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制作日誌/深森の帝國

〝認識が言語を予感するように、言語は認識を想起する〟・・・ヘルダーリン(ドイツ詩人)

2012.6.2ホームページ更新

◆制作中の物語・第一部-ヤツマタ/第七章-斎ノ宮のページ分割が終わりました。

★こちらのアドレスから正式公開版に飛べます(ホームページ版)
物語の本流
http://mimoronoteikoku.tudura.com/astrolabe/content.html

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《宮沢賢治・著「銀河鉄道の夜」を全編再読》

改めて、「答えの無い問い」「解けない謎」が、「宇宙幻想」という形で、これほど美しく表現された物語があっただろうかと、シミジミと感動

最近の研究によれば、「銀河鉄道の夜」には最終的な定稿が無いそうです。物語の流れを変えた複数のバージョンがあり、作品そのものとしては「異形」。この異形の物語を最終的に完成させるのは、読み手の詩的感性に任された状態なのだそうです

以下の引用は、宮澤賢治の最後の文章(書簡)。様々に考えさせられます

あなたがいろいろ想ひ出して書かれたやうなことは最早二度と出来さうもありませんが、それに代ることはきっとやる積りで毎日やっきとなって居ります。しかも心持ばかり焦ってつまづいてばかりゐるやうな訳です。
私のかういふやうな惨めな失敗はただもう今日の時代一般の巨きな病、「慢」といふうものの一支流に誤って身を加へたことに原因します。
僅かばかりの才能とか、器量とか、身分とか財産とかいふものが、何か自分のからだについたものででもあるかと思ひ、
自分の仕事を卑しみ、同輩を嘲り、いまにどこからか自分を所謂社会の高みへ引き上げに来るものがあるやうに思ひ、空想をのみ生活して、却って完全な生活をば味ふこともせず、幾年かが空しく過ぎて漸く自分の築いてゐた蜃気楼の消えるのを見ては、ただもう人を怒り世間を憤り、従って師友を失ひ憂鬱病を得るといったやうな順序です。

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《2012年6月の印象深い時事》

▼帰還した6月13日を「はやぶさの日」に認定(読売新聞2012.6.13)

小惑星探査機「はやぶさ」が地球に帰還した6月13日が、「はやぶさの日」として日本記念日協会に認定された。宇宙航空研究開発機構の施設がある神奈川県相模原市など全国6市町が、偉業をたたえようと申請していた。宇宙機構・相模原キャンパス(相模原市)で13日、登録証の授与式が行われ、加山俊夫・同市長が「次の小惑星探査プロジェクトも全力で応援したい」とあいさつ。元はやぶさプロジェクトマネジャーの川口淳一郎・同機構教授は「記念日を制定していただき、大変ありがたい」と感謝していた

(コメント)ちょっと大袈裟すぎるかなと思いましたが、良い話かも知れません

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