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制作日誌/深森の帝國

〝認識が言語を予感するように、言語は認識を想起する〟・・・ヘルダーリン(ドイツ詩人)

私製和歌まとめ「日は高く」他

◇日は高く-千早佐保姫-比礼を振り-嵐は猛る-緑の丘に

◇嵐来て-雨風乱る-空になお-春とし聞けば-咲くやこの花

◇翼駆る-白の一列-北帰行-無限に遠き-空の彼方に

◇震災の-瓦礫のその名に-し負うとも-過ぎにし人の-思い去らずや(3.11大震災の瓦礫処理問題に寄せて)

◇真砂なす-星に願いを-込める夜-橋渡せるや-天つ白鷺(2010年夏、七夕に寄せて)

◇神々の-戦ありなむ-西暦の-二千と十の-夏の激しさ(2010年の夏は例年にない猛暑として記録に残るレベル)

◇炎天の-叩き落とせる-青柿が-石路(いしみち)の上(へ)に-蒸されたる見ゆ(2010年夏の炎熱に負けて多くの未熟な柿が路面に落ちる)

◇陽に討たれ-我が隣にて-逝きし人-去(い)ぬる時は-かくも疾(と)きもの(2010年夏、熱中症による死者が近隣でも増加

◇窓と空-分かちがたくて-仰ぐなり-風に震える-人の世の秋(2010年秋、気になった写真に寄せてhttp://amselchen.exblog.jp/14162718/)

◇亡国の-予言覆いし-わが国の-真夏の裁きは-未だ終わらず(2011年夏、大震災後初の暑熱の季節、予期せぬ停電の恐怖と共に)

◇風立ちぬ-生死を分ける-煉獄の-如き航路に-人を問う神(2011年夏、熱中症死者が再び増加。節電のため秋にも熱中症が発生)

◇朝露の-命刻める-戦国の-世紀を偲び-黙せりこの日(2011年夏、戦後66年目の8月15日。或る意味では節目の年)

◇天抜けて-雨降り注ぎ-土砂崩れ-無限にかなし-夏の青空(2011年夏・秋の大雨。東北は新潟&福島、近畿は那智勝浦で激甚災害)

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