立国として認知されることを警戒している」と指摘。印中関係のさらなる悪化につながる可能性を示唆した。

■インド隣国へ接近加速 防衛協力強化、切り崩し図る-中国(時事通信2024.03.24)

中国の習近平政権は今月、インド隣国の3カ国との防衛協力を強化する方針を示した。中印は国境問題を巡る対立が続く。中国は軍事面や経済面での支援をてこに、伝統的なインド勢力圏の切り崩しを図る考えだ。中国国防省は13日、軍代表団が4~13日にモルディブ、スリランカ、ネパールを歴訪し、各国で「2国間の防衛協力推進」について協議したと発表した。3カ国はいずれもインドの影響が色濃い地域。ただ近年は、中国が巨大経済圏構想「一帯一路」を通じた重要インフラ整備などを各地で進め、浸透を図ってきた。(中略)ネパールでは今月、親中政党の連立が決定し、中国への傾斜が進むとの指摘も出ている。中国外務省報道官は22日の記者会見で「(両国と)政治的相互信頼を深め、戦略的協力パートナーシップを発展させる」と説明した。中印関係は2020年、インド北部の係争地で両軍が衝突し20人以上の死者が出たことで急速に悪化した。中印は先月、国境問題解決に向けた軍高官協議を実施。「国境地域の平和維持で合意した」(中国国防省)が、今月にはインドによる係争地のトンネル開通を巡って非難の応酬となった。習政権は、インドが武器調達などで米国への接近を強めていることにも神経をとがらせており、関係修復の道筋は見えていない。

■「ばれないと思った」個人事業の消費税無申告が過去最高…年間7615人198億円追徴課税
https://www.yomiuri.co.jp/local/kyushu/news/20240330-OYTNT50060/(読売新聞2024.03.30)

消費税の申告義務がある個人事業者が申告しない事案が全国で横行している。(中略)申告義務がないように装うために年間売上高をごまかしたり、故意に申告しなかったりするケースが目立つ。国税当局は積極的に調査に乗り出すなどして、警戒を強化している。(中略)国税庁によると、昨年6月までの1年間の税務調査で確認された消費税の無申告者は、全国で4615人に上った。指摘された個人事業者の業種は、ブリーダーのほか、建築業、運送業、飲食業など様々だ。追徴税額は前年度比約1.5倍で過去最高の198億円に膨らみ、1人当たりの平均額も過去最高だった前年度を上回る260万円だった。追徴税額が増えた背景には、消費税は身近な税で、無申告が相次げば適切に納税する国民の不公平感を招きかねないため、国税当局が監視の目を光らせていることがある。昨年10月に始まった消費税のインボイス(適格請求書)制度導入を見据えて調査を強化したとみられ、それが影響した可能性もある。

■第7地対艦ミサイル連隊が編成完結式 南西諸島各離島部隊を指揮下に(2024.03.30)

防衛省は南西方面の防衛力強化のため今月21日、うるま市の陸上自衛隊勝連分屯地に本島では初めてとなるミサイル部隊「第7地対艦ミサイル連隊」を隊員およそ170人規模で発足。今月30日、うるま市の陸上自衛隊勝連分屯地で、南西諸島の各離島の地対艦ミサイル部隊を束ねる第7地対艦ミサイル連隊の設置行事を開催。隊員と来賓合わせて約210人参加。鬼木誠防衛副大臣から井藤庸平連隊長に連隊旗が手渡された。部隊は12式地対艦ミサイルが配備されている宮古島駐屯地や石垣駐屯地などの部隊を統括する役割。勝連分屯地のほか、奄美大島、宮古島、石垣島に配備した陸自の12式地対艦誘導弾の部隊を指揮下におく。(複数記事を要約)

■福田元首相、中国外相と会談 両国関係や処理水議論(時事通信2024.03.29)

中国を訪問した福田康夫元首相は29日、北京で王毅共産党政治局員兼外相と会談した。中国外務省によると、王氏は、東京電力福島第1原発の処理水海洋放出など「両国関係の正常な発展を妨げる問題に適切に対処する」よう求めた。王氏は「中日関係を戦略的、長期的観点から把握し、安定的かつ健全な関係発展を共同で推進したい」と強調。福田氏は「日中友好は必然的な選択だ」と応じ、その上で「日本企業は中国での投資や事業展開を望んでいる。日本は(両国の)相違点を管理し、日中の戦略的互恵関係を進めることに意欲がある」と伝えた。

■「紅麹」問題「未知の成分」はプベルル酸の可能性(日本経済新聞2024.03.29)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA296KL0Z20C24A3000000/

厚生労働省は29日、小林製薬の紅麹原料を含む機能性表示食品による健康被害を巡り、同社が厚労省に対し腎疾患の原因と推定される「未知の成分」が「プベルル酸」の可能性があると報告したと発表した。プベルル酸は青カビから生成される天然化合物で、抗生物質の特性を持ち、毒性が非常に高いという。腎臓に対する障害など、健康被害への影響は不明だという。小林製薬の報告によると、健康被害のあった製品のロットに予定していない物質を検出した。「高速液体クロマトグラフ」という手法で分析した結果、プベルル酸の数値が高いことが分かった。厚労省と小林製薬、国立医薬品食品衛生研究所(国衛研)の3者合同で行った記者会見で明らかにした。今後は厚労省が中心となり、国衛研でプベルル酸以外の物質の可能性も含めた網羅的な調査を行うとした。

■112兆円予算成立 防衛、社保費は過去最大(共同通信202703.28)

2024年度予算は28日午後の参院本会議で、与党などの賛成多数により可決、成立した。一般会計の歳出総額は112兆5717億円で、23年度当初の114兆円に次ぐ過去2番目の規模。政府の防衛力強化方針を踏まえた防衛費に7兆9496億円、社会保障費も高齢化に伴い37兆7193億円を計上し、いずれも過去最大を更新した。能登半島地震を受け、災害対応などに充てられる一般予備費を5千億円から1兆円に倍増した。医療従事者の人件費などに相当する診療報酬の「本体」を0.88%引き上げ、少子化対策を担う「こども家庭庁」の予算規模も増やした。国の借金である国債の元利払いに充てる国債費は、金利の上昇基調を背景に27兆90億円とした。歳入面では、過去最大の69兆6080億円の税収を見込む一方、国債も35兆4490億円分を新たに発行する。所得税と住民税を合わせて1人当たり4万円減税する定額減税の実施を明記した24年度税制改正関連法も成立した。

■「一帯一路」で8.3兆円不履行 中国の対東南アジア援助 豪研究所調査(時事通信2024.03.27)

中国が巨大経済圏構想「一帯一路」に基づき東南アジア諸国に援助を約束した大規模事業のうち、3分の2近い547億米ドル(約8兆3000億円)が履行されなかったことが分かった。オーストラリアのシンクタンク、ローウィー国際政策研究所が、27日公表の調査報告書で明らかにした。報告書によると、2015~21年の東南アジアの大規模インフラ開発事業で、中国は843億米ドル(約12兆8000億円)の支出を約束していた。だが、実際に支出したのは296億米ドル(約4兆5000億円)で、履行率は35%にとどまる。タイやフィリピンの鉄道建設、マレーシアのパイプライン敷設が中止されたほか、規模が縮小された事業もある。

■農業基本法改正案、審議入り 岸田首相「理念に食料安保」(時事通信2024.03.26)

ロシアによるウクライナ侵攻で揺らいだ食料安全保障の強化を柱とする食料・農業・農村基本法改正案は26日、衆院本会議で趣旨説明と質疑が行われ、審議入りした。基本法は「農政の憲法」と呼ばれ、政府・与党は1999年の制定以来、初の本格改正を目指す。人口減少や地球温暖化などの環境変化を踏まえ、農業生産の維持・拡大につなげる。

■ボルティモアの橋崩落、石炭輸出に影響(ロイター2024.03.27)
https://jp.reuters.com/world/us/LSPR6DZBDZPDJEANPTCTZU3QDA-2024-03-27/

米東部メリーランド州ボルティモアで26日未明、港湾にかかる橋にコンテナ船が衝突し崩落した事故を受け、ボルチモアの港からの石炭輸出に影響が出ている。鉄道会社や石炭会社が明らかにした。鉄道大手CSXは石炭顧客について、事故を受けて出荷が遅れる可能性を想定すべきと述べた。同社は崩落現場に近いボルティモアのカーティスベイに石炭埠頭を持つ。状況精査を行う間、当面は稼働を続ける方針という。ボルティモア港に輸出ターミナルを持つ石炭採掘大手コンソル・エナジーは、ターミナルへの船舶の出入りに遅れが生じていると明らかにした。米エネルギー情報局EIAのデータによると、ボルティモアは2023年1-9月バージニア州ノーフォークに次いで国内2位の石炭輸出港だった。

■北朝鮮IT技術者に発注か 虚偽登記容疑、2人再逮捕-神奈川県警など(時事通信2024.03.27)

北朝鮮のIT技術者に業務を発注するための会社を不正に設立したとして、神奈川、広島両県警は27日、電磁的公正証書原本不実記録・同供用容疑で、IT関連会社「ITZ」(広島県府中町)社長で韓国籍の朴賢一53、同「ROBAST」(同県福山市)代表の蓑毛勇郎42両容疑者を再逮捕した。再逮捕容疑は、2021年10月に「ROBAST」を設立した際、資本金が300万円あると装い、虚偽の登記をした疑い。捜査関係者によると、この会社は北朝鮮のIT技術者に業務を発注し、報酬を支払うために設立された。蓑毛容疑者は以前、朴容疑者の会社で働いていたという。

■北朝鮮IT技術者、身分偽り受注疑い 警察庁など注意喚起(日本経済新聞2024.03.26)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE254HV0V20C24A3000000/

警察庁などは26日、北朝鮮のIT(情報技術)技術者が身分や国籍を偽り日本企業から業務を受注している疑いがあるとして注意喚起した。北朝鮮の技術者はフリーランス向けの仲介サービスを悪用するケースが多く、報酬が相場より安くテレビ電話会議に応じないといった不審点がある場合は業務を発注しないよう呼びかけた。国連安全保障理事会は北朝鮮の核・ミサイル開発へ資金が使われることがないよう外貨獲得手段に厳しい制裁を科している。北朝鮮技術者への報酬支払いは外為法などに違反する恐れがある。警察庁などによると、北朝鮮のIT技術者は身分証明書を偽造するなどして日本人になりすまし、日本企業が運営する仲介サービスに登録。アプリやソフトウエアの制作業務を受注し収入を得ている疑いがある。多くは中国やロシア、東南アジアに居住しているとみられるが、仮想私設網VPNを使って日本からアクセスしているかのように装っている場合もある。北朝鮮技術者の特徴としては、機械翻訳が疑われる不自然な日本語を用いる▽テレビ会議形式の打ち合わせに応じない▽一般的な相場より安価で業務を募集する――といった点がみられるという。仲介サービスの提供業者に対しても、アカウント名義を頻繁に変更したり、報酬の受取口座名義がアカウントと一致しなかったりする場合に北朝鮮技術者である疑いがあるとして注意を求めた。

■EU、米巨大IT3社を調査-自社サービス優遇禁止違反の疑い(共同通信2024.03.25)

欧州連合EU欧州委員会は25日、巨大IT企業に自社サービス優遇を禁じた「デジタル市場法DMA」違反の疑いで、グーグルの親会社アルファベットとアップル、メタ(旧フェイスブック)の米大手3社の調査を始めたと発表した。7日に適用が始まったDMAに基づく正式な調査は初めて。支配的な地位を利用して寡占を進めようとしているとして、巨大ITへの規制は米国や日本でも強まっている。DMAは、運営サイトなどでの自社サービス優遇のほか、利用者の同意なくデータを収集して関心に沿った「ターゲティング(追跡型)広告」を行うことを禁ずる。適用対象は米中の計6社。

■紅海の海運混乱、インドの物価や景気に影響=政府報告書(ロイター2024.03.25)
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/55NGDXLOLFJF3ALJ66VVN2AZYU-2024-03-25/

インド財務省は22日に公表した月報で、国内のインフレや景気が紅海の通航遮断による原油高の影響を受けているとし、貿易ルートの多様化が必要だと指摘した。紅海ではイエメンの武装組織フーシ派の商船に対する攻撃が相次いでおり、海運各社は航路の変更を余儀なくされている。原油や自動車部品、化学製品などインドの対欧州貿易品の約8割は紅海ルートで輸送されている。財務省は、高い運賃や保険料、輸送時間の拡大により、輸入品が「著しく割高」になっていると指摘。「これらの課題に効果的に対処するためには貿易ルートや輸送手段を多様化する必要がある」との見方を示した。一方、来年度2024年4月-25年3月の輸出額に影響が出るかどうかは現時点で不明だとした。

■内閣府会議の資料に中国企業のすかし 出席者が提出(日本経済新聞2024.03.24)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA242KI0U4A320C2000000/

再生可能エネルギー分野の規制改革を議論する内閣府の会議の資料に、中国企業のロゴなどのすかしが入っていたことがわかった。会議に出席した民間のメンバーが22日と2023年12月の会合で提出した資料で見つかった。内閣府の規制改革推進室が23日にX(旧ツイッター)の投稿で明かした。同室が担当する「再生可能エネルギータスクフォース」に公益財団法人「自然エネルギー財団」の事業局長が出した資料で判明した。中国の電力会社「国家電網公司」のロゴや企業名が映っていたという。規制改革推進室はXで、財団が開いたシンポジウムで同社の関係者が登壇した際の資料の一部を使ったためロゴが残ったと説明した。「財団と中国政府・企業とは人的・資本的な関係はないとのことだ」と記した。会議を所管する河野太郎規制改革相は23日、Xで「今後は対策を強化し同じようなことが起きないよう徹底していく」と釈明した。

■情報察知し、ロシアと共有 モスクワでのテロ計画-米(時事通信2024.03.23)

米国家安全保障会議NSCのワトソン報道官は22日、米政府が今月上旬にロシアの首都モスクワでのテロ攻撃計画の情報を入手し、ロシア当局と共有していたと明らかにした。モスクワ郊外では22日夜、コンサート会場で銃撃事件が発生。ロシア当局はテロと断定し、捜査を進めている。情報は「コンサートを含む大規模集会を標的とする可能性」を示唆。米政府は情報機関が潜在的脅威を把握した場合、他国政府に警告する方針に基づき、ロシア当局と情報を共有したという。米国務省は今月7日、この情報を基に大規模集会などを避けるよう米国民に警戒を呼び掛けていた。ただ、ワトソン氏は入手した情報と今回の銃撃事件の関連については言及していない。

(コメント:ロシアでIS団に最も詳しい人材は、プリコジン氏であったと思われるけれど、彼は現在、死亡している※2023年8月23日、民間軍事会社「ワグネル」の代表エフゲニー・プリゴジン氏が搭乗していた自家用機が、モスクワ近郊で墜落)

■英副首相と会談、次期戦闘機開発の推進確認=官房長官(ロイター2024.03.21)
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/ZF2SF3CWPZPNTPZ35JSUSCUSM4-2024-03-21/

林芳正官房長官は21日午後の会見で、同日午後に首相官邸で英国のダウデン副首相と会談し、日英とイタリアの3カ国が共同開発する次期戦闘機の開発プログラム(グローバル戦闘航空プログラムGCAP)についても話し合い、3カ国でしっかり開発を進めていくことを確認したと述べた。国際共同開発する次期戦闘機をめぐっては、自民・公明の与党間に第三国への輸出問題で大きな溝が生じ、一時はGCAP推進の障害になるとの懸念も浮上していた。しかし、岸田文雄首相が参院予算委員会で、第三国へ輸出できるようにするため、防衛装備移転の運用指針改定を閣議決定すると表明し、戦闘機を実際に輸出する際も個別に閣議決定すると説明。輸出先は日本と防衛装備品・技術移転協定を結ぶ国に限定、戦闘が起きている国には輸出しないことも明らかにし、与党間の合意が成立した。21日の英副首相との会談ではGCAPも話題となり、林官房長官は「3カ国の優れた技術を生かした戦闘機となるよう引き続き緊密に連携し、共同開発を着実に推進していきたい」と述べた。

■韓国主催で民主サミット=AI・偽情報対策テーマ(時事通信2024.03.20)

韓国が主催する第3回「民主主義サミット」の本会議が20日、オンライン形式で開かれた。4月の韓国総選挙や11月の米大統領選を控え、各国首脳が人工知能AIを悪用した偽情報への危機感を共有し、対策を議論した。バイデン米大統領は「言論の自由や公正な選挙を守り、民主主義の再生のために協力しよう」と呼び掛けた。サミットは米国の主導で2021年に始まった。民主主義国の結束をアピールし、中国やロシアといった権威主義国に対抗する狙いがある。岸田文雄首相は、自由で公平な選挙は「民主主義の根幹だ」と強調。「生成AIによるディープフェイク(偽動画)や成り済まし音声は、人々の政治的自己決定を妨げ、社会を混乱させる」と危機感を示した。昨年の先進7カ国G7議長国として生成AIに関する国際指針と行動規範をまとめたと紹介し、偽情報対策の国際的な連携を提起した。韓国の尹錫悦大統領は「偽ニュースは民主主義の根幹である選挙を脅かしている」と警告。外国からの選挙への介入に国際社会が協力して対抗するよう訴えた。2月には尹氏が自らの政権を「無能で腐敗している」と批判する偽の動画がインターネット上で拡散した。総選挙への北朝鮮などの介入も警戒される。

■香港議会、国家安全条例案をスピード可決-中国支配が強化(ブルームバーグ2024.03.19)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-19/SALD6QDWX2PS00

香港議会は、国家安全条例案を早々に可決した。同条例はオープンな経済議論を封じ、世界的な金融ハブである香港で活動する外国組織に対する管理を強化するものだとの批判がある。条例案は19日、香港の「愛国者専有」議会が毎週開催する定例議会の前日に招集した臨時議会で、全会一致で承認された。審議開始から11日間という短期間での承認は、1997年に中国の支配下に戻って以来最速だ。国家安全条例は香港の憲法に当たる基本法第23条に基づき法制化される。香港に中国国家を守る法を制定するための20年にわたるキャンペーンが完了したことになる。(中略)国家反逆罪や暴動罪といった犯罪は終身刑となり、政治的反対勢力を鎮圧するための当局の手段が拡大される。この法律が広範に定義する国家機密の罪は、スパイ行為に関する中国本土の曖昧な法律と歩調を合わせるもので、昨年来、外国人投資家を恐怖させてきた。中国の習近平政権は、2019年に香港を揺るがした大規模な民主化デモをきっかけに香港に対する支配を強化。翌年に反対勢力を抑圧する国家安全維持法(国安法)が施行された。香港の基本法は、香港政府が独自の治安維持法を制定することを義務付けているが、03年の試みは大規模な反対によって実現しなかった。国安法によって抗議活動が取り締まられ、条例制定に道が開かれた。

(コメント:中国共産党による、香港の取り込み作業が完了。名実ともに完全に中国の領土となったと言える。麗人-周恩来、今太閤-田中角栄、最高の外交官キッシンジャーの「胡蝶の夢」は崩れ去った、との言い回しあり。今は亡きソ連と共に並び立つ筈だったグローバル金融センター香港、という野望の終焉)

■英豪「地位協定」を締結 太平洋地域への中国の進出抑止(日本経済新聞2024.03.21)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM211XP0R20C24A3000000/

オーストラリアのマールズ副首相兼国防相は21日、同国を訪問中の英国のシャップス国防相と会談し、両国間の安全保障協力を広げる協定に署名した。豪州は最大の貿易相手である中国との関係正常化を急ぐ一方、同志国と安保協力を深めて中国の太平洋地域への進出を抑止する。協定は豪英関係がより戦略的で大きな国家安全保障の側面を持つようになったことを示す。

■4月11日に日米比首脳会談 中国にらみ連携強化(共同通信2024.03.19)

米ホワイトハウスは18日、岸田文雄首相の訪米に合わせ、バイデン大統領、フィリピンのマルコス大統領の3者による初の日米比首脳会談を、4月11日にホワイトハウスで行うと発表した。東・南シナ海で覇権主義的な行動を強める中国をにらみ、海洋安全保障を含めた防衛分野での連携強化を協議する。ホワイトハウスは「自由で開かれたインド太平洋の実現を目指す3カ国の協力を会談で推進する」と表明した。

(コメント:着々と、中国包囲網。中国ビジネス利権による国益と、アメリカ安全保障による国益、との間でフラフラするフィリピンを、ガッツリ取り込めたのは大きい。中国がフィリピンへ軍事的威嚇をやり過ぎたというのもあるかも知れませんが…中国海軍の船が、フィリピン船へ放水した事件が相次いだ…etc。岸田首相の外交力がすごい)

■自民、裏金議員80人規模処分へ 4月上旬にも一斉実施(共同通信2024.03.18)

自民党は派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け、安倍、二階両派の議員計80人規模を4月上旬にも一斉処分する方向で調整に入った。党が定める処分で最も重い「除名」と、それに次ぐ「離党勧告」は見送る。岸田文雄首相(党総裁)は役員会で政治資金収支報告書への不記載額や役職歴、説明責任の果たし方などを踏まえると言明。派閥幹部には厳正に対応する方針で、「党員資格停止」や「選挙での非公認」を科す案が浮上している。複数の関係者が18日、明らかにした。2005年の郵政民営化関連法案に反対した50人を上回る異例の大量処分となる。ただ郵政造反組に下した除名、離党勧告といった厳重処分は回避し、党内融和を優先して事件の幕引きを図る狙いとみられる。最終的な処分の対象者、内容は首相や茂木敏充幹事長ら執行部が判断する。不記載額が少なかった中堅・若手議員は党の役職停止や戒告とする見通しだ。茂木氏は18日の記者会見で処分について「できるだけ早期を考えている。(内容が)一律にということにはならない」と述べた。

(コメント:自民党の改革が進行。国家機密を漏洩するタイプのメンバー相当数、整理した様子。これはこれで、党内で革命が起きたというレベルに相当。マスコミにとっては、情報提供者が少なくなる形。これまで以上に誹謗中傷デマ報道の可能性も、あるかも)

■マイナス金利解除、市場は冷静に受け止め 日銀一巡で関心は米政策に(ロイター2024.03.19)
https://jp.reuters.com/economy/bank-of-japan/BM5BLVUU7VP7FM5X655YXYRUWY-2024-03-19/

日本銀行は19日、マイナス金利の解除などの政策修正を正式に発表した。金融市場では、事前の観測報道におおむね沿う内容として、冷静な受け止めが目立つ。総裁会見も無難に通過したとの見方は多い。関連イベントが一巡したことで、市場の関心は米金融政策に移る。 日銀は、マイナス金利の解除のほか、長短金利操作(イールドカーブ・コントロールYCC)の撤廃、上場投資信託ETFの新規買い入れ停止などを決めた。市場では、観測報道を受けた政策修正の織り込みが進んでいたことから「おおむね織り込み済みで、出尽くしの反応」(国内運用会社のファンドマネージャー)となった。日銀が政策金利を引き上げるのは17年ぶりで、07年2月以来となる。政策の大転換の局面にありながら、相場変動は限られた。市場では「事前に十分に周知された上での決定で、市場は混乱を避けることができた。日銀のコミュニケーション力が強力だった」(サクソバンクグループのチャル・チャナナFX戦略責任者)との見方が聞かれた。日銀の会合結果を受けて、国債先物は一時小幅マイナスに沈んだ後、上昇に転じた。「緩和的な金融環境の継続や国債買い入れの維持など、金利の急上昇を回避するという日銀の方針が示されたことが要因だ」と、ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストは指摘する。ドル/円は発表を受けて上下。その後、節目の150円を上回った。大和証券の多田出健太チーフ為替ストラテジストは「日銀が今後、円安を修正するほどタカ派色を強めていくことはないとみている」と話す。政策修正を継続するという方向感は円高要因だが「そのペースは極めて鈍い。日銀側の要因で円相場が水準を切り上げていくのは難しいと思う」という。日経平均は、前日終値を挟んだ上下動の後、高値引けとなり4万円を回復した。三菱UFJアセットマネジメントの石金淳チーフファンドマネジャーは、イベント通過の安心感はあるものの、目先の日経平均は高値圏でもみ合いが続くとみている。「年初からの上昇による過熱感がまだ完全に払拭されたわけではなく、しばらくは底堅さを維持しつつも積極的に上値を追う展開にはならないだろう。次の上昇基調に向けての値固めの動きとなりそうだ」と予想する。
<総裁会見は無難通過>為替の円安基調が強まる中、植田和男総裁の記者会見はタカ派イベント化が警戒されたが、会見中のドル/円の変動は限られた。りそなホールディングス市場企画部の石田武ストラテジストは「ニュートラルな利上げ」と指摘する。1度も「利上げ」とは言わず、一方で新たな枠組みの名称を問われた際には「普通の金融調節」と説明し、「緩和」との言葉は使わなかった。今後の利上げ時期を巡るヒントとしては、基調的なインフレ率の上昇が一つの目線として示された。しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹シニアファンド・マネージャーは、足元のインフレ率を分解すると輸入物価が過半となり、基調的なインフレ率は1%に満たないとの試算もあるとして「まだ距離がありそうだ」との見方を話す。日銀を巡るイベントが一巡したことで、市場の関心は19-20日開催の米連邦公開市場委員会FOMCに移る。FOMCではメンバーによる政策金利見通しで年内の利下げが2回に減って早期利下げ期待が後退すれば米株安となりかねないが、その場合でも「日本株にとっては円安がある程度、下支えになるだろう」と、しんきんAMの藤原氏は話している。

■特定技能の対象、4分野追加へ 運転手や鉄道、自民党が了承(共同通信2024.03.18)

自民党の合同会議は18日、外国人労働者を中長期的に受け入れる特定技能制度の対象にバスやトラック運転手などの自動車運送業、鉄道、林業、木材産業の4分野を追加する政府方針を了承した。即戦力として最長5年滞在できる特定技能1号の対象分野が、今の12分野から16分野に拡大。特定技能全体の受け入れ見込み数は2024年度からの5年間で最大82万人と試算され、19~23年度の見込み数の2倍超になる。人口減少を背景にさまざまな産業で人手不足が深刻化しており、外国人労働者を担い手として受け入れる狙いがある。政府は月内に方針を閣議決定し、パブリックコメント(意見公募)を経て開始する。自動車運送業はバスやタクシー、トラックの運転手が対象。国土交通省の「運転者職場環境良好度認証制度」で一定基準を満たした事業者のみ、特定技能での受け入れを可能とした。トラックでは、運転手の残業時間規制に伴い、物流が停滞する「2024年問題」が懸念されており、解消につなげたい考えだ。

■プーチン氏が圧勝5期目30年まで、スターリン超えへ-ウクライナの占領地でも強行・ロシア大統領選(時事通信2024.03.18)

ロシア大統領選(任期6年)は17日、投票が終了して即日開票され、現職のウラジーミル・プーチン大統領71が約87%の得票率で圧勝し、通算5選を決めた。プーチン氏はモスクワの選対本部で「(国民は)一つのチームだ」と謝意を示し、勝利を宣言した。プーチン氏は2000年に大統領に就任し、首相時代を挟んで現在通算4期目。新たな任期を30年までまっとうすれば、権力掌握期間が独裁者スターリンの29年を超え、旧ソ連・ロシアの指導者で最長となる。憲法上は36年まで続投できる。就任式は5月。中央選管の18日の発表によると、投票率は約77%。投票を一部電子化して期間も3日間に延長され、政権が目標にしたという数値(投票率7割、得票率8割)を上回った。選挙は侵攻・占領下のウクライナ東・南部4州でも強行され、プーチン氏の得票率は90%前後と発表された。

■「核兵器管理にAI」懸念、上川外相が国連安保理で表明へ…中露念頭に「人間の関与」求める
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20240316-OYT1T50177/(読売新聞2024.03.17)

18日に米ニューヨークで開かれる国連安全保障理事会での「核軍縮・不拡散」に関する閣僚級会合で、上川外相が行う演説の原案が判明した。核兵器の運用・管理にAI人工知能が利用される可能性に懸念を表明し、核保有国の中国やロシアを念頭に「人間による管理と関与の維持」を呼びかける。上川氏は演説で、核兵器について「AIなどの新興技術が及ぼし得る影響を、非常に高い関心を持って注視している」と強調。核保有国の米国、イギリス、フランスが人間による関与をすでに表明していることを受け、「他の核兵器国も同様の宣言を表明することを期待する」と述べる。また、宇宙での大量破壊兵器の配置禁止を定めた1967年の宇宙条約などを踏まえ、「宇宙空間は核兵器のない領域であり続けるべきだ。宇宙条約など既存の法的枠組みの順守は我々の責務だ」と訴える。このほか、ウクライナを侵略するロシアによる核の威嚇を「あってはならない」と非難し、米露間の核軍縮枠組み「新START:新戦略兵器削減条約」への復帰を促す。北朝鮮の核・ミサイル開発も批判し、「核実験を含め、さらなる挑発のおそれもある」との認識を示す。日本は3月の安保理議長国で、閣僚級会合では上川氏が議長を務める。ロシアのウクライナ侵略が始まった2022年2月以降、安保理で核軍縮が議題となるのは初めてで、ロシア側の発言も注目される。

■離島奪還部隊に無人水陸両用車、防衛省が開発へ…人的損害抑える狙い
https://www.yomiuri.co.jp/national/20240316-OYT1T50025/(読売新聞2024.03.16)

防衛省は新年度、敵に奪われた離島への逆上陸作戦などに投入する「水陸両用車」の無人化に着手する。遠隔で操縦する無人車両を自衛隊員に先行させることで、人的損害を抑える狙いがある。国産化を視野に開発を進め、2028年度頃の部隊配置を目指す。南西諸島が占領された際の奪還任務を担う陸上自衛隊の「水陸機動団」(長崎県)には現在、米国製の水陸両用型装甲車「AAV7」が配備されている。操縦士を含む隊員が乗りこんで海上を航行し、そのまま島に上陸する運用を想定している。一方、上陸部隊は島に展開する敵から集中的な攻撃を受けるため、大きな損害を出す恐れもあった。防衛装備庁が新たに開発する無人車両は、搭載した火器を遠隔で制御することが可能で、複数の車両を同時に操縦できるようにする仕組みも検討されている。前衛部隊として安全を確保してから有人車両を進出させられることになり、自衛隊幹部は「敵が待ち受ける島への上陸作戦は特に危険を伴う。無人車両は有効な選択肢だ」と話す。車列を作って輸送任務に従事させる構想もあるという。政府は22年に策定した国家防衛戦略で、装備品の無人化を重要項目の一つに位置づけた。海洋進出の動きを強める中国軍はすでに無人型の水陸両用車を導入しているとされ、ウクライナでは遠隔操作のドローンが戦果を挙げている。防衛省は開発費の一部として、新年度当初予算案に約200億円を計上。28年度以降の量産化を予定しており、同省幹部は「自衛隊員の命を守る無人機の導入拡大は、防衛力の強化に欠かせない」としている。
水陸機動団、月内に増強…団長「抑止力高める」・・・南西諸島を防衛する陸上自衛隊の中核部隊「水陸機動団」が、月内に2400人規模から3000人超の態勢に増強される。団長の北島一(はじめ)陸将補が読売新聞の取材に応じ、「より隙のない態勢が整う。領土と国民を守り抜く能力を示し、抑止力を高めたい」と語った。同団は現在、主力の2個水陸機動連隊を長崎県佐世保市の陸自相浦(あいのうら)駐屯地に置いている。今月中に同県大村市の竹松駐屯地に1個連隊が誕生し、3個連隊編成となる見通しだ。北島団長は「戦力が1.5倍になるだけでなく、3交代制によって訓練や整備と並行した有事の即応性が格段に向上する」と意義を説明する。同団は九州・沖縄出身の隊員が過半数を占める。新連隊の創設にも地元の理解と支援を得られたといい、「隊員の士気は高い。地域での官民を挙げた応援に感謝している」と話した。九州・沖縄で行われている日米共同訓練「アイアンフィスト」では動員数が過去最大の2100人となり、演習内容も従来の「戦術レベル」から、より大規模な「作戦レベル」に格上げされた。英独仏や豪州のほか、新たにフィリピンとオランダもオブザーバーとして招待されている。北島団長は「南西諸島で実際の地形に応じた訓練をすることができる」とし、「米国だけでなく、『力による一方的な現状変更は許されない』という志を同じくする国との連携を深める機会にもなる」と語った。日本を取り巻く安全保障環境が悪化する中、防衛白書は中国について▽尖閣諸島や台湾周辺での軍事活動を活発化させている▽ロシアとの連携が強まっている――などと指摘する。北島団長はロシアによるウクライナ侵略を挙げ、「我々が学んだ教訓は、成功すると思えば侵略を試みる国が21世紀にも存在するということ。『攻めても失敗に終わる』と相手に思わせ、侵略を思いとどまらせることが最大の抑止効果を生む」と述べた。

■金沢-敦賀間が延伸開業 沿線で式典、応援割も開始-「復興の原動力に」・北陸新幹線(時事通信2024.03.16)

北陸新幹線の金沢―敦賀間(約125キロ)が16日、延伸開業した。福井、石川両県の沿線各駅では出発式や開業記念イベントが開かれ、一番列車が走行。能登半島地震の被災地を支援する「北陸応援割」も同日開始され、対象となる4県の復興を観光面から後押しする。

■中国、日本の防衛費増懸念 「武器輸出緩和」と反発(共同通信2024.03.15)

中国国防省は15日、日本の2024年度予算案で防衛費が過去最大を更新したことに懸念を示し「周辺国の安全への懸念を尊重するよう日本に促す」とする報道官談話を発表した。「日本は武器輸出の規制を絶えず緩和している」と反発し「平和な発展の道を歩み続けるのかどうか強烈な疑問がある」と非難した。談話は「日本の軍国主義の歴史からアジアの隣国と国際社会は日本の動向を注視している」と強調し「侵略した歴史を深く反省する」ことを日本に求めた。

■賃上げ平均5.28%、33年ぶり高水準 連合1次集計(日本経済新聞2024.03.15)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA138N50T10C24A3000000/

連合は15日、2024年春季労使交渉の第1回回答の集計結果を公表した。基本給を底上げするベースアップ(ベア)と定期昇給(定昇)を合わせた賃上げ率は平均5.28%で、前年の同時点(3.80%)から1.48ポイント上昇した。過去の最終集計と比較すると5.66%だった1991年以来33年ぶりに5%を超えた。組合員数300人未満の中小企業は4.42%だった。15日午前10時時点の771組合に対する企業回答をまとめた。定昇を含めた賃上げ額は月額1万6469円で、前年の同時点から4625円増えた。ベアと定昇を明確に区別できる654組合でみると、ベアの引き上げ率は3.70%と1.37ポイント上昇した。

■独・ウクライナ首脳、軍事支援や和平など協議 電話会談で(ロイター2024.03.15)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/NLHRJKXJ4ZOULKPSPTGQTXGWEM-2024-03-15/

ドイツのショルツ首相は、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談し、軍事支援でパートナー国が緊密に協力していくと言明した。独政府報道官が明らかにした。ショルツ氏は15日、フランスのマクロン大統領とポーランドのトゥスク首相とベルリンで会談し、ウクライナ支援について協議する。報道官は声明で「(ドイツとウクライナの)首脳は、平和的解決に向けた世界規模の支援も視野に入れた建設的な対話を継続するとともに、緊密な連絡を続けることで一致した」と説明した。ゼレンスキー氏は防衛協力について協議したとし、チェコが主導するウクライナへの砲弾供給計画にドイツが参加したことに謝意を表したと説明。「ウクライナの防衛には装甲車、迫撃砲、防空システムが優先的に必要とショルツ氏に伝えた」とX旧ツイッターに投稿した。

■ドイツ経済、景気の顕著な回復みられず=経済省月例報告(ロイター2024.03.15)
https://jp.reuters.com/economy/inflation/3KEPLRWLU5JD5IU2KCUCLKY6UQ-2024-03-15/

ドイツ経済省は15日公表した月例報告で、今年初めの鉱工業生産、建設、対外貿易は改善傾向にあるが景気の顕著な回復は依然みられないとの見方を示した。報告では「内需の低迷が続き、資金調達コストが高く、家計や企業マインドが引き続き冷え込んでいることが要因」と指摘した。

■ドイツ企業倒産件数、23年は前年比22%増 負債総額266億ユーロ(ロイター2024.03.15)
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/UKLFT2AWHVNPHD4N5Q5HWYHCKI-2024-03-15/

ドイツ連邦統計庁が15日発表した2023年の企業倒産は前年比22.1%増の1万7814件だった。景気減速や高インフレ、金利上昇が経営の逆風になった。負債総額は約266億ユーロ。倒産件数は新型コロナウイルス流行前の19年比で5%増加したが、金融危機中の09年の3万2687件を大幅に下回っている。昨年はピーク&クロッペンブルクやゲリー・ウェバーなど、ファッション小売り業界で有名企業の経営破綻が目立った。ドイツ商工会議所DIHKは、企業の4分の1で不良債権が増加していることが調査で明らかになっていると指摘し、今年は倒産がさらに増えるとの見通しを示した。2月の通常の倒産件数は前年比18.1%増加した。

■脱北者、帰還事業で初提訴 北朝鮮に損害賠償請求―韓国(時事通信2024.03.15)

1959~1984年の帰還事業で、日本から北朝鮮に渡った後、脱北して韓国で暮らす5人が15日、北朝鮮当局を相手取りソウル中央地裁に提訴した。北朝鮮で過酷な生活を強いられたとして、1人当たり1億ウォン(約1100万円)の損害賠償を求めている。原告は「『北朝鮮は地上の楽園だ』という宣伝にだまされた」と訴えている。韓国では初めての例という。

■「沖縄の宝」返還される 琉球国王肖像画、米から―沖縄(時事通信2024.03.15)

沖縄県は15日、琉球国王の肖像画「御後絵(おごえ)」など、沖縄戦で流出したとみられる文化財22点がアメリカで見つかり、14日に返還されたと発表した。御後絵の現存が確認されたのは戦後初。玉城デニー知事は「沖縄の宝が戻ってきたのは、県民にとっても大きな喜びだ」と述べた。御後絵は、国王の姿をひときわ大きく描き、その権威を示している。県によると、2001年に米総領事館を通じ、連邦捜査局FBIの盗難美術品ファイルへの登録を申請したところ、23年、FBIから御後絵らしきものが見つかったと照会があり、本物と確認された。沖縄戦の混乱で米国に持ち出された可能性が極めて高いという。今後、防虫処理や文化財の状態を確認した上で、メディアなどを対象に4月中に公開する予定。玉城知事は「今回をモデルケースに貴重な流出文化財の発見、返還につなげていきたい」としている。

(コメント:戦後が終わったのだという感慨)

■政府「育成就労」法案を国会提出 人権配慮、実効性が課題(時事通信2024.03.15)

政府は15日、技能実習に代わる外国人材受け入れの新制度「育成就労」を創設する入管難民法などの改正案を閣議決定し、衆院に提出した。現行制度では原則認めていない「転籍」(転職)を「1~2年」の就労後に可能とすることなどが柱。成立すれば2027年にも施行の見通しで、実効性の確保などが今後の課題となる。技能実習は1993年に始まった。途上国の外国人に技能を習得させる「国際貢献」が目的だったが、実態は安価な労働力を確保するための利用が横行。過酷な労働環境でも本人の意向で職場を変えることができず、長時間労働や賃金未払い、暴力・ハラスメントなど「人権侵害の温床」と批判されてきた。育成就労はこうした現状認識を踏まえ、1~2年の就労期間や一定の技能水準などの要件を満たせば、同じ職種に限って転籍を容認。悪質な転籍ブローカーを排除するため、不法就労のあっせんなどを取り締まる「不法就労助長罪」の法定刑を引き上げる。受け入れ先を監督する「監理団体」は、名称を「監理支援機関」に変更。外部監査人の設置義務付けや、受け入れ企業と密接な関係を持つ役職員の関与制限などで、独立性・中立性を高めるとした。育成就労の期間は3年。この間に、一定の技能が必要な「特定技能1号」の水準に引き上げることを目指す。中長期の在留を促し、人手不足の解消につなげるのが狙い。その一方で、永住者が税や社会保険料の納付を故意に怠った場合、永住許可の取り消しを可能にする規定も盛り込んだ。改正案は、外国人の転籍要件や監理支援機関の許可基準などの詳細に関し、省令で定めると規定。政府は施行までに内容を詰める考えだ。

■パナマ運河鉄道社長、水不足「国の損失、政府は対策を」(日本経済新聞2024.03.15)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB150W30V10C24A3000000/

水不足で通航制限が続くパナマ運河の代替として、太平洋側と大西洋側を結ぶ鉄道の輸送が増えている。港の容量に限りがあり、一段の輸送拡大は困難な状況だ。パナマ運河鉄道のトーマス・ケンナ社長は水不足について「国全体の損失。政府も対策を進めるべきだ」と訴えた。パナマ運河鉄道が運ぶ貨物の輸送量は2023年12月ごろから平時に比べ2割ほど増えた。

■イスラエル現政権「和平の妨げ」、選挙実施を=米民主上院トップ(ロイター2024.03.15)
https://jp.reuters.com/world/security/OQNSYTBAIRNQNKPTHCJNF7UJPI-2024-03-14/

米上院民主党トップのシューマー院内総務は14日、イスラエルのネタニヤフ首相が和平の妨げになっていると厳しく批判し、イスラエルは新たな選挙を実施する必要があるとの考えを示した。シューマー氏は議会上院で行った演説で、昨年10月7日のイスラム組織ハマスの奇襲攻撃後のイスラエルで、ネタニヤフ政権は「イスラエルの二ーズにもはやそぐわない」と指摘。「ネタニヤフ首相が率いる現在の政権が戦争終結後も存続し、米国の既存の援助基準を試すような危険で扇動的な政策を取り続ける場合、米国は方向性を変えるためのレバレッジを利用することで、イスラエルの政策形成に積極的な役割を果たすしかない」と述べた。その上で「民主主義国家としてイスラエルには指導者を選ぶ権利がある。重要なのはイスラエル国民が選択肢を持つことだ。10月7日以降のイスラエルの将来について新たな議論が必要だ」と指摘。「自分自身の見解では、選挙を実施することによってこれを達成するのが最善となる」と述べた。また、イスラエルと独立したパレスチナ国家が共存する「2国家共存」策をイスラエルがを拒否することは「重大な誤り」だとし、パレスチナ自治区ガザでの停戦の交渉担当者に対し、停戦の確保と人質の解放のほか、ガザ地区への人道支援実施に可能な限りの努力をするよう呼びかけた。同時に、ハマスを支持するパレスチナ人らを非難したほか、パレスチナ自治政府のアッバス議長も退任する必要があると言及。「将来的な和平に向けた希望をつなぐために、アッバス氏は退任し、新しい世代のパレスチナ人指導者と交代しなければならない」と述べた。シューマー氏はユダヤ系で、イスラエルの強力な支持者として知られる。
<ネタニヤフ首相率いる「リクード」が反論>ネタニヤフ首相率いる政党「リクード」は声明で「シューマー氏の発言とは異なり、イスラエル国民はハマスに対する完全な勝利を支持している」と反論。「イスラエルの選挙で選ばれた政府を尊重し、それを弱体化させないことをシューマー氏に期待する」とした。イスラエル首相報道官は、シューマー氏の発言に対し「現時点でコメントはない」としている。米ホワイトハウス国家安全保障会議NSCのカービー戦略広報調整官は、シューマー氏がホワイトハウスに演説について事前に報告していたとした上で、ホワイトハウスは不承認も承認もしていないとし、編集も一切行っていないと言及。記者団に対し「シューマー氏が発言をする権利を十分に尊重している。上院で何を発言するかはシューマー氏自身が決めることだ」と述べた。また、米政府はイスラエルが戦争終了後に選挙を行うべきと考えているのかとの質問に対し「イスラエル次第だ」とした。シューマー氏の演説を受け、上院共和党トップのマコネル院内総務は即座にネタニヤフ首相を擁護。「民主主義への外国の干渉に過敏に反応する米国人が、民主的に選ばれたイスラエルの指導者の解任を求めるのは偽善的だ」と述べた。

(コメント:アメリカとイスラエルの間に隙間風。アメリカ国内のユダヤ派閥の影響力は強いと思うけれど、キッシンジャー時代の後は精彩を欠き、後継者不足が響いている状況とのこと。政治的天才の登場が無くなっているらしい。こうも時代が変わるものかと驚かされるところ)

■フィジー、中国と警察協力協定を維持 英紙報道(日本経済新聞2024.03.15)

英紙ガーディアンは15日、フィジーが破棄を検討していた中国との警察協力協定を維持すると決めたと報じた。オーストラリアなど周辺国との関係を重視するランブカ政権下でも、一定の中国の影響力が残りそうだ。国防を担当するティコンドゥアンドゥア内務・移民相がガーディアンに「約1年間にわたって見直しを進めた結果、我々は協定を維持するとの結論に至った」と述べた。

■オーストラリア、レアアース供給網確立へ820億円投資(日本経済新聞2024.03.15)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM151360V10C24A3000000/

オーストラリアのアルバニージー首相は最大8億4000万豪ドル(約820億円)を投じ、北部準州でレアアース鉱山と精製施設の立ち上げを支援すると発表した。レアアース鉱石の供給や加工工程で中国への依存度を下げる。国内で初めてレアアースの採掘から精製まで一貫した供給網を確立する。