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制作日誌/深森の帝國

〝認識が言語を予感するように、言語は認識を想起する〟・・・ヘルダーリン(ドイツ詩人)

読書:平安の宗教文化・前篇

読書ノート『平安時代の宗教文化と陰陽道』山下克明・著、岩田書院1996

《第三部「星辰信仰と宿曜道」を中心に覚書》

★星辰信仰の系譜-1.インド占星術と仏教★

インド固有の天文・占星術は、紀元前6世紀頃からヴェーダの祭式を補助する学として発達した。黄道を星座によって区分した27宿ないし28宿を中心に各宿の性質や宿と日・人との関係によって占うものだった。

紀元前2-3世紀頃、ギリシャ・バビロニアの占星術が伝わる。それは曜日の概念と個人の誕生時における黄道12宮上の日月・惑星の位置関係により個人の運勢を占うホロスコープ占星術だった。それ以後、インドでも惑星の位置関係などを割り出すため、数理天文学が発達する。

仏教は、このようにして発達したインド占星術の知識を受け入れ、そして次第に、仏教伝来の波に乗って、中国に伝わっていくのである。

以下、代表的な経典

【3-4世紀の訳出】…27宿ないし28宿について、各宿を主宰する神格や所属する氏族、その宿に月が位置する日(=宿直日・しゅくちにち)の行動の善悪、その宿の下に生まれた人物の性格や運勢について述べる。また、日月五惑星(=七曜)にインド発案の架空の日蝕&月蝕を起こすとされた悪神「羅睺(らごう)」、彗星「計都(けいと)」を加えた九曜にも言及する。

  • 『摩登伽経(まとうがきょう)』…呉の竺律炎と支謙による翻訳(『大正蔵』第21巻399頁)
  • 『舎頭諫太子二十八宿経(しゃずかんたいしにじゅうはっしゅくきょう)』…西晋の竺法護による翻訳(『大正蔵』第21巻410頁)

【5世紀初頭の訳出】

  • 『大智度論』…後秦の鳩摩羅什による翻訳
    第八(『大正蔵』第25巻117頁上)に、28宿を4つのグループに分け、月が各宿に存在する日と地震の関係への言及がある
  • 『大方等大集経』…隋の那連提耶舎による翻訳
    宝幢分・日蔵分・月蔵分(『大正蔵』第13巻138頁,270頁,371頁)に28宿・7曜について『摩登伽経』と同様の詳細な説明がある。また12宮の梵名も記す

【盛唐】…密教伝来と共に内容が豊富になる。27宿9執(=9曜)に基づく吉凶善悪+新しい占星術要素が見られる。密教では特に現世利益や不祥災厄を攘(はら)う修法の効験が説かれる。

  • 『金剛峯樓閣一切瑜伽瑜祇經(こんごうぶろうかくいっさいゆがゆぎきょう)』…金剛智による翻訳/下巻第九(『大正蔵』第18巻259頁)
  • 『大毘盧遮那成佛經疏』(『大日經疏』)…善無畏による説、及び一行による記述/第四(『大正蔵』第39巻616頁)

・・・《メモ》・・・

密教で説かれている「不祥」の内容は、不空による翻訳『熾盛光息災陀羅尼経(しじょうこうそくさいだらにきょう)』(『大正蔵』第19巻337頁)によれば、次のようである。

若有国王及諸大臣所居之及諸国界、或被五星陵逼、羅睺彗孛妖星、照臨所属本命宮宿及諸星位、或臨帝座於国於家及分野処、陵逼之時、或退或進作諸障難者、

また、同じく不空による翻訳『葉衣観自在菩薩経(ようえかんじざいぼさつきょう)』(『大正蔵』第19巻447頁)によれば、次のようである。

若国王男女難長難養、或薄命短寿、疾病纒綿寝食不安、皆由宿業因縁生悪宿居、或数被七曜陵逼本宿、令身不安

以上、要するに、日月五星・羅睺・計都(彗孛・すいはい)等の惑星が個人の本命宮・本命宿を侵犯する現象を、国王以下の災厄とする…という認識であった。

本命宮とは、12宮のうち個人の誕生時刻に東の地平線に昇ろうとする宮のこと。西洋占星術で言う「アセンダント(上昇宮)」で、元はバビロニア占星術の重要な要素だった。一方、本命宿とは、誕生時刻に月が所在した27宿のうちの1つで、インド固有の要素である。本命宮と本命宿は、共に個人の一生を支配する星とされ、九曜(九執)の侵犯によって生起する厄難の消除が、密教の一課題とされた。

こうした最新のインド占星術の知識をまとめたのが不空による翻訳『宿曜経』(=『文殊師利菩薩及諸仙所説吉凶時日善悪宿曜経』=)とされているが、原点が存在せず、実際は部分的な記述に留まっているという。『宿曜経』だけだと、インド占星術の初歩的な概説に留まるため、全貌が分からない状態だという事が、矢野道雄氏の研究によって明らかにされている。惑星の計算法も記述されておらず、ホロスコープ占星術を行なうには内容が不足し過ぎていると言う。

しかし、唐代の高僧・不空の指導的地位・影響力は、当時は非常に大きなものであったと言われており、日ごとの吉凶や行動タブーを割り当てるといった分野では、わが国にも大きな影響をもたらしたであろうという事が推察されている。

★星辰信仰の系譜-2.中国天文家説と道教の星辰信仰★

殷周革命以来、中国では天帝を至上神として尊び、占星術は天帝が起こす天文現象の中に天の意思を読み取る術とされてきた。『史記』天官書によれば戦国期は不安な世相を反映して多くの天文家が現われ、秦では太白(金星)、呉・楚では熒惑(火星)の運行で予兆を占ったという(=諸国ごとの占星術があった)。

漢代の頃、従来の諸国の占星術は、天人相感の思想の下に体系化された。

全天の星座は北極星を中心に北斗七星など周辺の星座を含む中官、28宿を四方に7宿ずつ区分した東西南北官に分けられた。それらを皇帝・太后・太子・官僚・官曹或いは公的施設に対応させ、それぞれの星座に関わる変異を、地上における国家的変事の予兆と見なしたのである。特に前漢末期に緯書(神秘的予言集)が流行した時は、天変に際して緯書の内容を典拠として天文占いが行なわれた。

(変異の例=惑星の星座侵犯現象、彗星の出現と接近、星の増光・減光など)

公的祭祀においては、北極星=北辰が最も重視され、緯書の思想の中で天皇大帝と同一視された。鄭玄の礼学で、儒教の至上神=天帝(昊天上帝)とも習合したが、唐代には分離し、星辰は天帝の下位に位置づけられた。

他に、日・月・参辰(おそらくオリオン座三ツ星)・南北斗・熒惑(けいわく・火星)・太白(金星)・歳星(木星)・塡星(ちんせい・土星)・28宿の祭祀があった。農業神としての霊星の祭祀もあったという。

緯書はその後の弾圧で散逸したが、唐代天文類書『天文要録』『天地瑞祥志』『乙巳占』『開元占経』などに、天変の種類ごとに諸書の予言が分類されており、太史局の天文家はこれを使って前兆を占ったという。この天変を占う占星術が7世紀ごろ日本に伝わり、律令体制下の陰陽寮の天文博士の職務となった。

漢代以降の道教では南斗星・文昌星・老人星など様々な星辰が信仰されたが、最も重要視されたのは北斗七星である。北斗七星は、夕刻に出る柄の方角により季節の変化を知る目印となり、生活と密着した星座でもあった。南北朝時代の北斗七星は、北極星と同様に人の生命を司る「司命神」と見なされていた。

例えば、隋の粛吉撰『五行大義』第16-論7政によれば「黄帝斗図云、一名貪狼、子生人所属、二名巨門、丑亥生人所属、三名禄存、寅戌生人所属、四名文曲、卯酉生人所属、五名廉貞、辰申生人所属、六名武曲、巳未生人所属、七名破軍、午生人所属」となっている。この配当は緯書に由来するものであったらしいが、生まれ年によって決まる属星が人の運勢を支配するという内容は、道教の星辰信仰で主流を占める要素となっていった。

(北斗の祭祀儀式を記述した道教経典…『北斗延生醮説戒儀』『北斗七元星燈儀』『太上玄霊北斗本命延生真経』『太上北斗二十八章経』『北帝七元紫庭延生秘訣』etc)

★星辰信仰の系譜-3.中晩唐期の星辰信仰★

  • インド占星術=27宿・12宮・12位の黄道座標の上に個人の誕生時より本命宮・本命星を定め、9執(9曜)の所在により個人の運命を占う。惑星の位置計算を必要とする
  • 中国占星術=官曹と対応する星座上における変異を以って国家及び為政者の未来を占う。惑星の位置計算を行なう必要性はあまり無い
  • 道教占星術=北極星・北斗七星を主な要素とする。惑星の位置計算を行なわない

密教が隆盛した8世紀末頃から、密教と道教信仰の習合が目立ってくる。中晩唐期のいわゆる唐代後期密教は極めて道教民俗化の様相を示すが、それは特に星辰関係において顕著であり、数々の混合的な星辰祭祀関連の書籍が現われる(=例=『宿曜儀軌』『北斗七星念誦儀軌』『北斗七星護摩秘要儀軌』『仏説北斗七星延命経』『七曜星辰別行法』『北斗七星護摩法』『梵天火羅九曜』etc)。

庚申三尸説と仏教との習合時期=9世紀半ばと推察されており、道教の信仰を特に濃厚に取り込んだ雑密儀軌の成立もあったとされている。

安史の乱以降、社会不安の中で星暦を習う者が増加し、七曜吉凶説と共に九曜を使うホロスコープ占星術も流行した。密教と道教の習合の中で、互いの要素が互いに浸透し合ったのである。

ホロスコープの作成には九曜の位置計算が必要であるが、中国の官暦法にはインドで想像された羅睺・計都の二隠星は載らなかった。ここで利用されたのは『七曜符天暦』(8世紀末頃、術者の曹士蔿=そうしい=が作成)だったと考えられている。唐代から民間で流行し、五代には準公暦的な地位を占めていた。

また、密教の書籍では『七曜攘災決』(9世紀、金倶吒=きんぐた=が撰する)があった。七曜の災厄及び攘災法、十二位と七曜の組み合わせによる吉凶、さらに28宿を座標に毎月一日における九曜の位置を記した表を含み、仏典としては特異な内容になっていた。九曜ホロスコープを前提とし『符天暦』と親密な関係を持っていたが、精密なものでは無く、特定日時の九曜の位置を知ることは出来なかった(この書を以って個人のホロスコープを組むことは困難とされている)。

平安時代以降に日本で隆盛した陰陽道や密教の星辰祭供は、以上の要素を元に形成されたと言われている。

後篇へ続く

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2011.10.3暁の夢

何だか意味深&テツガク的な夢を見まして、記録

今回は、管理人が主人公では無く、誰かの夢を見させてもらっている感じでした。主人公は10才くらいのポニーテールの少女なのですが、その少女の肩の辺りでフワフワ浮いていて、その状態で、あれこれ見聞きしたという感じです。

(何だか、少女の守護霊をやっていたような感じです。スピリチュアル的には、あの世の人間がこの世の人間の守護霊をやっていたりするというので、多分、管理人も、あの世に居た頃に、この少女の守護霊を務めていたのでは無いかしら…などと、思案しておるのであります)

・・・さて本題です。

最初のシーンは、少女の家出から始まりました。少女は大きなリュックサックを背負い、行き先の分からない長距離バスに乗り込み、難しい顔をしていました。

長距離バスの中は、ほぼ満員です。お勤め帰りのサラリーマンとか、これから旅行に行くような雰囲気の女子大生のグループとか、フリーのシンガー・ソング・ライターのあんちゃんとか、バラエティ豊かな乗客が居ました。

長距離バスは夜の道を走り続けていましたが、やがて物凄い衝撃が来て、その後何も分からなくなりました(=いきなりのブラックアウトという感じ)。少女の肩の上でフワフワしていた自分も、完璧に気絶していたようで、その間のことは分かりませんでした。

やがて気が付くと、バスの中の照明が消えていて、乗客は全員シートの上で寝静まっているのか、物凄く静かでした。少女はパッチリと目が開き、バスの中を見回して「???」状態でした。フワフワと浮いていた自分も、同じように「???」状態で、戸惑ってしまいました

…深海の底のような、青黒い静寂の中を、バスは走り続ける…

少女はずっとバスの床の上で呆然としていたのですが、やがてシンガー・ソング・ライターらしき、ギターっぽいものを抱えていた無精ひげのあんちゃんが少女に気付き、「シートに座りな」と親切に声をかけてきました。

その時、少女の肩の上でフワフワしていた自分は、理由は分からないのですが、いきなりゾッとした気配を感じ、慌てて少女の耳をつかみ、「シートに座るな!寝るな!頑張れ!」などと叫んでいました(=その時の状況からすると、自分は、手乗りインコか、それくらいのサイズに縮んでいたらしい…)。

少女は呆然としたままシートに近づいていましたが、どうやら自分の警告(?)に気付いたようで、無言であんちゃんに首を振って見せて、不安そうな様子で少し後退。あんちゃんは不思議そうな顔つきでした(=うーむ、当然でしょうか…)。

やがてバスは、前方をふさぐように見えてきた白いガードレールを、フワリと飛び越えました。その次に現われたのは…、数千億という星々のきらめく宇宙でした。遥かに遠い星雲の形も、くっきりと見えるのであります。

自分は、「《世界》と《世界》の境界って、宇宙で出来てるのか…」と圧倒されていました

ただ、その星々の境界は一瞬で終わり、長距離バスは、いつの間にか見慣れない海岸のようなところを走っていました。時間的には、夕方に近い午後のようです。いつまでも終わらない黄昏のような、淡い黄色っぽい光があふれている…という雰囲気です。

そしてバスは、走っているうちに消えてしまいました(=どのようにしてバスが消えたのかは夢の中だけに上手く説明できないのですが、ジワジワと、外の光景に心を奪われているうちに、バスから降りたのか降ろされたのか、ともかくも、そういう感じなのです)。

乗客は思い思いに水辺を散策し始めました。少女も水辺に降ろされた状態で、ゴツゴツ岩の海岸と思しき場所を、不安そうに眺めていました。黄色い淡い光の状態といい、植物が見当たらない広漠な水辺の光景といい、どうにも「この世のものならぬ光景」という感覚が抜けないのです。

(恐山のあたりに広がる石だらけの荒野を、だだっぴろい平原に引き伸ばして、広い広い海を向こう側に置いてみたら、ちょうどあんな感じの水辺になるかも知れない)

少女はだんだん切迫感が強くなっていました。ハッと気が付いて背後を振り返ると、時空が歪み出しているのか、それまでバスが走っていた道路やガードレールが、みるみるうちに水辺から遠ざかっていっていたのです。

少女も、少女の肩の上でフワフワしていた自分も、「超ヤバイ!」と思って、慌てて石の上を伝って、ガードレールの上に戻ろうと、走り出しました。

すると不思議なことに、走っても走っても、ガードレールが近くならないのです。全速力で頑張って走っているうちに、石だらけの水辺を抜け出せたのか、幸いにしてなだらかな砂浜になり、足を取られつつも、ガードレール直下の、石で出来た崖に取り付くことが出来ました。

しかし少女は、身体がものすごい勢いで冷え始めており、ぐったりと動かなくなりました(=多分、低体温症というものでは無いかと)。少女の肩の上でフワフワしていた自分は大慌てで、少女の身体をガードレールの上の道路に引き上げようとしましたが、身体のサイズの限界があるのか、なかなか動かせませんでした

そうこうしているうちに、道路の上に大きな象が2頭ばかり、フッと現われました。自分は大変ビックリしました。呆気に取られて見ているうちに、象は鼻で少女を抱え、少女をパクリと丸呑みしてしまいました。肩の上でフワフワしていた自分も一緒に象の口の中に入ってしまい、「これはマズイ」と、象の口の中でジタバタしました。すると象は、何を思ったのか、ガードレールの上の道路に少女を吐き出し、そのまま居なくなりました。

ガードレールの上まで戻るという目的は達したものの、何とも不思議な経過であります

少女はやがて目を覚まし、ヨロヨロと立ち上がり…着ている物や身体全体に、血のような汚れがびっしりと付いていることに気付きました。少女は戸惑いつつ、ガードレールの上から水辺を見やりました。今度はもっと不思議なことに、あれほど遠く離れていると思った水辺との距離が、ずっと縮まっているように見えるのです。ちょっと歩けば、すぐに水辺に到達できそうな感じなのです。

(この辺りは、やっぱり普通の時空構造をしていないようです)

水辺で身体を洗いたいと思いつつも、水辺からガードレール上に戻るときの異様な恐ろしさを思い出して、道路を歩きつつ、逡巡しているらしい少女でした。ちょっとでも水辺に近いところで、ガードレール下に降りた方が良いかも…という感じです。

ガードレールの下を見ながら歩いているうちに、いきなりガードレールの傍の岩の上に、骸骨が現われました。骸骨は、「あんた、死んでないのに良く此処へ来たね」と驚いたように話しかけて来ました。

少女も、少女の肩の上でフワフワしていた自分も、骸骨がいきなりしゃべったのでビックリです。「ここは何処?」と尋ねると、骸骨は「三途の川だよ」と答えてきたので、ますます驚き、かつ混乱してしまいました。「あんた、深夜のバス事故で死んでる筈だが…」と、骸骨は不審そうな表情です(=骸骨に表情があるとは思わなかった…)。

そのうち、骸骨は、少女の肩の上でフワフワしていた自分に気付いて、「あ、成る程…」などと納得している様子でした(=実はこの時に、自分が少女の守護霊をやっていたらしい事に、初めて気付きました)。

「身体が汚れているので水で洗いたいんだけど」と少女は骸骨に聞きましたが、骸骨はカチャカチャと手を振りました(=手も骨だけなので、カチャカチャという音がするのです)、「水に触れたら、あんた帰れなくなるよ…そのガードレールの上と、この水辺とじゃ、時間の流れが違うんだ」

「浦島太郎の話は知ってるだろう?水辺での1分は、現世での1日に相当するんだわ。そして時間のズレがますます広がっていくんだ。浦島太郎の時代は、まだそのズレは穏やかだったがね。今は時間加速のプロジェクトがかかってるから、恐ろしいズレに成長しとるな。あんた水辺に一度は降りたのに、よくガードレールの上まで戻れたねえ。何でだか?」

(ここでの「時間加速のプロジェクト」というのは、どうも最近のスピリチュアル関連で言われている、時間の加速現象の事のようです。…と言いますか、時間加速って、あの世のプロジェクトか何かだったのでしょうか)

〝象が出てきて、その象に食べられちゃったけど、その象が私たちをガードレールの上に吐き出して行ったんです〟と念を送ってみたところ、骸骨はその念をピピッと受け取ったようで、「ああ」などと言っています(この部分は、便利ですね…)。骸骨からお返しの「念」の内容が伝わって来ましたが、インドとか、ゼロ概念とか、輪廻転生とか、よく分からない難しい話だったので、大部分は忘れてしまいました。ですが、ともかく非常にラッキーな出来事だったようです

「まあ、とにかく他の乗客を見てみな…みんな水辺に入って現世のケガレを清め、そして三途の川の向こう側…黄泉の国へ渡るんだ。彼らは1時間ぐらい水に浸かっている…現世だと、50日かな?それとも49日というヤツか?あんたのそのケガレは現世へ戻るために必要だし、現世で生きてる者は、みんなそのケガレを持っている」と説明していました(=ずいぶん話し好きの、親切な骸骨であります…)。「何でか、考えてみな」

…何だかすごく哲学的な話であります…

少女は長い事考えていましたが、10才という年齢には、この問答は難し過ぎたようです。自分は思い当たる事があり、「食物連鎖?」と念を送ってみました。骸骨は「うんうん」と言っています。当たりだったようです。骸骨は少女に、「食物連鎖って知ってるだろ」と説明していました。

「食べるのがケガレになる?」と問う少女。「うん」と答える骸骨。少女は納得していない様子でした(=それは、この年齢からして、当たり前ではありますね…^^;)。

「人間に関わらず、細菌から大型動物に至るまで、生きている者は生きている間だけ、生きている量だけ、ケガレを積み重ねるんだよ」と、妙に教師風な骸骨であります。「あの乗客たちが水辺で落としているケガレが、それなんだ。そこで落とし切れなかった残りのケガレは、閻魔が…いや、各自の中に自前で持っている裁きの神とかいうヤツが、現世に居る内に犯した罪として裁く。裁くという形で清めるらしいね。まあ、人間ならではの罪と言うか、いわゆるヤハウェだか天使だか閻魔大王だかが裁く事になっている罪とか、ああいう内容らしいが、何とも細かいことよ」

「地獄の閻魔大王が裁くんじゃ無いの?」と、何とも常識的な質問をする少女。

「地獄とか閻魔大王とかいうのは多くの人間から良く聞かれるが、ここでは、人間が想像しているものの他には、見たことは無いねえ。人間の想像力が作り出した存在なんじゃ無いの」と答える骸骨であります。「人間の想像力ってのは、ひとつの世界を…宇宙をこさえるくらいの力があるからね。あの世に地獄を設計するくらいだよ、現世にも地獄を作り出すことなんざ、人間に取っちゃ、お手の物だろ?」

(この辺りは、さすがに自分も考えさせられました…)

「長居をし過ぎたぜ」と骸骨。「あんたも現世に戻りな」と手をカチャカチャ。「来た道を戻れば現世に帰れるから、急ぎな。この会話は、生き返っても覚えてるだろ…まあ、個人的なプレゼントと思ってくれて構わないよ」

何とも不思議な骸骨であります。単なる三途の川の渡し守とも思えませんし、一体何者なのか、興味シンシンでありますが…ともあれ、そこで目が覚めたのでありました。少女がどうなったのかは分かりませんが、多分、親元のところに戻っていると思うのであります

以上、不思議な夢の内容でした。今回の夢語りは、ここでおしまいであります

コミックスタジオ:4.0版移行

◆ComicStudio4.0にバージョンアップして変化したこと◆

枠線カットツールが1本線から2本線になっていました。1本線だと、コマが何処で切れるのか予想が付かない上に、しばしばページラインから角度がずれて、コマ枠線が微妙に変形してしまっていたので、この辺は非常に便利になったと思います…^^;

◆ペンオプションツール◆

各人の書き癖があるので、時間を節約したい場合、最初のうちにカスタマイズするのがオススメではあります。筆圧が強い人、筆圧が弱い人、色々ですが、カスタマイズすれば自分の好みの書き味が得られますので…、当サイトは、小さいコマにちょこまかと描き込むタイプなので、入り抜きは殆ど無くて、「ペンの太さ0.5mm、入り0.1mm、抜き0.3mm」です。

(大きなコマになったら、必要に応じてペンの太さを変えるつもりです…^^)

ついでにペン感知強弱(ブラシコントロール)のラインはユルイSカーブに設定しています。

下の参考ウェブページの例が標準的なS字みたいですが、当サイトのは、それよりもずっとユルイSカーブで、縦軸の最大値と最小値が、若干縮まっている状態になっています…

曲線ラインの強弱のつけ方が、果てしなく不器用であるというのが理由ですが…、S字形は、筆圧で効果的にラインの太&細のメリハリが付くので、便利ですね…^^;

※参考ウェブページ:「ComicStudioトラの巻/第3回:描画ツールのカスタマイズ・基本編/[2] ペンタブレットによる描き味の調整

あとは、折れ線ボタン(=鋭角のラインが描ける=)と、ストローク速度に反応するボタンを押しています(=ペンの速度によって、抜きの部分がハッキリと現われる=)。他にも何かあったかも知れませんが、忘れました…^^;;;;;

…ペンの太さの調整という点では、自分はあまり意識して調整したことは無かったです。いきなりデジタルから入りましたので、「こんなものかな」というような感じですが、アナログ絵が長かった人は、やっぱりそれなりに、ラインの太さとか、滑らかさにこだわりがあるのかなと思いました。

アナログ絵の時のラインの太さにこだわりがある場合、サイズの分かるアナログ絵をスキャンし、デジタル原稿の下絵として取り込んで、その下絵のラインに合わせて、ペンの太さを0.1mm単位で調整する…という手もあるかも知れないです。

◆ラスターとベクターと線の状態◆

スベスベの滑らかなラインを引くなら、ベクターですね…(ライン補正が、とっても効果的)、「パス」というのも一応使えるみたいですが、こちらでは使ったことは無いです(=今でも画像処理ソフトについては初心者レベルで、パスの使い方が良く分からないから)。

当サイトでは、初めから、キャラクターの線はラスターで描いていますが…、背景部分(=特に家屋系=)は、幾何的な直線&曲線が増えるので、ベクターでしょうか(=ベクターは、ライン系の加工については、メチャクチャ強いようですね)…^^;

メインに使用するGペンツールの「補正」は2.0にしています。自分の感覚では、「アナログペンみたいに、引いたままの凸凹ラインが素直に出るが、なおかつ適当に滑らかに補正が効く」という感じです。最初は良く分からなくて7.0と強めにしていましたが、感覚にマッチするレベルを見つけられて良かったです。なお参考までに、ComicStudioの場合、5.0補正から8.0補正の範囲が標準レベルであり、これで割に良い結果を出せるとか言う話がありました…^^;

◆印刷方法とデータ出力◆

印刷については「森の熊さんのコミスタ教室/第11回・原稿を印刷する」に、とりあえず基本的な印刷方法が紹介されていました。

トーン書き出しなど、もうちょっとお話を進める場合、「ComicStudioトラの巻/第43回:トーンを使いこなす_整理術と綺麗な書出し方法」の方を見るのが良さそうです。網トーンを出力するとき、ちょっと印刷設定に注意すると、同人誌にも使えるレベルで綺麗にデータ出力するらしいです。この辺は良く分からないので、当サイトではデフォルト設定で放置しております…^^;

あとは、ComicStudioのCLIPサイトになりますが、富士ゼロックス或いはセブンイレブンに綺麗な印刷をお願いするという方法もあるようです(CLIP「プリントサービス」)。この部分の記述がフニャフニャなのは、自分が使ったことが無くて、良く分かってないからです(済みません)。

ウェブ用データの出力では、「森の熊さんのコミスタ教室/第12回・自分の作品を世界に発信」というページが参考になるかなと思います。なお、当サイトでは「(トーンも含めて)全てグレー」で出力しております(=後の画像データ軽量化の加工のため)…^^;

これまでウェブページ用データの出力に四苦八苦していた経験からの実感ですが、ウェブページ用データにトーンを「マジメな網点」で出力すると、画面がものすごく荒れるし、閲覧の時にも網点がチカチカして目が疲れるので…、正直…、オススメでは、無いかも知れない…ですね…(パソコンの解像度が低すぎるみたいです。600dpi⇒72dpiという、えらい省略率ですし☆)…^^;

◆(おまけですが結構オススメ)=管理人オススメのコミックスタジオ講座◆

◆全般的な感想としては…、ComicStudioは多機能すぎて、全部使いこなすには10年以上かかるんじゃ無いかなと思っております…☆^^;


☆あとは、美女キャラの造形に役立ちそうな資料を…^^

【画像】昭和の女優達がマジで美人過ぎる!!-NAVERまとめ

山口淑子さんの美女度に、圧倒的な「美しい魔女(ファム・ファタール?)」的な迫力を感じましてございます。

※昔の美女は、お眉が細い柳葉の形になっているのが結構ポイントだったようです。観音様みたいですね。江戸時代の美女パターンを引き継いでいるのかも知れません…^^

古今東西、「理想的な美女」を表す言葉は色々あったようですが、大陸では「窈窕淑女」という言葉に絞られたようです(参考:詩経国風:周南・窈窕の章)。この「窈窕淑女」という言葉は、東アジア文化全体の美女(或いは女性全般への)認識に、大きな影響を与えていると思います。

「大和撫子」には、どちらかと言うと、10代のうら若き乙女のイメージを感じます。「まだあげそめし前髪の…」というような感じですね。西洋ではどういう言い方が当てはまるのか分かりませんが、とりあえず騎士物語に出てくる「lady(淑女)」とか、「madonna(聖女)」でしょうか。何だか大人っぽいですね。最近は、マドンナというアクティブな女性歌手の名前を聞くので、そちらのイメージに交代しつつありますが…^^;

あとビックリしたのは、扇千景さんが、若い頃は非常にお綺麗なお人だったことですね…^^;;

以上、ゆるゆるとメモを書いてみました。お役立ちになれば幸いであります…