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制作日誌/深森の帝國

〝認識が言語を予感するように、言語は認識を想起する〟・・・ヘルダーリン(ドイツ詩人)

2025年1月-8月イラスト制作

イラスト制作の記録

■或る日のコーデ/ユニクロ、シャーリングボートネックTノースリーブ、色ネイビー2025年/しまむら、オーバーシャツ七分袖、色オリーブ、数年前セール品

オリーブシャツはヘビロテしすぎてボタン5回付け替え。シアー系、乾きやすい、シワにならない。ソフト・ハード絶妙バランス風で職場でも違和感ナシ。梅雨前後は助かってます

■2025.08.09制作:夢の中で見かけた少女(和風)

こういう感じの光背?花の紋章?背負ってる印象/過程:ラフ無し一発/補足:彩色と背景と着物柄はCLIP_STUDIO_PAINTを使用

■2025年8月お題「リモコン」

未来の工事現場で活躍するリモコン作業チーム。低重力な月面あるいは人工重力スペースコロニーの一角。工事現場でのリモコン利用は縦横に拡大しているとの事。もう現実なのだなぁとシミジミ

■2025年7月お題「車」
赤い色がさえわたる空港の消防車に乗り込み、稲荷空港で生じた脅威の大火へ挑む、稲荷の一族キツネ、火消し四人組。和風・現代アヤカシ風。稲荷ファンタジーなのは純粋にマイブームによる。働く車は良き。

■2025年6月お題「書店の店主と常連客」
和風ファンタジー。稲荷の一族の、くすしき世界。神ワザで現れ、運営されている金色キノコ型の本屋。キャラクター風貌は、稲荷の仮面からインスピレーション。店主である稲荷オジサン&常連客である稲荷お嬢さん&たぶん弟さん。幼いうちはまだ人体バージョンが難しいのでコギツネの姿という設定

■2025年5月お題「母の日」
オリジナル和風ミステリ小説『妖怪探偵・猫天狗!』シリーズより、「妖怪隠密・猫天狗が笑う!~ウサミミ地蔵の不可思議を起こせし事」短編ストーリー登場人物、ウサコとウサコ母を経由してイメージ描画

■2025年4月お題「小学生」
現代の小学生。昔よりも、勉強すること覚えることが一杯増えていて大変だなと。公教育、塾、お習い事…オンラインカジノ詐欺も、小学生向けにも罠を仕掛けていたり…セキュリティしっかりとね…

■2025年3月お題「魔導書/魔道書」
『邪声をあげる怪物の顔をした異形のレリーフが、書物の表紙に浮き上がって来る』

■2025年2月お題「こたつねこ」
時節柄、バレンタインデー成分が少し入ったかも…フワフワ・ホワホワ感に注目

■2025年1月お題「蛇使い」
和風ファンタジーで遊んでみました。風神&雷神「蛇使い」見たて。風神の持っている「あの不思議な(無尽蔵らしい)袋」=「例の笛」として

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https://kakuyomu.jp/info/entry/renai_novel_award2025_0709
募集テーマにそぐわない作品に関するご注意

記事を読んで考察。「涙が止まらない。アオハルな恋」部門をはじめ、カクヨム「恋愛小説大賞」では、主に女性読者を想定した作品を募集しております…とのこと。往年ヒット少女小説『時の輝き』のような物語を探していそう。看護師を目指す主人公を追って、看護師を志した少女たちは少なくない。それほどに影響のある作品だったと記憶している。

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■高速道無人化へ、インフラ協調で物流の未来を拓く(LogisticsToday2025.08.15)
https://www.logi-today.com/829359

物流が大きな変革期を迎えているなか、未来を見据えた政府主導の検討会が活発に議論を重ねている。夏休みはこれらの重要な政策動向を振り返り、理解を求める絶好の機会。今回は「自動運転インフラ検討会」を取り上げる。
2024年問題に直面する物流業界のゲームチェンジャーとして期待される、トラックの自動運転。その社会実装を加速すべく、国土交通省、経済産業省などが主導する「自動運転インフラ検討会」の議論が本格化している。ドライバー不足という構造的課題の解決に向け、高速道路でのレベル4(特定条件下における完全自動運転)トラック実現は待ったなしの状況だ。25年3月から始まった新東名高速道路での大規模実証実験を皮切りに、官民一体で車両とインフラの協調による技術開発が急ピッチで進む。物流の景色を一変させるこの壮大な国家プロジェクトの現在地と、その先に見える未来を展望する。
物流危機解決の切り札、自動運転インフラ検討会発足
日本の物流は今、深刻なドライバー不足と高齢化、そして働き方改革関連法適用による「2024年問題」という複合的な課題に直面している。このままでは30年度に輸送能力が34%不足するとの試算もあり、もはや従来の人手に頼ったオペレーションの延長線上では解決できない。この国家的課題に対する切り札として、政府が実現を急ぐのが自動運転技術の社会実装だ。特に、東京と名古屋を結ぶ大動脈・新東名高速道路でのレベル4自動運転トラックの実用化は、幹線輸送の無人化という物流革命の第一歩と位置づけられる。
この実現に向け、車両技術だけでなく、道路インフラ側からの支援のあり方を検討するため「自動運転インフラ検討会」が発足した。検討会では、自動運転車が安全かつ円滑に走行できるよう、高速道路の合流部での本線車両情報の提供(合流支援)や、落下物・工事規制といった前方の状況を事前に伝える「先読み情報」の提供、さらには自動運転車優先レーンの設置など、インフラ側で整備すべき支援策が議論の俎上に上がった。
東名で実証本格化、路車協調でレベル4の壁に挑む
議論は今、具体的な実証フェーズへと移行している。25年3月から、新東名高速道路の駿河湾沼津SA(サービスエリア)から浜松SA間の100キロの区間で、深夜時間帯(22時から翌5時)に自動運転車優先レーンを設定した大規模な実証実験が始まった。この実験には公募で選定された、豊田通商を代表とするコンソーシアム(いすゞ自動車、日野自動車、三菱ふそうトラック・バス、UDトラックスなどが参加)と、T2が参加し、実際のトラック車両を用いてインフラ協調の効果を検証する。
実験の核となるのが「路車協調システム」だ。SAやIC(インターチェンジ)の合流部手前に設置したセンサーで本線の車両を検知し、その情報を無線通信で自動運転トラックに提供することで、安全でスムーズな合流を支援する。また、落下物や工事規制といった情報を事前に提供し、手動介入なしでのリスク回避を可能にする「先読み情報提供」の検証も進む。これらの支援には、路側機と車両が直接通信するV2I(Vehicle-to-Infrastructure)通信や、携帯電話網を介するV2N(Vehicle-to-Network)通信といった情報通信技術が不可欠であり、総務省や警察庁も連携し、最適な通信方式や情報提供のルール作りを急いでいる。
AIの進化が前提に、インフラ連携は新たなステージへ
新東名での実証で得られた知見は、今後の全国展開に向けた「パッケージ」として標準化される。次なるステップとして、より厳しい道路環境での実証を行うため、25年度以降には東北自動車道(佐野SA-大谷PA)への展開が計画されている。将来的には、物流ニーズを踏まえつつ、東北から九州までを結ぶ幹線網を「自動運転サービス支援道」として整備する構想だ。これが実現すれば、物流事業者は高速道路の大部分を無人運行し、ドライバーはSAやICに設けられる「切替拠点」で車両を受け渡すだけで済むようになり、働き方は劇的に変わる。
さらに未来を見据えれば、インフラ連携のあり方も進化する。近年、自動運転技術は、LIDAR(ライダー)などの高価なセンサーに頼らず、カメラ映像のみを基にAI(人工知能)が運転操作の全てを判断する「End-to-End AI」が主流になりつつある。この方式では、AIが人間の模範ドライバーのように運転するため、インフラ側からの過度な運転支援は不要になる。
むしろ、AIでは予測が難しい突発的な工事情報や事故情報、天候情報といった「確度の高いリアルタイム情報」の提供が、インフラの果たすべき重要な役割となる。自動運転車から収集される膨大な走行データを道路管理者が活用し、より安全な道路環境を整備するという、AIとインフラが相互に進化するエコシステムの構築が、物流革命の成否を分ける鍵となるだろう。

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■日本人2人殺害、男を拘束 経営巡るトラブル-中国・大連

中国遼寧省大連市の警察当局は3日、同市で日本人2人が殺害され、中国籍の男42を拘束したと発表した。日本に居住している男は2人とビジネス上のパートナーで、警察は経営協力を巡るトラブルが殺害の動機とみて詳しく調べを進めている。関係者によると「反日」が動機になった可能性は低い。警察などによると、事件は5月23日に発生し、24日に男を拘束。25日に在瀋陽日本総領事館に伝えられた。被害者2人は中国に「臨時入国」して事件に遭ったといい、出張などで大連を訪れていたもようだ。地元当局が大連で被害者の遺族に事件の状況を説明し、遺族は疑義を唱えず既に日本に戻った。中国沿岸部にある大連には日本企業が多く進出しており、昨年時点で在留邦人数は約3000人。風光明媚で親日的な都市として知られ、日本語を学習する人が多い。中国では昨年6月に江蘇省蘇州市で、日本人学校のスクールバスを停留所で待っていた日本人母子が刃物で切り付けられて負傷し、バスの案内係の中国人女性が死亡。同年9月には広東省深セン市で登校中の日本人学校の男児が刃物で刺され死亡する事件があった。今回はビジネスに絡む争いが背景にあるとはいえ、中国で日本人が巻き込まれる凶悪事件が相次ぎ、在留邦人の間で不安がさらに広がりそうだ。

■武器製造の音がしたら-警視庁公安と不動産業界がテロ対策で協定(朝日新聞2025.05.19)
https://x.com/asahi/status/1925138513709953140

警視庁公安部は21日、組織に属さず単独で攻撃を図るローンオフェンダー(単独の攻撃者、LO)によるテロなどを未然に防ぐため、不審者情報の提供を求める協定を不動産業の業界団体と結んだ。不動産業の団体との協定は初めてという。官民一体で事件を防ぎたい考えだ。協定を結んだのは、都宅地建物取引業協会など3団体。武器や爆発物を製造する過程で発生するような異音や異臭、住民トラブルなどを不動産事業者が把握したら、同庁に伝えることを確認した。情報は警察署や同庁本部の関連がありそうな他の部署と共有し、違法行為があれば迅速に摘発するという。同庁は4月にLO対策の専門課を新設。6月の都議選や、今後の参院選を前に対策を強めている。警視庁の担当者は「組織を挙げて、テロや犯罪を許さない安全安心な住環境を実現していく」と話した。

■日鉄のUSスチール買収阻止を-労組会長がトランプ氏に改めて訴え(ブルームバーグ2025.05.23)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-05-22/SWOFG7DWRGG100

買収容認は米国の鉄鋼労働者や国家安全保障にとって壊滅的-会長/現場の鉄鋼労働者の間では買収に賛成する声が増えている/全米鉄鋼労働組合USWのデービッド・マッコール会長はトランプ米大統領に対し、日本製鉄による米鉄鋼大手USスチール買収計画を阻止するよう改めて求めた。物議を醸している買収計画に対し反対の立場を再度明確にした。22日の声明で「不正な通商行為の常習犯である日鉄によるUSスチール買収を認めることは、米国の鉄鋼労働者、国家安全保障、そして米製造業の将来にとって破滅的だ」と非難。その上で「トランプ大統領は2024年1月以降、この買収を阻止することを公約してきた」とし、「われわれは今、大統領に対し、断固たる行動を取り、米鉄鋼労働者を裏切るようなこの企業買収に完全に終止符を打ち、米製造業を守るよう強く求める」と訴えた。マッコール氏は23年12月に買収計画が発表されて以来、一貫して日鉄による買収に反対してきた。しかしその一方で、現場の鉄鋼労働者の間では、買収に賛成する声が増えており、多くがトランプ大統領に対し買収承認を要請している。労働者らは、この買収が米労働者にとってプラスになると主張している。USWでローカル2227副会長を務めるジェイソン・ズガイ氏は電話取材に対し「われわれは選挙キャンペーンでトランプ大統領を支援した。今度は大統領がこの買収を承認してわれわれを支援してほしい」と指摘。「モンバレー地域では、現場の95%がこの買収に賛成しており、成立を望んでいる。『われわれはあなたを支援した。今度はあなたの支援が必要だ』というのが私から大統領へのメッセージだ」と訴えた。日鉄はトランプ氏が買収計画を承認した場合、USスチールへの投資額を増やす方針であることが明らかになっている。また、ロイターの報道によると、同買収計画に関するトランプ氏への勧告を巡り、対米外国投資委員会CFIUSを構成する各機関の間で意見が分かれている。

■アングル:ハーバード大、「負債」になった中国との関係 トランプ政権がやり玉に(ロイター2025.05.26)
https://jp.reuters.com/world/security/JIWXXEBFIFI3DDECX7P7HA4TEA-2025-05-26/

ハーバード大にとって中国とのつながりは長年の「資産」だったが、トランプ政権から中国を後ろ盾とする工作活動に汚染されていると非難されたことで、一転して「負債」になった。
米政権は22日、ハーバード大が反ユダヤ主義を助長して中国共産党と協力していると主張し、同大の外国人留学生受け入れ資格取り消しを発表した。同大によると、この中には2024年に受け入れた留学生の約5分の1を占める中国人学生も含まれている。同大の提訴を受け、米連邦地裁は23日、政権の命令を一時的に差し止めた。ハーバード大での中国政府の影響力を巡る懸念は、今に始まったものではない。共和党を中心とする一部米議員は、中国がハーバード大を操り、米国の先端技術にアクセスしたり、米国の安全保障法を回避したり、米国における中国批判を封じ込めたりしているとの危惧を表明してきた。
ホワイトハウス当局者は23日ロイターに対し、「ハーバード大はあまりにも長い間、中国共産党に利用されてきた」と述べ、「中国共産党の指示によるキャンパス内での嫌がらせ行為に、同大は目をつぶってきた」と指摘した。ハーバード大はコメント要請に即座には応じなかった。同大と中国とのつながりは、研究提携や中国に特化した学術センターを含め、長年にわたるものだ。こうした関係は同大に、多額の寄付や国際政治への影響力、世界的な威信をもたらしてきた。
<新疆組織に研修提供>
駐米中国大使館は「中国と米国の教育交流と協力は相互に有益であり、非難されるべきではない」との声明を出した。ハーバード大に中国人学生がいることや、同大と中国とのつながりは不正行為の証拠ではない。ただ、その関係の複雑さは、注目や批判を招くに十分なほど不透明ではある。
トランプ政権が挙げた中国関連の問題は、共和党主導の下院中国特別委員会の作業と呼応するものだ。例えばハーバード大は2020年以降、中国共産党傘下の新疆生産建設兵団XPCCの当局者らに公衆衛生関連の研修を提供した。同年、米国は新疆ウイグル自治区におけるウイグル人およびその他イスラム教徒の民族グループに対する人権侵害に関与したとして、XPCCに制裁を科している。国土安全保障省は、同大とXPCCとの関係が「2024年まで継続していた」と説明した。
また、米ビジネスインテリジェンス企業ストラテジー・リスクスによると、14年にハーバード大に対する3億5000万ドルの寄付を仲介したロニー・チャン氏は、中米交流財団のメンバーだ。これにより、同大の公衆衛生大学院にはチャン氏の父である不動産開発業者、T・H・チャン氏にちなんだ名称が付けられた。香港を拠点とする米中交流財団は、米国の法律で「外国の組織」に指定されており、同団体の代理人として働く米国のロビイストは、その活動を米国政府に開示する必要がある。
<元教授に有罪判決>
ハーバード大のチャールズ・リーバー元教授は2018年、トランプ政権が開始した「中国イニシアチブ」によって調査を受け、21年には、連邦政府の資金援助を受けた研究を巡る自身と中国のつながりについて虚偽の申告をしたとして有罪判決を受けた。このイニシアチブは、中国によるスパイ活動や知的財産の窃盗を摘発する目的で導入され、研究者や大学などが調査対象となった。しかしバイデン前政権下では、人種差別的な身元調査が行われ、科学協力の萎縮を招いたと指摘され、中止された。また米議会では共和、民主両党の議員が、中国政府とつながった学生団体による政治活動の監視に懸念を募らせている。昨年4月にはハーバード大の学生活動家が、謝峰駐米中国大使の演説を妨げたとして、中国からの交換留学生(教職員や警備員ではない)によって物理的に排除された。
トランプ政権のハーバード大に対する措置は、一部の中国専門家を警戒させている。中国から留学生として米国に来た人権研究者、ヤチュー・ワン氏は、ハーバード大の留学生受け入れを禁止しようとするトランプ政権の動きは「完全に逆効果だ」と言う。
ワン氏は「中国が批判者を黙らせるため国境を越えて抑圧を試みていることに対する懸念は極めて正当であり、諜報活動に関する懸念もしかりだ」とした上で、「しかし、その対応として、中国人学生だけでなくその他の外国人留学生まで禁止するのは到底理解できない」と語った。

■SNS収益化、災害時など停止検討 偽情報対策で総務省が論点整理案(日本経済新聞2025.05.29)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA2912A0Z20C25A5000000/

総務省は29日、インターネット上の偽・誤情報対策を話し合う作業部会にSNSに関する論点整理案を示した。投稿者に報酬を支払う収益化の仕組みを災害時など特定の場面で停止することを検討すると盛り込んだ。作業部会は今夏に方向性を整理する。論点案は収益停止を導入する場合、対象となる情報や収益の種類、停止する期間などを検討する必要があるとした。作業部会メンバーの大学教授や弁護士からは「災害や選挙など特定の場面においては導入することも考えられる」との意見が出た。広告収入を目的に偽情報を投稿しインプレッション(閲覧回数)を稼ぐケースが相次いでいる。収益化の停止によって歯止めをかける狙いがある。実質的な表現規制につながらないよう対象をどう限定するかが課題になる。論点案はSNS運営事業者が発信者に払う収益として①広告閲覧に応じた報酬②投稿への反応・返信などに応じた報酬③閲覧者から発信者への「投げ銭」④利用者の有料コンテンツ購入への成果報酬――を例示した。今後、停止対象の議論を深める。アカウント開設時の本人確認の義務付けも論点に挙げた。本人確認のないアカウントと交流しない選択ができるように義務付けるのは許容できるかなども検討する。生成AI(人工知能)を使った偽情報への対応にも触れた。AIが生成した情報だと明示するようSNS事業者に求める場合、どんな表示が可能かを協議する。

中国鉱工業生産が鈍化 対米摩擦が長期化-7月(時事通信2025.08.15)

中国国家統計局が15日発表した7月の鉱工業生産は、前年同月比5.7%増加した。前月の6.8%増を1.1ポイント下回った。対米貿易摩擦の長期化や政府の生産抑制策が影響したもようだ。小売売上高も3.7%増と、2カ月連続で鈍化した。米中両政府は7月に開いた閣僚級貿易協議で、暫定的な関税の引き下げ措置を続ける方針を決定。ただ、第2次トランプ政権の発足前と比べると両国間の関税率は依然大幅に高止まりしたままだ。 鉱工業生産のうち、政府が7月に過剰生産を抑えるよう呼び掛けた太陽光パネルの伸びは16.0%と、前月(24.1%)から大幅に低下。小売売上高では自動車が1.5%減と、マイナスに転じた。幅広い投資動向を示す都市部固定資産投資は1~7月に前年同期比1.6%増となり、1~6月の2.8%増から縮んだ。不動産開発投資が12.0%減と大きく落ち込んだ影響が出た。

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■クリエイター関連ニュース雑考メモ

経済産業省>コンテンツ産業
https://meti.go.jp/policy/mono_info_service/contents/index.html
経済産業省>コンテンツ産業政策について
https://soumu.go.jp/main_content/000534166.pdf
雇用・物価高・DX人材・書店ビジネス・物流・転売マネロン対策・生成AI・海賊版etc法律・表現の自由~新サイバー犯罪条約-留保規定の議論~コンテンツ産業-横串型で対応する司令塔=コンテンツ庁を設置する計画

■日本経済新聞2025.09.26>林芳正氏「長期的な戦略企画へ省庁再編」コンテンツ庁設置に意欲※政策力増強の一環、サイバー空間etcグローバル環境変化に対応

■時事ドットコム2025.09.28>ワンピース海賊旗「抵抗の象徴」アジア各国のデモに/日本の人気漫画「ONE PIECE」の海賊旗が、アジア各国の抗議デモで使われています。インドネシアやネパール、東ティモール、フィリピンで確認されており、若者の間で「抵抗の象徴」として広がりつつあります。

「日本も知らぬ内に流用&盗用された」「犯罪防止条約は締結済」と公文書に記録しておかないと、日本クリエイター作品が国際犯罪を引き起こした&社会や宗教の混乱の原因になった云々…「人道上の罪」とされて創作活動を弾圧されるリスクあり※中世の魔女狩りと同じ構図

メモ:悪魔の詩 https://dic.nicovideo.jp/id/5676999
>たった一冊の小説からテロやら国交断絶やらの大騒動になった…宗教や信仰のためなら人間はいくらでも残虐になり得る
人類の認識は、幻影と現実を区別できない/ハリー・ポッター映画で悪役を演じた俳優は、観客から「人類の敵」と同一視され、攻撃された

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2025.02.11ホームページ更新

《深森の帝國》ホームページ
《https://mimoronoteikoku.tudura.com/index.html》

物語の本流>第三部「マレヒト」>第七章「雨竜島・後篇」全44ページ分を追加

物語の傍流>千夜一夜テイスト異世界ファンタジー小説コーナー、第3パート追加

物語の画廊>新作イラスト(カラー)若干数を追加

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2025.02.25イラスト制作公開「コタツとネコ」

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■北斗七星方向から謎の電波 2時間おき、矮星の連星から届く 電波望遠鏡で発見・国際チーム(時事通信2025.03.17)

北斗七星の方向から約2時間おきに30秒から90秒間届く謎の電波の発信源は、地球から約1600光年離れた所にある赤色矮星と白色矮星の連星だと分かった。オランダ電波天文学研究所や英オックスフォード大などの国際研究チームが解明し、17日までに英天文学誌ネイチャー・アストロノミーに発表した。
周期的な電波の発信源では、強い磁場を持ち、高速回転する中性子星が「パルサー」として知られるが、その周期は長くても数秒程度。中性子星は質量が大きい恒星が寿命を迎えて超新星爆発を起こした後に残る天体で、中性子星を含む連星が電波を発信する場合もある。周期が約2時間と長く、中性子星を含まない連星が発信源である例は珍しい。
研究チームは欧州の電波望遠鏡「LOFAR」の観測データを調べ、2015年から20年にかけ、この約2時間周期の電波が届いているのを発見。米国の光学望遠鏡で観測し、まず質量が小さく低温の赤色矮星を見つけた。さらに、電波発信と同期した動きから白色矮星との連星だと突き止めた。
白色矮星は太陽に似た恒星が老化した最終段階の小さく高密度な天体。赤色矮星との共通の重心の周りをそれぞれ1周約2時間で公転している。地球から見て手前に白色矮星、奥に赤色矮星が位置する形で一直線に並ぶタイミングで、双方の磁場が絡んで生じた電波が地球に向けて発信されると考えられるという。

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■シュリーマンの「財宝」と同型の金製品、日本調査隊がトルコで発掘(朝日新聞2025.03.05)

日本の調査隊が発掘を続けるトルコ・アナトリア地方のカマン・カレホユック遺跡で、4300~4200年前のものとみられる指輪などの金製品が出土した。ドイツの考古学者ハインリッヒ・シュリーマン(1822~90)が約1千キロ離れた「トロイアの古代遺跡」で発見したものと同じ型式のものと考えられ、東西の活発な交流が背景にあるという。カマン・カレホユック遺跡は、「鉄と軽戦車」で古代オリエント世界に覇を唱えたヒッタイト帝国(3400~3200年前)の中心部に位置する。「中近東文化センター付属アナトリア考古学研究所」(JIAA)の大村幸弘所長が率いる調査隊が、1986年から発掘を続けている。今年度の調査で、前期青銅器時代に相当する4300~4200年前の住居跡から、指輪や耳飾り、円筒印章などとみられる金製品5点が出土した。壁の凹形の部分に隠すような形で収納されており、指輪などには船底のような形の丸みを帯びた特徴的な装飾が施されていた。

すごい研究。割と短期間で、人生の質が大きく変わるような新薬が出るかも?令和の製薬に、期待。

■子宮内膜症の痛みの原因解明 非ホルモン薬に道筋 鳥取大のグループ(朝日新聞2025.02.20)
https://www.asahi.com/articles/AST2M3VKTT2MPUUB009M.html

激しい痛みなどで女性の社会生活に影響を与える子宮内膜症について、鳥取大医学部が進行と痛みの原因を解明し、その治療薬の候補を見つけたと発表した。妊娠を希望する女性にも経口投与できる、非ホルモン薬の開発につながる可能性があるという。
かかわったのは産科婦人科学分野の谷口文紀教授と大学院生の長田広樹医師、統合生理学分野の檜山武史教授らの研究グループ。
子宮内膜症は20~30代の女性が発症することが多い慢性疾患で、約300万人が罹患しているとされる。月経に伴う痛みや性交痛があり、不妊症の原因にもなる。治療薬としてホルモン製剤が有効だが、排卵を抑えるため妊娠を望む女性には使えないことや副作用の課題があった。
研究には、マウスのおなかに子宮片を移植して子宮内膜症に似た病変を生じさせる動物モデルを使った。子宮内膜症では病変部などでマクロファージと呼ばれる免疫細胞が増加していて、この細胞の表面にあるたんぱく質「P2X4」の働きに着目した。開発中の薬剤でP2X4の働きを阻害したところ、子宮内膜症の病変の増殖と痛みが抑えられたという。
この阻害薬は、手術や事故などで神経が損傷して起きる神経障害性疼痛の治療薬として、医薬品メーカーが開発を進めてきた。研究グループによると、子宮内膜症では神経が損傷するわけではないため、阻害薬が病変や痛みに効くとは考えられていなかったという。
新たな仕組みが分かったことで、子宮内膜症に限らず、神経損傷を伴わないさまざまな疾患の痛みにも幅広く効果がある可能性が出てきた。
P2X4の阻害薬は非ホルモン薬であるため、ホルモン製剤では治療が難しかった患者の治療につながる可能性がある。研究グループによると、すでに神経障害性疼痛の治療薬としてヒトでの安全性などを確かめる試験を終えていて、慢性的に続く咳(せき)症状の治療薬としても期待されている。そうした目的で実用化された場合、子宮内膜症の治療薬としても比較的短時間で実用化される可能性があるという。
谷口教授は「手術や注射薬に比べ経口薬は体への負担が少なく、世界中で非ホルモンの経口薬の開発が求められている。子宮内膜症を抱えながら働く女性も多く、生活の質を上げる一助になるかもしれない」と話す。

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■ウォール街が警戒する「マールアラーゴ合意」国際金融秩序の再編も(ブルームバーグ2025.02.21)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-02-21/SS05KZDWRGG000

保有する米国債と超長期国債との交換を外国債権者に強制とのうわさ/ドル安誘導と借り入れコスト引き下げを目指すアジェンダの一環か/それはあまりに過激で、深く考える正当性すらないように思われた。米国の債務負担軽減のため、トランプ大統領が外国の債権者の一部に対し、保有する米国債と超長期国債との交換を強制する可能性があるというのだ。
「マールアラーゴ合意」のうわさが広がり始めた後、ビアンコ・リサーチの創業者ジム・ビアンコ氏は、話し合いのため20日に顧客を集めた。それが近い将来に起きるとビアンコ氏は考えていないが、そのことはある意味で本題ではない。トランプ氏は、今後4年で国際金融秩序全体を一変させる可能性が十分あるとはっきり述べており、ウォール街は備える必要がある。
30年余りの市場経験を持つベテランのビアンコ氏によれば、米国の債務負担を劇的に再編するという考えは、関税を用いて国際貿易を刷新し、ドル安を誘導し、最終的に借り入れコストを引き下げるというトランプ政権チームのアジェンダ(政策課題)の一環であり、いずれも米国の産業を世界の他の国・地域とより対等な立場に置く狙いがある。
トランプ氏が既に着手した政府系ファンド創設や、安全保障で同盟国により大きな負担を求めることもプランの要素に含まれる。
ビアンコ氏はウェビナーで、「ここで今起きていることについて、大きな視点で大胆に考え始めなければならない。マールアラーゴ合意は実際に存在するわけではなく、コンセプト(構想)であり、金融システムの一部を根本的につくり変える計画だ」と主張した。
トランプ政権のアジェンダの背景にあるアイデアの多くは、大統領経済諮問委員会(CEA)委員長に指名されたスティーブン・ミラン氏が2024年11月に公表した論文に基づいている。元財務省上級顧問のミラン氏は、「持続的なドル過大評価」に起因する経済的不均衡の解消と、国際貿易システム改革に向けロードマップを提示した。
ビアンコ氏によると、ベッセント財務長官の見解とそれは必ずしも食い違うものでない。ベッセント氏は20日、ブルームバーグ・テレビジョンとのインタビューで、「米国は強いドル政策をなお堅持している」と語った。
「ミラン氏とベッセント氏は、同じ聖歌シートから歌っているように見える。全体の構想としてドルの価値を下げ、金利の価値を下げ、国の負債負担を減らすことを期待しており、それが彼らがやろうとしていることだ」とビアンコ氏は指摘した。
同氏は債務スワップのアイデアやトランプ氏のより急進的な提案全般に言及し、「真剣に受け止める必要があり、字面通りに受け取ってはいけない。トランプ氏が北大西洋条約機構(NATO)をつぶして構わないと考えているとすれば、金融システムをつぶして構わないと考えない理由があるだろうか」と警告した。
ニューヨークのプラザホテルで1985年に開催された先進5カ国蔵相・中央銀行総裁会議(G5)でのドル高是正のための「プラザ合意」、米ニューハンプシャー州ブレトンウッズで1944年に開かれた連合国国際通貨金融会議で締結され、第2次大戦後の国際通貨体制の枠組みを定めたブレトンウッズ協定は、現代の国際経済システム確立の重要な節目となった。
いずれも討議の舞台となったリゾート名に由来しており、マールアラーゴ合意もフロリダ州のトランプ氏の邸宅にちなんでそう呼称される。

2024年10月11月12月イラスト制作

■2024.12.25■イラストお題「シュトーレン」「ブッシュドノエル」

■2024.12.21■ゆるイラスト企画「クリスマスくそダサセーター祭り」

ホイップクリーム型のボンキュッボンなドレープセーター、袖のみ赤い振袖タイプで金色の花火柄。袖の端はサンタ衣装と似た白いモコモコ・ファー処理。着衣の丈は長め。裾周りはヒラヒラながら緑ヒイラギ葉を並べたフリル重ね風。リアル・イチゴを模したサテン生地サンタ帽子。スケートする小人キャラに着せてみる。背景は冬花火と針葉樹の森をイメージ。

■2024.12.11■「政治」という世界の個人的イメージ

■2024.12.06■イラスト「壊れた掃除機ヘッド」

2024.12.06朝の掃除中、掃除機が昇天。掃除機のヘッド部分へ接合する吸い込み筒の端がパックリ破断していて、元のように差し込むのがやりにくくなり。隙間にはぎっしりと、ワンコの抜け毛が詰まっており。これが原因&誘因かなぁと思案しつつ買い替え検討。

■2024.11.25■イラストお題「イチョウ黄葉」

大正ロマン文学少女イメージ重ね、袴&リボン色はボージョレ・ヌーボー季節を反映したワインレッド系。振袖は朱鷺色の地に、金茶色~灰紫色のぼかしで秋の夕雲を意識した水紋的な曲線重ね。少女は大正デザイン窓を持つ書斎で古書を開き、防虫効果を兼ねた栞として使われていたイチョウ葉を見つけ、心ときめく。ふと窓の外を見ると、秋の夕光に、いちめんの黄金イチョウ葉が輝いている。相応の巨木。立派な幹。

■写真■2024.11.03■柴犬・豆柴ワンコ撮影

■2024.10.31ハロウィン記念に公開■2024.02.01-2024.05.31作成
名前:愛称「クスタマ」、正式名称「クスリのキキメのミコトヌシ」

薬のことなら何でも知っている神様。医薬神オオクニヌシ持つ袋に宿る知識神として設定。もともと「袋」なので頭から「袋」かぶってる姿形。素顔は秘密。頭部に、因幡ウサギにちなむガマの穂を生やしている。両手に、薬入れとしてのヒョウタン。袴は魔除け・厄除けの麻葉文様。子供の健やかな成長を願う吉祥柄でもある。紐が緑だったり袴の模様が緑だったりするのはヨモギ染め。神様なので空を飛べる。

■2024.10.27整理編集■09.25ワンコ撮影および記録
或る日、90度ひっくり返っていた犬小屋と、中に居たワンコのミステリー。真相はささやかなモノで、単に座布団の上に犬小屋を置いた時、重心バランスが不安定になっていたため。そこへワンコが入り込んできて奥へ居座った、と同時に、ワンコの動きにつられて、犬小屋がコロンと転がった形になった。

■2024.10.13■10.25イラストお題「ウチの子ファッションショー」ラフ版・完成版

■2024.10.14■猛暑シーズン期間ファッションの振り返り(スクエアタンクトップ)

2024年の猛暑シーズン、スクエアタンクトップが大活躍。着まわせる範囲が広いので、いまや定番ファッションという感じ。職場でも違和感ナシ。倉庫内でも割と戦える。組み合わせ次第で意外にオシャレ。惜しかった点=「柄タンクトップが無い」。レースやラメ入りのタンクトップは存在したが(ビスチェ=ナゾ衣服が流行?)…タンクトップの性質上、想定していないのかも?と推察。スクエアタンクトップは柄を入れても割とOKなファッションと感じる。ビジネスシャス定番の縞や格子などが入っていても良さそうな感じ。江戸小紋や幾何連続の系統だったら、無理なく適用できるのでは。堅い職場でも違和感は無く、着まわせる範囲も広いと期待できる。シアーシャツのインナーとしても利用できそう。

■2024.10.10■明け方の不思議な明晰夢の記録

不思議な明晰夢の記録。団体パック旅行ガイドさん(若手の郷土研究者?)オプション参加。針葉樹林の系統の巨木の森の底を探検。最初の印象は「神域らしい」という雰囲気。陽光は十分に差し込んでいて明るい。綺麗な緑水の泉へ。水辺は巧みな石畳舗装。自然と人工の美しい調和。雑然と放置されているわけでは無い倒木・古木・若木あり。自然でよく手入れされている樹林相。割と湿度が高く苔むしている。泉サイズは少年野球グラウンドほど。ガイドさんに促されて、泉の水に触れてみると、なんと温泉。

■2024.09.29■西洋古城テイスト少女
諸般多忙のためイラスト制作から離れていたので手慣らし

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■「人工透析」の強酸性排水が下水道管を損傷 東京都が突き止め、7年かけ問題解決に導く
https://www.sankei.com/article/20241226-UBZAB6UBDFMGFAP52VR65AKNN4/
(産経新聞2024.12.26)

東京都下水道局が、腎臓病患者の生活に欠かせない「人工透析」の後処理から生じる排水の性質が、下水道管を損傷させる可能性が高いことを突き止めた。事実確認から全国初の実態調査、検証、対策へとつなげ足かけ約7年。業界の協力も得て、東京23区内の透析医療施設の未対応ゼロを実現させた。
「見たことがない」損傷/平成29年11月、都内のビルで下水のつまりが発生。都下水道局のベテラン職員が確認に向かうと、思わず「こんな状態の管、見たことがない」とこぼすほど、損傷が進んでいた。底は掘り返したような状態となり、コンクリートは溶け、内部の砂粒や鉄筋が露出。あるいは腐食によってあるべきはずの管が完全に姿を消している。家庭などから排水を集め、下水道管へつなぐ、「公共汚水ます」や「取付管」と呼ばれる部分だ。最悪の場合、道路陥没などにもつながる状況だったという。このビルの下水の性質を1週間にわたって調査すると、基準を大幅に上回る強酸性排水が、決まって深夜に流れ込んでいることが判明。複数の医療施設が入居していたが、聞き取り調査を行うと、その時間に稼働していたのは人工透析を行うクリニックのみだった。
強酸性で装置洗浄/人工透析は機能しなくなった腎臓に代わって体内の老廃物などを取り除く医療行為。都下水道局の担当者は「クリニックの説明では患者の体内から排出され、装置に付着したカルシウムを除去するために強酸性の洗浄剤を使っているとのことだった」と振り返る。クリニックでは日中、患者に透析を行い、深夜を装置の洗浄にあてていた。都の担当者にとって、人工透析の排水が下水道管にダメージを与えているという話は初耳。すぐに調査すると、当時23区内にあった全361の透析医療機関から排水が流れ込む下水道施設の約4分の1、96カ所で損傷があった。すぐに対応が必要なほど重篤なケースは8カ所にのぼった。この時点で、人工透析の排水が下水道管を損傷させる可能性を認識していた自治体はほかにもあったが、全体調査に乗り出したのは都が初めてだった。
足かけ7年/調査結果を重く見た都は30年10月、国に情報提供し、人工透析の業界団体にも実態を指摘。洗浄剤や中和装置を取り扱うメーカーに、水質規制に見合う製品や省スペース化された装置の開発などを依頼した。業界側も人工透析による排水が下水道管を損傷させているとの認識は「当初はほとんどなかった」(担当者)という。ボロボロの下水道管が発見されてから約7年、23区内では未対応の透析医療施設ゼロを実現。こうした点が評価され、都下水道局と日本透析医学会などが共同で、令和6年度国土交通大臣賞の一部門に選出された。

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■北アフリカから参加要望相次ぐ-第1回アフリカ開発会議-外交文書公開(共同通信2024.12.26)

1993年10月の第1回アフリカ開発会議TICADを巡り、参加国をサハラ砂漠以南サブサハラの国に限定する日本政府方針に対し、エジプトなど北アフリカ諸国からサブサハラとの「対決ムードをあおるようなことになりかねない」として参加要望が相次いでいたことが26日公開の外交文書で分かった。TICADは結果的に北アフリカ諸国を含む48カ国が参加した。ただ北アフリカ諸国の参加が決まった経緯は今回公開の外交文書に含まれていなかった。文書や公電によると91年9月、在日エジプト大使館と同国外務省が日本に「北アフリカ諸国も参加招請を受けるべきだ」とそれぞれ伝えた。92年2月にはチュニジアも同様の要請と懸念を日本に伝達した。外務省作成の小原武中近東アフリカ局長の応答要領では、北アフリカ諸国の参加招請について「現時点では考えていない」との方針を示し運営能力と予算上の制約を理由に挙げた。TICAD開催時、外務審議官だった松浦晃一郎氏は取材に、外務省の組織では北アフリカを中東地域の担当課、サブサハラをアフリカの担当課が管轄している点を説明。当初の政府方針は「縦割り行政の弊害だった」と指摘した。

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《反ワクチン陰謀論と思われる記事》

■原口議員提訴に踏み切った明治製菓ファルマと医療を語る四角(2024年12月27日)
(別ウィンドウ)https://megalodon.jp/2024-1230-1435-37/https://kotobukibune.seesaa.net:443/article/2024-12-27.html

■レプリコンワクチンで起こった未知の副反応(2024年12月12日)
(別ウィンドウ)https://megalodon.jp/2024-1220-0640-54/https://kotobukibune.seesaa.net:443/article/2024-12-12.html
■ワクチンとデマとトリックスター(2024年11月30日)
(別ウィンドウ)https://megalodon.jp/2024-1220-0643-45/https://kotobukibune.seesaa.net:443/article/2024-11-30.html
■レプリコンの定期接種が描く絵図(2024年09月23日)
(別ウィンドウ)https://megalodon.jp/2024-1220-0851-55/https://kotobukibune.seesaa.net:443/article/2024-09-23.html
■「日本発の世界破壊計画」という海外の医学者の記事。そこから、レプリコン後の日本を想う(2024年9月14日)
(別ウィンドウ)https://megalodon.jp/2024-1222-0831-37/https://indeep.jp:443/japan-s-plan-to-destroy-the-world/

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(試論)注:本人は経営学を修めておらず近所の図書館で読んだ程度。誤解している可能性は大いにある。

現代の経営学・減税論・国家経営論といった分野は、現実の生活からはるかにかけ離れたものになりつつある。

戦後まもない世紀は、戦争という「非常事態/極限状態」から得た経験と、復興へと突き進む現実の生活との間は、密接につながっていた。

橋渡しをしていたのは、戦時下の国家経営にかかわった政治家の手腕や官僚の頭脳、生き残った技術者たちの知識技能によって現出していた、戦後昭和の経営学である。(ただし学問としては体系化されておらず、「経験ナレッジ」の雲のような状態?)

昭和から平成へ、バブル経済の時代にいたって金融マーケット工学など新顔の経営学が次々に注目の的となり黄金時代を築いた。その結果「財テク」などといった投機系の手法と学問とが混ざり合い、あふれてゆき、戦後昭和の国家再生を支えた未生の経営学は、次第に孤立していった。(※例えば「働けば負けかなと思っている」コメント等。一次・二次産業の機械化、少子化の進行による縮小。その中で、第六次産業への流れが生み出されたのは、特筆に値する)

一方で「財テク」に連なる投機系の経営学は、金融ビッグバン等の時流に乗って、根本の文献に対する注釈書、その注釈書のさらなる注釈書という風に、様々なバージョンへと細分化され連なっていった。初期の注釈書には、旧来の経営学を基礎とした立証を試みつつ各分野の発展へつながる可能性を含んでいたものも、幾つかはある。

大きく見ると、注釈バージョン細分化・大衆化(インフルエンサー化)が進むごとに、より投機的な内容、簡易で小粒な内容へと枝分かれしてゆき、現実の生活からも、国家経営の現実からも、はるかにかけ離れた内容へと変化しているのが大勢である。

そうした数多の注釈書の類の意図は、よりどころとする議論による是々非々すべての内容を、注釈している人自身の論理によって上書きし説明しおおすことになっているものが、ほとんどである。(試論ここまで)

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■シリア反政府勢力、アレッポの一部を掌握(2024.11.30各種ニュース)

(武内和人Takeuchi Kazuto)https://x.com/Kazuto_Takeuchi/status/1863048811104669985
アサド政権の支配に抵抗する武装勢力でシリアの北西部イドリブ県を拠点にするタハリール・アル=シャーム(Hayat Tahrir al-Sham/HTS)という組織があり、トルコが支援する組織が手を結んでアレッポを攻略したようです。有名な反乱組織なので興味がある方は調べてみるとよいと思います。
2011年にシリア内戦が始まってから、多数の非国家武装組織がシリアに現れ、政府軍の勢力に対抗してきました。その組織化で課題だったのは人事、特に採用です。以下の論文で詳しく検討されています。
シリア紛争と非国家武装主体(2020年48巻1号p.9-26)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kokusaianzenhosho/48/1/48_9/_article/-char/ja/
今回、アレッポを攻撃したHTSは2019年からイドリブ県で人的基盤を確立していますが、それが可能だったのは地元の有力者との積極的な関係の構築と公共サービスの重視です。
Hay’at Tahrir Al-Sham (HTS) from an Insurgent Group to a Local Authority
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/1057610X.2022.2082833
非正規戦に詳しい方はすぐ察しがつくと思いますが、非正規戦で重要なのは短期的な戦闘の勝敗ではなく、地元の住民に生活の基盤を提供して味方に引きつけ、組織の潜在的に動員可能な資源を拡大することです。HTSはこの方面で着実な成果を出してきました。
内戦状態の社会では略奪、拷問、誘拐、殺人の増加で治安維持サービスの需要が高まるので、非国家武装組織は治安維持サービスを提供し、その見返りに報酬を住民から受けることで収入基盤を確立します。ただし、他の民兵との競争に対応する必要があります。
こうした場面で顧客の忠誠を確保する上で重要なのは地域密着の姿勢を示し、長期取引の可能性をシグナリングすることで、そのロジックは多国籍企業に対抗する際の経営戦略と本質的に同じものです。
より広い視野でHTSを捉えると、この組織はトルコの支援を受けているので、アサド政権を支援するロシアとは対立する関係にあります。HTSとアサドの戦いのすべてが、ロシアとトルコの利害対立で説明できるわけではありませんが、今回もHTSの行動もトルコの関与を想定すべきだと思います。
これまでもトルコとロシアは地域の内戦に安全保障援助で関与してきました。HTSのような地元志向が強い武装組織には既存の支配領域から兵力を出すことに大きな誘因がないので、外部から働きかけがあったと私は推測します。
The making of rivals and strange bedfellows: Patterns of Turkish and Russian security assistance in the Syrian and Libyan civil wars
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/13629395.2023.2183663
このように状況を整理すると、アレッポ陥落に複数の見方があることが分かると思います。シリア内戦の新展開であると同時に、長年にわたるトルコとロシアの中東をめぐる勢力争いでロシアが劣勢であることを示す出来事として解釈できるかもしれません。
2023年にアゼルバイジャンの攻撃に晒されたアルメニアをロシアが軍事的に支援できなかったので、シリアでの出来事がロシアの勢力低下を示す新たな出来事となるのではないかと思います。世界各国の政策と戦略がいかに広い範囲で相互作用しているのかを考える上でも興味深い例だと思います。

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■川口クルド人「出稼ぎ」と断定 入管が20年前現地調査 日弁連問題視で「封印」(産経新聞2024.11.24)
https://www.sankei.com/article/20241124-HDYXVM4BBRM3TMHREBP6PXC2ZM/

埼玉県川口市に集住するトルコの少数民族クルド人をめぐり、法務省入国管理局(現・出入国在留管理庁)が20年前の平成16年、難民認定申請者の多いトルコ南部の複数の村を現地調査し「出稼ぎ」と断定する報告書をまとめていたことが24日わかった。しかし日本弁護士連合会が「人権侵害」と問題視したことから、調査結果は表に出なくなった。これらの村などがある3県の出身者は現在も同国の難民申請者の8割を占めることも判明、報告書からはクルド人の難民該当性について、すでに一定の結論が出ていたことがうかがわれる。この文書は「トルコ出張調査報告書」。当時クルド人らが難民認定を求めて各地で裁判を起こしており同省が訴訟対応として16年6~7月、これらの村へ入管職員を派遣し生活実態などを調査した。報告書は「わが国で難民申請した者の出身地が特定の集落に集中している」「いずれも出稼ぎ村であることが判明。村民から日本語で『また日本で働きたい。どうすればよいか』と相談あり。出稼ぎにより近隣に比べて高級な住宅に居住する者あり」などと記されていたという。ところが報告書が訴訟資料として法廷へ提出されるとクルド人側の弁護団が問題視。入管側が難民申請者の氏名をトルコ当局へ伝え現地の家族を訪問していたことなどを記者会見して非難した。当時のメディアも「法務省が不手際」「迫害の恐れ」などと批判的に報じたが報告書の内容自体には触れなかった。報告書は氏名を伝えたのは申請者から提出された本国の「逮捕状」の真偽を確かめるためでトルコ側から「氏名がなければ照会できない。欧州各国も同じ方法で事実確認を求めている」と指摘されたためとしているという。当時、法務省は「新たな迫害がないよう配慮して調査した」と反論したが、弁護団側はクルド人らの人権救済申立書を日弁連に提出。日弁連は翌17年「難民申請者の情報を提供することは新たな迫害を生む恐れがあり、重大な人権侵害だ」として当時の法相あてに「警告書」を出した。この結果、法務省は報告書の調査内容について「封印」せざるを得なくなったという。弁護団側は入管の案内役に憲兵(現・治安警察)を同行させたことについても問題視したが報告書には「村民と憲兵隊との友好関係を確認」「憲兵や警察は日本の難民申請者に無関心」などとも記されていたという。これらの訴訟で原告となったクルド人らが難民と認められることはなかった。また入管関係者によると当時調査した村などがあるガジアンテプ、カフラマンマラシュ、アドゥヤマンの南部3県には、日本に在留するクルド人難民申請者の出身地の8割が集中しているという。入管庁によると、トルコ国籍の難民申請者は16年からの20年間で延べ1万2287人にのぼるが難民認定されたのは4人。また川口市によると市内のトルコ国籍者は同期間で約200人から6倍の約1200人に増えた。難民認定申請中の仮放免者を含めると約2千人にのぼる。

(コメント:小説『妖怪探偵・猫天狗!』シリーズより「密室の窓を金魚と泳ごう」事件の作品内「某Z国」設定、急にSNS炎上?の某・難民移民問題と奇妙に一致していて、ちょっと震える此の頃・汗。不法マネー還流の設定まで合致してたら怖いけれど「事実は小説よりも」あるのかどうか)

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■「彼らは声が大きく…」学術会議に共産党の強い影響力 唐木英明・東大名誉教授(薬理学)
https://www.sankei.com/article/20241228-WWHFOV77GFOT5A6PQDFTD7UBEI/(産経新聞2024.12.18)

日本学術会議は、設立当初から共産党の影響力が強い。60年前に私が東大の助手になったときは、よく分からないうちに先輩の命令で会員の選挙運動に駆り出された。副会長を務めていた平成20~23年も、そんな雰囲気があった。彼らは声が大きく、長々と発言して、何とか全体を自分たちの方向に引っ張っていこうとする傾向がある。そういった人たちの数は多くはなく、中道派の方がずっと多いが、あまり積極的に発言しない。軍事研究を忌避した声明も、そんな大きな声の影響だろう。ナショナルアカデミー自体は絶対に必要で、会員の多様性も欠かせず、思想信条で選んではいけない。だが、妥協を拒否する「唯我独尊」や一面的な見方が横行してはならず、すべての政治的な勢力から独立すべきだ。かつて吉川弘之会長の時代に「総合的、俯瞰的な見方」を重視したのは、そのような考え方からだったが、近年は忘れられた感があった。今回の報告書を受け、学術会議が新たな出発をすることを期待したい。

日本学術会議をめぐる経過
2022.09.xx:日本学術会議が新会員に推薦した6人の任命を菅義輝首相(当時)が拒否
2022.12.xx:自民党のプロジェクトチームが「国から独立した法人格とすべきだ」と提言
2022.12.06:政府が会員選考に第三者を関与させる方針を発表
2022.12.21:学術会議が政府方針の再考を求める声明を取りまとめ
2023.04.xx:政府が会員選考に第三者を関与させる日本学術会議法改正案の国会提出を断念
2023.12.xx:政府が学術会議を国から切り離して新たな法人を設置する法を定めると表明
2024.12.18:内閣府の有識者懇談会が学術会議の法人化に向けた報告書を大筋で取りまとめ
2024.12.22:学術会議会長が法人化を大筋容認する談話発表

■日本学術会議、法人化でどうなる?「国益に資さない団体に税金」政府配慮、自民に不満も
https://www.sankei.com/article/20241228-MT5G6UH7UVIPBOAUJRBBHVYUTA/(産経新聞2024.12.18)

日本学術会議の在り方を巡る政府有識者懇談会が今月、最終報告書をまとめ、学術会議の法人化に向けた議論に区切りがついた。政府は報告書を基にした法人化の関連法案を来年1月召集の通常国会に提出する方針で、学術会議を「国の特別機関」から法人に移行させる。ただ自民党内では法人化後も国の財政支援が続くことなどに不満もくすぶる。法人化で何が変わるのか。
「両者がずいぶんと歩み寄り、ほとんどの課題は合意に向かった」。有識者懇が報告書をまとめた18日、座長の岸輝雄東大名誉教授は記者団にこう手応えを語った。学術会議の光石衛会長も22日の記者会見で、報告書の内容を「ポジティブに受け止めてよいと思っている」と述べた。報告書の主なポイントは-(1)活動目的・内容の明確化(2)活動を国民に説明する仕組み(3)会員選考の客観性や透明性の確保(4)活動財源の在り方-だ。活動目的に関しては「学術の知見を活用して社会課題の解決に寄与」すると明記した。新型コロナウイルス禍や東京電力福島第1原発処理水の海洋放出などの重要テーマを巡り、学術会議が科学的知見に基づく発信など十分な役割を果たさなかったことが念頭にある。国民への説明では、評価委員会や首相が任命する監事などが活動を確認することが盛り込まれた。会員選考の客観性確保に向け、これまでの現会員による候補者推薦は維持しつつ、外部有識者の意見を聞く「選考助言委員会」の設置や、投票制の導入などを促した。 国の財政支援は継続されるが、目的に沿った活動が適切に行われていることを条件に加えた。財政基盤の多様化も明記し、学術会議が自ら外部資金を調達するよう求めた。
*宣言「撤回が必要」/学術会議改革の議論は令和2年、当時の菅義偉首相が会員候補6人の任命を拒否したことに始まる。会員が推薦した候補を形式的に首相が指名する不透明な選考方式の改善が目的だった。法人化に伴い、会員の任命者は首相ではなくなるが、選考助言委の設置や投票制の導入により、一定の透明性は担保される。ただ、税金投入が続くことには批判も出ている。学術会議は昭和25年に軍事研究を忌避する声明を出し、平成29年にも継承すると表明した。近年は科学技術の発展で軍事と民生の線引きが難しくなっており、声明が「時代錯誤」との批判は根強い。自民中堅は「国益に資するとは言い難い組織に税金を投じていること自体が問題だ。声明の撤回も必要だ」と語る。
*戦後の議論に区切り/法人化は長年の課題だった。その必要性は学術会議の設立当初から指摘され、昭和28年には当時の吉田茂首相が民間移管を検討していた。政府への批判的な助言も求められる組織が、国の機関であることはおかしいとの考えからだ。内閣府幹部は「戦後からの議論に区切りをつけることができたのは大きい」と指摘。政府による財政支援も「活動次第では減額もやむを得ないという意味が報告書に込められている」と語った。今後、議論の舞台は国会に移る。関連法案は審議入りの際に担当閣僚が法案趣旨を本会議場で読み上げる「登壇もの」となる見通しで、野党の追及も激しくなる可能性もある。ただ、学術会議の議論をリードしてきた自民ベテランは「法人化には学術会議側も一定の理解を示している。1年以上も議論を続けており、徹底抗戦するのは共産党くらいだろう」と見通しを語った。「(日本学術会議のような)ナショナルアカデミーは、国家権力や時の政治勢力から独立していることが必要不可欠だ」政府の有識者懇談会が学術会議の在り方に関する報告書をまとめたことを受け、22日に開かれた学術会議の総会で、会員の1人が強調した。「時の政治勢力」には政府・与党だけでなく、共産党をはじめとした野党も含まれる。この点もふまえ、光石衛会長は総会後の記者会見で、学術会議が勧告や提言、声明といった「助言機能」を果たす上では独立性が必要との認識を示した。学術会議は、昭和24年の設立当初から革新陣営の影響を受けてきたとされる。それでも吉川弘之会長(平成9~15年)の下で改革が図られ、一面的ではない「俯瞰的な議論」を通じて各会員の多様な見解をまとめるといった方向性が示された。しかし、29年には当時の会員だった法政大の杉田敦教授が中心となり声明を発表。「軍事的な手段による国家の安全保障にかかわる研究が、学問の自由と緊張関係にある」とし、安全保障に関わる科学研究を忌避するよう求めた。これにより、安全保障に関わる先端技術の研究開発が制約されたとの声が大学の研究現場などから挙がった。同声明を発出後、ロシアがウクライナを侵略。無人機や人工知能AIをはじめとした先端技術が、戦争の成り行きを決めかねない現実が改めて明白となった。日本周辺でも安全保障環境が厳しさを増す中、技術的な優位の確保は喫緊の課題となっている。こうした国際情勢は、安全保障に関連する科学研究を忌避する声明には反映されていない。今回の報告書を機に、野党側を含む「時の政治勢力」からも独立した形で助言機能を発揮できるかが注目される。

■学術会議、生まれ変わりは3年後…有識者懇がまとめた報告書の全容
https://newswitch.jp/p/44054(日刊工業新聞2024.12.19)

内閣府の日本学術会議の在り方を検討する有識者懇談会は、新しく設立する新法人の会員をあらためて選考し直し、この「特別な選考」を通過しない者は発足3年後の次期会員選考には参加させないという報告書をまとめた。3年後には現会員が去り、学術会議の生まれ変わりが完了する。政府は報告書をもとに法案などを用意する。学術会議は「政府による介入と言わざるを得ない」と説明してきた。22日に臨時総会を開いて対応を決める。「与党の中の厳しい雰囲気は半端じゃない。いまでこそ少数与党でもっているものの、3年後に与党が強くなったときに、とてもじゃないけど、いまの日学なんて持たない」。内閣府大臣官房総合政策推進室の担当官は説明する。「日本にどれだけ貢献しているか分からない状態がずっと続いてきた。少数派が反対するがために改革できない。これを繰り返してきたからではないのか」と続ける。内閣府も学術会議も強いプレッシャーの下で議論を続けてきた。焦点の一つは新生学術会議発足時の現会員の扱いだ。任期の残る現会員が新生学術会議にスライドする案と、改めて「特別な選考」を受けさせる案が検討され、一度はスライド案で固まった。だが報告書ではスライド案と再選考案の二つを併記した上で、3年後の選考は「特別な選考」を通過した新会員が行うべきとした。3年後に新生学術会議の生まれ変わりが完了する。これらは最後まで内閣府と学術会議が折衝していた点だ。特別な選考の選考委員会を学術会議に置くか、内閣府に置くかでもめ、懇談会では内閣府に置くことでまとまった。ただ報告書には記載されなかった。内閣府の担当官は「学術会議が賛成せず盛り込めなかった」と明かす。特別な選考の主体が誰になるか流動している。もともと「特別な選考」は発足時の現会員の扱いが主題だった。学術会議は特別な選考自体を「合理的な理由がなく不要」と反対し、内閣府側は新生学術会議ではミッションが拡大し深化するため、選考のやり直しが必要と主張した。有識者の中でも意見が割れ、内閣総理大臣から任命された任期はまっとうすべきという意見が大きくなった。ここで内閣府側から3年後の会員選考には現会員を不参加とすることが明示された。ある有識者は「新しい組織を立ち上げるときには大変なエネルギーを必要とするため、さらに難しい問題を持ち込まないほうがいいという考え方はあるかもしれない」と容認した。ただ現会員が新しい選考基準とプロセスで新しい会員を選ぶことがふさわしくない根拠が示されていない。現会員は日本のトップ研究者だ。人脈も実績も他分野の業績を見る目もある。内閣府担当官は「一人ひとりの能力や資質は関係ない。新しい組織を作るということ」と説明する。梶田隆章学術会議前会長は「世界のアカデミーの常識として、会員選考に政府が関与することはあり得ない」と強調する。学術会議は「特別な選考は到底受け入れられない」と説明してきた。執行部は執行部が会員を先導することにならないよう、淡々と情報共有を進めている。内閣府はまずは学術会議の反応を見極める。学術会議は22日の臨時総会で会員から意見を集める。政府としてのアクションはこれを受けてからになる。これは学術会議改革のマイルストーンの一つといえる。報告書では海外アカデミーのような公益法人を理想形態とし、新法人をその出発点と位置付ける。懇談会の岸輝雄座長は「政府も学術会議も言うことは言って、有力なアカデミーになっていってほしい」と期待する。

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■USスチール問題とCFIUSの堕落
日鉄による買収を阻止するバイデン氏の行為は経済的マゾヒズムThe Wall Street Journal

ジョー・バイデン米大統領が3日、日本製鉄によるUSスチール買収の中止を命じたことは、米国の製造業と安全保障に害を及ぼす経済的マゾヒズムの行為だ。また、対米外国投資委員会(CFIUS)を露骨な政治的えこひいきのために堕落させるものであり、投資先としての米国の評判に傷をつける。
日鉄による150億ドル(約2兆3600億円)での友好的な買収案は、経営難に陥っているUSスチールを再活性化しようとするものだったが、選挙政治と経済ナショナリズムの犠牲になった。ドナルド・トランプ氏がこの買収に反対を表明したことを受け、バイデン氏は全米鉄鋼労働組合(USW)の機嫌を取るため、買収を阻止すると約束した。
この買収を経済的側面で見れば、USスチールと同社従業員の双方にとって圧倒的に理にかなっている。日鉄は、USスチールの老朽化した工場を最新のものにし、労働協約を順守するために27億ドルの新規投資を約束した。また、USスチール従業員に5000ドルのボーナスを提示し、雇用を保証するとともに、工場の生産能力削減をCFIUSに阻止させることに同意するなど政治的な「甘い餌」を提供した。
クリーブランド・クリフスとの合併を好むUSWのデービッド・マッコール会長は、こうした条件のいずれにも満足しなかった。2023年にUSスチールの買収合戦で日鉄に競り負けたクリーブランド・クリフスのローレンソ・ゴンカルベス最高経営責任者(CEO)は、日鉄による買収を阻止するようホワイトハウスに働きかけた。関税と「バイ・アメリカ」規則によって外国との競争から守られた鉄鋼カルテルを作りたいからだ。
クリーブランド・クリフスとUSスチールが合併すれば、米国の高炉による製鉄の100%、電気自動車(EV)モーター向け国内鋼材の100%、車両に使用されるその他の国内鋼材の65~90%を支配することになる。ただ、現時点で時価総額47億ドル、負債額38億ドルのクリーブランド・クリフスは、USスチールの買収資金の捻出にさえ苦労し、ましてや工場を再活性化させるのに十分な設備投資を行うのは難しいだろう。
USスチールの株価は3日に7%下落し、日鉄による買収計画が発表されて以降38%安となっている。投資家はUSスチールが破産して切り売りされる可能性を懸念している。USスチールの幹部は、日鉄による買収が成立しなかった場合、工場閉鎖の可能性があると警告している。こうした事態が労働者にとってどのような利益となるのだろうか。