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制作日誌/深森の帝國

〝認識が言語を予感するように、言語は認識を想起する〟・・・ヘルダーリン(ドイツ詩人)

私製詩歌「花の影を慕いて」

緑の岸辺、
黒のわだつみ、
遠い日の丘の夕映え、
花の影を慕いて。

虚空遥かに、
水は巡りて、
夜と昼とをおし渡る。

風は吹き抜け、
雲は波立ち、
流転を重ねて幾星霜。

悠久の時の声は、
雪闇に、
幽(かそけ)く閃(ひらめ)く未生の欠片(かけら)、
一片の細雪(ささめゆき)より微かなる、か細き御声。

魂は生を贈与して、
運命は死を贈与する――

しかしこれら二つのものは、
来し方行く末、
一つの軌道を辿るのだ、
花の影を慕いて。

無限の連関、
星辰の階梯、
はかなきかなや、現世(うつしよ)の、
一期(いちご)の仮面舞踏会。

畢竟、謎は花の影、
雲間より洩る光の如く。

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2011.6.14暁の夢

手術入院期間中に見た夢です。ネット環境から完全に隔離されていたので、海外時事が超・騒がしいことになっているとは思いもよりませんでした。今まさに第二次中越戦争が火を噴きそうだとか、タイミング的に不思議な夢を見たものだ…と、シミジミと感じております

参照記事(…夢のシーンと、何となく雰囲気が似ている…)
http://dogma.at.webry.info/201106/article_5.html
>暴発と爆発のシナ暗黒大陸…広州大暴動「血の3日間」(東アジア黙示録2011.6.15)
http://dogma.at.webry.info/201106/article_6.html
>中共からアジアの海を守れ…激化する南シナ海の緊張(東アジア黙示録2011.6.19)

…毎度、自分はプロフィール風の小人の格好で、夢の中をウロウロしておりました

・・・夢の中でふと気が付くと、「東南アジアを思わせる国」のような場所に居ました。都市化されている部分と、田舎(田園)部分との対比がものすごく際立っている…という感じ。

何の理由があってか、最初に自分が尋ねたのは、都市の中のスラム街のような場所でした。あちこち泥汚れが目立つ、ボロボロの集団住宅です。設備もボロボロで、どうかすると階段に穴が開いているくらい。

スラム街の住民はたくさん居ましたが、住民の殆どは、それだけの余裕が無いのか身の回りを構っておらず、集団住宅もその周りも、不潔なまま放置されていました。

(夢の中だけに「その類いの臭気」というのは淡いものでしたが、もし現実の世界だったら、ものすごく凄まじい状態になっていたかも…汗)

スラム街をウロウロしているうちに、白いヒゲを生やした、ヒョロヒョロとした感じだけど元気そうなおじいさんと出会いました。彼は、この「東南アジアを思わせる国」の碩学で、どうやら考古学とか歴史社会学とか、その分野の専門家らしい…という人物でした。なので、便宜上、この白いヒゲを生やしたおじいさんを「白ヒゲ博士」と名づけることにします

この白ヒゲ博士は、都市のスラム街に住んでいる知人を尋ねるところでした。自分もその「知人」に興味シンシンだったので、後を付いてゆくことにしました。

白ヒゲ博士曰く、その知人は、元はどこかの偉い幹部だったけど、何か政変みたいなことがあって、リストラされて引退して、今は孤児を大勢預かって、育てているとの事。

階段に穴が開いているほど設備がボロボロの集団住宅の前まで来たので、「まさか」と思ったのでしたが、一つのドアを「トトトン」と叩くと、本当に筋骨たくましい中高年の「おばさん」といったような陽気な女性が、「ようこそ、博士!」と大声で言いながら出てきました。

集団住宅の中は、さすがにものすごく不潔ではあったので、近くにある清潔そうな公園で、白ヒゲ博士とおばさんと自分とで、会話を始めました。自分は殆ど「相づち係」でありましたが…(ちなみに「おばさん」の住んでいる部屋は、比較的に掃除が行き届いていましたが、それでも孤児がいっぱいで、身の置き所が無かったので…)

おばさんは、白ヒゲ博士に、昨今の情勢についてエネルギッシュに語り出しました。彼女は、リストラされて引退したとは言え、何らかの独自の情報ルートを持っているらしく、記憶できないほど細かい話がいっぱい出てきたのでビックリ。

軍人Aさんが女性とよろしくやって懲罰を受けてしまったとか、市庁舎の辺りで何か妙な動きがあるとか、「赤いグループ」が最近、非常に活動範囲を広げて活発化しているので、この界隈も物騒になってきたとか、「赤いグループ」のリーダーの故郷がどうしたとか、そういう感じの話でした。

「赤いグループ」というのが何なのか、おばさんの長い話を聞いていてもよく分かりませんでしたが、どうも「赤」をシンボルにしている国家的暴力団のようでした。その「赤いグループ」が現地人をどんどん押しのけて膨張している状態で、現地人は、おばさんのようにスラム街に追われてしまったり、田舎部分に逃げてしまったりしたらしい。

それで、この「東南アジアを思わせる国」の豊かな部分は、既に「赤いグループ」に独占されてしまっている…との事でした。夢の中とは言え非常にリアルで、現実の東南アジアの何処かの情勢を、夢の中で象徴的に見ているのかな…と、思ったくらいでした

・・・そして或る日、自分は、田舎を散策して都市部に戻ると言うコースで、その辺りをウロウロしていたようです。田舎部分は、何となく「アンコール・ワット」を思わせる暖かな湿地帯で、まばらに広がる熱帯雨林の間を埋めるように、アシやヨシのような植物がいっぱい生えていました。

やがて海岸沿いの汽水エリアに到着。引き潮になると現われる道があり、引き潮を待ってその道を辿って、都市部に戻りました(=その道が、都市部に戻る近道だったらしい。夢の中の地理がどうなっているのかは、全く不明でした)。

草むらの多い都市周縁部まで近づくと、無国籍風の物騒な感じの大集団が居ました。彼らは、舗装されていない道路の真ん中で、気勢を上げているところだったのであります。そして彼らは、一斉に赤いスカーフを巻いて行進を始めました。自分はギョッとして草むらに隠れ、物騒な行進の様子を窺ったのでありました。気が付くと、現地人も怖がって草むらの中に隠れているのが分かりました…

赤いスカーフを巻いた大集団は行進を続け、都市部にあった現地人の市庁舎を襲撃し始めました(!)

(最初はサッカーの「フーリガン」とか、そういう類いの騒ぎかなと思っていましたが・汗)

市庁舎周辺では、現地人で構成された自衛団と、赤いスカーフを巻いた無国籍風の大集団との間で、激しい暴動が始まりました。花火や火炎瓶が飛び交い、道路上の車も爆発炎上し、多くの怪我人が続出。

自分は暴動に巻き込まれないように、街角の隅っこで小さくなっていました。何時の間にか白ヒゲ博士も、赤いスカーフの物騒な集団の後を尾行していたようでした。街角で白ヒゲ博士と鉢合わせして、心臓が飛び出るほどビックリ。

白ヒゲ博士は、「この辺も〝赤い集団〟に占領されてしまいそうだ」と憂慮していました。「非常に厄介になった」という風でした。白ヒゲ博士は、しばらく何かを考えていたようでしたが、ふと思いついた事があったようで、「ちょっと来い」と言わんばかりに自分の手をつかんで、何処かへ走り出しました。

・・・急に場面転換。気が付くと、北の大陸を思わせる冷涼な場所に、白ヒゲ博士と一緒に居ました。

何だかガランとしたような広大な荒野…というイメージです。所々に、モサモサした草がまばらに生えている程度で、その他は、大小の石ころが一面に転がっているような荒野でした。「ここは何処だろう?」とキョロキョロしてみましたが、全く不案内な場所なので、白ヒゲ博士の後を黙々と付いてゆくのみでした。

すると、泉が出ているのか、窪地のようなところに、白い壁の家並みが並ぶ寒村がありました。方形の区割りになっているので、ちょっと不思議な印象。

方形の区割りの奥まったところに、一軒のひときわ立派な家。大きな一枚岩で出来ている崖を背にして、威風堂々と立っていました。「誰の家かな?」と疑問に思っていると、白ヒゲ博士が、「あれが〝赤いグループ〟の始祖の家だ」と解説したのでありました。

その奥まった立派な家に近づくと、何やら人だかりが出来ており、口々に騒いでいるのが見えてきたのです。白ヒゲ博士と一緒に様子を窺っていると、「家や崖から赤い泥が出てきた」というような内容が聞こえてきました。

確かに、家の白壁や後ろの白い岩壁に不思議な大きな割れ目が出来ていて、そこから血のような色の赤い泥がドロドロと流れ出していました。夢の中ながら、妙な光景もあったものだ…と、呆然と見ているしかありませんでした。

家の住人か、管理人の一族らしき人々が総出で出てきて、大慌てで大量の白い漆喰を塗りこめて、赤い泥の流出を止めようとしているのですが…、赤い泥の流出の方がずっと大規模で、追いつかない様子でした。

白ヒゲ博士は、「始祖の土地が血を流しているのだ」と驚いていました。「あの〝赤いグループ〟は、もう長くないぞ」とも。それが何を意味しているのか、全然分かりませんでしたが、少なくとも、今までとは少し違った「異様な出来事」が起きているのかも…と言う雰囲気がありました。

「おばさんに教えておかないと」という事で、白ヒゲ博士と一緒に、その場所を早々に離れました。

そして、そこで目が覚めたのでありました


FriendFeedコメントより転載

《管理人の呟き》メインとなっている夢の中の場面は、どちらかというと海外(=東南アジア=)っぽい印象がありました。あとで、ネット情報を閲覧してみて、広州エリアで暴動が起きていてアヤシイというニュースや、ベトナムvs中共の対立が起きているらしいというニュースを見て、仰天したものでありました
広州は、たしかに東南アジアの街っぽいですし、描写されたスラム街はまさにそのとおりい存在します。予知夢だったようですねえ♪ - 丸山光三
《返信》丸山さま、コメントありがとうございます。無意識のうちに、何らかの雰囲気を感じたのかなあと思っております。広州の位置を調べていて、本当に南の端っこにあるのでビックリしました。こんなに南側にあると、もう東南アジアの仲間という感じですね。観光写真を見ると華やかですが、ブログ『東アジア黙示録』さまの記事で紹介されていた写真を拝見してみて、現実の貧富の差は、想像以上に大きそうだなあと思いました。現在もスラム街が存在する…と言うのも知らなかったので、驚いております(=学生の頃は、中国共産党は戦前の阿片窟とかスラム街の問題を解決したらしい…というような授業を受けておりました・汗)

2011.6.12暁の夢

手術入院期間中に見た夢の記録です。身体の事情で殆ど眠れない夜を過ごしましたが、それでも1時間か2時間くらい、ウトウトしていた時間があり、その間に見たもののようです

自分は毎度、プロフィールの小人の格好で、夢の中をウロウロしておりました

最初は、町を襲う大雨&大洪水の光景から始まりました。

人々が「上へ逃げろ」とか騒いでいて、自分はその中で、貴重品を上に運び上げる仕事をしておりました。貴重品の中に、当サイトのコミック制作データを記録したディスクが入っていたのは、少し笑ってしまいました

洪水から逃げ回っているうちに、光景が転換。

SF的な印象のある大都市の光景に変わりました。高層ビルやデパートや、大型ドーム、それに大きな煙突があちこちに見える光景です。『シムシティ』というパソコンゲームがあったと記憶しておりますが、その近未来的大都市バージョンのような光景。

自分は中層ビルの最上階から、そうした大都市の光景を見ていたようです。迫り来る夕闇の中、灰色の荒れ模様の天気…という条件だったせいか、少し荒廃したような印象。下層部分をじーっと見てみると、大洪水の影響で泥だらけだったり、割れたガラスがあちこち散乱していたり…というような部分が多く見られました。

町の人々は殆ど脱出済みだったようで、人の気配は殆どありませんでした。

自分は「不思議だ」と思いながら、記録写真を数枚ばかり撮影しておりました

・・・そして再び光景が転換し、次は断崖絶壁のシーンが出てきました。巨大な断崖絶壁の表面には、潅木など緑の植物が多く生えており、再生のイメージ。

街並みは既に無く、軍隊(=自衛隊?)が持っていそうな移動式テントの村がパラパラとあるのみでした。大都市の残骸は、「既に滅びた文明の遺物」として発掘されているような感じです。人々は、世紀末的サバイバルを迫られているような雰囲気でした。

断崖絶壁の高さは、地上から300メートルくらい。坂道で8合目まで上れる状態です。

中腹の辺りにはトンネルを改造して作った牢屋があり、8合目の辺りにはステージが整備されていました。そのステージは、崖の下のテント村の人々から良く見えるようになっていました。坂道は断崖絶壁の緑の茂みの中を走っており、何処か他の場所にも通じていた様子でしたが、夢の中では、そこまでは分かりませんでした。

ふと気が付くと、自分は何故か、十数人の人々と共に、中腹の牢屋の中に居ました。誰かに閉じ込められたのかと言うと、そうでも無いようです。夢の中だけに、自然に自分から入ってしまったのかも…理由は不明ですが

牢屋の鉄格子を透かして外を見てみると、崖上のステージも崖下のテント村も、その間をつなぐ坂道も良く見えました。ついでに坂道は、牢屋の前を通過していました。

牢屋の中では、十数人の人々が様々な内容を話し合っており、その中の誰かが、「今年の冬は飢える」というような事を予言っぽく話していたのでありました。妙に気になる科白だっただけに、ハッキリと記憶しております…(汗)

そして、次の日か数日後かは分かりませんが、次の真昼間、断崖絶壁に多少の変化が…

断崖絶壁の坂道をゾロゾロと歩いてくる大きな集団…50名か60名程度でしょうか。

珍しい光景だけに、牢屋の鉄格子を透かしてじーっと観察。お日様がまばゆく照っている光景なのに、行列のところだけ妙に空気が薄暗く、『不思議の国のアリス』を思わせるクレイジー・オカルト風な雰囲気でした。テント村の人々もテントから出てきて、行列を指差して口々に何か言っている様子。

行列の先頭に居る人物が何と「菅直人首相」…夢の中ながら、大変ビックリしました

「菅コーヒー」という検索用語で出てくる、菅首相の妙なパロディ写真がありますが、それをもっとクレイジーにしたような、虚ろな表情。糸繰り(マリオネット)人形のような「ギクシャク&フワフワ&カチャンカチャン」とした動きで、非常に変でした。

行列と見えたものは、菅首相を先頭にした従者(=取り巻き?)の集団でした。お揃いの黒いサングラスに黒いスーツというアニメみたいな格好。SPさんとか、護衛さんなのかも知れません。全員、菅首相のような、糸繰り(マリオネット)人形の如き「ギクシャク&フワフワ&カチャンカチャン」とした動きでした。

…この集団、ちゃんとしたスーツ姿だけに、余計に異次元的に、変…

※追記=後で調べてビックリしましたが、「菅グループ」は大体60名の集団だそうで…

牢屋の前の坂道を通過していたので、ジーッと観察すると、全員、足が無かったのでした。そこにあるべき足が無くて、ちゃんとした黒っぽい革靴だけが、ズボンの動きに引きずられているかように、ヒョコヒョコと上下しているのです。本当のマリオネット人形のように、見えない糸か何かで、姿勢を維持しているのかも…

(ちょっとホラーを感じました)

マリオネット人形のような虚ろな表情の菅直人首相は、これから8合目のステージへ行って、何か立派な内容を演説するのだ…と言う説明が何処かから入ってきましたが…、あの虚ろな状態で何を演説するのか、非常に疑問でした。

そうしているうち、牢屋の中の1人が、「あいつら(=菅直人首相&従者の集団=)はゾンビだ!このまま牢屋の中に居ると、オレたちが足を食われて従者の中に入れられてしまう!」と騒ぎ出しました。

(足って食われるものなのか…と思うと、ちょっと不気味。でも、「おあし」というように、収入のことを「アシ」というケースもあるので、もしかしたら、お金の関係で、菅直人首相が主導する利権ビジネス構造の中に組み入れられてしまうとか、そういう意味なのかも…)

牢屋の中では、牢屋から脱走するべきか否かで意見対立が起き、騒然となりました。

一方で、崖の下のテント村では、牢屋に入りたがっている人も居たので、何となく人員交換のような形になりました。自分が何していたのかは不明です。折衝みたいな事をしていたかも。事の成り行きを観察し、記憶に努めていたような…、夢の中の感触からすると、どうも脱出組に入っていたらしいのですが…夢の中だけに、よく覚えていないです。

牢屋のこうした人員交換は、非常に手間取る作業だったので、結構長い間続きました。そうこうしているうちに、再び大洪水がやって来ました…(=この辺、自分は「おっとりし過ぎている」のかも・汗)

空が灰色とピンク色の入り交ざった、荒れた天気模様に変化して、いっぺんに薄暗くなりました。

大洪水の中、テント村も牢屋もステージも流されてゆきました。とは言え、水の上に浮くものが結構あったので、自分はそれにつかまって、何とかしのぎました。自分の他にも多くの人々が、屋根みたいな浮上物体の上によじ登っており…結構大きな浮上物体で、牢屋の外郭部分だったような気もしますが

一方、大洪水の中を、頑張って泳いでいる人々も居ました。

菅直人首相とその従者たちは、自力で泳いでいる方のグループでした。どうやってこの大洪水の激流の中を泳げるのかは全く分かりませんでしたが、何かしらの有難いご加護があるのかも知れないです(ニガワライ)

そして菅直人首相とその従者たちは、同じように洪水の中を泳いでいる人々に襲い掛かって、その足を食べていました…

(この辺りのシーンは、流石にホラーかも知れません)

この辺りで、手術痕の痛みのため目が覚めたので、夢の結末は不明ですが

やっぱり、話題の人物が出てきただけに、何となく気になるのであります