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制作日誌/深森の帝國

〝認識が言語を予感するように、言語は認識を想起する〟・・・ヘルダーリン(ドイツ詩人)

大地震後1週間の感想

通電の時間帯にあるうちに、気が付いたことをザザッと記録。

◆体感した地震動の記録

軟弱地盤の上にお勤め先があった事もあり、ものすごく長い間揺れたような気がします。

体感でしかありませんが;

最初の10秒は震度3から4ぐらいかな?ぐらいの揺れが続いていました。伝票の文字(カタカナ)を10コ書けるくらいの間だったような。次の10秒でユッサユッサになり、震度5超えてるらしいと(おっとりペースで)考え始めて、机の下にいつも下げている防災袋をつかみ…次の5秒が立っていられないレベルの「超高速ブランコ的な大揺れ」で、照明がパーッと消えたのでした…

※去年の防災訓練で、阪神淡路大震災の揺れを震動車で体験していましたが、かなり揺れ方が違っていました。「防災訓練バージョン阪神淡路大震災」の場合は、最初の衝撃がドーンと来て、大きな揺れがザーッと続きまくった後で小刻みにブルブル震える感じだった…という風に記憶しています。

ともあれ、横浜湾岸エリアでの3.11の揺れ方は、上記のようなものでした。湾岸エリアなのに、よく液状化しなかったな…と、あとで冷や汗でした。知人の話によれば、ディズニーランドや南千住のあたりはズブズブに液状化したそうで。地盤改良工事、大変になりそうです。

…個人的には地震動そのものよりも、停電で帰宅難民と化した時の方が、大きなストレスがありました。「車のライトはあるけど真っ暗な夜」というのは、かなり恐怖感がありまして…「昔の人は夜の闇を恐れていた」という歴史的事実が、リアルに理解できました。

ケータイを持っている人にアレコレ聞いてみると、割とケータイでツイッターを閲覧されてた方が多く、情報カオス状況にはありましたが、何とか助かりました。

(自分もツイッターしようかなと悩みましたが…まだ未定です)

◆続く余震&誘発地震(?)

余震の数は、対数関数的に上昇していたようで…(このタイプの上昇の仕方は、実際に統計を取ってグラフ化しないと分かりにくいような気がします)

新潟・長野のみならず、静岡でも大きな地震があったという事で…

「日本列島全体の群発地震」と考えたほうが、イメージが分かりやすいのかなと思いました。

※目下パニックする気力も無いだけで、普通だったらパニックしているのかも…orz

◆原発および放射能騒動と計画停電

これについては、民主党の面々やマスコミに注文したいことは、色々あります。まず何よりも、「危機感の演出」は、止めて欲しいという事を言いたいのであります。さらに、菅首相その他の面々のパフォーマンス気取りの場面を、ドラマチックに演出するのも止めて欲しいです。一般人は、そういう「政治版メロドラマ」に付き合っているだけの気力も無いのであります。

一般人が必要とするのは、首相の派手なヒーローぶりの姿でもなく、涙を流すほど感極まった表情でもなく、「これから計画停電をするのでヨロシク(@演説パフォーマンス)」でもなく、目の前の生活を立て直すための、地道な情報なのです…

日曜日の夜は、「計画停電の詳細を発表します」という予告があったから頑張ってTVを視聴しただけであって、首相の「涙ウルウル演説」を見るために視聴したわけでは無いので、余計ガックリしました(=そこをTVがアップにして報道したのも、「今はメロドラマをやってる場合じゃ無いんだから」と、マスコミの姿勢にも、余計に呆れかえってしまった…)。

目下のところ放射能については、「マイクロ・シーベルト」=安全圏、「ミリ・シーベルト」=注意圏という風に大雑把に区別しています。

菅首相および民主党の面々(蓮舫さんとか…)の余計な行動(危機感の演出とそれに付随するパフォーマンス)のために何人の被害者が出ているのか、という事を考えると、気分が落ち込んでまいりますが…orz

◆今後の選挙や政治家の選択基準についての思案

地震の在る無しに関わらず、現在の日本は「少子高齢化社会」という大変な時代にあるわけで、当然のこと増税しないと、地域社会の公的サービスの質が持たないという事が予想されます。

「減税日本」とかは、「安物買いの銭失い」という羽目に陥る可能性があるので、選択肢に入れないつもりであります…

(自衛隊その他の働きを見る限りでは、公務員や官僚たちは、極めて効率の良い緻密な仕事をされているのは、確実です。堅実かつ安定した社会を買い取るには、やっぱりそれなりの資金=税金を投資しませんと…)

最終的に「中負担・中福祉」という堅実かつ安定した状態に持っていけるような、現実的なビジョンと手腕を持っている政治家を選びたいと思っています。

今の民主党(=特に菅政権=)の現状を見てみる限りでは、「政治主導」は「パフォーマンス主導」に変化する可能性があり、今回の地震のような急場の際にも、かえって問題解決の障害になりがちだという印象を持ちました。

やたらと著名タレントを使ったりコマーシャルにお金を使ったりして声高に慈善や理想を主張する団体についても、かえって疑わしいと思ったほうが良いのかも。

※元々、民主党の政権交代を可能にした政権公約が、「ガソリン値下げします」、「子供手当てやります」、「高速道路料金を値下げします」…などなどで、恥ずかしくなるくらい「あからさまな慈善」に満ちていて、あからさまに個人的欲望を突付いてくる内容だったりしたのでありました…

…まだ何か考えなければならない事がありそうですが、今回はこの辺りで…

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ブログ更新の見直し及び再開

・・・輪番停電の第1日目の様子を見て、ブログ更新及びホームページ更新の再スタートを思案しております。早ければ次の土・日には、制作委員会の創作活動も、電力状況を見ながら、慎重にスタートする予定です。

日曜日の夜の輪番停電スタート発表の、普通では無い会見態度や、その後の情報不足や混乱を見て、非常に心配していました(東京電力のホームページも、アクセス過多で見られなくなっていました…)。

(3.15追記=やはり完全停電に至るのは確実なようです。当分は完全停電タイミングを見るのが難しいため、更新はストップしているかと思います。)

★(実はまだ体調が戻っておりませんが・汗)・・・戦中世代の方から、戦後混乱期の停電の経験談を聞き取りしておりました。水・食料・燃料その他の物資の物流(=道路事情=)がしっかりしていれば、それほど慌てるような事態では無いと言う事でした。むしろ、戦後混乱期を知らない若い世代のパニックの方が、よほど心配だそうです(パニック型の消費行動とか)。

被災地の道路事情は少しずつ改善が進んではいるものの、普通の状態に比べると、やはり非常に悪い状態だと言う話で。「道を開く」という事の重要性を、改めて認識しております。

子供を抱えている方や緊急状態の人は仕方ないとして、目下の備蓄の中に2日-3日程度持つだけの余裕があれば、節約しつつ消費をすれば、新たな購買を慌てて考えなくても良いようです。

人間は、最初のショックが過ぎれば割と慣れる生き物という事で、首都圏でのパニック状態は、交通事情も含めて、今度の土日を迎える頃には、もう少し穏やかになっているのでは無いかと思案&期待しています。

《3.11大震災》取り急ぎ生存報告。

◆《深森の帝國》あらためて、当サイトの制作委員会は全員、生存中です。

※電話不通エリアに居る親戚の安否=12日のお昼頃やっと確認できました。家の中がメチャクチャになったけど元気だということで、ひとまずホッとしました。※

◆この記事を編集している現在=3月12日/朝08時25分

以下、被災状況と現在状況を端的に。

現在、余震は減りつつあるようです。帰宅に成功しまして、状況が落ち着くまで自宅にて待機中であります。停電エリアが自宅の傍まで迫っており、節電中です(=暖房無し。一番あったかそうなコート着て毛布かぶってます)。コンビニとかは停電エリアの方にありまして、動いていないです。当分は水・食料は、手持ちのものでサバイバル予定です。

地震が来たとき、お勤め先(横浜湾岸エリアの一角にあります)が、完全に停電しました。TVも、停電エリアでは、地上波は映らないです。知り合いの情報ですが、電力を確保できれば、衛星TVとかワンセグは映るようです。

湾岸エリアのため、津波警報が来ていたらしく(その時は何が何だか緊急避難、というようなことしか分からなかった)。そのときは、お勤め先の生存者確認とか点呼とかで混乱してたので、情報確認してないので分からないのですが、実際に津波が来ていたらしいです(ずっと後の情報になりましたが、海面が上昇したそうで。浸水被害は免れたようです)

お勤め先の一帯のエリアは軟弱地盤で地震動が大きく、停電が広範囲に見られたようです。

◆追加カキコ=3月12日14時00ごろ

近所の停電エリアで電力が復活しました。ガス・電気・水道ともに問題無いようで、スーパー商品の販売開始がありましたので、買い出しに行ってきました。すごい行列で既に品薄が始まっていてビックリしましたが、ホッとしました。まだガスが止まっているエリアがあるようで、カセットガスボンベの箱詰めを購入している方もいらっしゃいました。

かなり体調が参っておりまして、本日は早めに横になる予定です。TVで東北の被害状況を拝見して、愕然しております(汗)

◆2011年3月13日08:10カキコ《メモ》

震源図

@「想定超える超巨大地震」=宮城観測点、東へ4メートル移動-政府調査委(時事ドットコム2011.3.12)

政府の地震調査委員会(事務局・文部科学省)は11日夜、今回の大地震(マグニチュード=M8.8)の震源域は岩手県沖から茨城県沖まで広範囲に連動しており、想定外だったとの見解を発表した。阿部勝征委員長(東大名誉教授)は記者会見で「東海、東南海、南海地震が連動する地震を超える超巨大地震が東北沖で起きるとは想定していなかった」と述べた。

東北沖の地下では、太平洋プレートが日本列島の陸側プレートの下に沈み込んでいる。今回の大地震はプレート境界が急に滑り、陸側プレートの海底付近が上へ跳ね上がる逆断層型だったため、大津波が起きた。

関東地方の震度が他地域に比べ相対的に大きかった理由は、「太平洋プレート内部を揺れが減衰せず遠くまで伝わる『異常震域』現象ではないか」(阿部委員長)という。

また、国土地理院は、宮城県石巻市・河北の全地球測位システム(GPS)観測点がほぼ東へ4メートル3.4センチ、下方へ69.9センチ移動したと地震調査委に報告したと発表した。水平方向の移動幅は、1994年の観測開始以来最大。

地震調査委はこれまで、三陸沖北部から房総沖まで南北7領域を設定し、個別に地震を想定。さらに宮城県沖地震(想定M7.5)とその東側の「三陸沖南部海溝寄り地震」(同M7.7)については、連動した場合にM8.2と想定したが、南北方向に連動する地震は想定していなかった。

@福島第1原発、3号機も冷却機能失う-緊急事態通報(日経2011.3.13-07:10)

東京電力は13日午前6時すぎ、福島第1原子力発電所3号機の原子炉の冷却機能が失われたと発表した。前日からの電源喪失の影響で高圧注水系と呼ぶ装置が自動停止したため。

東電は午前5時、原子力災害対策特別措置法に基づいて国に対し緊急事態(特別事象)を通報した。今回の地震での緊急事態の通報は6機目。注水を可能にするため、安全弁を開放して原子炉格納容器内の圧力を低下させる措置などを検討するという。