2026年4月の時事情勢メモ
【新着記事】日本の原油調達、複数ルート運用へ急旋回LOGISTICS TODAY@logi_today■日本の原油調達で3つの動きが連続した。・コスモ石油千葉製油所に米国産原油が到着(4/26)・出光丸がホルムズ海峡を東向き通過した模様(4/28)・UAEがOPEC・OPECプラスからの脱退を発表(4/28、5/1発効)■5月1日には国家備蓄原油第2弾(580万kl/20日分)の放出も始まる。非中東調達、ホルムズ迂回、選別通航、備蓄放出を組み合わせる複線運用の現状をサプライチェーンの切り口で解説。(2026.04.29_https://logi-today.com/946047)
(要点抜粋)4月下旬時点で日本の原油調達には、米国産を含む非中東ルート、ヤンブーやフジャイラを起点とする中東産原油のホルムズ迂回ルート、出光丸のような選別通航によるホルムズ通過という3つの経路が、いずれも実際の船積み、航行、到着を伴って動き始めている。これらの経路は性格が異なる。米国産は調達先の分散、ヤンブー・フジャイラは中東産原油の輸送経路の迂回、出光丸はホルムズ通過の選別運用、後述する備蓄放出は到着までの時間差を埋める政策手段である。性格の異なる手段を重ね始めたことに、今回の変化がある。恒常的な調達網の組み替えとは別の動きであり、危機下で複数の手段を同時に動かす、応急的な複線化である。
UAEのOPEC脱退:UAEは4月28日、国営通信を通じて、OPECとOPECプラスから5月1日付で脱退すると発表。●UAEがOPECプラスの減産制約から外れることで、原油生産・輸出を独自判断で増やせる立場になる。●UAEの輸出ルートは、ホルムズ海峡を通る通常ルートと、UAE北部のフジャイラ港を起点とする迂回ルートに分かれる。日本にとって選別調達路になり得る。●ADNOC(アブダビ国営石油会社)は国営石油会社でありながら、近年は海外の生産・販売網を広げ、国際石油会社に近い動きを強めている。海外通信社の報道によれば、UAE側はADNOCを世界のバリューチェーンに関与する供給者と位置づけている。OPECの量規律から離れたADNOCの対日供給余力が、5月以降の焦点となる。
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(コメント)気象崩壊2040-2050頃?日本の四季が持ちこたえられるのは残り10年も無さそう?超寒冷化or小氷河期によるEU疲弊の恐れ。草原の砂漠化、水源の喪失、モンスーン弱体化。民族大移動レベル気象難民や新型疫病の発生の恐れ。日本は雨季乾季?=豪雨-旱魃-寒波-熱波-食費高騰-土砂災害の対策が重要かも…
■大西洋の重要な海流循環システム、想定よりも崩壊に近い恐れ 新研究(CNN2026.04.17)
大西洋を循環する重要な海流システムが弱まっており、これまで考えられていたよりもはるかに崩壊に近い状態にある可能性があると、二つの新たな研究が示している。崩壊すれば、地球の天気と気候に壊滅的な影響を及ぼすことになる。
「大西洋子午面循環AMOC_Atlantic Meridional Overturning Circulation」は巨大なベルトコンベアのように機能し、海洋を通じて熱・塩分・淡水を運ぶことで、地球全体の気候や天気、海面水位に影響を与えている。
約1万2000年前に起きたAMOCの崩壊が再び発生すれば、大混乱をもたらすだろう。欧州の冬は極寒となり、米東海岸の海面上昇は加速し、アフリカの広い地域で干ばつが長期化することになる。
今回の二つの研究は、一方がAMOCの将来、もう一方が現状に焦点を当てており、AMOCの衰退に関する憂慮すべき新たな証拠を提示している。
最新の研究は16日に学術誌「サイエンス・アドバンシズ」に掲載された。科学者らは気候モデルと海水温や塩分濃度などの実世界のデータを組み合わせ、今後数十年間のAMOCの変化を予測した。
その結果、ほとんどの気候モデルはAMOCの衰退を過小評価していることが判明した。同研究によれば、AMOCは今世紀末までに50%以上弱まる見通しで、これはすべての気候モデルの平均が推計する値より60%強い「大幅な弱体化」に相当する。この結果は、AMOCが今世紀半ばにも転換点を超える懸念を高めるものであり、その点を超えればもはや崩壊を「食い止められなくなる」と、ポツダム大学の海洋学者ステファン・ラムシュトルフ氏は指摘する。同氏はこの研究に関わっていない。
この研究に先立ち、先週にはマイアミ大学の科学者らがAMOCの現状を調査した研究が発表された。同チームは、2004年から北大西洋西岸の4カ所の係留観測点で計測されてきた水温・塩分・海流速度のデータを分析。その結果、過去20年間にわたって四つの異なる緯度でAMOCが弱まっていることが明らかになった。
重要なのは4カ所すべてで弱体化が確認されたことだと、マイアミ大学の海洋物理学者で研究著者のシェーン・エリポ氏は指摘する。分析対象は大西洋の西岸に限られているが、この地域はAMOCに何が起きているかを示す「炭鉱のカナリア」だと同氏は語った。
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(コメント)医療はもっとも肉体的プライバシーに介入する行為でもあるので、微妙なところかと思案。アンケート回答された事例は「どのように見ても明らかである」事例であるし、グレーゾーンが切り捨てられた後の数字と考えると、やはり慄然とするものはある。いっそう難しくしているのが、子供ごとに感じ方や個性が違うというところだろうと思われる。
■診療巡る「性的トラブル」、医療機関の15%で こども家庭庁調査(日本経済新聞2026.04.28)
こども家庭庁は28日、病院などの医療機関における性被害の実態調査を初めて公表した。医師や看護師ら医療従事者による診療を巡る「性的トラブル」が15%の施設で発生していたことが分かった。2025年12月〜26年1月に病院や診療所などを対象にアンケートを実施した。患者が診療を性的な意図のある行為として疑う「性的トラブル」が起きたことがあると答えた医療機関は903の有効回答のうち15.5%(140施設)に上った。発生場所は入院先の病室が36.2%で最多だった。トラブルの内容は性的部位を除く身体への接触が44.2%とトップで、性的部位への接触が37.2%、性的な発言が21.2%で続いた。患者の年齢層については140施設のうち109施設から有効な回答を得た。13〜18歳の中高生が6.4%、6〜12歳の小学生が3.7%だった。18歳以下が計1割を占める。性的トラブルとされた事例のうち、34%が医療機関の調査によって「性的な被害につながる行為」と認定されていた。調査や聞き取りを行っていないケースも2.8%あった。被害認定された30件のうち1件は13〜18歳の中高生だった。6〜12歳の小学生の被害はなかった。発生要因について複数回答でたずねたところ、「患者と職員が1対1になっていた」が59.6%で最も多かった。次いで「患者の病状、認知機能などが影響」(35.4%)、「密室や目の届かない空間での対応」(27.3%)の順で多かった。99施設が回答した。性被害者の支援団体への聞き取り調査も実施した。医療機関で被害を受けた場合でも、本人や保護者の希望で警察への相談ができなかったり、病院に相談しても十分な対応が得られなかったりしたといった声が上がった。支援団体は性被害防止に向けて医療従事者への研修を制度化することや、医療機関内部や外部に相談窓口を設置するよう求めた。こども家庭庁の担当者は「医療機関で被害が起きない環境を整備する対策を検討したい」と話す。こども性暴力防止法が12月に施行すると、子どもと接する仕事に就く人の性犯罪歴を雇用主が確認する「日本版DBS」が始まる。医療機関はこの仕組みの対象から外れており、国会での付帯決議は対象に含めるかどうか検討するよう求めている。
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(コメント)一連の流れを見ると考えさせられる。軍事ジャンルにおいても少子高齢化による人手不足が進んでいるということで、省人化技術が高く評価されている。どこでも人件費の高騰に悩む事情がうかがえる。一定以上の熟練の人材を得るには、やはり訓練教育の努力と時間が要る。こうしてみると共産党やキリスト左翼は、教育を台無しにしたり有望な学生を殺したりすることで、地球人類すべての命を左右するマフィア帝国貴族になりたいだけである、というのが良く分かる。人権を叫ぶ集団ほど、人権を無視している。
■出産、保険適用で無償化へ 医療改革法案が衆院通過(共同通信2026.04.28)
医療保険制度改革に向けた健康保険法などの改正案は28日午後の衆院本会議で、与党などの賛成多数により可決され、衆院を通過した。出産費用を無償化するため、正常分娩に全国一律の単価を設け、全額を公的医療保険で賄う制度を新設する。市販薬と効能や成分が似た「OTC類似薬」に薬剤費の25%を上乗せするなど、患者の負担増となる制度も盛り込んだ。現在、正常分娩は保険適用されず、医療機関ごとに自己負担額が異なる。政府は、無償化で少子化対策につなげたい考えだ。一律の単価は今後検討し、2028年6月ごろまでに始める。準備ができた医療機関から移行する。お祝い膳などのサービスは無償化の対象外。帝王切開などの出産は従来通り保険適用した上で原則3割の自己負担が生じる。全ての妊婦に現金を定額給付し、持ち出しを抑える。医療機関の判断で、出産育児一時金50万円を支給する現在の仕組みを当面続けることも認める。OTC類似薬の追加負担は27年3月の開始を目指す。解熱鎮痛剤ロキソニン錠など77成分、約1100品目を想定する。
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■「日本ほど戦略的に整合する国ない」と豪(2026.04.18共同通信)
オーストラリアのマールズ国防相は「日本ほど戦略的に整合し信頼し合える国はない」と語り、新型艦の共同開発を通して両国の防衛産業の関わりが進むことに期待した。
■日立、豪州の次期フリゲート艦向けシステムを受注 海中の危険探知で安全航行支援(2026.04.19電波新聞)
日立製作所は18日、オーストラリア(豪州)の次期汎用フリゲート艦に搭載される艦艇装備型ソーナーシステムと水中装備品を受注したと発表した。受注したシステムは、音波を利用して海中の危険物を探知・捜索するセンサーであるソーナーと、水中のさまざまな活動で必要となる状況の把握・監視や各種装置の運用を支える情報処理機能を備えた「統合型ソーナーシステム」。海中の危険を早期に把握し、艦艇の安全な航行や被害の未然防止を支援する。
豪州政府は次期汎用フリゲートプログラムで、日本の「もがみ」型護衛艦の能力向上型「令和6年度型護衛艦」を2025年8月に選定した。同艦に日立の艦艇装備型ソーナーシステムが採用されており、要求要件を満たすことから、今回の受注に至った。
日立は「培ってきた技術力を生かして、日本政府や関係企業と連携を取りながらプログラムの推進に取り組むとともに、防衛事業を通じて安全・安心な社会の実現に貢献していく」としている。日立グループは長年にわたり、海上自衛隊の艦艇に搭載するソーナーシステムを開発・製造してきた実績を持つ。
また、小泉進次郎防衛相は同日、メルボルンでマールズ国防相と会談した。双方は、もがみ型護衛艦の能力向上型をベースにした豪州海軍の新型艦を共同開発する契約が締結されたことを確認。事業を着実に前進させるため、緊密な協力を継続するための覚書に署名した。
■【事実上の防衛装備輸出へ】日豪、豪海軍の新型護衛艦の開発・建造で合意(2026.04.19ビジネスIT)
オーストラリア海軍の次期汎用フリゲート艦11隻の調達において、日本の三菱重工業が提案する「もがみ型」能力向上型が選定された。プロジェクト総額は今後10年間で最大2兆円に上り、日本の戦後防衛装備移転において過去最大の契約となる。事実上の防衛装備となる護衛艦種出とも言えるこの大型契約について、なぜ日本がパートナー選ばれたのか?今後日本の造船・製造業にどのようなインパクトをもたらすのか?解説する。
日豪「護衛艦」共同開発・生産の契約締結
日本とオーストラリアの両政府は2026年4月18日、新型護衛艦の共同開発・生産に向けた正式な契約を締結した。対象となるのはオーストラリア海軍の次期汎用フリゲート艦11隻である。このプロジェクトは、最初の3隻を日本の三菱重工業の造船所で早期に建造し、残りの8隻を日本の技術支援を受けながらオーストラリア国内で建造するという「ハイブリッド方式」を採用している。1番艦の引き渡しは2029年を予定しており、極めて迅速な配備計画となっている。この歴史的な合意の背景には、日本の防衛政策における劇的な転換がある。契約締結直前の2026年4月、日本政府は「防衛装備移転三原則」の運用指針を改定した。これにより、共同開発・生産を目的とする場合に限り、殺傷能力を持つ艦艇の実質的な輸出が事実上可能となった。長年、「自衛隊向けの限定生産」という特殊な環境下で維持されてきた日本の防衛産業は、ついに世界の競合他社と同じ土俵で「規模の経済」を追求できるグローバル市場へと足を踏み入れたのである。さらに、この選定の根底には、台頭する中国を念頭に置いた安全保障戦略の合致がある。オーストラリア政府は近年、日本を「準同盟国」と位置付け、インド太平洋地域の安定に向けた協力関係を急速に強化している。米国との同盟を補完し、日米豪の多国間枠組みを支える「網の目状の抑止力」を構築する上で、自衛隊と高い相互運用性を維持できる日本の最新鋭艦を採用することは、豪州にとって極めて合理的な戦略的判断であった。しかし、武器輸出の経験が乏しい日本が、なぜドイツのTKMS(ティッセンクルップ・マリン・システムズ)社や韓国といった実績豊富な世界の強豪を打ち破ることができたのか。実は、オーストラリア側が最終的に日本を選んだ決定打は、戦略的な合致だけではない。そこには、現在のオーストラリアが直面している「ある深刻な社会問題」を解決できる、日本ならではの「意外な強み」が秘められていたのである。<br/ > 日豪で護衛艦建造、なぜ日本が選ばれたのか?
日本がこの大型受注を勝ち取った最大の要因は、対中を念頭においた日本とオーストラリアの安全保障上の戦略が合致していた点に加え、オーストラリア海軍が抱える「慢性的な人員不足」という課題に対し、日本の「省人化技術」が完璧な回答となった点にある。競合のドイツ製フリゲートが運用に約120名を必要とし、オーストラリアが現行運用するアンザック級が約180名を要するのに対し、高度な自動化システムを備えた「もがみ型」は、わずか90名程度での運用を可能にしている。深刻な人手不足に悩むオーストラリアにとって、必要な乗組員数を劇的に削減できる日本の設計は、何物にも代えがたい魅力となった。また、2029年に1番艦を確実に納入できる日本の建造スピードと納期遵守への信頼も、選定を強力に後押しした。今回の合意の意義は、船体の受注だけではない。艦艇の寿命とされる約40年間にわたり、維持整備MROやシステムのアップデート、共通予備部品の供給といった「防衛ライフサイクル」が継続的に発生する点だ。この長期的な収益基盤は、主契約者の三菱重工業だけでなく、レーダーを手掛ける三菱電機やセンサー類を担当するNEC、日立製作所、富士通といった数百社の国内サプライヤーに広範な恩恵をもたらす。防衛産業が「一過性の特需」ではなく、長期安定的な高付加価値ビジネスへと脱皮する好機と言える。今回の事例は、「少子高齢化・人手不足」という日本社会の構造的弱みを克服するために磨かれた省人化技術が、グローバル市場において最強の競争力に転化したことを示している。日本の課題解決型技術が、防衛という最先端の分野で国際的なスタンダードを勝ち取った意義は大きい。この成功体験は、製造業やサービス業を含むあらゆる産業界に対し、国内の制約を逆手に取った「日本流の勝ち筋」が存在するという強力な示唆を与えている。
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(コメント)納得できる外交施策。結構スケールの大きな話なので、外交については、視野を広く持ってウォッチする必要あり。意外に、アジア全体の「国土強靭化対策」につながる結果が得られるかもしれない(モンスーンアジア気候の特性ゆえ、台風災害は避けられない)
■高市首相、アジア太平洋諸国に100億ドルの金融協力 原油などの調達支援(ロイター2026.04.15)
高市早苗首相は15日、中東情勢の影響を受けるアジア太平洋諸国のエネルギー調達を支援するため、100億ドル=約1兆6000億円の金融協力を実施すると明らかにした。同諸国とエネルギー問題について協議する「アジア・ゼロエミッション共同体」の関連会合「AZECプラス」後、記者団の取材に応じた。アジア諸国が調達する原油や石油製品に換算して最大12億バレル、東南アジア諸国連合ASEANの原油輸入量の約1年分に相当するという。
会合にはフィリピン、マレーシア、シンガポール、タイ、ベトナムなどの首脳が出席した。高市氏は「わが国はアジア諸国とサプライチェーンなどを通じて密接に結びついており、相互に依存する関係にある」と説明。人工透析用の器具や、手術に必要な廃液容器などを例に挙げ、「医療物資はアジアの国々からの供給に頼っている」とし、各国が原油の調達に必要な巨額の資金力や信用不足を補うため、総額約100億ドルを金融支援すると表明した。「こうした協力を通じ、アジア各国のサプライチェーンを支えることが、そのまま日本経済の強化にもつながる」とも強調した。
また、アジア域内のサプライチェーン強靭化を目的とした「アジア・エネルギー・資源供給力強靭化パートナーシップ」、通称「パワー・アジア」の形成で各国と合意したことも明らかにした。AZECに経済・エネルギー強靭化の視点を加え「AZEC2.0」として進化させるという。
緊急的な金融支援として、現地企業に対する国際協力銀行JBICの貸付、国際協力機構JICAの海外投融資、日本貿易保険NEXIの保険提供を想定。JICAによる各国政府への緊急円借款により、日本とのサプライチェーン構築のための対応費用を支援することなども盛り込んだ。構造的なアジア経済、エネルギー強靭化に向け、原油備蓄や放出システムの構築なども支援する。
医療関連物資や食品包装用容器など幅広い化学製品の材料となる石油製品のナフサについては、各国とも調達不足への懸念が広がっている。高市氏はこれまで、国内向けには「少なくとも国内需要4カ月分を確保している」と表明してきた。ただ、実際にナフサを使って医療関連物資などを製造する東南アジア諸国への供給を維持できなければ、最終的には川下の製品が供給不足に陥る可能性もある。こうした事情から、高市氏は今回の金融支援に乗り出したとみられる。
一方、中東以外からの原油やナフサの確保は、各国共通の課題でもある。日本政府関係者は「各国ともカネがあってもモノがない状況だ」と説明。日本に備蓄されている石油を貸してほしい、というのが各国の本音だと述べる一方、「経済活動を優先して国民を安心させるためには、日本が他国に石油を譲るわけにはいかないというのが政権の判断だ」と語った。
AZECプラス後、記者団が日本の原油の融通について各国から要望があったか問うと、高市氏は「外交上のやり取りについては、お答えを控えさせていただく」と述べた。今回の会合での合意は「日本の備蓄を融通するものではなく、国内の需給への悪影響は一切ない」とした上で、「日本とアジア諸国が協調して原油などの確保を行うものだ」とも説明した。
資源エネルギー庁の資料によると、ホルムズ海峡を通過する原油の約9割はアジア向けとされる。AZECのパートナー国のうち、フィリピンは原油と石油製品の備蓄量が45日分、ベトナムは同30日分、タイは同60日分となっている。いずれも原油輸入の60-90%をホルムズ海峡に依存しており、2月末以降の中東情勢悪化に深刻な影響を受けている。
■ホルムズ海峡で機雷、行方不明か 米紙報道、イラン無計画に敷設(共同通信2026.04.11)
米紙ニューヨーク・タイムズは10日、イランがホルムズ海峡に敷設した機雷に関し、一部の行方を特定できていないため、トランプ大統領が求める海峡の開放が進んでいないと伝えた。米当局者の話としている。イランが無計画に機雷を敷設したのが主な原因。場所を記録していたとしても、漂流しかねない状態で設置していたという。機雷の行方が分からなければ船舶の安全が確保できず、通航が滞り続ける恐れがある。同紙によると、イランのアラグチ外相は8日、「技術的制約」を十分に考慮した上で開放されると発言。米側は、イランが機雷を迅速に発見し除去できない状況を指したものだとみている。
(コメント)世界じゅうに災厄をばらまく「ナニカ」になり果ててしまった様子(汗)
■日本のアニメグッズ、米国で製造 DNPが「正規流通」基盤(日本経済新聞2026.04.10)
大日本印刷(DNP)は8日、米国で漫画やアニメなど日本発コンテンツの製造、販売体制を築くと発表した。同社が企画する「正規」の商品を現地で製造委託し、北米にあるアニメ発信拠点「東京アニメセンター」で扱う。知的財産(IP)関連グッズの流通基盤を現地につくることで、日本の版元やクリエーターの海外展開を支援する。第1弾として「東京アニメセンター in DNP PLAZA SHIBUYA」(東京・渋谷)で開いたVチューバー(バーチャルユーチューバー)のイベントを4月から5月にかけて米サンフランシスコの拠点でも展開し、現地生産のグッズも販売する。東京アニメセンターは日本動画協会(同・文京)との共同運営で、2024年に海外初の店舗を米国に開いた。26年度までに10拠点への拡大を目指す。日本発の知的財産(IP)の海外展開に関する事業で年間20億円の売上高を目指す。
(コメント)海賊版が堂々とまかり通っているとの話を多々聞くところ。正規ルート基盤が整備されるだけでも随分と違ってくるだろうなと思案。
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■興福寺の国宝・五重塔 解体の「相輪」から 経筒や杮経(2026.04.16産経新聞)
約120年ぶりの大規模修理が進む興福寺(奈良市)の国宝・五重塔で解体作業が報道公開された頂部の金属製飾り「相輪(そうりん)」(高さ約15メートル)。解体に伴い部材内部から経筒や杮(こけら)経など納入品も見つかっており、同寺で詳しく調査される。
相輪は宝珠(ほうじゅ)や水煙(すいえん)、九輪(くりん)、伏鉢(ふくばち)などの部材から成る重要な部分。塔は舎利(しゃり)(釈迦の遺骨)を納め、土を盛ったインドのストゥーパが起源とされる信仰の象徴で、心柱、相輪には舎利や経巻が納められることがある。
興福寺五重塔の相輪は明治時代の修理の際にも解体し修繕した記録が残る。今回の解体では、先端にある球体の宝珠(直径62センチ)の内部から経筒2点などが見つかった。さらに、その下の竜車(りゅうしゃ)(同)には薄板に経文を書いた杮経などが納められていた。
また、文様が透かし彫りされた水煙4枚のうちの1枚には制作者名とみられる文字が刻まれていた。
一方、各屋根から下ろされた瓦の一部には現在の塔が建てられた室町時代の「応永」や「永享」の年号を確認した。瓦の調査を進めていく中でさらに銘文が見つかる可能性がある。
県文化財保存事務所によると、本体の修理については今後、初重(1階)の軒を支える部材を取り替えるためにジャッキアップ工事も予定している。