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制作日誌/深森の帝國

〝認識が言語を予感するように、言語は認識を想起する〟・・・ヘルダーリン(ドイツ詩人)

タロット16塔

タロット16塔

カード・メッセージ=「崩壊」

主な意味=アクシデント、破綻、破局、不幸、全体を崩壊させるほどの重大なミス、トラブル続出、世界観の崩壊、卒倒、急病、深刻な亀裂、安心感が潰される、パニック、倒産、撤退戦、緊迫

このカードは、度重なるストレスやダメージに耐えてきていたものが、ついに耐え切れずに崩壊する、倒れる…「その時」を暗示するカードであります。感情的な側面から見れば、「プッツン」&「ぶち切れる」状態を予兆するカードです

長く安定している、安泰である…と思われていたものが、或る日、いきなり破綻する…その時の衝撃は凄まじいものです。例えば東日本大震災(2011.3.11)が発生した、その時のように

その時、運命の軌道に巨大な亀裂が入り、ガラスのひびが広がってゆくかのように、あらゆる可能性の束が発生します…しかし、従来の安定した軌道はすっかり潰されてしまっているため、危険な隘路を通るコースになります…通常は「通れる」とは思われていなかったコースを

狭い隘路に殺到する、あらゆる出来事。タロットカード「塔」が指し示す事象。それは必然として、あらゆるトラブルと、遅延と、パニックを引き起こします。3.11における交通機関のパニック…トラブル続出が、大量の帰宅難民を発生させたのと同じ事です

カード「塔」の正位置/逆位置は、どちらも同じ「崩壊」を意味するものですが、その解釈は異なってきます。どちらに正負の意味を読み込むかは、その時の状況次第…「撤退戦が成功するか否か」でリーディングする場合が多いのではないかと思います(ただし、当サイトの感触のみです)

現実には、破綻処理…撤退戦の手腕に優れた人材は、極めて稀です。最近の事象では、自民党政権から民主党政権への政権交代を引き起こした総選挙…すなわち2009年9月の総選挙で自民党が大敗を喫した時、新しく選ばれた総裁としてその撤退戦を指揮した谷垣禎一氏が、その希少な事例にあたると思います。陣営の建て直しは、単なる構造改革とは明らかに異なるものなのです

3.11東日本大震災の後の日本もまた、隘路という隘路の中に抜け道を探す…という撤退戦の只中にあります。千年に一度の巨大な事象。沸き起こってくる物事は、それが如何に突飛な内容に満ち溢れていたとしても、それなりに意味のあるものなのでしょう

☆タロット連作&解釈の一覧を作成=〔ホームページ更新2013.6.14

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