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制作日誌/深森の帝國

〝認識が言語を予感するように、言語は認識を想起する〟・・・ヘルダーリン(ドイツ詩人)

人類の意識劣化・考

引き続き、時事関連の観察をして、思いついた事を。

前回に続いて、いささか珍説の成分がありますが…;^^ゞ

終末予言の類になりますが、「人類の意識劣化」というフレーズが見られます。出典が何処になるのかは分かりませんが、『ヤスの備忘録』さまのところにウッテツケの素晴らしいコメントがあって、それが検索にひっかかったので、これを使おうと思います…^^

ヤスの備忘録>>バイデン副大統領の予言-2009.6.10エントリのコメントより:

今までは、「意識の劣化、低下、薄れ・・」と思っていましたが、急にそれは…感覚機能が老衰化している事によって、意識の薄れや思考能力の低下という状態になっているのではないのかと思い立ちました。
感覚機能の老衰化。もしくは劣化現象。日本の政治家などにも最近はその感覚の衰退状態を良く感じます。感覚機能が劣化をしているので周りの空気を読めない状態になる。感覚が劣化をしているので状況の把握が出来なくて、思考力も幼稚になるし判断も誤るという状態になっているのでは思うのです。
社会的な事件の多くでも、凄過ぎるほどに思考が停止したように、あまりにも簡単に人を殺す事件が多発をしています。性犯罪にしても多くなり、今は地位や職業に関係なく意外な人物が性犯罪を起こしています。
それらも感覚機能が麻痺をしているので、事件の重大性、結果後の破滅状態、などの想像による抑制心が働かなく状態に人類が向かい始めている感じがするのです。
その分かり易い状態が、今の国内の犯罪の異常性と多さ。人を殺すのに恐怖心を感じないくらいに簡単に人を殺している状況の凄さ。政治家の発言内容のおかしさ。国民の感覚とズレテいる考え方と何かが変と感じさせる思考を持っている事。それらの状態も感覚が劣化に向かっている事により症状だと思うようになっています。
その様に「感覚の劣化、又は衰退化」は、これから日本の事件や政治家の発言の中に感じて来ると思うのですが、その感覚の劣化がもしも、オバマ大統領にも現れ始めたとしたならば、アメリカは混乱の社会に向かう感じもします。地獄の夏も現実になると思います。
ニュースに有る様な失意の状態が疲れから来るものであったならば、安心材料ですが、精神状態に大きな影響を与えてしまう…感覚の劣化であれば、アメリカというよりは、世界は大変な状況に向かうと思うです。だからしばらくはオバマ大統領に関係したニュースに注意かもと思うのですが。

<<以上、引用

鳩山首相の言動はまさにこの怪しげなパターンだと思いますし、民主党の数々のいかがわしい行動も、このパターンに当てはまるのではないかと思いました。

そして、余り愉快な事ではありませんが、2009年8月の衆院選挙で、「政権交代」の掛け声につられて、催眠術にかかったかのように民主党に投票した人々の、それはそれは多かったこと…

何故かしばしば、去年の夏の事を思い返しております。何故あのような現象が起きたのだろうとか、人はどうしてそういう判断を下したのだろうとか、自分は何が出来たのだろうとか…

これからどうしたらいいだろうか?…というような状況が身辺にうっすらとありまして、去年の夏をしきりに思い返すのは、そのせいもあるかも知れません…;^^ゞ

終末予言で「意識劣化」とか「思考力の低下」とか聞かれるところですが…マスコミは、自分の頭で考えない国民を大量生産しているらしい…というお話をネットで頻繁に見かけますし、ある程度は、実際にそうなんだろうなと思いました。

マスコミが作り上げた考えが世論となり、多くの人がそれに、みるみるうちに染まってしまう感じ。自分の頭で考えるのでなく、「作られた世論」を自分の考えとして受け入れてしまうために、個人個人の洞察力や分析力が薄れて、無くなっていく…

それらの「意識のズレ」の現象は、ちょうど、スピリチュアルで言う「時間の加速」と同じ位の、スピードと影響力を持っているらしい…おそらく、時間の加速に合わせて感性をコントロールしようとする人と、時間の流れのままに闇雲に漂流していく人とで、見ている光景も異なっているのではあるまいか…

…この辺りは占い的に考えておりますので、オカルト的な部分ではあります…;^^ゞ

…で、最近、テレビ番組では「政界再編」がテーマらしく、前の週末の政治バラエティで、殆どのチャンネルが横並びしたかのように、ずっとそれをやっていたので、その異様さにビックリしました。

再編の核は「みんなの党」とか「公明党」とか「自民党分裂組」とか…その辺りのようですが、ちょっと体調が悪かったので、内容はあまり覚えてないです。ともあれ、政界再編に向けた動きとか、新党を立ち上げる動きとか…が、あるらしい…と。

…感じるのは、去年の「政権交代」の掛け声と同じような、人工の熱気…

まだじっくりと考察を練った段階では無いので、自信をもって言う事はできませんが、おそらくこの「政界再編」は、見かけほど期待できるシロモノでは無いかも知れない…と思っています。よしんば奇跡的に「政界再編」が出来たとしても…それは、去年の衆院選挙の時の、「政権交代」の掛け声と同じような感じで使われるのでは無いでしょうか…

今しばし、「解党的出直し」や「民主党&公明党の合体」などというプロセスを、観察・支持してみようと思っています。その過程で、分裂組が出るなら出るで、あくまでも政治家本人の考え方や、条件の変化にお任せという事で…

…そういえば、中南海はあれからどうなったんでしょうか。宙に浮いたきり、なかなか落ちてこないような…、その割に、最近は江沢民氏のニュースを見かけなくなったような…という感じです。スペイン訴訟がある筈では?…そして、「黄色の薔薇」を捧げられた習近平氏のその後のニュースも、あれ以来、何故か静かで…(苦笑い)…

そろそろ自由落下がスタートして、中南海にかけられていた、驚くべき巨大な上海バブル=反重力の魔法が解けていくタイミング…という風に、思ってはおりますが…^^;;;

何だか散漫な内容になりましたが、この辺で…^^;


FriendFeedコメントより転載

中南海はどうなった?ということですが、かなりの戦々恐々状態かと思われます。インフレがいよいよ厳しくなってきているようです。しかしインフレ抑止対策をとれば昨年以来とってきた景気対策がおじゃんになるわけで経済発展が至上命題である中共中央にとっては進退窮まりつつあるのではないでしょうか?89年の六四虐殺で幕を閉じた学生民主化要求デモは胡耀邦死去をきっかけに盛り上がったのですが、しかしその背景としてその前年の価格政策失敗による高インフレがあったのです。いま中共中央はそのことを思い出しているはずです。 - 丸山光三
《返信》なるほどです。お勉強になります…と言う事は、余裕たっぷりの表情の裏側では、その実、かなり緊張しているのかも…という推測が立つわけですね。最近、人民元偽造産業も急速に伸びているとか、そういう胡乱な噂もありますし、今回爆発したら、並大抵の事では収まりそうにないですね…(汗)
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拝読記事へのコメント

訪問先のブログで、ニュートンの話題が出てきていたので、様々な記憶を刺激されました。

自分が知っている事といってもわずかな内容だけですが、思い切って書き出してみようと思います(トラックバックを送らせて頂いております…)。

刺激を受けた記事>>変容する世界-2010.3.2「啓蒙思想とは」
http://marcooichan2.blog129.fc2.com/blog-entry-14.html

中世の宇宙観では、天上界(神の住まう場)と地上界(人間の生活の場)は全く別々の世界であるという内容になっていました。例えば、「神は永遠の物質で出来ていて、人間は永遠ではない物質で出来ている」とか「月はこの世のものではない神秘的な物質で出来ている」とか、そんな感じです。

ニュートンがやったのは、その上下2つの世界が、実はまったく同一の一つの世界であり、統一的な理論で記述できる、という事の証明です=『プリンキピア』。これは、実は「ヘルメス思想」的なもので、古代グノーシス思想と並んで、錬金術師の間では主流となっていた中世異端思想でした。「ヘルメス思想」が西欧に普及したのはルネサンスの頃だという事になっていますが、実際は、それより昔から地下でひっそりと普及していたかも知れません。

そして、グノーシス派の学問では、この世のものはすべて「至高神」から流出したという風になっておりまして、ニュートンが追求し続けた「第一原因=神」は、すなわち「グノーシス的至高神」だったという説明もあるくらいです。

ヘルメス思想やグノーシス思想が何故カトリックにとっての異端になっていたかというと、「神と人は同じものである」という主張が基本になっていたからです。このあたりの主張が、イルミナチ啓蒙思想(自由・平等・友愛っぽいもの)やマルクスの共産主義思想の基礎になっているかも知れません。当時のカトリックにとっては、「許しがたい冒瀆」という事になっていました。

・・・・・・

聖書には聖書年代学という謎めいた分野があり、この延長で聖書預言の分析が行なわれているらしいです(例えば、聖書に記述された或る日の事件を緻密に特定して、「最後の審判」の日取りを「科学的」に算出するとか、そんな感じです。終末世界観とかアンチ進化論とか、ファンダメンタリスト歴史観が代表的なものだと思われますが、このあたりには無知なので、笑って流してくださいまし)。

ニュートンが聖書を研究したのは、聖書に書かれている事件も「第一原因」によって起きたのであって、故に、「歴史の法則」も、『プリンキピア』と共通の「グノーシス的至高神」の理論で説明できる筈だ…と言う確信があったからだと言われております。

※なお、当時の「歴史のようなもの」は、聖書=オリエント世界は意外に淡い感じで、古代ギリシャ・ローマ伝承を中心にして、古代エジプト・ペルシア伝承がイスラム風聞と一緒にまぜまぜされていて、さらに各地の伝承が適当にツギハギされたもの…だったようです。ローマ・カトリック中心の世界でしたし、今のような歴史学など無い時代だったので、必然の結果かも知れません

言ってみれば、『プリンキピア』は、「ヘルメス的・錬金術的・大統一理論」を完成し、グノーシス的至高神の存在を証明しようと言う、「大いなる秘密の掌握プロジェクト」の橋頭堡だったという事になるかと思います。

ここはちょっと悩むところですが、当時は、「知識」=「力」というような認識があったと思います。「グノーシス認識を成し遂げた人は神のようになり、神のように無知で下等な人間どもを支配できるようになるのだ」という考えが出てきても、それほどおかしな事では無いように思います。まして当時は貴族社会だったわけですから、「自由・平等・友愛」というスローガンやマルクスの共産思想が、「ものすごく矛盾に満ちた形」で広まったとしても、そちらの方が自然な気も致します…

※ニュートンとソロモン宮殿の件については知りませんでした…
一応、ヘルメス思想の書『エメラルド・タブレット』の著者がヘルメスなのですが、その正体はフリーメーソンの伝説的な始祖ヒラム・アビフだったのだ、という話があります。真偽の程は不明ですが、ヒラム・アビフは、ソロモン王の第一神殿を建立した石工の棟梁だったという事になっています。

☆今のところ知っているのは以上ですが、考察の参考になれば幸いです…

近代宗教としてのフリーメーソン(メモ)

考察:フリーメーソンを、近代理性による人間の完成を目指す〈理性宗教〉と捉えたとき、「ソロモンの神殿」、「古代密儀宗教」、「薔薇十字団」は、<近代理性による世界の変容>という文脈の中で理解される、と考えられる。

近代化を促す〈理性宗教〉において、古代グノーシスやヘルメス思想といった古代神秘哲学は、近代理性による人間の変容のための思弁的・象徴的道具として活躍することになった。

古代宗教で重視された「神に至る神秘階梯(ヤコブの梯子)」は、至高の近代理性を象徴する「万物の眼」に至る「徒弟位階」「職人位階」「親方位階」として組み直され、それぞれ、中世錬金術の変容思想の中で発達した様々なオカルト的な象徴に彩られていった。

近代版「ヤコブの梯子」は、ある時は螺旋階段、ある時はピラミッド(=アメリカ合衆国ドル紙幣に採用された図像が代表的=)というように、様々な古代的・神秘的なイメージで表現された事が知られている。


FriendFeedコメントより転載

どうもありがとうございます。ニュートンはやはりグノーシス派なんですね。またヘルメス(別名エルメス、メルクリウス、マーキュリー)は商人および盗賊の守護神であり神と人とを介在するということで、啓蒙思想家などのエリート意識の表徴でもあったのでしょう。メーソン内部のことはもちろん秘密なので憶測するしかありませんが、その中心思想にグノーシスがあるのはどうも間違いないような気がします。 - 丸山光三
《返信》お役に立てて幸いです^^ヘルメスは「仲介の神」ですね。「上のもの」と「下のもの」を連絡している存在だと考えられていたそうです。その象徴性から、錬金術でも「変容を促す媒体」として意味づけられていた…というお話があり、ヘレニズム時代の頃は、グノーシスと共にさかんに論じられていたと言う事です。

感想:浅田真央選手のラフマニノフ

2010.2.26・・・この日、フィギュアスケートのフリープログラムがありました。

浅田真央選手は『鐘(ラフマニノフ)』だそうで…「死線上のアリア」と言いますか、色々と厳しい環境だったようで、さすがに消耗していたようです。難曲なのに、さまざまな高次元イメージに満ちた緻密な演技内容で、感動しました…*^^*

浅田選手の決戦瞬間のホロスコープを見ると、恐ろしく困難な惑星コンディションの下でトリプルアクセルに挑んでいたと言う事がよく分かります。関門みたいなものでしょうか。時々、人生にはそういう重圧に満ちた恐ろしい軌道が用意されておる訳ですが、彼女は自暴自棄にならずに、まっすぐに壁に挑んでいました。心から最大の賞賛を送りたいと思います。

キム選手の方は、スケーターとしてはこれ以上無い、という程の最高の惑星コンディションが用意されていました。ミスの有無に関わらず、金メダルが嫌でも転がり込んでくるという配置です。占ってみる限りでは、彼女のピークは、今回の試合がベストです。故に、今のコンディションを如何に長期間にわたって維持するかが課題でしょうか。演技パターンは今の作品がベストなので、今後はそのアレンジ作品で通すのが良い感じ。

将来性ないしは進化という観点では、浅田選手には、大きな可能性があります。たいてい、空前絶後の作品とか、革命をもたらす名作というのは、こういうタイプの選手が生み出しますね。ただ、決め技はトリプルアクセルという状態が続くなら、金メダルもあと1歩で逃してしまう状態が続くと思いますが…今までの彼女にとっては、トリプルアクセルの完成が課題だったのかなと思われるところもありますし、これから前人未到の領域に踏み入るところかなとも思います。幅をうんと広げてくれるとうれしいです…^^

人生の困難なコースを、真剣に苦しみ悩みつつ、重圧の中で未知の領域に挑み続ける選手と、人生の楽なコースを、玉の輿に担がれつつ、あらかじめ用意された地位と名誉と金銭バックアップを欲しいままにむさぼり続ける選手。

言うなれば「未知への冒険者」と「安全な場所で蝶よ花よ」ですが、どちらに価値を認めるかは、自分が人生の価値をどのように考えるか?によって変わってきます。ある意味、人生の覚悟を映し出す鏡…みたいな感じですね。鮮やかな「二極化(仕分け)」が起きていると思います。それにしても前世の因縁か何かでしょうか、つくづく対照的な2人ですね…^^;


《メモ:ラフマニノフの『鐘』》

ラフマニノフは、ロシア革命の時代を生きた人だったそうです。 ロシア共産革命では、多くの文化人が殺されました。そういった事情もあって、ラフマニノフはソビエト・ロシアを脱出した後、ソビエト政府がいくらコンサート要請を行なっても応じなかったと言う事です。 共産主義革命を賛美しなかった文化人の運命は悲惨なものだったそうです(文化大革命の際の大虐殺やポルポト派の大虐殺でも、同じことが起きたらしい)。

ラフマニノフの『鐘』には警鐘としての意味があり、その内容は、祖国の伝統文化が燃えて滅びてゆく事への焦燥感や悲しみである…という解釈が出来るわけです。炎のような赤と黒の衣装は、そういう解釈の元に選ばれている…と推測されます。

(参照動画・浅田真央 鐘/全日本2009年の作品) http://www.youtube.com/watch?v=A3HSQaJEoJI&NR=1

『鐘』はある意味、少しずつロシア正教に戻っていっているロシア人にとっては、共産革命以前の「古き良き祖国」を象徴するような音楽なのだろうと思われます(=精神的故郷のようなもの?)。

ロシアのタラソワコーチに師事した浅田選手にとっては、この重い象徴を託された曲を演じきることが何よりも大事で、本当は、メダルはどうでも良かったのかも知れないなと思います(推測ですが)。

※近代アヴァンギャルドに走ってからは意味不明なものも増えましたが、伝統的なロシア芸術には、とても深いものがあると思います…