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制作日誌/深森の帝國

〝認識が言語を予感するように、言語は認識を想起する〟・・・ヘルダーリン(ドイツ詩人)

タロット19太陽

タロット19太陽

カード・メッセージ=「興隆」

主な意味=活躍期、進歩発展、意欲的、祝福、前進、自己実現、真価を発揮する、独自カラーを押し出す、将来性、成績の向上、公明正大、画期的な発明、成功、謎の解明、問題解決

タロットカードの中では、最高に運の良いカードと申せましょう。運命の軌道において、大小の可能性の束が爆発的に伸びてゆく瞬間を意味するものであり、将来の繁栄を約束するカードであります

天空に輝く太陽、そのまばゆくも強烈な光が、数多の運命の綾模様を描き出す…というイメージで描画。樹木が織り成す深い闇をも照らし出し、今まで隠されていたものが露わになる…という意味合いも込めています

「太陽」が意味するリーダーシップは、「皇帝」カードのリーダーシップと似ていますが、どちらかというと、新しい時代の開拓者…新規事業家・発明家やパイオニアの意味が強くなります(「皇帝」カードは、或る程度完成された国家的・会社的な組織のリーダーを示します)

「太陽」カードは同時に、トップの成功を争う激しい競争時代への突入をも暗示します。故に、あくまでも虚栄心を出来るだけ排除し、公明正大である事が強く要求されるカードであります。逆位置となると、そのもたらす暗雲は大きなものになります

逆位置「太陽」の状況に関する事象では、例えば旧石器捏造事件が思い出されます:

旧石器捏造事件は、考古学研究家の藤村新一が次々に発掘していた、日本の前期・中期旧石器時代の遺物や遺跡だとされていたものが、全て捏造だったと発覚した事件である。中学校・高等学校の歴史教科書はもとより大学入試にも影響が及んだ日本考古学界最大のスキャンダルとされ、2000年11月5日の毎日新聞朝刊で報じられたスクープによって発覚した。火山灰層の年代にのみ頼りがちであったことなど、日本の旧石器研究の未熟さが露呈された事件であった。縄文時代以降では、明確な遺構が地下を掘削して造られており、土の性格から直ちに真偽が判断可能なため、捏造は不可能である・・・(ウィキペディアより)

考古学に限らず、学術論文の捏造は多いそうです。捏造を明らかにするのは、これまた闇を暴く「太陽」の力です。学術ジャンルにおける争いの有り様は、まさに「太陽」カードの正位置/逆位置が示す状況そのものであると思います。人間の成功への望みは大きなものであり、宿業というものを感じるのであります…

☆タロット連作&解釈の一覧を作成=〔ホームページ更新2013.6.14

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深森イラスト遊戯「鹿深氏」他

第一のイラスト。「伊勢道の章」の登場キャラ、役人・鹿深(カフカ)氏です。

実は、鹿深氏の設定は、かなり綿密に決まっていました。彼は亀山城の役人ですが、元々から亀山城の役人だったのではなく、以前は花洛の朝廷に勤めていた新進気鋭の役人でした。大体15年前から20年前くらいの頃でしょうか。当時は20代後半から30代前半だったかなと想像(若いですね)。難題解決に並みならぬ手腕を発揮し、早いうちから上役の信頼を得ており、課長さん&部長さんクラスになっていたと思います。

若かりし頃の鹿深氏、という事で、朝廷の役人の平常の装束、つまり衣冠を着せています。貴族では無いですし、ヒラ役人という地位だから、六位以下の、無紋の浅葱(紺色)のスーツですね。ズボンはかなり悩んだのですが、同じブルー系だとさすがにイラストとしては映えないかなあという事で、グリーン系に。実際の装束では麻のズボンだったりしたらしいので、亜麻色というか、ごく薄いクリーム色だったかも知れませんが…

カモさんの旧友で、一癖も二癖もある人物です。今頃は朝廷の重役で、もしかしたら安倍清明よろしく殿上人クラスにも出世しているだろうに、何故に現在は亀山宿に居るのか?というのは、結構「深い事情」があり…、現代風に言えば、引責問題のとばっちり、派閥争い…

鹿深氏は、あれはあれでイタズラ小僧めいた面白い性格の人ですし、面倒で窮屈な朝廷を飛び出してせいせいした、という状態のようです。カモさんを翻弄できるほどの器量のある人物はそんなに居ないのですが、その1人ですね

※亀山城の城主は、早くから鹿深氏を知っていました。朝廷を退職した鹿深氏を、亀山城の嘱託としてスカウトしていたのです(一応、中世の頃の地方の政治技術はまだまだ原始的なレベルであり、文字は普及してはいたものの、高度な法治となると、まだまだという状態ではあったようです。当時は農民一揆や土地訴訟、悪党の乱暴狼藉などが付き物で、大変だったようです)

第二のイラスト。同じく「伊勢道の章」の登場キャラ、九鬼氏の手下の青年です。

赤毛の青年と言う事で、ハーフっぽい赤毛ってこんな感じかなと。年齢はだいたい10代後半です。主人公クラスの年代は、やっぱり、中高生から大学生ぐらいの年代に集中しますね…(悩める青少年は、見ていて面白いという事もあります)

中年のおじさんに付いていって行動している…というあたり、まだ仕事見習いの少年だから、元服するかどうか微妙な時期である、という事にしておきます。本人は本人なりに背伸びして頑張っていて、大人のつもりですし、周囲も「そろそろかな」という考えを持っているようです。

カラーイラストだから、目いっぱいお洒落して、濃いグリーンにまだらに染めた麻の直垂。紅の袖括り紐(ここだけは、多分シルク製)。それに何となく水色の小袖(単?)。

背景は海の写真の加工ですが、「崖っぷち」なあたり、キモ試しのような気も(汗)

イラスト「ウサギの夢」

来年はウサギ年と言う事で、「ウサギの夢」。「ウサギのセレナーデ」とか「ウサギのノクターン」でも良かったかも。

《2010.12.21追記》

民主党・小沢氏の周りが、俄然あわ立ってきているらしいというお話を小耳に挟みました。

12月21日は皆既月食でしたので、何だか占星術的な運命的なものを感じる…という雰囲気も、無きにしも非ずです…

皆既月食と言っても、完全に月が真っ黒になるわけではなく、地球大気を通過する太陽光の状態によって、「アースシャイン(地球照)」と言って、様々な赤銅色に見えるのだそうです。昔は大気が綺麗だったので、地球照も鮮やかに見えたのでは無かろうかと想像しています