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制作日誌/深森の帝國

〝認識が言語を予感するように、言語は認識を想起する〟・・・ヘルダーリン(ドイツ詩人)

深森イラスト&雑談

…絵巻物で、昔の男性スーツなど眺めてみて、気が付いた点が一つ。

衣冠装束などのスタイルは、工事現場の人のツナギ・スタイルによく似てるなあという事でした。特に下半身の幅広ズボンの部分。

その筋の政治家というのは、国を壊したり立て直したりする立場の人なので、工事現場の人とファッションが似てくるのは必然なのか…と思案してしまいました。

…元々、神話でも、イザナギ&イザナミの国土工事から、国づくりが始まってますから…

…それなら、さしずめ烏帽子は、工事現場の必需品=安全ヘルメットに違いない…

だから、次の選挙では、誇大広告詐欺やリフォーム工事詐欺、次々販売詐欺、なりすまし詐欺…などなど…に引っかからないように、注意しなければ…と、キマジメに思うのでありました…

…イラストを少しばかり(=実はこれが、本題)。

素材的なものですが、「亀甲地臥蝶の丸」とかいう複雑な模様を有職文様の資料で見かけまして、どうも少年のズボンに使われるスタンダードな模様らしいと言う事で、「そのうち使うチャンスもあるだろう」と、作ってみたものであります(=えらく時間がかかった)

資料写真を見る限り、ズボンの表面積は狭いので、この面積で十分、場面描写に使えるだろうと期待していたのです。

あとで、十五歳以下の「限定の文様」らしいと言う事を知って、「使えないわっ(使うとしても、非常に稀)」と、ショックを受けましたが…^^;

でも、女性の唐衣にこの模様が出てくることはあるみたいですね。そちらで思案中です。

とは言え、「せっかく作った模様なので」と言う事で、イラスト担当、超がんばり。

小さなカラーイラスト作品ひとつ、公開です。タイトルは「悩める王子」とかでしょうか。「亀甲地臥蝶の丸」を使ってるから、間違い無く、十五歳以下の少年王子であります。

宮廷政治か何かで、超・複雑怪奇な事情があって、それが少年を悩ませている図…という事になるかも。宮廷政治すなわち閨閥政治なので、それも、年若い者たちにとっては、ストレスになったかも知れません。

調べてみると、何かの年次儀式で宮廷に行くような時は衣冠スタイルだったそうなのですが、そのとき、元服前の少年たちは、衣冠に相当するスーツとして、どうも脇の空いた赤い上着(小葵文様)を着ていたらしい…という文章を見つけたので、まあ、こういう不思議な格好になりました。

本当はどうだったのかは知りませんので、このイラスト限りのファッションであります。

靴はよく分かりませんでした。「雨が降ったときはどうするんだろう」とは思いましたが。もしかしたら、あのナップザックみたいな白い布靴は室内専用で、外を歩くときは、小さな浅沓を履いたのかも知れません…^^;

で、この年齢なので、多分ミズラを結っておっただろう、と言う事で、ミズラをくっつけてみる。

背景は、観光で京都御所に行ったときのケータイ写真の加工です。

…今回は、このあたりで…^^ゞ

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