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制作日誌/深森の帝國

〝認識が言語を予感するように、言語は認識を想起する〟・・・ヘルダーリン(ドイツ詩人)

2013.1.22暁の夢

2013.1.22明け方の夢です

深夜の都市・ビジネス街(夜中は殆ど無人)の中を小人が歩いています。戒厳令が敷かれているのか、街灯照明も最小限ですごく暗い状態。東日本大震災の際の、計画停電中の町を思い出しました。街角には、銃を抱えた軍人が警備しているのが目に付きました

小人は歩き続け、やがて歩道橋のある大きな交差点(十字路)に出ました

交差点では、車線6本ずつの道路が十字に交差しています。昼間は交通量が多いのだろうという事を思わせます。歩道橋も十字路にあわせて「井」の形に架けられています。「ちょっと変わってる」と思ったのが、「井」の中の四角形の空間に、更に斜め十字の橋が付けられていた事

深夜の交差点には10人居ました。ちょっと妙な雰囲気。信号は付いておらず(戒厳令中だから?)、非常灯の橙色っぽい光が投射されているのみ。それで、全体の色合いがちょっと変なのでした(トンネルの中のナトリウムランプのような光の色)

通行人を見ると、軍人2人、深夜勤務のサラリーマン2人、装甲タクシー運転手とその助手(装甲してる理由は不明=後に判明)、家出中らしい小学生の少年(一体何があった?)、水商売らしき美女(シツレイながら露出が凄いのでそう見える。お化粧は殆ど無いのでそのギャップが大きかった)、雨乞いの呪術師、酔っ払い…で、10人

交差点の道路には、装甲タクシーの他には車がありませんでした

10人が、何やら交差点の真ん中辺りに集まって会話しているので、小人も加わりました。装甲タクシーの運転手が「私じゃ無い」とか言っています。見ると、無残にひき潰されて、人の形であるかどうかも不明な死体が道路の上に転がっています(というより「潰されて広がっています」)

装甲タクシーはタイヤの代わりにキャタピラで走ってるので、疑われたらしいのです(装甲タクシーを見ると、大砲も付いていてまるで戦車でした=この理由は後に判明)。2人の軍人の片割れがタクシー運転手を拘束していて、その助手が慌てているのでした

しかし、くだんの装甲タクシーのキャタピラには血の跡は無く、運転手への疑いはすぐ晴れました。「じゃあ、誰が?(というよりは、「何者が?」ですが…)」と気味悪がる通行人たちであります

そのうちに雨が降ってきました。雨乞いの呪術師が呼んでいた雨でした。「タイミング悪いな!」「済みません」とか言っていて、事情を分かっていない酔っ払いが、ケタケタと笑っています

やがて、交差点の隅のアスファルトがいきなり割れて、大きな怪物が現われました。暗い緑色の皮膚をした人間の頭部です。異様に大きい。ナトリウムランプっぽい光の中なので、本当の皮膚の色は青黒い色なのかも。怪物の大首は、牙がびっしりと生えた大きな口から火を吐いていて、念力(?)か何かで、アスファルトやガレキを四方八方にぶん投げているのです。不幸にして酔っ払いがそのガレキにぶつかり、さながら先程の死体のように、形の分からない何かになりました

それで、軍人も、この変な死体を作り出したのが何者なのか理解したようで、早速怪物に銃を撃ち込むのですが、まるで歯が立ちません。そのうちに、「水商売の美女」風の女性が「歩道橋に上がれ!」と言い出しました。軍人口調なのでビックリしたのですが、どうもこの女性、じーっと見ていると、『攻殻機動隊』の主人公キャラに良く似ているのであります(汗)

怪物は念力で道路をボコボコにしていたので、それはどうも正しい決断だったようです。サラリーマンや運転手、呪術師や少年と一緒に、小人も歩道橋に駆け上がり、一般人同士で固まって震えていました。道路は沼のようになり、装甲タクシーがそのアスファルトの沼の中に沈んでいきました(多分、高温になっているのでは無かろうか)

装甲タクシーの運転手と助手が、「タクシーの大砲があれば、あんな怪物、一発でのしてくれるのに」とか言って悔しがっていました(=それで、何で戦車みたいな物騒な装甲タクシーが走っているのか、謎が解けたのでした)

怪物は沼の中から立ち上がり、全身を現わしました。5階建てのビルと同じ位のサイズ。昔話に出てくる鬼のような感じで、フンドシ1枚の格好です。そして、見ているうちに、胴体から大首が何本も生えてきました。人間タイプのヤマタノオロチみたいな感じです(=こう書いて見るとユーモラスに見えなくも無いけれど、実際は、夢の中ながらその姿に、ものすごく恐怖を感じました。多頭の悪魔のイメージは東洋美術の定番の表現ですが、あの恐怖を画像化しようとすると、あのようになるかも知れないと、多頭イメージの表現に納得しました)

怪物の攻撃(ガレキなど投げつけてくる)に対して、軍人と水商売風の美女とがチームを組んで、銃でガレキを粉々にするなど応戦していました(銃の命中精度が高いのでビックリした)。

最初は小降りだった雨は、次第に暴風雨のようになり、アスファルトの温度が一気に下がったのか、道路はボコボコの状態のまま固まってゆきました

そして怪物もまた、アスファルトと共に「氷漬け」になったように動きを止めてしまい、(多分)一応は事態が沈静化しました。雨乞いの呪術師は、「あの怪物を臼で挽いて粉にすれば○○の薬になるぞ、高く売れるぞ」とか言っていました(何の薬になるのかは、怖くて質問できなかった)

そこで目が覚めたので、夢語りはここでおしまいです

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