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制作日誌/深森の帝國

〝認識が言語を予感するように、言語は認識を想起する〟・・・ヘルダーリン(ドイツ詩人)

2014.07.03暁の夢

毎度、プロフィール風キャラの夢でありました

自分でも少し分かりにくいところがあるので、まずは舞台説明

奇怪な地下階を持つホテル。地上階と地下階との間には、土砂や廃材が散乱する迷路がある

前もって冒険してみたところでは、その妙なスペースは元々、駐車場として使われていたスペースらしく、廃材に混ざって車の部品も多数。外界とのルートを遮断されて密封された状態のスペースですが、隅っこの各所にカラクリ仕掛けのシャッターがあって、何かいじくれば、ホテル脇のハイウェイに出る、車専用のスロープにつながる事が分かりました

このプロローグも散々な思いをしたパートなので、この妙なホテルには金輪際近づくまい、と言う風に夢の中で決心していたのですが、何故か正体不明のツアー・パック企画の参加者として、再びホテルに舞い戻ってしまったのでした

まことに奇妙な本編は、此処からです

客としてホテルに入ってみると、見掛けは、何処にでもあるような5階か6階建ての箱型ビジネスホテルで、その平凡さが、「逆にアヤシイ」と思わせるものでした

支配人も従業員も、何処かピエロっぽい印象があり。ホテル業務にも、抜けがあり。最も信じられなかったのは、「カレーを用意したのに、カレーを食べるための皿やスプーンが無い」と言う落ち度があった事でした

ツアー・パックの他の参加者とともに(だいたい50人くらい居たと思う=ツアー・バス3台分?)、ぞろぞろと、カレー皿を取りに行くために団体を組み、エレベーターを探し回る事、一時間

そこへ、やっと地下階に行く途中らしい、大きな台車を幾つも押しているホテル従業員たち(台車に積んだ洗濯物を地下階で洗うと言っている…)と行き逢い。彼らホテル従業員たちは、カレー皿の置いてある場所は、地下76階、つまりエレベーターの「-76」というボタンで行ける部屋にある、と説明したのです

それで、この奇妙なホテルは、非常に大きい、そしてとんでもなく深い地下スペースを持っていると言う事が分かったのでした。エレベーター表示ボタンは、地下99階(-99)まである…

よせば良いのに、夢の中で余計な興味を持ったのが、運の尽きと言うべきか…

とにかく我々、ツアー・パック団体は、地下76階を訪れました。そこには、何故かカレー皿は無く、託児所になっていたのでした!パニックに陥るツアー・パック団体。皆、散り散りに逃げ散ってしまいました(何故そんな事が起きるのか良く分からないが、夢の中なので、何でもありなのかも…)

そこへやって来た、謎の禿げ頭の、黒縁の眼鏡の、中高年のオッサンと言った風の人物。自分はそのオッサンに招かれ、情操教育用らしい、幼児用の小さなテーブルに近づき、これまた幼児用の低い椅子に座り、オッサンの質問を受ける羽目になりました

オッサン、自己紹介して言うには、科学者だとの事。地下99階に科学者のスペースがあり、皆、そこで、色々楽しみにしていると(何を楽しみにしているかという部分は、ボンヤリとしていて、余り聞き取れなかった)

オッサン「君は、"宇宙とは何である"と思うかね?」

夢の中ながら、すごい深遠な質問。「宇宙とは"孤独"であると思う」と自分は答えました

オッサン、何かうなづいていたようでしたが、暫し、何かテレパシーでもやっているのか、曖昧な表情に。やがて、オッサンは、ツアー・パックの人々に手招きを始めました

三々五々残っていたツアー・パックの仲間たち、怪訝そうにオッサンを見て、暫し相談した後、オッサンの後に付いて行く事に決めたらしい。こんな地下深い所で一人になるのも不安な気分がしたので、自分は、仲間たちの後を付いて行きました

そして、オッサン含め、我々は、再びエレベーターに乗り、「-99」つまり、地下99階のフロアを訪れました(カレー皿がどうしたかは良く分かりません。空腹じゃ無かったので、何処かで知らないうちに食事を済ませていたのかも…)

地下99階に到着してみると、そこも他の階と同じような感じの雑然としたルームでしたが、奥の方が会議室になっているらしく、TV会議か何かのための、大きなモニターが中央にありました

振り返ってエレベーターの表示板を見ると、地下99階の表示板だけ特別になっていて、「∞F」という表示が、「-99F」の横に新しく加わっていました。そしてよーく見ると、その表示には、奇妙なところがある…

「∞」の前に、「±」の記号があったのですが、それはしきりに点滅していたのです。「+∞」か、「-∞」か、どちらなのか分からないと言った風の表示です。「どういうことだ?」と、疑わしい眼差しを向けてしまいました

やがて、フロアのリーダーらしき、白髪交じりの大柄な老人が現れ、これまた科学者だと自己紹介。他にも、男女も年齢も国籍もバラバラと言った風の科学者たちが、背景人物群として登場。何か説明をしていたようなのですが、記憶が薄かったのか、余り覚えていません

ただ、フロアの壁に、奇妙なイラスト解説板が掛かっていた事は良く覚えています。これが、地下99階の下に広がる謎のフロア、「∞階」の様子を描画したものだと言う話でした。ひどく奇妙な解説板でした

フロアの壁に掛かっていたイラスト解説板

この底は、冒険者たちのための、ゲーム的要素を凝らしたフロアです、と言う説明有り。-99階の底は、希望者のみ入れるスタイルになっている。チケット渡す形式で、希望者を募っているところ。元通り戻ってくる人は10名のうち7名程度、科学的努力により生還率は上昇しているが、云々かんぬん…という、良く分からない説明が続いていました

要点をまとめると
▼これから底のフロアに案内するが、無事に∞Fを通り抜けるためのルートを現した案内板が通路の各所にあるので、よく見ておいて欲しい(ただし、実際に入ったら余り役に立たない可能性はある)
▼∞のフロアを冒険している時、何が起こるかの説明は、このイラスト解説板に示した(複数人シルエットが空中に浮かんで、半ば団子状態に重なっている)
▼息が続く限り全速力で駆け抜けるのが一番安全、平均7分で全ルート通れる

通路の各所にも掛かっていたイラスト解説板

自分も何故か「特別招待」でチケットを渡され、何が何やら分からないうちに、∞フロアを駆け抜けるグループに混ざってしまいました。案内係の科学者に従って、階段&スロープを使って、目的のフロアに下りて行きました。説明係の人が話した通り、各所の壁に、あの奇妙なイラスト解説を含む案内板が掛かっている。下に行くにつれて、壁そのものが光っているため灯り必要なし…と言う事に気付き、ひどく不安になりました

スタート地点に、他の参加者たちと並んで、行く手を眺めてみる。そこは、トンネルになっていました。トンネルの中は、トンネル自体が輝いているかのように、ひどく明るい。明るすぎて目が眩み、その先が見通せないくらいです

他の参加者たちを観察すると、やる気満々の、如何にも冒険者と言った風の若者たちが多く、ウキウキした顔つき。「トンネルの先で何が起こるのか、全く怖くないのか?」と、思わず疑いの眼差しで見てしまいました

思わず、案内係を務めている若い科学者(どうやら助手らしい)に、「皆で全速力で走るわけで、互いにぶつかったりしませんか?」と確認。案内係はひどく奇妙な顔をして「ぶつかったりはしません…まあ…あえて言えば、重なると言うか…」と言いながら、案内板の方を見やりました。あの、奇妙な、複数人が団子状態で浮遊していると言うイラスト解説のある案内板です

すぐにスタートの合図が送られ、自分は足が遅いので最後尾に回って、皆の後を付いて行こうと思案。先頭の人は流石に快速で、見ると、もうトンネルの光の中に消えていました。走りながらトンネルを観察すると、やはり壁自体が、何やら訳の分からない方法で光っており「白熱している」と言っても良い感じです。そして、トンネルをグルリと取り巻くように、補強のスチール輪が設置されている…(SFの舞台みたい)

奇妙な事でしたが「白熱している」と理解した割には、余り熱くありません。スチールの輪の目印を一つずつ抜けていくたびに、強烈な光になって行くのは分かりましたが…

そして、(おそらく最後の目印らしい)補強スチール輪を抜けて行くと、いきなり「走ってる感覚」が無くなりました。ひどく濃密な空間で、空間そのものがものすごい抵抗を持っており、まるでプールの水の中を走っているような、重い浮遊感と圧力感がありました。慌てて辺りを見回すと、もう既にトンネルの内壁と言った光景では無く、無限に向かってずらりと並ぶ、正方形の輝くウィンドウの列。宇宙人のアーケード型の建物の中みたいな感じ

目を凝らすと、先頭走者との距離がひどく縮まっていたのでビックリでした。他の参加者たちも、前後の距離が縮まって、皆で団子になっている感じ。それで、急に、あの案内板に描かれていた奇妙なイラスト解説を思い出したのでした。そのうち、濃密過ぎる空間が変化したのか、皆、空中に浮遊してしまいました。今まで走っていた勢いもあって、白熱の光と闇の中を浮遊しつつ、前進している形です

正直言って、夢の中ながら、「案内板の通りだ」とか思いながら、ポカンとしていました

一部の参加者は、身体が「重なっていました」。野外ライブやフェスティバルとかで良く見られるような、高揚するような一体感を感じているらしく、余り奇妙に思っていない様子です

自分は、疑念と恐怖を覚えました。この「∞」のフロアは、一体、何なのだと

そのうち、白熱の闇の方、自分は「サルガッソー空間」と名づけましたが、加速流体の吹き溜まりになっているような場所で、一人の傷付いた男が浮遊しているのを発見。男は意識が無いらしく、揺ら揺ら&フラフラと浮いていましたが、そのうち、何かの加速に乗ったらしく、自分に向かって、意識が無いままに衝突してくる気配だったので、自分は叫びながら身体の向きを変えて避けようとしました

すると、手が何かロープのようなものを探り当てました。プールの水の中でロープをつかんだような感じで、これで反動をつけて加速すれば、また走れると思いつき、そのようにしました(実際にちょっと速く進めた)

★ここでちょっと、科学者による解説

夢の中の科学者の説明によれば、この奇怪な冒険の一切は、「量子テレポート移動」の実験ではあったそうです。スチールの輪に見えたのは、何らかの量子変換装置であり、ひとつずつ通り抜けるたびに、人体が段階的に量子化されるとか何とか、良く分からない説明でした(難解な数式を示されたけど、意味が良く分からなかったです)

トンネル施設の全体は、量子移動のための高エネルギー加速装置であり、量子化した人体を、量子的加速軌道に乗せるための物だとか。自分は最後尾だったため加速が充分で無く、危うくサルガッソー空間に捕まるところではあったらしいです

「身体の向きを変えた」というところに、夢の中の科学者たちはえらく興味を示していました。「モニターの中で、急にスピンした単独粒子を見た」とか、どうとか。プールの中のロープをつかんだと思ったのですが、これが実は、加速のための高エネルギー流束だったらしく。その流れに上手く乗って、自分はえらく加速していたようです(光速の97%とか99%まで行ったとかと言う風に解説されましたが、濃密な空間に阻まれて余り進めなかったというのが実感だったという事もあり、ホントとは思えませんでした・汗)

一部の参加者たちは「身体が重なっている状態」でしたが、これが実は、量子的重なりの状態だったとか。どうも深い一体感や陶酔感を覚える性質のものらしく、そういった参加者は、冒険の前半の記憶はあるのですが、陶酔した後の、後半の記憶が無いという話

科学者たちは、後半の記憶を聞きたがっていました(単独の粒子状態で駆け抜けたのは、どうやら稀なケースだったらしい。そういう人たちは前にも居たけど、何かひどく衝撃を受けた様子で、出家したり巡礼に出たりとかして、何を見たのか、余り話したがらないのだとか)

★再び、自分の見た夢の内容を、自分目線で

反動による加速の後、自分は引き続き、「走るべく足を動かしていました」が、実感がありませんでした。空間がとても重いし、ノロノロとしか進めないので、果たして自分は「たった7分程度」で、全ルート踏破して、端まで到達できるのかと不安でした(量子的現象になってしまっているので、複数のルートを一気に通れる状態ではあるらしい…)

進んでいるうちに奇妙な白熱した空間がいきなり終わり、「虚無」と言ってよい闇の空間が始まりました(灯りが切れたのか?と言う風には思いました)。夢の中の科学者いわく「光速宇宙の外?=虚数空間」だそうですが、やはり良く分かりません。滑らかにつながってるので、何処で虚数になったのかも良く分からないのです

「白熱」と言うよりも「黒熱」と言う感じです。自分は「黒い光」だと解釈しました

その黒い光はやがて、紫の炎になりました。次に青、緑、黄緑…と、虹よろしく色が変化して行きました。そして遂には、トンネルの中(?)全体がまばゆい金色になりました。全体が金色になってくると、ようやく、エネルギーの流れっぽいと言うのか、そういう流れの模様が見えてくるようになりました

※後で考えてみたら、金色、というか黄色は、太陽のナトリウムの炎でもある…

奇妙な光だけの光景は、金色で終わりました。次第に金色が薄れ、次には見慣れた感じの星空が現れました。とは言え、どうやら相当に相対論的効果が掛かってるらしく、前方に向かって青っぽくなっているし、星の像は奇妙に歪んでいるしで、視野補正が大変でした

そのうち、重複パノラマというのか、青い地球の、それも断片化された像が次々に現れました。夢の中の科学者の推論によれば、どうやら複数の時代や量子的可能性をいっぺんに見ていたらしいのですが、頭が混乱して来るので、イメージのみの説明にとどめます

やがて、一番大きな像と見える地球のイメージが真ん前に現れ、互いに衝突するかのように、そのイメージと交差した、と言う風に思いました。すると、間も無くして、元通りのトンネルが始まりました。白熱はしているのですが、その白熱もだんだん弱まり、普通の蛍光灯のような光に変化して行きました

それと共に、「走ってる感じ」も、地に着いたかのようにシッカリとした物になって来ました。やがてゴールと見える、あの地下99階の、広い部屋に到着。案内係を務めていた若い科学者が手を振って「ストップ」の合図をしたので、ようやく走り終わったと言う次第です

しばらくして、後から次々に参加者が出てきました。互いに健闘を称え合って握手し、その後、めいめいが科学者たちの聞き込みを受けていました。やはり、無事戻って来たのは70%と言う程度だったそうです(そしてやはり、予想通り、後半を覚えておらず「宇宙との一体感を感じる、素晴らしい体験だった」と証言する人が殆どだった)。自分は出発した時は最後尾だったけど、思わぬ加速を受けてゴールをトップ通過した訳で、少し奇妙な気持ちになりました

長々と記録しましたが、この奇妙にリアルな夢を見た結果、量子テレポートという移動手段は、生身の人間には絶対に向かない、と結論しました(汗)

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2013.1.22暁の夢

2013.1.22明け方の夢です

深夜の都市・ビジネス街(夜中は殆ど無人)の中を小人が歩いています。戒厳令が敷かれているのか、街灯照明も最小限ですごく暗い状態。東日本大震災の際の、計画停電中の町を思い出しました。街角には、銃を抱えた軍人が警備しているのが目に付きました

小人は歩き続け、やがて歩道橋のある大きな交差点(十字路)に出ました

交差点では、車線6本ずつの道路が十字に交差しています。昼間は交通量が多いのだろうという事を思わせます。歩道橋も十字路にあわせて「井」の形に架けられています。「ちょっと変わってる」と思ったのが、「井」の中の四角形の空間に、更に斜め十字の橋が付けられていた事

深夜の交差点には10人居ました。ちょっと妙な雰囲気。信号は付いておらず(戒厳令中だから?)、非常灯の橙色っぽい光が投射されているのみ。それで、全体の色合いがちょっと変なのでした(トンネルの中のナトリウムランプのような光の色)

通行人を見ると、軍人2人、深夜勤務のサラリーマン2人、装甲タクシー運転手とその助手(装甲してる理由は不明=後に判明)、家出中らしい小学生の少年(一体何があった?)、水商売らしき美女(シツレイながら露出が凄いのでそう見える。お化粧は殆ど無いのでそのギャップが大きかった)、雨乞いの呪術師、酔っ払い…で、10人

交差点の道路には、装甲タクシーの他には車がありませんでした

10人が、何やら交差点の真ん中辺りに集まって会話しているので、小人も加わりました。装甲タクシーの運転手が「私じゃ無い」とか言っています。見ると、無残にひき潰されて、人の形であるかどうかも不明な死体が道路の上に転がっています(というより「潰されて広がっています」)

装甲タクシーはタイヤの代わりにキャタピラで走ってるので、疑われたらしいのです(装甲タクシーを見ると、大砲も付いていてまるで戦車でした=この理由は後に判明)。2人の軍人の片割れがタクシー運転手を拘束していて、その助手が慌てているのでした

しかし、くだんの装甲タクシーのキャタピラには血の跡は無く、運転手への疑いはすぐ晴れました。「じゃあ、誰が?(というよりは、「何者が?」ですが…)」と気味悪がる通行人たちであります

そのうちに雨が降ってきました。雨乞いの呪術師が呼んでいた雨でした。「タイミング悪いな!」「済みません」とか言っていて、事情を分かっていない酔っ払いが、ケタケタと笑っています

やがて、交差点の隅のアスファルトがいきなり割れて、大きな怪物が現われました。暗い緑色の皮膚をした人間の頭部です。異様に大きい。ナトリウムランプっぽい光の中なので、本当の皮膚の色は青黒い色なのかも。怪物の大首は、牙がびっしりと生えた大きな口から火を吐いていて、念力(?)か何かで、アスファルトやガレキを四方八方にぶん投げているのです。不幸にして酔っ払いがそのガレキにぶつかり、さながら先程の死体のように、形の分からない何かになりました

それで、軍人も、この変な死体を作り出したのが何者なのか理解したようで、早速怪物に銃を撃ち込むのですが、まるで歯が立ちません。そのうちに、「水商売の美女」風の女性が「歩道橋に上がれ!」と言い出しました。軍人口調なのでビックリしたのですが、どうもこの女性、じーっと見ていると、『攻殻機動隊』の主人公キャラに良く似ているのであります(汗)

怪物は念力で道路をボコボコにしていたので、それはどうも正しい決断だったようです。サラリーマンや運転手、呪術師や少年と一緒に、小人も歩道橋に駆け上がり、一般人同士で固まって震えていました。道路は沼のようになり、装甲タクシーがそのアスファルトの沼の中に沈んでいきました(多分、高温になっているのでは無かろうか)

装甲タクシーの運転手と助手が、「タクシーの大砲があれば、あんな怪物、一発でのしてくれるのに」とか言って悔しがっていました(=それで、何で戦車みたいな物騒な装甲タクシーが走っているのか、謎が解けたのでした)

怪物は沼の中から立ち上がり、全身を現わしました。5階建てのビルと同じ位のサイズ。昔話に出てくる鬼のような感じで、フンドシ1枚の格好です。そして、見ているうちに、胴体から大首が何本も生えてきました。人間タイプのヤマタノオロチみたいな感じです(=こう書いて見るとユーモラスに見えなくも無いけれど、実際は、夢の中ながらその姿に、ものすごく恐怖を感じました。多頭の悪魔のイメージは東洋美術の定番の表現ですが、あの恐怖を画像化しようとすると、あのようになるかも知れないと、多頭イメージの表現に納得しました)

怪物の攻撃(ガレキなど投げつけてくる)に対して、軍人と水商売風の美女とがチームを組んで、銃でガレキを粉々にするなど応戦していました(銃の命中精度が高いのでビックリした)。

最初は小降りだった雨は、次第に暴風雨のようになり、アスファルトの温度が一気に下がったのか、道路はボコボコの状態のまま固まってゆきました

そして怪物もまた、アスファルトと共に「氷漬け」になったように動きを止めてしまい、(多分)一応は事態が沈静化しました。雨乞いの呪術師は、「あの怪物を臼で挽いて粉にすれば○○の薬になるぞ、高く売れるぞ」とか言っていました(何の薬になるのかは、怖くて質問できなかった)

そこで目が覚めたので、夢語りはここでおしまいです

2012.8.31暁の夢

建物ごと、複数の時空を放浪する夢でした。

割と夢のストーリーがハッキリしていたので、メモなのです。

夢の中の舞台は、何処かの中堅の賃貸ビルにテナントとして入っている、ひとつのお店でした。「タギー」とか「ダガー」という名前の、サングラス男性が店長を務めているお店です。喫茶店と宝石店を兼ねているような感じの、不思議なお店でした。

とは言え高級店ではなく、訳ありのアンティークを扱っているような…古物商?

何か理由があって入店したものの、何故そこに居たのかは判らず

(きっと、アヤシゲな占いのための宝石を探そうとしていたのかも…)

自分の他にも迷い込んだお客さんは多くて、大体15名くらい。中に、親の判らない赤子が居ました。捨て子という雰囲気は無いものの、途方にくれて、皆で面倒を見るという感じになりました。

夢の中ながら、何故か日にちの区別はつきまして、だいたい1週間を過ごすことに(「食事とか、寝る場所とかはどうしたのか?」というのが疑問でしたが、そこはまあ、夢の中という事で…)。

月曜日。古代人がお店のドアの外でウロウロしていました。おヒゲのボウボウの背の高い、縄文人のような格好をした男性で、黒曜石の槍を持っていたので、思わず物陰に隠れて観察。店主タギーさんと、お店の窓越しに何か話していましたが、やがて雲の中に消えてゆきました。

火曜日。プール業者が来て、お店の前に、あっという間に大型プールを設営。SFが混ざったサーカスみたいでした(「反重力プール」とでも言うのでしょうか、空中浮遊スタイルもありました)。急に暑さを感じたこともあって、他のお客さんと一緒にプールを楽しみました。赤子のお相手もしまして、なかなか楽しい日でした。

水曜日。赤子の母親がお客さんの中に居ることがハッキリしまして、赤子の世話は主に、その若い女性にお任せという形になってきたのであります。店主タギーさんいわく、「彼女は昨日までは居なかったのになあ」という事でした。プールの騒ぎの裏で、赤子を探して、新しく入ってきたのかも知れません。とりあえずホッとしたのであります。

木曜日。お店の中に居たお客さんの一人・セレブっぽい小太りのご婦人が、何かいきなり頭に来た事があったのか、宝石について何か難癖をつけており、店主タギーさんが器用に対応。さすがアヤシゲな業界のプロ、と思わせるところがありました。

小太りのご婦人は濃い紫色のドレスを着ていて、そのドレスには金色のラメが入っていました…

金曜日。再び古代人のおヒゲのボウボウの背の高い男性が、黒曜石の槍を持って現われ、お店のドアの外でウロウロしていました。自分はまたギョッとして、物陰に隠れながら推移を見守っていました。すると、その古代人がお店の中に入ってきました。

店主タギーさんは物慣れた様子で対応。しばらくお話。

やがて、赤子を連れた若い女性が現われ、店主タギーさんに何度もお辞儀をしつつ、古代人と一緒にお店を離れてゆきました。2人は雲の中に消えてゆきました。何とも不思議な光景。

店主タギーさんに事情を聞いてみました。

「あの2人は、ご夫婦でね。何か時空の手違いがあって、奥さんの方は火曜日を取り巻く時空の中に取り残され、ご主人は月曜日の時空の中に取り残され…で、別れ別れになってたのよ。このたび、奥さんが火曜日に、このお店に居た赤子と再会し、そして、今回、金曜日の時空で、親子3人そろって再会したわけだな」

「曜日ごとの時空があるのが常識」というのが何とも不思議でしたが、夢の中なのだから、そういう事もあるのかも

土曜日は、お店の台所のガス管が壊れ、ガス業者がやってきました。業者は、緑のツナギを着た初老の男性でした。しばしお店の中が工事状態になり、閉口したお客さんも散り散りに。

自分は帰り道が分からなかったこともあり、ガス業者がエアコンまで交換してゆくのを、唖然として眺めるばかりだったのであります。

そして日曜日になり、やっと見慣れた光景がお店の窓の外に広がっているのを確認して、帰還の途に。

そこで、目が覚めたのでありました