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〝認識が言語を予感するように、言語は認識を想起する〟・・・ヘルダーリン(ドイツ詩人)
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前回、チラッと「黒いお金」という言葉を使いました。

「黒いお金」。これは実在するそうです。私たちが使っている普通のお金と、見かけ上は変わったところはありません。紙幣はちゃんとした紙幣の顔をしているし、貴金属はちゃんとした貴金属の顔をしています…ただ、憑いているもの…というか、魔力のパワーが、圧倒的に違う。

錬金術や鉱物の資料をあさっていて、ひょんな事でこの知識を仕入れたのですけれども…

ええと、『ジークフリート』などに代表されるドラゴン王権伝説は、余りにも有名なので、大抵の方はご存知だろうと思います。この王権伝説の故郷は、中央ユーラシアにあります。だいたいの物語シナリオから想像するに、大地のどこか、深い裂け目の中に輝く鉱脈、あるいは鉱床を象徴的に物語ったものなのであろう…という説を立てております。

それは、最初は銅鉱床(高品質な黄銅鉱)であったと思われます。これはプロ・シナ文明も同じでした(後に、黄色が最高位のカラーと定められた)。歴史を下って、金鉱床…黄金により重きが置かれるようになります。そのきっかけというのがよく分からないのですが、世界史をざざっと眺めてみる限りでは、おそらくローマ帝国が震源であったろうと思われます。

※黄金で貨幣を造った最初の国は、現トルコに栄えたリディア王国(紀元前7世紀-紀元前547年)です。黄金を含む貨幣が製造されたのは、紀元前3世紀から紀元前1世紀ごろであったろうと言われています。その貨幣は金色に輝いていたので、「エレクトロン貨」と呼ばれました。カルタゴでは「エレクトラム貨」と呼ばれ、古代地中海交易における共通通貨の役割を果たしていました。ちなみに『聖書』で有名な「ユダの裏切り」のエピソードで出てくるのも、何故か「金貨」ですね…^^;

「3世紀の危機」の後、ローマ帝国の財政はなかなか安定せず、経済改革と新貨幣発行の必要に迫られます。この新貨幣が「ソリドゥス金貨」と呼ばれるもので、「ソルジャー(ソリドゥス金貨のために戦う人)」の語源ともなっています。優秀な傭兵を雇うためのお金でもあったのです。昔も今も、兵士の愛国心にはバラツキがありますが、お金に対する忠誠心の強さは一貫しているという事です。傭兵が常に優秀な兵になるのは、その為だそうです。

つまり、ソリドゥス金貨は、経済復興と共に、戦争資金としての役割も果たしました。

あまり気持ちの良い話ではないのですが、ここからが「黒いお金」のオカルト。

ソリドゥス金貨が活躍した時代は、全ヨーロッパを荒廃させた中世の内戦と、奴隷貿易の時代でもありました。当時は、金貨よりも銀貨の方が流通していましたので、銀を押さえたものの方が勝ち。その中で、ひときわ活躍したのが南ドイツの銀鉱山。後に欧州一の豪商フッガー家のものとなり、神聖ローマ帝国を裏側から支配する魔術的道具となります。

色々ありましたが、東方交易を通じたルネサンス・バブルがあって、ヨーロッパに銀貨が大量に流通した事は、ヨーロッパの経済力を飛躍的に高めました。この過程で三十年戦争が起き、大量の死者が出ています。フランスでは、重商主義を採用した太陽王ルイ14世の時代を迎えていました。ちなみにルイ14世は諸国と多くの戦争を行なった王様で、その戦費拡大は、フランス財政をものすごく圧迫していました(…だから重商主義という新手の魔法で、お金を調達した訳ですが…何とも「おフランス」らしく、恐ろしいお話です…^^;)

この貨幣経済の拡大は、大航海時代を経由してヨーロッパの世界制覇をも導いてゆくのですが、この過程で、金銀鉱山を抱えていた南北アメリカで再び奴隷貿易が行なわれ、また、大量の血が流れました。アステカやインカでヨーロッパ人が何をしたかはここでは省きますが、金・銀・銅、貨幣の種類は違えど、「黒いお金」の目覚ましい拡大には、必ず戦争と流血を伴ってきたという事が言えます。

…〈経済〉と〈戦争〉は、同じ事象のうらおもて。キリスト教やら何やらは、惨めにも、この視点から見る限りでは、「黒いお金」のおまけ、「信念添加物」的な存在に過ぎなかったのでした…

ここで再び《物語》の始原に戻れば、黄金の魔力の基本は、ドラゴン王権伝説にあります。

物語的思考というのはだいたい「こじ付けと迷信と妄想」のタグイに入るものですが、『聖書』でサタン(=悪魔)を龍(=ドラゴン/リヴァイアサン)と表現している、その恐ろしいまでの物語的直観の一致に、驚かざるを得ません。

ドラゴンが守っていたのは、『指輪物語』に語られる魔性の黄金ではなかったか…それは、黒く輝く太陽に祝福されたモノであり、「黒いお金」の魔力の源であり、地上に掘り出されれば、人の世に無限の闘争と流血をもたらす「呪われし黄金の指輪」ではなかったか…

それは、人間の負の部分…〈闇の相〉と強く連結する性質を持っている。自分には霊的感覚はありませんが、それでも、金・銀・銅といった鉱物から召喚されてきた恐るべき魔力は、やはり、霊的磁気とでも言うような電気的磁気的な性質を持っているはずである…という、変な確信があります。

…「黒いお金」はさらに「黒いお金」を呼ぶ。さらに流血を呼ぶ。人間の血に入っているのは、鉄です。その鉄が、「黒いお金」に呼ばれて、新たな人間に新たな血を流させるのかも知れません。その魔力が紙幣の形で凝縮するのか、それとも金・銀・銅・レアメタルといった貴金属の形で凝縮するのかは、時代によって異なっていますが…

大部分、オカルト的な説明になっていますが…物語的には、真実であろうと考えています。日本某所にも、その「黒いお金を司る神」の祭祀場(と言うよりも霊的エネルギーのツボ?)があるそうです。先人がさすがにその禍々しさを察していたらしく、何百年もかけて複雑な呪術的結界を施して、厳重に封印しているという事ですが…さすがに「死の呪い」であるだけに、今でも自殺志願者が集中していますし、幽霊ホラー話がとてもたくさんです…(ヒント=なまよみの国。「なまよみ」=「半黄泉」です)

…例えば「黒い黄金」の呪いは、黄金仏像の呪いにすれば[こんなものでしょうか]…

…ものすごく怪談なお話なので、おくちなおしに、芸術的な内容の付記をば…^^;

《付記》…この方(=『世界という大きな書物』のブログ主さま)は詩人だなあと思います^^

http://twitter.com/mnnakajist/status/7408827361
〝一枚でもいい写真が撮れると、何かが成仏した気持ちになる。秋の日差しのなかに、そこでそれぞれに光を浴び、風に揺らいでいる草の葉や枝や穂たち。それらがどんな風に生きているのか、1/2秒程度の遅いシャッターなので、シャッターを押すまでにそれをじっくりと感じる。〟
http://twitter.com/mnnakajist/status/7408877529
〝そしてその美しさに触れ、満たされたわたし自身の秋も、いい写真が撮れると、成仏した気持ちになる。〟
http://twitter.com/mnnakajist/status/7408993593
〝主に光が透過している葉を撮るので、---その美しさ!---カブリが出て失敗することも多い。〟
http://twitter.com/mnnakajist/status/7409134836
〝写真を撮るとは、成仏させること。〟

ある種の写真作品はむしろ、《絵画=陰影の芸術》と言うよりは、音楽やポエジーのような、瞬間と瞬間の間を縫っていく《韻律の芸術》に似ているところがあるのかも知れません。例えば、音楽で言う長調と短調が、撮影者の手を通過して、ネガの陰影に転写されているとか…

「写真はエネルギー相の残像であり、残像はエネルギー相の記憶である(=なんちゃって箴言=)」…、「数学は魂の音楽であり、音楽は魂の数学である(作者不詳の箴言)」のもじりですが、いかがでしょうか…*^^*

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