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制作日誌/深森の帝國

〝認識が言語を予感するように、言語は認識を想起する〟・・・ヘルダーリン(ドイツ詩人)

霊と魂の仮説(ヒポテーゼ)

★小説投稿サイトのブログの方に投下していた内容をアーカイブ★

知人との話で、呪いの藁人形(ストーカーが藁人形&五寸釘を持ち出してターゲットを脅迫したと言う事件ニュース)の話から幽霊の話になり、近所のオカルト・ホラー・スポットの話になり、霊魂の話題になっていって、割合に考えさせられる事があったので、思索メモ。

「魂って何?」「霊(≒幽霊とか)って何?」「精神って?」というスピ的な部分の定義から始めないと、間違いなく思索が混乱します。日本語の「霊魂」は、すごく曖昧な言葉ですし…(これで1個の単語なのか、それとも「霊」+「魂」という複合語なのかという事も、実際は分かりにくい)。

「霊&魂の始原学(アルケオロジー)」は、それこそ古代の哲人たちも悩んで来たテーマですし、今の最先端の科学(量子論など)でも、まだまだ扱いにくい領域だと思います。

此処から先は、仮説(ヒポテーゼ)ですが、例えば…;

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「魂の有り様」は、実際は、我々にとっては「自我」という形でしか観測できない。それは、「鏡に映った自分」を観測するような物である。

「鏡」に相当するのが「霊」、「鏡を以って観測した自分」に相当するのが「魂」であると定義できる。

※鏡が無ければ自分の顔や背中が分からないように、魂もまた、第三者の目が無いと、なかなか「我が実存」が実感できないという性質を持ってる筈です

量子が波動なのか粒子なのかを、厳密に特定できないのと同じように、鏡像(魂の有り様)もまた、波動なのか粒子なのかを調べるのは難しい。

まず、「霊」は、量子場よろしく場の理論で記述できる。イメージしやすくするため「霊場」と言い表すことにする。

そして、この「霊場」は、宇宙に遍満する超微細エネルギーの傾斜状態である。量子状態に応じて敏感に形状を変え、千変万化する。

※謎の「ダークマター」や「ダークエネルギー」を、「超微細エネルギー」の候補として挙げてみたいと思います。宇宙には分からない事が一杯あります

バリオンが凝集し、原子となり分子となると、超微細エネルギー反応も高まり、化学反応レベルに上昇する。これが、ある一線を越えて活動的になると、生命エネルギーにまで急激に跳躍する…こうして、単純な化学反応に、「細胞」ないし「生命」の意味が付与されていく。

言い換えれば、「生命」とは、「強烈かつ特異的な、活動的な霊場」である。

「魂」とは、こうした膨大な数の「生命エネルギー(=強烈な、かつ特異的な霊場)」の場が統合され、あらゆるエネルギーレベルの反応が一斉進行した果てに現れる物である。

こうしてみると、この宇宙では、「個々の自我(=人間の魂の有り様)」というのは、極めて膨大な数の霊場を統合し、かつ翻弄するという、『極めて稀少性の高い劇的な場』であると言える。しかも、それぞれ個性がある状態――統合パターンがそれぞれ違う状態――である。

※人体の細胞は、37兆個くらい?あるとか…

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…と、こんな風に、でっち上げてみる事は出来ますね。どのように考えて行くかは、自由だと思います。

いずれにせよ、『私は、他の何ものにも替えがたい"私"である』という事の本当の意味は、霊&魂の、究極の始原(アルケー)まで到達しないと、ちゃんと言及できない問題だろうと思います。そして、人類の数理的知性は、まだまだ、そこまで到達していないのだろうと思います(ニガワライ)。

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