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〝認識が言語を予感するように、言語は認識を想起する〟・・・ヘルダーリン(ドイツ詩人)
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裏制作プロジェクト、ドラゴン異世界ファンタジー漫画にて第1章「竜王国と竜人たち」が完成しました。「画像一括版1」&「画像一括版2」として、《深森の帝國》ホームページにて公開しています。

⇒公開URL《物語ノ傍流》より画像一括版に飛べます

元々は、『花の影を慕いて』シリーズを発展させたストーリーをボンヤリと構想していましたが、占いロジックの意外な面白さに気付きました。占いの背景にある思想ロジックを考察し、抽出した物をナンチャッテ・オリジナル理論として、でっち上げてみています。

架空の占い思想ロジック要素から何を引き出せるかについては、登場キャラクターの活躍次第…という所があります。ちょっと頼りないですが…(笑)

「争乱の星」については、第2章で解説する予定です。Webコミックでは文字サイズの都合でルビがありませんが、「争乱の星」=「ノワーズ」とルビを振ります。古風なフランス語で「いさかい」という意味だそうです。


《何となくピンと来たモノをメモ》

◆影見れば波の底なるひさかたの空漕ぎわたるわれぞわびしき/紀貫之『土佐日記』

◆水や空そらや水とも見えわかずかよひてすめる秋の夜の月/『古今著聞集』185読み人知らず

◆みゆるごとあらはれながらとこしへにみえざるものを音といふべき/葛原妙子・作(短歌)

◆沈黙だけがいつも最後に残る。そして沈黙にほとんど接するように表現しえぬものを表現しようとやって来るものがある。音楽である。/オルダス・ハクスレー『夜の音楽』

◆本は、それが終わるところで終わっているのでは決してありません。本は、膨張を続ける小さな宇宙なのです。/アントニオ・タブッキ『他人まかせの自伝』和田忠彦/花本知子訳)

◆Dum vītant stultī vitia, in contrāria currunt./愚かなる者たちは、欠点を避けようとして反対の欠点に入りこむ。/ホラーティウス『風刺詩集』

◆白川静(https://twitter.com/sizukashirakawa/status/876056685604872193)
ことばは手段にすぎない。しかしその手段にすぎないことばをはなれて、道を説くことができるであろうか。無限定なる道を説くには、概念の限定をこえなければならない。その概念を拒否する表現の手段が、寓言である。虚のみが、実をあらわしうるのである。

◆漢籍名言(https://twitter.com/kann_seki/status/876038818675150848)
数(すう)を極め来を知るこれを占と謂い、変に通ずるこれを事と謂い、陰陽測られざるこれを神と謂う。『易経・繋辞上伝』
◎因果の理法を極めて来を知ることこれを占と言い、変化の理法に広く通ずることこれを事と言い、これらの理法でも知り得ないこと、これを神・神妙な働きと言うのです。

◆リルケ『秋』

木の葉が落ちる 遠くからのように散り落ちる
天の彼方の庭園が枯れたかのように
否の身振りで 木の葉が落ちる

そして夜には 重たい地球の大地が落ちる
すべての星の間から 孤独の中へ

わたしたち みなが落ちる この手が落ちる
そして他の人びとを見よ 万物に落下がある

しかし一者が この落下を
限りなくやさしくその両手で支えている
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2017/2/27付で第二部「タタシマ」・第六章「京街道」の完成版を公開

⇒《物語ノ本流》コーナーにコミック&字幕版へのリンク有

色々ありましたが、無事、完成の運びとなりました。

ハイライトは、道成寺近辺の市場で鏡さんが入手した謎の絵巻の読み解き…それに伴って、「欠き眉の豹」の背景が浮上して来る部分でしょうか。

無理矢理ねじ込んだ感じはありますが、こういう思わぬ『セレンディピティ』は、何かに一心に打ち込んでいたりすると、チラホラと生じて来ると思うのです。可能性の束と言いますか…量子論的・不確定的に。「幸運の神様は前髪しか生えていない」…だから、出会い頭に、すかさず、前髪をつかまなければならない…(通り過ぎてしまったら、もう遅すぎる状態)

「欠き眉の豹」と言う、若干アヤシクなってしまったネーミングのキャラクター、最初は、このような重要人物になる予定じゃ無かったので、自分でビックリしています。第三部~第四部のプロットにも、割と変化がありました。

「欠き眉の豹」は、道成寺エリアで発生した妖異事件で一旦、行方不明。そして欠き眉の弟「紫銅」が、まだ都に居る…という状況です。

紫銅は第一部にチラッと出て来ただけなので、覚えている人が居るかどうかは謎ですが(汗)…、今後、この紫銅にも、スポットライトが当たっていく予定です。今後、欠き眉と紫銅の本名(海外での名前)もチラリと出て来ます。

第六章の新しい登場キャラ、「奇天烈の宮」とも称される「常陸宮」と、クールビューティー「夕星御前」。印象は、如何なモノだっただろうかと、思案中です。

*****

鏡さんが持ち寄った謎の絵巻の内容は、既存の神話を大いに捻じ曲げて作成した物です。

元ネタはエジプト神話の亜流にあたる「セト神と豹が関わる物語」ですが、現実の我々の世界でも主流では無い内容なので、知っている人は余り居ないのでは無いかと思います。

元ネタのストーリーはこんな感じ:

起:邪神セトは主神オシリスを殺害し、その贓物を盗むことで王位を得る。

承:オシリスの妻イシスがセトに反撃、セトは豹の姿となって逃走した末、死神アヌビスに焼き殺される(ちなみに、アヌビスが拘束したセトに、豹柄の烙印を押したという説もある。この豹の毛皮の模様が夜空の星となり、豹柄は死者の国の象徴とされた。アヌビスは、豹柄のマントをまとう)。

転:セトが焼ける時の匂いが太陽神ラーの元にまで届き、ラーをはじめとする神界の神々は邪神セトの最期を歓迎したが、やがてセトは甦り、知識神トトの書物を私物化したり、イシスを襲撃したりするなど、世界中で様々な暴虐をおこなう。

結:セトの災厄のスタートと共にホルスが立ち上がり、ホルスは他の神々の協力を得てオシリスを再生するなど活躍した。その後、セトを砂漠へ追放し殺害および幽閉(封印?)することで、世界の混乱に終結をもたらした。その際、セト信仰も禁止した。

以上

セトを邪神とする(&オシリスを主神とする)民族グループによって編集された神話という事は明らかで、古代にも、至高の神を決めるための宗教戦争はあったのだろうと思います。これをセトの方から見ればどうなるのか…それだけでも、光景が大きく変わって見えるなと思ったモノです。

この物語は比較的新しいパピルス(プトレマイオス朝あたり)に記されていたそうで、正統派エジプト神話の絶頂期と完成の時代を彩った、異端の神話なのであろうと思案しています(古事記・日本書紀が完成した時に、別系統の民族神話が、「一書/異説」として退けられた…というような感じ)

他の元ネタ:

  • 知識神トートはセトの頭を割って誕生したという説がある(上の説では、邪神セトがトート神の書物を私物化した…となっている)
  • 錬金術では、ヘルメス神とトート神の習合が起きた⇒トート・ヘルメス(ヘルメス・トリスメギストス=「三重に偉大なヘルメス」という意味)

★詩歌鑑賞★某所で見かけて、心に残った短歌作品:片山廣子『翡翠』より

何を待つ今何を待つ山際のほのあかるみに笛遠く鳴る

第二部「タタシマ」・第五章「熊野道・後篇」の完成版を公開しました

⇒《物語ノ本流》コーナーにコミック&字幕版へのリンク有

第五章「熊野道・後篇」は紆余曲折が多くなったパートです。後のパートに続く考察や伏線が相当に多く含まれている事もあり、ストーリー的に分かりやすかったかどうかについては、反省部分が残っています

此処で提示したストーリー上の設定は、ざっと以下のような物でしょうか:

★伊勢暴動に関わった新興カルト「熾天聖光神道」と、甲斐国から出て来たという噂のある新興カルト「金剛光連衆(欠き眉の弟である紫銅が居る謎の集団)」が、裏で手を結んでいるのでは?という「疑惑」

★東北アテルイ伝説にからむ「日ノ丸」の存在の提示。実際の歴史においても、紅白で彩られる「日ノ丸」は元々は東北由来、それも、ひとまとめに蝦夷と呼ばれた「まつろわぬ民」の物でした。京都文化圏では「紅白の日ノ丸」という発想はありませんでしたが、東北からシンボルが流入した結果、「日ノ丸」のモチーフが普及したという説があります

★「オオマガツヒ/ヤソマガツヒ」「アラハバキ」と「日ノ丸」とのつながりの提示。後のパートに関わる伏線です。平安時代から鎌倉時代にかけて再編集されたミクロ説話&神話群(神仏習合が多い)と関係があります。「禍」と「日ノ丸」が結びついていたのは、「まつろわぬ民」との抗争の歴史も影響していた筈です

★古語「ユツ/イオツ」の提示。これも後のパートの伏線となっています。今は「そういう古語が存在する」という知識だけでOK。考察は徐々に進行する予定です

★田辺の生首事件や道成寺の妖異事件で、欠き眉の性格や行動パターンを実際に提示。思いつく限りの「残虐」というのを表現してみましたが、「欠き眉の豹の残虐さ」というのがキチンと表現できたかどうか、ちょっと良く分かりません。この部分は、流石に他人任せになります

以上

道成寺の妖異事件は、複数の伏線が絡み合った物になりました。流石に、背景が分かりにくくなったかもという点で反省しています

この部分は、「壮大な呪術によって時空に不自然な歪みが入った事件」「不思議な勾玉が謎のパワーを発揮した事件」「欠き眉の行方不明&消失事件」という3つの要素を含んでいます。この3要素は、ストーリー上、多数のパートに関わる重要な要素です

・・・・・・《制作メモ》・・・・・・

斎つ「ユツ」=名詞の上に付き「神聖な」「清浄な」の意。一説「いほつ(五百箇/イオツ)」の音変化、数の多い意⇒「豊か(ユタカ)」は「ユツ/イオツ」から出たかも?/使用例=「―真椿」「―磐群(いわむら)」「―爪櫛(つまぐし)」「―御統(みすまる)」「―真賢木(まさかき)」

ヤヌス(両面の双頭神)=ローマ神話の出入口と扉の神。前後2つの顔を有し一年の終わりと始まりの境界に位置、1月を司る/オアネス(海洋性、人頭&魚頭の双頭神)=シュメール文明神/両面宿儺(双頭の人物?)⇒「スクナ」名を持つ事から文明伝達の神スクナヒコナと同一視する説もあり

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