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制作日誌/深森の帝國

〝認識が言語を予感するように、言語は認識を想起する〟・・・ヘルダーリン(ドイツ詩人)

軽度の右気胸の記録

このたびの週末、地元の病院を訪れました。

定期の健康診断で「気胸の疑い有り」と指摘されたのが理由で、頂いた紹介状(レントゲン写真も添付)を持参して、病院を訪れたという訳であります。

「気胸」という診断名を聞くのは初めてで、「なんのこっちゃ」というのが、最初の正直な印象でした。その際、「自覚症状とかありましたか?」と確認されましたが、特に何も無かったので、「特に無し」と答えていました。

その後、やはりと言うべきか、連日の熱帯夜の中でボンヤリしているうちに、ジワジワと気になり出しました。それで、何人かの知人に「気胸って何?」と聞いてみましたが、良く分からないまま。

インターネットで調べてみて、どうやら「息苦しさや呼吸困難などの自覚症状を覚える」肺の異常らしいという事が分かりました。肺に穴が開いて、空気が漏れるのが原因らしい。そこで、何やら身に覚えがある事に急に気付いて、開いた口が塞がらない状態になったのでありました。

特に深刻な現象という訳では無いのですが、「時々、深呼吸がちょっとやりにくい」とか「忙しくて全力疾走してる時、空気が妙に足りない」とか、妙な感覚はあったのです(単に運動不足かと思っていた…汗)。

※更に言えば、数年前、急に呼吸困難になってバッタリと倒れた事はある※

地元の病院には、その時、呼吸器内科の専門の方がいらっしゃらなかったのですが、持参したレントゲン写真に明らかなサインが出ていたのでしょうか、一般外科の方で見て頂くという事になり。

「右側の肺がしぼんでる」という事で、割と大きなレントゲン写真(らしい)を撮影され…

再検査の結果は…本物の「気胸(右)」でした(青天の霹靂!)orz

ただし、幸いな事に、軽度の物だそうです(大きな方のレントゲン写真を見せられて、ちょっと説明して頂いたのですが、素人目にはさっぱり分からない…)。

  • 日常生活はOK(入院の必要は無い)
  • 息をこらえるのはダメ
  • 飛行機に乗るのはダメ

などなどの注意点を頂き、その日の診察は完了。

★《追記》★1週間後、再びレントゲン撮影をしてチェックとなりました。前回より、右肺が微妙に小さくなってるそうで、結構ショックでしたorz

幸い、肺機能は充分あって、血液中の酸素濃度も万全に近い数値(自覚症状も特に無し)という状態なので、引き続き経過観察となりました。この辺りを底として、肺には、早いうちに元に戻ってもらいたい物であります(割と不安…)

★《更に追記》★1週間後、再び経過観察となりました。

ほんの少しですが、肺のサイズが回復しかけてるそうで、ホッとしました。「まだ完全な状態じゃないので、引き続き大人しくしててね」と言われましたが、ともあれ、手術抜きで済む…と期待してみるのです。

これまでの経緯:1.発見時、2.気胸進行中の物、3.少し回復の物(聞き書き)

肺のCTスキャンを撮影して、診察終了。CTは初体験でしたが、見れば見るほど、面白い機械だなと思いました♪

★《更に追記の追記》★1週間後、再びレントゲンでチェック。

肺が元通りのサイズまで回復!ホッとしました。この後は、少しずつ間隔を延ばしてチェックしましょうという事でした(気胸は再発しやすいらしい)

CT画像を見せて頂いたところ、過去、肺の隙間が出来た場所にシッカリ空気が回っていて「ほほう…」と感心しきりでした。息を吸ってピッチリと膨らんだ左肺に比べると、右肺は、肋骨内部の空気圧のせいで、完全に膨れてない…という感じ。成る程「気胸」と言う名前が付く訳だと納得です。

「一応、一通り治った」と言う事で、一旦、此処で記録を終了です

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詩歌鑑賞:ディキンスン1147,1450,1540,1605

(作品1147番)/エミリー・ディキンスン

百年を経た後は
誰もこの場所を知らない
そこに演じられた苦悶も
平和のように静か、

わがもの顔の雑草がひろがり
見知らぬ人々はさまよい来て
先にみまかった死者の
寂しい綴り文字を判読した。

夏野の風だけが
この道を思い出す――
記憶が落とした鍵を
「自然」の本能が拾い上げて。

(作品1450番)/エミリー・ディキンスン

道は月と星とで明るかった、
樹々は輝いて静かだった、
遠い光で、わたしはみとめた、
丘の上の一人の旅人――
魔術的な急斜面を
登って行くのを、地の上ながら、
彼のきらめいている究極は知られないが、
ただ彼は静かに光輝を確認していた。

(作品1540番)/エミリー・ディキンスン

悲しみのようにひそやかに
夏は過ぎ去った、
遂に、あまりにもひそやかで
裏切りとも思えないほどに、
もう夙(と)うに始まった黄昏のように
蒸留された静けさ、
またはみずから引きこもって
午後を過ごしている「自然」、
夕暮の訪れは早くなり、
朝の輝きはいつもと違う、
ねんごろで、しかも胸の痛むような優美さ、
立ち去ろうとする客人のように、
このようにして、翼も無く
船に乗る事も無く
私たちの夏は軽やかに逃れ去った、
美しきものの中に。

(作品1605番)/エミリー・ディキンスン

失われたひとりひとりもなお私たちと共にある―
新月は見えなくても空にとどまり
雲にとざされた夜
輝く月と同じに海の潮に呼び寄せられるもの

2015.06.01ホームページ更新

2015年6月1日付で更新した内容は、下記のとおりです。

■物語ノ本流》http://mimoronoteikoku.tudura.com/astrolabe/content.html
コミック作品、第二部・第二章「夏越祓」を追加しました。

「夏越祓」の章は、物静かな内容ではありますが、今後の物語の方向を決定的にする重要な伏線が幾つも含まれており、過去・現在・未来のストーリーの整理について、非常に頭を絞った物となりました。いわば、大きな転回点(ビッグ・ターニング・ポイント)という位置づけであります。

転回点のきっかけとなった決定的なイメージは、「闇夜の中を、さ迷う少女」。

何故なのか分かりませんが、不意に、外せないイメージとして浮上。

「何故そんな症状を発したのか?」「それ程のショックとは何か?」を考察し続けて、少女が、わざわざ、陸奥の果てと言っても良い程の辺境から上京する羽目になった、そもそものきっかけとなった過去の事件(過去の因縁)に行き当たり…

5W1H「いつ、何処で、誰が、何を、何故、如何にして」が固まりました。

過去のページに戻ってストーリー・チェックしてみたところ、微妙にそれっぽいセリフがあり、辻褄は合っている状態なので、この件に関しては、過去にさかのぼる修正はありません。

※ちなみに「輝弥王」⇒「叡都王」の人名変更は、今回のストーリー・チェックの副産物であります

https://twitter.com/mangakato/status/580499307314434049
かとうひろし@mangakato
「ストーリーマンガ」は、エピソードの組み合わせで構成され、一つのストーリーとして成り立っています。各エピソード毎に「5W1H」が必要になり、全体を通した「5W1H」が別に本筋として必要になります。

このツイートには、色々な示唆を頂きました(感謝)。

将来のストーリーに関わる重要な伏線として、書き手サイド立場としては、勾玉に注目を頂きたいところ…と、期待してみる…

*****

「夏越祓」の章で、哲学的に考えた事メモ

■言語呪術/言語芸術のテーゼ
「形霊(カタチ)と形代(カタシロ)」=例えば「無限の流れである意識と、有限の単位である言語」
「思考は言語によって構成される」
「記憶もまた言語である…言語化されない記憶は記憶たりえぬ」
「記憶の層が、一個の人格を成す」

以上


ほかに勉強したことメモ

夢遊病=ノンレム睡眠時に起きる。通常は15分ほどで終わるが、1時間も続くものもある。本人は深い熟睡状態にあるため、声を掛けた程度の刺激では目を覚まさない。朝になって目が覚めたときには、夢中遊行の記憶が消失している

目が開いている状態で歩き回るケースでは、目が開いているので「物は見えている」らしいが、やはり明確な意識が無いため、意味のある反応は返して来ないという

明確な原因は不明だが、脳の発達が未熟なために生じるという説が多く支持されている(実際、幼い子供に多い)。夢中歩行は、過去に学習し記憶した身体の運動がメインになる。大人の夢遊病の場合は、多くは身体リズムの崩れやストレスが原因であり、無意識に自動車運転するなどの高度な行動が見られるようになるという報告がある

脳が未発達な子供の夢遊病には、夜驚症を伴うケースがある。恐怖の感情が無意識のうちに暴走するためでは無いかと言われている。意識が覚醒していれば、我慢などして押さえられるが、我慢する事はストレスになるので、根本的な解決にはつながりにくいらしい(恐怖の原因をつきとめて取り除く方が良い。雷が怖い、一人で夜のトイレに行くのが怖い、などの原因が考えられるらしい)