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制作日誌/深森の帝國

〝認識が言語を予感するように、言語は認識を想起する〟・・・ヘルダーリン(ドイツ詩人)

2024年12月の時事情勢メモ

■日米、拡大抑止の指針策定=核対応強化、内容は非公表(時事通信2024.12.27)
日米両政府は、米国の核戦力などで日本を守る拡大抑止に関するガイドライン指針を初めて策定した。日本政府が27日、発表した。日本を取り巻く安全保障環境が厳しさを増す中、拡大抑止を強化する狙いがある。具体的な内容は非公表。岩屋毅外相は記者会見で「米国の拡大抑止の信頼性をこれまで以上に強化するとの石破茂首相の指示を踏まえたもので重要な意義がある」と説明。「拡大抑止を含む同盟の抑止力、対処力強化に向けた取り組みを進めたい」と語った。指針は、これまでの日米間の議論の内容を基に作成。米国による核兵器の使用基準や日米間の手続きなどが盛り込まれているとみられる。最高レベルの軍事機密に当たることから内容は明らかにしていない。

■明治HD系、立民・原口氏を提訴 ワクチン発言「名誉毀損」(共同通信2024.12.26)

新型コロナウイルスワクチン「レプリコン」を巡り、立憲民主党の原口一博元総務相から科学的根拠のない中傷で名誉を毀損されたとして製薬会社「MeijiSeikaファルマ」が25日、原口氏に1千万円の損害賠償を求め東京地裁に提訴した。同社などによると原口氏はSNSなどでワクチンを「生物兵器まがい」などと表現。同社は「誤った知識を拡散させ損害が生じた」と主張している。原口氏の事務所は「訴状が届いておらずコメントできない」とした。

■日中外相会談及びワーキング・ランチ(外務省2024.12.25)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/c_m1/cn/pageit_000001_01407.html

日中外相会談の主なポイント
・「戦略的互恵関係」のもと、あらゆるレベルで意思疎通を一層強化すると確認
・2025年の最も早い時期に王毅氏の来日を実現すると一致。その際に「ハイレベル経済対話」を開催
・中国による日本産水産物の段階的な輸入再開の日中合意を履行すると一致
・日本産牛肉の輸入再開に関する当局間協議を早期に再開すると一致
・日中報道官協議を早期に再開すると合意
・岩屋氏から日本人の安全確保と拘束中の邦人の即時解放を要求

■海外短信-日中関係で「六つの意見」中国外相(時事通信2024.12.26)
https://x.com/Janet04860993/status/1872136772513415390

中国の王毅外相が25日の日中外相会談で提起した両国関係に関する「六つの意見」は以下の通り。中国外務省が同日、発表した。
(1)正確な戦略的認識を持つ。日本側が時代の潮流に順応し、客観的かつ善意を持って中国の発展を見て、前向きな対中政策を実行するよう望む。
(2)相互信頼を維持する。日本側は歴史、台湾など重大かつ敏感な問題で信用を重んじ、約束を守らねばならない。
(3)意思疎通と対話を強化する。
(4)協力とウィンウィンの姿勢を堅持する。新興分野での協力の潜在力を掘り起こし、グローバルな産業・供給チェーンの安定と公平で開放的な貿易・投資環境を共に守る。
(5)人文交流を強化する。中日友好の社会的民意の基礎を固める。
(6)矛盾や食い違いを適切に処理する。食い違いが両国関係を定義し、さらには乗っ取ってしまう事態を避ける。

■悪質ホスト収益追跡を指示 全国会議で警察庁長官(共同通信2024.12.23)

女性客に高額な売掛金を負わせ売春させるなどの悪質ホストクラブ取り締まりに関し警察庁は23日、都道府県警の保安課長ら幹部を集めた全国会議を開いた。露木康浩長官は「ホストらが犯罪で得た収益の流れを追跡し最終的に利益を得ている実質的な責任者の排除に努めてほしい」と訓示した。売掛金の取り立てのため女性客を性風俗店で働かせるケースも横行。収益が暴力団や交流サイトなどでつながる「匿名・流動型犯罪グループ」の資金源になっているとみている。警察庁の有識者検討会は19日、ホストや運営法人の罰則強化を提言する最終報告書をまとめた。政府は風営法改正案を来年の通常国会に提出する方針。

(コメント:人身売買ビジネス指摘あり。戦前の従軍慰安婦など歴史的因縁、各界にも影響力、日本国内の内憂外患の原因たる反社と位置づけられる。主要各国ともに、その勢力集団の壊滅のために全面協力し合うという同意が成立したと思われる。石破政権の戦闘力に期待)

■所有者不明土地、国が権利確認 工場用地取得など後押し(日本経済新聞2024.12.21)

政府は事業者に代わって土地の所有者やその住所を確認する仕組みを整える。国や都道府県が補助金を出すといった一定の公益性がある事業を対象に数日で権利関係を調べて通知できるようにする。工場建設や農地集約などの際、所有状況が確認できず時間がかかる問題に対処する。規制改革推進会議が近くまとめる中間答申に方針を盛り込む。法務省の「長期相続登記等未了土地解消事業」の枠組みを広げる。

■日本製鉄、試験炉で高炉水素還元-世界初CO2削減40%超(日本経済新聞2024.12.20)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC202Z80Q4A221C2000000/

日本製鉄は20日、脱炭素戦略の一環として開発中の高炉水素還元の製鉄手法で、二酸化炭素CO2を40%以上削減する技術を試験炉で確立したと発表した。40%を超える削減は世界で初めてといい、開発目標としていた2025年末から1年前倒しで達成した。今後は50%以上の削減と実機高炉での活用を目指す。東日本製鉄所君津地区(千葉県君津市)で24年11-12月に実施した試験で43%の削減を確認した。加熱した水素を使ったり高炉内の熱のバランスを調整したりして比率を向上させた。従来の世界最高の数値は日鉄が23年に確認した33%だった。高炉による製鉄では鉄鉱石に含まれる酸素を石炭を使った化学反応で取り除く。だがこの方法だと石炭からCO2が大量に発生するため、水素での代替に取り組んでいる。水素を使うと熱を奪う反応が起きるため、酸素を取り除きにくいという課題があった。日鉄は26年4月に君津地区の第2高炉で実機規模の実証試験を始める予定。第2高炉に水素を吹き込むための工事を今後進めていく。

■国防費、GDP比5%要求へ トランプ氏、NATO加盟国に-英紙(時事通信2024.12.21)

英紙フィナンシャル・タイムズ電子版は20日、トランプ次期米大統領が北大西洋条約機構NATO加盟国に対し国防費を国内総生産GDP比5%に引き上げるよう求める意向だと報じた。現在の目標である2%を達成していない国もある中、大幅な引き上げ要求は反発を招く可能性がある。同紙によればトランプ氏の外交政策担当の側近らが今月、欧州高官との会談で同氏の意向を伝えた。一方、米大統領選の選挙期間中にトランプ氏が表明したウクライナへの支援停止については撤回し軍事支援を継続する考えを示したという。関係者は同紙に対しトランプ氏が妥協案としてGDP比3.5%を提示する可能性があると指摘。国防費の問題と貿易交渉を結び付ける狙いがあるとの考えを示した。別の欧州関係者は来年6月にハーグで開かれるNATO首脳会議で「3%以上への引き上げが議題になるのは明らかだ」と語った。

(コメント:欧州NATO諸国はいままで費用を払わず、ほぼ米国軍事にタダ乗りしていた状態だったとの指摘があり、米国サイドは相当いらだっていた様子。日本で考えると概算30兆円を軍事費として計上する計算になり、これは中国の軍事費とほぼ並ぶレベル)

■在米事務所問題で百条委 沖縄県議会、自民など賛成(共同通信2024.12.20)

沖縄県が米ワシントン事務所を営業実態のない株式会社として米国で事業者登録していた問題を巡り県議会は20日、地方自治法100条に基づく調査特別委員会(百条委員会)の設置を賛成多数で可決した。議会最大勢力で県政野党の自民党会派などが賛成し知事派などは反対した。県職員が会社の「社長」として米国のビザを取得する際、地方公務員法に基づく兼業許可を得ていなかったことが県議会で問題化し県が是正手続きを進めていた。

(コメント:玉城知事を支持しない県政野党「沖縄自民党・無所属の会」:県がアメリカの首都ワシントンに設置している事務所について、設置や運営の手続きが不透明で多くの問題点や疑問点がある。「動議を提出」/「沖縄自民党・無所属の会」宮里洋史議員:アメリカ軍基地負担の軽減を求める県民の声を受け、さまざまな活動を行うことに一定の理解はできるが、大前提は法令順守だ。われわれの願いは、この問題のうみを出し切って正しい沖縄県政を取り戻すことだ。「動議に賛成」/玉城知事を支持する県政与党「おきなわ新風」次呂久成崇議員:県は指摘のあった部分を遅くとも来年2月の定例会までに是正し、議会と県民に報告・説明を行っていくと時期まで具体的に明言している。知事をはじめ執行部は猛省し丁寧に説明責任を果たし信頼回復に努めてもらいたい。「動議に反対」/採決の結果、自民党と公明党の賛成多数で動議が可決)

■6億円の金塊、瀬戸内海に投下、釜山-大阪のクルーズ船を使い「瀬取り」で密輸図る(読売新聞2024.12.19)
https://www.yomiuri.co.jp/national/20241219-OYT1T50087/

韓国-釜山プサンと大阪を結ぶクルーズ船を利用し金塊を海上で受け取る「瀬取り」で密輸を図ったなどとして海上保安庁などが韓国人と日本人の男ら計約10人を関税法違反容疑などで逮捕していたことが捜査関係者への取材でわかった。押収した金塊は約40キロ=約5億-6億円相当に上り同庁などは日韓の密輸グループの実態解明を進める。(中略)手口は、覚醒剤の密輸事件で用いられたことがある洋上で受け渡す「瀬取り」だった。韓国人グループが箱に隠した金塊約40キロを釜山発大阪行きのクルーズ船に持ち込み瀬戸内海の愛媛県沖を通った際に海上に投下。日本人グループが船で回収した。事前に密輸の情報を得ていた捜査当局が同県の港などで待ち伏せ両グループを一斉に摘発したという。日本に金を輸入する際は、税関で消費税を納める必要がある。同庁などは、男らが密輸で納税を逃れ、消費税分5000万-6000万円程度を上乗せした価格で買い取り業者らに売って得る「利ざや」を狙ったとみて調べている。(中略)「有事の安全資産」とも呼ばれる金。近年はロシアのウクライナ侵略などで価格は急上昇し高水準となっている。国内の金価格の代表的な指標となる田中貴金属工業の参考小売価格(1グラムあたり税抜き)は今年11月平均で1万3155円となり10年前の約3倍になった。こうした中、今年上半期1月-6月の摘発は228件、23年の218件を既に上回り押収量は937キロで前年同期比で8倍を超えた。金塊の密輸を巡っては航空機を使った手口が多く今回のようなクルーズ船を悪用した「瀬取り」は珍しい。ある捜査関係者は「金の価格高騰と消費税率アップで増大した利ざやを一度に大量に運べる瀬取りで狙ったのでは」とみている。

■反撃能力の「目」となる小型衛星網を整備へ-政府25年度予算案に2832億円計上方針(読売新聞2024.12.18)
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20241217-OYT1T50173/

政府は攻撃目標を特定するため多数の小型衛星を一体的に運用して情報収集する「衛星コンステレーション」の整備費用として2025年度予算案に2832億円を計上する方針を固めた。反撃能力の「目」の役割を担うもので25年度末から順次打ち上げる方向だ。複数の政府関係者が明らかにした。政府は自衛目的で敵のミサイル発射基地などを攻撃する反撃能力を保有するため長射程ミサイルの導入を進めている。反撃には標的を探知・追尾する必要があり、防衛省は民間の資金・ノウハウを活用するPFI方式で衛星網を整備する方針だ。来年度予算案には、潜水艦から長射程ミサイルを垂直発射する装置の研究費用として297億円を盛り込む。宇宙空間の監視や対処任務を目的とする「宇宙作戦団」仮称を新編するなどの組織改編も進める。

■核融合発電の実証が国内で始動、要素技術の強み生かし米中に先駆け(日経クロステック2024.12.18)
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/10045/

日本で2030年代の核融合発電を実証するプロジェクト「FASTファスト」が2024年11月に始動した。核融合スタートアップの京都フュージョニアリング(東京・千代田)など民間企業や研究機関が持つ要素技術を組み合わせて世界初となる発電実証を目指す。高温超電導HTSコイルなど最新技術を活用することで米中などの競合に先駆けて核融合発電を実現できるか注目されている。

■災害時通信復旧で連携強化NTTなど8社、能登教訓(共同通信2024.12.18)

NTTグループやKDDIなど通信大手8社は18日、大規模災害で被害を受けた通信サービスを早期に復旧させるため連携体制を強化したと発表した。能登半島地震の教訓を踏まえた対応。各社の事業所や給油拠点を共同利用しNTTグループとKDDIが保有する「船上基地局」を他社も使えるようにした。8社にはNTTドコモとソフトバンク、楽天モバイルが含まれる。災害時に通信施設の空きスペースなどを宿泊場所や資材置き場として利用する。給油拠点の活用などで共同訓練も実施する。能登地震では渋滞が復旧活動の妨げとなったため人員や物資の移動の効率化についても検討を進める。

■家計の資産、現預金から投資に 投信は1年間で23%増(日本経済新聞2024.12.18)

家計が金融資産を預金から投資に移す動きが広がっている。日銀が18日発表した2024年7〜9月期の資金循環統計(速報)によると、9月末の家計の投資信託の残高は前年同月末比23%増の125兆円となった。日銀の利上げで利率が改善した個人向け国債の残高も伸びており、資産を預金から運用にまわす個人が増えている。

■防衛力強化 公共インフラ整備の対象に「道路」追加で調整(NHKS2024.12.19)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241218/k10014670941000.html

防衛力の強化に向けて自衛隊や海上保安庁が訓練などで円滑に使えるよう公共インフラを整備する取り組みについて、政府は新たに「道路」を対象に加える方向で調整を進めています。指定された道路は、国の予算で整備や拡張が行われるようになる見通しです。(中略)今月中にも関係閣僚会議で正式に決定する方針で、指定された道路は国の予算で整備や拡張が行われるようになる見通しです。政府は地元の自治体などとも協議して指定する道路の選定を進めたいとしています。

■カナダ、国境警備強化策を発表 不法移民や違法麻薬対策に焦点(ロイター2024.12.18)
https://jp.reuters.com/world/us/G3JBHIXMIBL4HKHZXWZ7SWBR2Q-2024-12-18/

カナダ政府の閣僚らは17日、国境警備を強化する計画を公表した。監視や情報収集、テクノロジーの活用に重点を置いた対策を講じる。ルブラン公共安全相は記者団に対し閣僚らが米国のトランプ次期大統領が新政権の国境管理責任者に選んだトム・ホーマン氏と「心強い」会談を行ったと述べた。ヘリコプターやドローン無人機、監視塔、探知犬、国際組織犯罪を標的とする「合同攻撃部隊」で国境を強化する計画だと説明した。国境警備に6年間で13億カナダドル≒9億900万ドルを投じる。合成麻薬フェンタニルや不法移民、組織犯罪に焦点を当てる計画。トランプ次期米大統領はカナダとメキシコに対し米国への移民や麻薬の流入を食い止めなければ25%の関税を課すとし国境管理の強化を迫っている。カナダは移民法を改正し公共利益とみなされる理由で当局が移民申請の取り消しなどをできるようにする。ミラー移民相は「違法な申請に迅速に対処するため制度合理化に向けた措置を導入する」と説明し「カナダに不法入国することを考えている人たちに言う。この冬の最も寒い時期に向けカナダへの違法入国は危険であることを明確にしたい」と強調した。

■ホンダ・日産が経営統合へ 鴻海による買収回避へ決断(日本経済新聞2024.12.18)

ホンダと日産自動車が経営統合に向けて協議に入る。歴史的な大型再編の決断を促したのは、台湾電機大手、鴻海精密工業の影だった。鴻海は経営不振の日産に狙いを定め、水面下で経営に参画しようと動いていた。鴻海の思惑が実現すれば、ホンダと日産の協業が白紙に戻りかねない。両社は不退転の覚悟で一気に統合へ舵を切った。

■台湾の鴻海が日産に買収の意向伝える、経営権取得視野に-関係者(ブルームバーグ2024.12.18)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-12-18/SOO4WZT1UM0W00

台湾の鴻海精密工業が、経営不振に陥っている日産自動車の経営権取得に向けて出資するとの意向を伝えた。事情に詳しい関係者が明らかにした。非公開の情報であることを理由に匿名を条件に話した関係者の一人は、鴻海が関心を持っているのは工場などの設備だけではなく会社全体だと述べた。日産が交渉に応じたかや拒否したかなどについては明らかになっていない。日産の広報担当者はコメントを控えた。鴻海にコメントを求めたが現時点では得られていない。(中略)スマートフォンの受託生産で急成長した鴻海は電気自動車EV製造参入も進めており世界各地の拠点で自動車生産ラインの設置を進めている。経営不振で大きく下落している日産株の取得を通じて自動車製造のノウハウなどを取得できる可能性がある。鴻海を巡っては日産で副最高執行責任者まで務めて退社した幹部である関潤氏が23年に鴻海に移籍、EV事業で最高戦略責任者を務めているという経緯もある。

■内閣府、松山市に「都市再生緊急整備地域」決定を伝達(日本経済新聞2024.12.12)

内閣府地方創生推進事務局の真田晃宏参事官が12日、松山市役所を訪れ、松山城周辺地域について「都市再生緊急整備地域」への指定が決まったことを野志克仁市長に伝えた。真田参事官は「制度はこれまでは大都市が中心だった。地方都市での活用は先進的な取り組みだ」と話した。松山城周辺の135ヘクタールは10日、都市再生緊急整備地域として閣議決定された。指定地域は都市再生のための重点整備地域として民間投資を促すために容積率緩和や固定資産税の軽減などの特例が活用できる。

(コメント:地方再生プロジェクト号砲。地方再生は、特にその方面に情熱をささげている石破政権ならではの期待をよせるところ)

■日・カリブが外相会合 中国にらみ支援強化(時事通信2024.12.14)

カリブ海地域14カ国でつくるカリブ共同体(カリコム)と日本との外相会合が14日午前、外務省で開かれた。この地域でも存在感を増す中国をにらみ、気候変動対策や産業多角化などの支援を通じ連携強化を確認する。岩屋毅外相は冒頭あいさつで「共通の課題に立ち向かう島国同士として友好協力関係を築いてきた。この機運を維持し発展させたい」と強調した。外相会合は8回目で、日本での開催は2014年以来で10年ぶり。カリコムは1973年、域内の経済統合や医療分野での協力を目的に設立された。日本は今年を「日・カリブ交流年」と位置付け交流促進事業を実施している。台湾が外交関係を持つ全12カ国のうち、ハイチ、ベリーズなどカリコム加盟国が5カ国を占める。台湾を「基本的価値観を共有する重要なパートナー」とする日本としてはカリブ地域との連携を深めることで台湾の国際的な立場を強化する狙いもある。

(コメント:石破政権の外交は積極的。いままで手薄だったポイントを着実に押さえる)

■三菱電社長、パワー半導体の国内再編は必要-複数社と協議も(ブルームバーグ2024.12.13)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-12-12/SNOZ08T0AFB400

パワー半導体で国内トップの三菱電機の漆間啓社長は、乱立する日本勢がシェアで海外勢に大きく後れをとる現状について、グローバル競争に勝つためには業界再編が必要になるとの認識を示した。危機感の背景にあるのはすでに大きく広がった海外勢との差だ。英調査会社オムディアによると2023年の売上高シェアで三菱電が5.5%なのに対して独インフィニオンテクノロジーズは22.8%米オン・セミコンダクターは11.2%と水をあけられている。漆間氏はまだまだ「日本の中に競合他社が多すぎる」ため、シェア拡大が望めるいまのうちに合従連衡をするのが理にかなうと4日のインタビューで語った。パワー半導体には絶え間ない技術革新も不可欠だ。「われわれは各社と戦うのではなく一体となることを志向してはどうかと思っている」と持論を展開した。電気自動車EVなどに使われるパワー半導体はシリコンカーバイドSiCを使った次世代品の生産が広がりつつあり各社が開発にしのぎを削る。政府が原則事業規模2000億円以上の投資に補助金を交付する制度を整備したこともあり企業ごとの提携が進み始めた。昨年12月に東芝とロームが共同生産(事業総額3883億円)を決めたのに続き11月にはデンソーと富士電機も製造連携(同2116億円)を発表した。漆間氏はすでに複数社の経営陣とそうした考えを話し賛同を得られているものの、事務レベルの議論になると「なかなか前に進まないのが現状」だという。共同での開発や販売まで踏み込む必要性を問うと「実際そうしていかないと勝てないと思う」と述べた。パワー半導体は三菱電が掲げる重点成長事業の一つでセミコンダクター・デバイス事業の今期営業利益計画は前期比2割増の360億円を見込む。熊本県内に8インチSiCウエハーの生産工場を前倒しで稼働すべく建設しているほか、SiC基板メーカーの米コヒレントに出資し高付加価値品の共同開発にも取り組む。/DX人材-同社は5月、空調機器やFA機器、電力機器など多様なハードウエアから得られるデータを横断的に分析、連携することで新たなソリューションを提供する事業を強化すると共に30年度のDX人材を23年度比3倍超となる2万人に増やす計画を明らかにした。人材拡充には教育や中途採用などさまざまな施策を打つが「それだけでは追いつかない」ため買収も視野に入れる。16年に約900億円でイタリアの空調メーカーを買収したのが同社にとって過去最大案件だ。漆間氏は「1兆円も2兆円も出して買うつもりはない」が必要であれば数千億円規模でも検討すると話した。

■TPP、英国15日に加入 12カ国体制、トランプ関税に対抗(時事通信2024.12.13)

日豪など11カ国の環太平洋連携協定TPPに15日、英国が加入する。2018年のTPP発効後、新規加盟は初めて。インド太平洋地域の経済連携の枠組みは欧州に拡大し12カ国体制になる。米国ではTPP離脱を決めたトランプ前大統領の返り咲きが来年1月に控える。広域での自由貿易を推進し高まる保護主義に対抗する。加入を前にした13日ロングボトム駐日英国大使は東京都内で記者会見した。「アジア太平洋地域を越えた真のグローバル協定へと進化する」と述べるとともに「グローバルなルールに基づく貿易システムは、多大なる圧力を受ける中、今後重要性が増すばかりだ」と強調した。英国の加入によりTPP参加国の国内総生産GDPは計2200兆円規模となり世界の約12%から約15%に上昇する。日本の輸出にかかる関税撤廃の対象も日英2カ国の経済連携協定EPAから拡大し精米やパックご飯などが加わる。

■防衛増税、26年4月開始 法人・たばこ先行、所得27年(時事通信2024.12.11)

政府・与党は11日、防衛力強化の財源を賄うための増税のうち、法人税とたばこ税を先行して2026年4月に開始する方向で調整に入った。所得税は27年1月に開始する。政府・与党は25年度税制改正大綱に盛り込みたい考えだ。防衛増税は23年度税制改正大綱に盛り込まれた。政府は防衛財源として法人、所得、たばこの3税を増税し、27年度に1兆円強を確保する方針。法人税は、税額に4%の税率を新たに付加する「防衛特別法人税(仮称)」として26年4月から追加徴収する。中小企業の9割以上は課税対象外。たばこ税は、26年4月に加熱式たばこの税率を紙巻きたばこと同率に引き上げた上で、27年4月から29年4月まで毎年1本当たり0.5円ずつ上げる方針。所得税は27年1月から税額に1%を付加する「防衛特別所得税(仮称)」を導入する。一方、東日本大震災からの復興を目的に13年から徴収している「復興特別所得税」の税率は1%引き下げる。

(コメント:日本政府は、アメリカの財政崩壊にともない、アメリカの軍事力も壊滅的に轟沈するという、最悪の事態を想定している様子。まかり間違えば、ウクライナのように国土を侵略され蹂躙される未来がやって来る。日本国土の防衛能力の確かさを裏付ける米軍が、財政難によって機能しなくなった場合、日本は大急ぎで、国土防衛の弱点をカバーしなければならない。目下の物価高、先立つものは、やはり安定財源の確保)

■大麻「使用罪」施行、乱用入り口封じる 医療分野で活用(日本経済新聞2024.12.12)

麻薬取締法と大麻取締法の改正法が12日に施行された。大麻を「麻薬」に位置づけて使用罪を新たに適用対象とし違反者には7年以下の懲役を科す。若年層を中心に大麻の使用が広がっており取り締まりを強化する狙いがある。大麻から製造される医薬品の使用が解禁され医療分野では活用が進みそうだ。

■巨大IT新法、対象は利用者4000万人以上の事業者 公取委(日本経済新聞2024.12.11)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA115I10R11C24A2000000/

公正取引委員会は11日、巨大IT情報技術新法の対象事業者の基準を決めたと発表した。スマートフォンのアプリストアなどで月平均利用者数が4000万人以上の事業者を対象にする。米グーグルや米アップルを念頭に置く。巨大IT新法は6月に成立した。スマホのアプリストアや基本ソフトOS、ブラウザー、検索エンジンで支配的な立場を持つ事業者が、他社の新規参入を妨げることなどを禁止する。新たに閣議決定された政令で対象となる事業者の基準が決まった。ブラウザーなどで月平均利用者数が4000万人以上の事業者は1月20日までに公取委に届けを出す必要がある。公取委は審査のうえ年度内にも対象者を指定する。藤本哲也事務総長は記者会見で「(対象事業者には)速やかに指定に向けた手続きを行ってもらいたい」と話した。法律は2025年12月までに全面施行される。スマホ分野で新規参入を促し事業者の競争を後押しする。公取委はデジタル人材の採用を強化し施行準備を進めている。

■首相、風営法改正の作業加速指示 悪質ホストクラブ問題で(共同通信2024.12.12)

性暴力に関する自民党の議員連盟(上川陽子会長)は12日、女性客に高額な売掛金を負わせ売春などをさせる悪質ホストクラブに関し事業者らへの罰則強化を求める緊急提言を石破茂首相に提出した。同席した坂井学国家公安委員長によると首相からは風営法改正案の次期通常国会提出に向けた作業を加速するよう指示があった。石破氏は問題の背景には闇バイトと同様に交流サイトSNSなどでつながる「匿名・流動型犯罪グループ」の存在が指摘されているとして「一刻も早く対処したい」と述べた。上川氏は「若い女性が非常に深刻な被害を受けており政治でも取り組むべき喫緊の課題だ」と求めた。

■人身売買被害が急増、コロナ前を25%上回る=国連報告(ロイター2024.12.11)
https://jp.reuters.com/world/europe/K62KXLXEDFI33JUO6ILKSIZTYE-2024-12-11/

国連は11日に公表した報告書で、新型コロナ危機時に減少していた人身売買が紛争や気候変動に起因する災害などにより急増していると指摘した。世界で確認されている被害者は2022年に6万9627人と、コロナ前の19年の水準を25%上回った。20年に急減したが翌年にはほぼ回復した。報告書は「犯罪者は人身売買を通じて高度なオンライン詐欺やサイバー詐欺などの強制労働に人々を追い込むケースが増えている。一方で女性や少女は性的搾取やジェンダーに基づく暴力の危険に直面している」と指摘し組織犯罪が主な原因と分析した。被害者のうち子どもが占める割合は38%で、前回の報告書のベースとなった20年の35%から上昇した。最新の報告によると成人女性が被害者全体の39%を占め引き続き最多となった。男性は23%、少女は22%、少年は16%だった。女性と少女の人身売買の理由で最も多かったのは性的搾取で60%以上を占めた。被害者の出身地は多岐にわたるが、サハラ以南のアフリカが最多で26%を占めた。摘発件数が最も増加したのはサハラ以南のアフリカ、北米、西欧・南欧地域で、北米と欧州については移民の流入が大きな要因となっている。

■イスラエル軍 シリアの首都ダマスカスなどで空爆(NHK2024.12.09)

イスラエル軍のラジオ局が伝えたところによりますと、イスラエル軍は8日シリアの首都ダマスカスなどで空爆を行いました。崩壊したアサド政権が保有していた兵器が反政府勢力の手に渡らないようにするためだとしています。一方イスラエルのネタニヤフ首相は8日、アサド政権が崩壊したことについて「中東における歴史的な日だ」と歓迎する声明を出し、安全保障の取り組みとしてシリアとの緩衝地帯に部隊を展開したことを明らかにしました。

■アサド政権、崩壊か 反体制派「新たな時代」宣言-シリア(時事通信2024.12.08)

内戦下のシリアでアサド政権への大規模攻勢を仕掛けた反体制派勢力は8日、SNSを通じアサド大統領が首都ダマスカスから離れたとして「暗い時代が終わりシリアで新たな時代が始まる」と勝利を宣言した。アサド氏の逃亡が事実なら父ハフェズ氏の時代から半世紀以上続いたアサド独裁政権は崩壊したとみられる。AFP通信によれば、シリアのジャラリ首相は動画メッセージで自身はシリアにいるとした上で「シリア国民によって選ばれるいかなる指導部とも協力する用意がある」と述べた。ただ、アサド氏の動静には言及しなかった。在英のシリア人権監視団は8日、アサド氏は7日にダマスカスから逃走した可能性が高いと伝えた。行き先は分かっていない。

■ルーマニア大統領選、無効やり直しへ ロシア介入指摘も(日本経済新聞2024.12.07)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB06DUT0W4A201C2000000/

ルーマニア大統領選を巡り、同国の憲法裁判所は6日、11月の第1回投票を無効とし選挙のやり直しを決定した。親ロシア派の極右で大学教授のカリン・ジョルジェスク氏62と野党党首との決選投票が今月8日に実施される予定だった。ジョルジェスク氏は動画投稿アプリTikTokティックトックで選挙運動を展開し政府はロシアが選挙戦に介入した可能性を指摘していた。憲法裁は決定の詳しい理由を明らかにしていない。政府に新たな日程を設定するよう求めた。治安当局は4日に機密文書を公表しジョルジェスク氏に関する情報がTikTokで有料広告などを通じて大々的に流れていたと明らかにした。文書はロシアの介入も示唆した。落選した候補者らが憲法裁に選挙無効を申し立てていた。11月24日の第1回投票では泡沫候補と目されたジョルジェスク氏が首位に立ち、野党の中道右派「ルーマニア救国同盟」のラスコニ党首52が2位。チョラク首相は3位で敗退した。ジョルジェスク氏は国連機関や環境省などの役職を歴任。無所属で出馬した。欧州連合EUや北大西洋条約機構NATOに懐疑的で自国第一主義を掲げて農産物やエネルギーの自給率向上を説く。ウクライナ支援には反対の立場だ。ロシアのプーチン大統領やルーマニアの過去のファシズム指導者を称賛する発言で物議を醸したこともある。EU欧州委員会は5日、違法なコンテンツの排除を目的としたデジタルサービス法DSAに基づき、大統領選に関連するデータや証拠の保存をTikTokに命じ監視を強化していた。

■欧州株「一人負け」革新担い手不在、AI相場で蚊帳の外(日本経済新聞2024.12.07)

欧州株の「一人負け」が鮮明になっている。2024年初からの株価騰落率は世界の主要市場で最低だ。人工知能AIをテーマとする世界的な大相場のさなか欧州は牽引役となる革新的な成長企業の不在が痛手となり、投資マネーの素通りが常態化している。欧州の代表的な株価指数のストックス600は24年1〜11月、7%高にとどまった。

■国産長射程ミサイルの発射成功スタンド・オフ防衛力整備へ-装備庁(時事通信2024.12.06)

防衛装備庁は6日、敵部隊の射程外から攻撃する「スタンド・オフ防衛能力」獲得のため長射程化を進める国産ミサイル「12式地対艦誘導弾」改良型について初の発射試験を行ったと発表した。試験は予定通り完了したといい装備庁は「引き続きスタンド・オフ防衛能力の早期構築に取り組む」としている。改良型は「12式」の射程を約1000キロに延ばしたものや艦船や航空機から発射可能にしたものなど複数のタイプを開発。装備庁によると、試験は10~11月、東京・新島の航空装備研究所新島支所で計5回実施。地上型を3回、艦船型を2回発射し、いずれも正常に飛翔し誘導性や速度に関する必要なデータが取得できたという。

■エムポックス治療薬、初承認へ=厚労省(時事通信2024.12.06)

厚生労働省の専門部会は6日、日本バイオテクノファーマ東京が申請した「エムポックス/サル痘」の治療薬「テコビリマット」について製造販売の承認を了承した。今後同省が正式に承認する見通し。正式承認されれば国内初の治療薬となる。テコビリマットは米製薬会社が天然痘治療薬として開発した抗ウイルス薬で、欧州ではエムポックスへの有効性が認められ承認されている。

■ヒンズー教指導者逮捕で対立 溝広がるバングラデシュとインド(時事通信2024.12.05)

イスラム教国のバングラデシュと、ヒンズー教徒が多数派を占める隣国インドの関係が悪化している。インドと緊密な関係を維持してきたハシナ前首相は8月、反政府デモの激化を受けてインドに脱出。インド政府はハシナ氏の身柄引き渡し要請に応じず両国関係にほころびが生じていた。バングラデシュで先月下旬ヒンズー教指導者が逮捕されたことで溝がさらに広がりつつある。「バングラデシュの正常化に向け政府は国連に平和維持軍派遣を要請すべきだ」。バングラデシュと接するインド東部西ベンガル州のバナジー州首相は2日、州議会の演説でそう訴えた。バングラデシュで少数派のヒンズー教徒を迫害から守る必要があるとの認識からだ。発端は11月25日バングラデシュ当局が少数派の権利擁護を訴えるヒンズー教一派の指導者を扇動容疑で逮捕したことだった。報道などによると翌26日には指導者の保釈却下に抗議する支持者が裁判所に押し掛けて暴徒化。法曹関係者1人が殺害された。今月2日にはインド北東部トリプラ州にあるバングラデシュ領事館に逮捕に抗議するヒンズー教団体が押し寄せ施設や国旗を破損した。インド外務省も逮捕に「深い懸念」を表明。バングラデシュ側にヒンズー教徒を含む少数派の安全確保を求めた。バングラデシュ暫定政権は、ハシナ前政権支持者が多いとされるヒンズー教徒に弾圧を加えているとのインド側の見方を「事実に基づかないプロパガンダだ」などと否定。バングラデシュ国内でもハシナ氏の引き渡し要請に応じないインドに対する反感が高まっている。

■フランス内閣崩壊、財政赤字削減の道筋不透明に=S&P
https://jp.reuters.com/markets/treasury/CSQOKUF7YBMNPIOJ6BYKUO4EEU-2024-12-05/

格付け会社スタンダード・アンド・プアーズS&Pは5日フランスで内閣総辞職が決まったことを受け財政赤字削減への明確な道筋が失われたとの見方を示した。S&Pグローバル・レーティングスはメモで「年末まで4週間を切り21日の予算成立期限までさらに時間がないことから新政権が発足するかどうかにかかわらず2025年の修正予算案が24年末までに成立する可能性は低いとみている」と記した。ほとんどのシナリオにおいて財政再建計画は前政権が提案した新税を含む計画よりもかなり小規模になると予想した。

■フランス下院、内閣不信任案を可決(ジェトロ2024.12.06)
https://www.jetro.go.jp/biznews/2024/12/0e5476d5b7ca1ef0.html

フランスの下院(国民議会)は12月4日ミシェル・バルニエ内閣に対する不信任決議案を賛成多数で可決した。内閣不信任案が採択されるのは1958年に始まった第5共和政下では1962年以来となる。これを受けてバルニエ首相は12月5日、憲法第50条に従いエマニュエル・マクロン大統領に辞表を提出した。下院では12月2日2025年の社会保障会計法案の審議を巡り少数与党のバルニエ内閣が議会の採決を経ずに法案を成立させる憲法第49条第3項(49.3条)を発動、これに反発する左派連合および極右政党「国民連合」が内閣不信任決議案を提出した。バルニエ首相は社会保障会計法案の成立を目指し電力課税の引き上げや医薬品還付見直しの撤回など、国民の購買力擁護を主張する「国民連合」の要求に一部譲歩したが、同党を率いるマリーヌ・ルペン氏は同2日、自身のX旧Twitterで「バルニエ氏は国民連合を支持する1100万人の有権者の要求に応えようとしなかった」と述べ内閣不信任案を提出する意向を明らかにしていた。(後略)

■「仮装身分捜査」の導入検討 相次ぐ闇バイト強盗受け-警察庁(時事通信2024.12.05)

首都圏を中心に闇バイトを使った強盗が相次いでいることを受け、警察庁が捜査員が架空の身分証を使って闇バイトに応募し犯罪グループに接触する「仮装身分捜査」の導入を検討していることが5日、関係者への取材で分かった。実行役の検挙や事件抑止につなげるのが狙い。闇バイトではSNS上の投稿などに応募した人に対し運転免許証の写真など個人情報を送信させた上で脅迫するケースが多い。関係者によると仮装身分捜査では警察官が身分を隠してSNSなどの募集情報に応募。指示役から求められれば事前に用意した架空の運転免許証などを示すという。指示された集合場所に他の応募者がいれば強盗行為が実行される前に検挙することも想定する。捜査員は犯罪への加担や働き掛けはしない方針。身分証明書を偽造すれば通常、公文書偽造などの罪に問われる。ただ刑法は「法令または正当な業務による行為は罰しない」と規定しており警察庁は違法性は阻却されると判断。関係省庁と協議を進めた上で運用指針などを策定する。

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■尹錫悦大統領になお統帥権、米国との同盟に混乱なし=韓国国防省(ロイター2024.12.09)
https://jp.reuters.com/world/korea/FAYMGOASJNONVE32LNGKOA3Y6A-2024-12-09/

韓国国防省は9日、尹錫悦大統領が依然として最高司令官であり米国との同盟に混乱はないと表明した。尹氏は先週の戒厳令宣布を巡り刑事捜査を受けていることが明らかになっている。軍幹部の間で同氏に対する反発が高まっていることなどから大統領の権力掌握状況が疑問視されている。聯合ニュースなどによると警察は尹氏の出国禁止も検討している。野党「共に民主党」は、尹大統領から統帥権を剥奪するよう要求している。与党「国民の力」は9日「戒厳令後の政治安定化と(尹氏の)秩序ある早期辞任」などを扱うタスクフォースを設置したと発表した。また企画財政省と規制当局は12月末までにコンティンジェンシープラン(緊急時対応計画)を策定し流動性を高めることで金融市場を安定させるよう全力を尽くすと表明した。

■韓国大統領弾劾、不成立 野党反発で混乱長期化も-与党「秩序ある退陣」表明(時事通信2024.12.08)

韓国国会は7日午後、国会本会議を開き「非常戒厳」を宣言した尹錫悦大統領の弾劾訴追案を採決した。与党「国民の力」の議員は採決を前にほぼ全員が議場から退出。同案は投票が規定数に達しなかったため成立せず廃案となった。ただ、ひとまず政権が延命したとしても国民や野党側の反発拡大は必至で混乱は長期化しそうだ。革新系最大野党「共に民主党」の李在明代表は不成立を受け「内乱行為の責任を問い韓国最悪のリスクである尹氏を必ず弾劾する」と強調。同党は早ければ11日にも改めて弾劾訴追案を提出する方針を示した。国民の力の韓東勲代表は尹氏の「秩序ある退陣を進める」と述べ、尹氏は退陣まで「職務から排除される」と表明。韓悳洙首相と党が今後の国政運営を担うと説明した。与党は投票を前に1人を除き全員が議場から退場した。禹元植国会議長が「戻って投票してほしい」と呼び掛けたが2人が議場に戻っただけだった。弾劾案の可決には在籍議員(定数300)の3分の2以上の賛成票が必要。共に民主党など野党6党や無所属の計192人に加え与党から8人の造反が出るかが焦点となった。ただ最終的には投票数が200に達せず定数未達で自動的に廃案となった。尹氏は7日午前、国民向け談話を発表し、3日に非常戒厳を宣言したことについて「国民に不安を与え申し訳ない」と謝罪。進退については「与党に一任する」と述べるにとどめた。

■韓国、一時「非常戒厳令」民主化後初、国会決議受け解除-野党反発、尹大統領の退陣要求(時事通信2024.12.04)

韓国の尹錫悦大統領は3日夜、緊急談話を発表し、野党が多数の弾劾を試み「国政がまひ状態にある」などとして1987年の民主化後初めて「非常戒厳」を宣言した。戒厳司令部は、国会や政党などの政治活動を禁止し、言論と出版が同司令部の統制を受けるとの布告を発表。国会が4日未明の本会議で戒厳令解除を求める決議案を可決したことを受け尹氏はテレビ中継を通じ解除を発表した。尹氏は北朝鮮に従う「従北勢力を一挙に撲滅する」と戒厳令を突然発表。金龍顕国防相は軍に警戒、態勢強化を指示し、国会に軍が進入した。約6時間での解除表明となったものの、政治の混乱はしばらく続きそうだ。韓国で戒厳令が出されるのは、抗議する市民が軍に鎮圧され犠牲になった「光州事件」へとつながった80年以来44年ぶり。尹政権の支持率はこのところ約20%と低迷。政権の求心力低下が著しい状況下で権力回復へ形勢逆転を狙った大胆な行動に出たが失敗に終わった。国会は4日未明、戒厳令の解除を求める決議案を可決。禹元植国会議長は「戒厳解除決議案が可決されたことにより戒厳令の宣告は無効となる」と述べた。憲法は、国会議員の過半数が賛成し解除を求めた場合、大統領はこれを解除しなければならないと定める。国会では革新系最大野党「共に民主党」が過半数を占め、国政運営を思うように進められない状況が続く。尹氏は3日の談話で、野党が政権や検察などへの弾劾訴追案を多数発議する状況は「建国以来、全く例がない」と言及。野党が2025年の予算案に反対し「政争の手段」としていると批判した。4日の解除発表の談話でも「国の機能をまひさせる非道な行為を直ちに中止するよう国会に要請する」と訴えた。共に民主党は「国会議員一同」名で決議文を出し尹氏の即時退陣を要求。辞職しない場合、直ちに弾劾手続きに入ると宣言した。一方、与党「国民の力」の韓東勲代表も、尹氏が直接国民に状況を説明し、戒厳を建議したとされる金国防相の解任といった対応を取るべきだと主張。大統領府の首席秘書官ら尹氏の側近は、一斉に辞意を表明した。

(コメント:韓国が少しの間、戒厳令にあったとのこと。半島有事の可能性が急激に高まっている状況で「民主主義の勝利」などと言っていられない事態であるかと懸念。ひるがえって日本の状況を見ると、石破政権で良かったというべきところ。高市政権だった場合、イレギュラー事態をさばく外交能力は日本政府には無かった筈。戒厳令を発した際の会見の発言を見ると、韓国の現在の野党「共に民主党」は麻薬犯罪を増加させて、麻薬ビジネスを日本へ輸出しようとしている様子。とはいえ反社ビジネスでは無く「我々の利権の一環」という狭い認識であるかと推測。戦前にも阿片ビジネス拡大という状況があり、歴史は繰り返すというところかと思われる。21世紀の令和日本は、20世紀の昭和日本と同じように、大陸の有事~戦争に巻き込まれる瀬戸際であるか)

▽尹錫悦大統領『非常戒厳宣布』会見より一部発言を抜粋▽

これまで国会は尹錫悦政府(政権)の発足後、22件の政府官僚の弾劾訴追を発議し、今年6月の第22代国会の発足後にも10人目の弾劾を進めています。これは世界のどの国にも類例がないだけでなく建国以後にも全く類例がなかった状況です。判事を脅かし多数の検事を弾劾するなど司法業務を麻痺させ、行政安全部長官の弾劾、放送通信委員長の弾劾、監査院長の弾劾、国防長官の弾劾の試みなどで行政府まで麻痺させています。国家予算の処理も国家本質的な機能と麻薬犯罪の取り締まり、民生治安維持のためのすべての主要予算を全額削減し、国家本質機能を毀損し、大韓民国を麻薬天国、民生治安の恐慌状態にしました。共に民主党は来年度予算で災害対策予備費1兆ウォン、子供の支援手当て384億ウォン、青年雇用、深海ガス田開発事業など4兆1000億ウォンの削減、さらには軍初級幹部の給料と手当ての引き上げ、当直勤務費の引き上げなど軍幹部の処遇改善費さえも制動をかけました。このような予算の暴挙は、一言で言って大韓民国の国家財政を籠絡するものです。予算までもひたすら政争の手段として利用するこのような共に民主党の立法独裁は、予算案弾劾までも躊躇しませんでした。

■韓国大統領「非常戒厳」を宣布、国政がまひ状態と 国会の要求受け解除を表明(BBC2024.12.04)
https://www.bbc.com/japanese/articles/c98ly1yx1z3o

韓国の尹錫悦ユン-ソンニョル大統領は3日夜、国民に向けて緊急のテレビ演説を行い「非常戒厳を宣布する」と発表した。「国政はまひ状態にある」として北朝鮮の共産勢力の脅威から韓国を守り、自由な憲法秩序を守るためだと説明した。これに対して韓国国会は4日未明、非常厳戒の解除を求める決議案を可決。尹大統領は同日朝、解除すると発表した。尹大統領は4日朝、「国会の非常戒厳解除の要求を受け、戒厳部隊は撤収した」「私は国会の要求を受け入れ閣議を通じて非常戒厳を解除する」と述べた。ソウルの国会前には非常戒厳に抗議する市民らが多数集まっていた。尹氏の劇的な解除を受け群衆からは歓声が上がった。AFP通信は抗議者の一人が太鼓をたたきながら「私たちが勝利した!」と叫んだと伝えた。これより先の4日午前1時すぎ韓国国会(定数300)は戒厳令の解除を求める動議を可決した。聯合ニュースによると出席した与野党の議員190人全員が賛成した。これを受けて国会の禹元植ウ-ウォンシク議長が「戒厳の宣布が無効になった」と表明した。韓国メディアによると韓国防衛省は尹大統領が自ら戒厳令を解除するまでは戒厳体制を維持すると表明した。韓国憲法は、国会議員の過半数が賛成して要求した場合、政府は戒厳令を解除しなくてはならないと定めている。さらに戒厳下でも国会議員の逮捕は認められていない。禹議長は正式に非常戒厳の解除要求が可決されたことを大統領府と国防省に知らせた。非常戒厳の解除を要求した国会議員約190人は4日午前2時半の時点で採決後もそのまま本会議場にとどまった。政府が議会解散を強行しようとした場合に対抗するためという。聯合ニュースによると議事堂に入っていた韓国軍の兵士たちは決議案採決後、議事堂から撤収したと禹国会議長が明らかにした。兵士たちは大統領による非常戒厳宣布を受けて一時的に議事堂に入っていた。採決に先立ち、大統領の発表を受けて与党「国民の力」の韓東勲ハン-ドンフン代表が「大統領の非常戒厳の措置は間違っている。国民とともに阻止する」と述べていた。さらに議会で過半数を持つ最大野党「共に民主党」の李在明イ-ジェミョン代表は、戒厳令は違憲だと反発。同党の議員全員に、国会に集まるよう呼びかけていた。採決に参加した「共に民主党」の李盛潤イ-ソンユン議員はBBCに対して、議事堂に入るために高さ1.5メートルのフェンスをよじ登る必要があったと話した。議員の身分証を示しても警察に敷地内に入るのを警察に阻止されたのだという。
騒然とした国会前/国会採決に先立ち韓国メディアは大統領の「非常戒厳」宣言を受けて韓国軍が国会活動の禁止を発表したと伝えた。聯合ニュースによると戒厳司令部は3日夜「全ての言論と出版は戒厳司令部の統制を受ける」などとする布告を発表した。韓国に非常戒厳令が宣言されるのは、1987年の民主化宣言以来、初めて。大統領の発表を受けて議事堂内には多くの議員や報道関係者が集まり騒然とした。議事堂の外に集まった人たちは「戒厳令反対」「独裁を倒せ」「門を開けろ」などと連呼した。国会議事堂の入り口が封鎖され議員が入れない状況になった。
選挙で与党大敗、支持率低迷/今年4月の総選挙で与党が大敗して以来、尹大統領は政策実行に必要な法案を議会通過させることができず、逆に野党が可決する法案に次々と拒否権を行使せざるを得ない状態に陥っていたとBBCのジェイク-クウォン記者は指摘する。さらに大統領をめぐっては、妻・金建希キム-ゴニ氏に関するスキャンダルが相次ぎ、政権支持率が下がり続けていた。野党は金氏に対する特別検察官による捜査を立ち上げようとしていた。最近では政府と与党が提出した来年度予算案を野党が大幅に減額して単独可決した。大統領は予算案に拒否権を行使できない。さらに野党は金氏を立件しなかった政府の監査トップなど政府幹部への弾劾訴追を次々と発議している。クウォン記者は、尹大統領はこうした状況を受けて「反国家」勢力が国をまひさせようとしていると主張し秩序回復のためだとして非常戒厳を宣布したのだと説明した。

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■ロシア、小麦の輸出枠6割減 25年2月から国内供給優先(日本経済新聞2024.12.01)

ロシアは小麦など穀物の輸出制限を導入する。2025年2月から6月末にかけ、輸出枠を前年同期に比べて6割減の1100万トンに引き下げる。天候不順による不作で生産量が減少する見通しで、国内の供給を優先する。穀物大国であるロシアからの供給が大幅に減り、小麦の国際価格が高騰する可能性がある。ロシア経済発展省が11月29日に声明を発表した。

■記録的大雨で浸水の山形・戸沢村、集団移転が国プロジェクトに…村長「大きな一歩」(読売新聞2024.12.01)
https://www.yomiuri.co.jp/national/20241130-OYT1T50119/

7月の記録的大雨で集落ほぼ全体が浸水被害を受けた山形県戸沢村蔵岡地区(69世帯)で検討されている集団移転事業が、国土交通省の「緊急治水対策プロジェクト」の中に明記されることが29日、決まった。同村が目指す「防災集団移転促進事業」(防集)の枠組みによる移転に向け一歩前進した形だ。新庄市内で同日開かれた、国交省と県、各市町村で作る「最上川流域治水協議会」の会議で、防集が盛り込まれた治水対策案が提出され反対がなかった。防集の枠組みでは移転に際し国から費用補助を受けられる。ただ、そのためには同プロジェクトに盛り込まれている必要があった。出席した加藤文明・戸沢村長は「移転に向けた大きな一歩だ」と喜んだ。さらに今後は対象となる住民全員の同意を得ることを目指すといい「住民へ説明し意向調査を行いたい」と述べた。同プロジェクトの対象期間は2024~29年度。防集のほかには酒田市の排水機場が浸水で動かなくなったことを受け、防水壁を新設する案や、人工知能AIで雨水の流入量を予測しダムを制御するシステムを導入する方針などが示された。国交省新庄河川事務所の畑井言介副所長は「今回の災害では線状降水帯が川の流域の上空に発生し大雨が降った。この流域の市町村と県、国が一体となって短期間に集中して治水対策に取り組む」と話した。同協議会は20年の豪雨災害をきっかけに発足した組織。堤防整備や川底の掘削のほか、上流部でのため池の造成、避難計画の策定、高台への移転などを総合的に行う「流域治水」の考えに基づき治水対策を行ってきた。これまでは置賜・村山地域の対策が中心だったが、今回の会議は最上・庄内地域が対象となった。
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2024年11月の時事情勢メモ

■トランプ氏とカナダ首相、麻薬対策で協力 貿易や不法移民問題議論(時事通信2024.12.01)

トランプ次期米大統領は30日、カナダのトルドー首相との前日の会談を受け米国で社会問題化している合成麻薬「フェンタニル」対策でカナダから協力を取り付けたと語った。カナダに対する巨額の貿易赤字や不法移民問題も議論したという。SNSへの投稿で明らかにした。

■米国が日本にミサイルを配備すれば対応する=ロシア外務省(ロイター2024.11.28)
https://jp.reuters.com/world/taiwan/KJT6WWQKWVL65FEZJA5EHCYRIA-2024-11-27/

ロシア外務省のザハロワ報道官は27日、米国が日本にミサイルを配備した場合モスクワは報復措置を取るだろうと述べた。ロシアの安全保障が脅かされるためとした。共同通信は24日、日本の自衛隊と米軍が12月中に台湾有事を巡り初の共同作戦計画策定を目指していると報じた。計画では鹿児島県から沖縄県に連なる南西諸島にミサイル部隊を配備するという。ザハロワ報道官は、日本が米国との軍事協力拡大を正当化するために台湾周辺の情勢をエスカレートさせていると非難。「日本側に対しロシアは自国の防衛力強化に向けて必要かつ適切な措置を取らざるを得なくなると繰り返し警告してきた」とした上で、ロシアが19日発表した核兵器使用に関するドクトリン(核抑止力の国家政策指針)の改定が意味するところを理解すべきだと述べた。

(コメント:ロシアは動揺している状態との分析あり。日米タッグは意外に威圧となっている様子)

■東大など5大学、知らずに北朝鮮と共同研究 「寝耳に水」(日本経済新聞2024.11.28)

名門大学の研究者たちが知らずに北朝鮮と共同研究していた。国連の制裁下にある北朝鮮の研究者が関わる国際共著論文を日本経済新聞が調べたところ、東京大学や名古屋大学といった日本の5大学などに所属する研究者が名を連ねた事例が8件見つかった。どの研究者も北朝鮮と直接の関わりは無いとするが、国連の制裁に違反する可能性がある。国際的な共同研究が増える中でリスク管理の課題が浮かび上がった。
名古屋大学・名城大学-ロボットの姿勢制御-中国・北朝鮮/北海道大学-白樺の生育に影響を及ぼす地理条件-中国・北朝鮮/沖縄科学技術大学-ウイルス周辺の分子の流れ,高分子液体内での分子の挙動-米国・北朝鮮/東京大学-トマト色素と紫外線の関係,カブの生育に影響する栄養素,トルコキキョウの遺伝子改変-中国・北朝鮮/東京大学-たんぱく質構造予測-イタリア・米国・英国・北朝鮮など/理化学研究所・千葉県のスタートアップたんぱく質構造予測-イタリア・米国・英国・北朝鮮など

■ベトナム人集団窃盗、埼玉・千葉などに集積場 一斉捜索(日本経済新聞2024.11.28)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE2638R0W4A121C2000000/

愛知県や三重県で発生したベトナム人グループによる窃盗事件に絡み、警視庁などの合同捜査本部は27日、盗品を受け取って管理していた疑いがあるなどとして、埼玉県、千葉県、大阪府にある盗品の集積場4カ所を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益収受)などの疑いで一斉捜索した。捜査本部は同日、盗品と知りながら配送された荷物を受け取ったなどとして埼玉県と大阪府の集積所で管理人をしていたベトナム人の男2人を同法違反(犯罪収益収受など)容疑で逮捕した。捜索では化粧品などの盗品が入ったとみられる段ボール箱計約20個や配送に使った伝票などを押収した。ベトナム人グループはドラッグストアを中心に化粧品やサプリメントなどの窃盗を繰り返していたとみられる。捜査本部はこれまでに実行役の男女4人を窃盗容疑などで逮捕した。一部の実行役の供述から集積場の存在が明らかになった。捜査本部によると、グループの指示役はベトナムにおり、SNSを使って日本在住のベトナム人の実行役を募っていた。指示役が具体的な商品を指定し万引きの実行役が盗品を集積場に発送していた。郵送が確認されると実行役に報酬が支払われていた。実行役が集積場に送った盗品は成田空港などを経由してベトナムに運ばれ現金化されたとみられる。捜査本部はグループの実態解明を進める。日本国内では外国人グループによる窃盗事件が相次ぐ。大阪府警は2月ユニクロの店舗で衣料品を盗んだとしてベトナム人の女を逮捕した。警察庁によると2023年に万引きで摘発された外国人は1326人と前年から2割増え8年ぶりに増加した。組織的に物品を盗む手口が特徴で摘発した事件のうち25.8%では複数の被疑者が関与しており、割合は日本人による事件3.6%と比べて高い。

■パワー半導体で連携強化の考え 三菱電機、業界再編に意欲(共同通信2024.11.26)

三菱電機の漆間啓社長65は26日までに共同通信などのインタビューに応じ、電気自動車EVに使うパワー半導体について、ライバル企業との連携を「積極的に考えたい」と述べた。生産や開発分野で協力を深めることが念頭にあるとみられる。世界シェア上位を占める欧米勢に対抗し、業界再編を進めて競争力強化を図るべきだとした。パワー半導体は電子機器の省電力化に重要で、EV向けの需要拡大が見込まれる。世界市場ではドイツのインフィニオンテクノロジーズが20%を超えて首位。米国メーカーなどが続き国内勢は三菱電機を含む複数社が最大でも5%程度にとどまっている。漆間氏は国内メーカーの乱立が続けば日本勢が世界シェアを拡大するのは難しいと指摘。企業間の連携に向け「いくつかの会社と話をしたい」と語った。EVは世界的に販売が減速しているが「EVへの転換は着実に進む」と述べパワー半導体の将来的な需要に期待を示した。熊本県菊池市に建設している半導体の新工場は計画通り来年11月に稼働を開始するとした。

■後発薬の4割、製造販売承認書と相違 自主点検で判明(日本経済新聞2024.11.26)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA261US0W4A121C2000000/

日本製薬団体連合会(日薬連)はこのほど後発薬(ジェネリック医薬品)を取り扱う全172社による自主点検の結果を公表した。対象品目の4割で、製造や品質検査について定めた書類との相違が見つかった。回収の検討が必要な「重大な相違」はなかった。厚生労働省が今春、後発薬の製造販売承認を持つ全ての事業者に対し、自主点検の実施を求めていた。点検対象の8734品目のうち、3796品目(43.5%)で承認書との相違があった。原材料を一度に全て投入するところ、実際には少量ずつ分けて投入していた。添加物名の「ビ」と「ピ」の記載ミスなどもあった。日薬連は相違があったメーカーに対し、必要な対応を速やかにとるよう要請した。今後は再発防止の取り組みに関する実態調査も予定する。

■「年収の壁」見直し、地方に配慮を 石破首相「必要な財源確保」-知事会議(時事通信2024.11.25)

政府主催の全国知事会議が25日、首相官邸で開かれた。全国知事会側は、与野党で協議が進む「年収103万円の壁」の見直しやガソリン減税について地方税財源への影響に配慮を求めた。石破茂首相は「しわ寄せをどこかが受けるのはまずい。丁寧に議論したい」と応じ「自治体の行政サービスが安定的に提供できるよう必要な一般財源総額は確保していく」と述べた。所得税の納税義務が生じる水準である年収103万円の壁を巡っては、自民、公明、国民民主の与野党3党が見直しで合意。政府は22日閣議決定した総合経済対策で「2025年度税制改正で議論し引き上げる」と明記した。政府は国民民主の主張通りに個人住民税を含めて非課税枠を引き上げた場合、国と地方の合計で7兆~8兆円の税収減となり、このうち地方分は5兆円規模になると試算。自治体からは行政サービスの低下につながると懸念が出ている。村井嘉浩会長(宮城県知事)はあいさつで「所得が上がる、労働力不足の解消につながる施策で知事会も賛成しているが、地方の財源に大きな穴があいてしまっては意味がない」と指摘。恒久的な税制措置とするなら借金ではなく安定財源を確保するよう求めた。

■IT技術者ら「デジタル人材」データベース化…総務省、マッチングなどでDX「地域格差」解消図る
https://www.yomiuri.co.jp/polITics/20241125-OYT1T50088/(読売新聞2024.11.25)

総務省は来年度、地方自治体がデジタル人材を採用する際に活用できるデータベースDBの構築に乗り出す。市町村のDXデジタルトランスフォーメーション推進に向けた各都道府県の支援態勢を強化する狙いがありデジタル人材の偏在による地域格差が生じないようにする考えだ。政府が6月に閣議決定した行政手続きなどのデジタル化に関する基本方針では、対応が遅れている自治体があることを踏まえて、来年度中に全都道府県でDX化の推進体制を構築することが盛り込まれた。これを踏まえ、総務省は情報技術IT関連企業などの協力を得てIT技術者らの人材情報をDBに登録し一括してまとめる。各都道府県がそれぞれの課題に沿って適任とみなした技術者をリストアップし「人材プール」として確保できる仕組みとする。総務省は都道府県側の採用のノウハウが十分でない場合は人材のマッチングなども調整する。実際に採用が決まった人材には、各市町村のデジタル化に向けてアドバイスなどをしてもらう予定だ。デジタル人材を巡っては、技術者が首都圏に偏在しており、地方では採用がより難しい実情がある。2020年の国勢調査をもとにした集計では、全国で約120万人いるIT技術者のうち、6割にあたる75万人超が首都圏に集中していた。総務省はデジタル庁とも連携してDBの構築を進める考えで、地方自治体にとってハードルとなっている採用環境の改善に取り組むとともに地域格差の解消につなげる。一方、総務省は実際に採用されたデジタル人材を「自治体DXアクセラレーター」にも任命する考えだ。好事例があった場合はIT業界や他の自治体に積極的に周知し、地方でのDX推進に関する認知度を高めるとともにDBの利用増を図る。計500人の任命を目指している。このほか行政分野の経験や知識が浅い技術者に向けては、総務省が議会対応や予算編成など基礎的な行政実務の研修メニューやテキストなどを提供する予定だ。採用が決定すれば、自治大学校などで研修を行うことも想定している。

(コメント:石破政権の試み、地方創生に関連する政策。順調に進むことを祈ります)

■【独自】中国、尖閣沖ブイを移動意向-EEZ外へ-水面下で伝達(共同通信2024.11.23)

中国が日本の排他的経済水域EEZ内である沖縄県・尖閣諸島の北西約80キロに設置したブイに関し、EEZ外に移動させる意向を水面下で日本側に伝えてきたことが23日、分かった。複数の日中関係筋が明らかにした。日本との関係を安定させる狙いとみられるが、実際にはブイを移動しておらず、日本は即時撤去を求めている。ブイは昨年7月に日本側が確認し何度も撤去を求めてきた。中国が移動させる意向を伝えてきたのは、トランプ次期米大統領の就任で対立必至の米中外交に注力するため、日本との間に山積する課題を個別に解決して関係改善を図る思惑がありそうだ。今年8月に発生した中国軍機の領空侵犯については今月19日、中国が事実関係を認め再発防止に努めると伝えてきたと日本政府が公表。22日には中国外務省が日本人に対する短期滞在ビザの免除措置再開を発表した。関係者によると中国は夏ごろ、ブイをEEZ外に移すと外交ルートを通じて伝達。日本は歓迎しつつ実際に動かすかどうか注視している。

(コメント:ほぼほぼ世界情勢の激変がそうさせた…という状況のようですが、前政権の方針を引き継ぎつつ態度を変えなかった石破政権グッジョブ。ちゃくちゃくと注視)

■ロシア軍1日300メートル前進-ウクライナの支配地域はほぼ半減(時事通信2024.11.23)

ウクライナ軍関係筋は22日、ロシア軍の攻勢にさらされている東部ドネツク州のクラホボ周辺で1日に200~300メートルの前進を許していると明らかにした。一方ウクライナが越境攻撃を仕掛けているロシア西部クルスク州では支配地域が大幅に縮小しているという。同筋はクラホボの戦況は猛攻を受ける同州ポクロフスク方面よりも「悪い」と指摘。今年8月から反撃を仕掛けているクルスク州では最大約1400平方キロメートルあった支配地域が約800平方キロメートルまで減少したと明らかにした。専門家は、紛争の早期終結を掲げるトランプ次期米大統領の就任を前にロシアとウクライナの双方が前線での優位を確立しようと激しく争っているとみている。

■中国「途上国」の立場強調-気候資金、独自拠出アピール-COP29(時事通信2024.11.23)

アゼルバイジャンで開催中の国連気候変動枠組み条約第29回締約国会議COP29では、途上国の温暖化対策に先進国が拠出する資金を巡り中国の動向に注目が集まっている。世界2位の経済大国でありながら「途上国」として扱われている現状に先進国からは不満の声が漏れる。(中略)国際NPOの世界資源研究所で中国の財政・金融分野を担当する※(※文にリットウ)爽氏は「中国は重要な資金提供国であり他の途上国を支援する能力がある」と指摘。気候変動を「でっち上げ」と主張するトランプ次期大統領の就任で米国の取り組みが後退すると予想される中「中国は気候対策でリーダーシップを発揮する意欲と能力を持っている」と期待を示した。

■脱石炭宣言、日本は参加せず 英国など25カ国とEUが署名(共同通信2024.11.21)

温室効果ガスの排出削減対策が取られていない石炭火力発電所の新設はしないとの英国など25カ国と欧州連合EUが署名した宣言に、日本が参加しなかったことが20日、分かった。不参加の理由について日本政府関係者は「(排出削減対策の)定義が曖昧だ」としている。日本は昨年アラブ首長国連邦UAEで開かれた国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議COP28で、対策が取られていない石炭火力発電所の新規建設をしない方針を岸田文雄首相(当時)が表明した。一方、アンモニアを混ぜて燃やし、排出される二酸化炭素を減らす手法で石炭火力を活用していく方針も示している。

(コメント:参加しなくて正解。EUの選択は、世界中にエネルギー危機をもたらす方向。日本は石炭エネルギー技術を磨き酸性雨の問題も解決しましたが、EU側の石炭エネルギー技術は半世紀まえで止まっていて、酸性雨の問題も解決できていないとのこと)

■政府、経済対策39兆円規模 補正予算13兆9千億(共同通信2024.11.21)

政府が22日に閣議決定する経済対策の事業規模が、地方自治体や民間企業の支出分を含め計39兆円程度となることが21日、分かった。関連経費として2024年度の一般会計補正予算案に13兆9千億円程度を計上する。物価高に対応する狙いで、23年度を上回る大型対策となる。財政支出は補正予算と既定予算、財政投融資、地方自治体の支出分などを含め計21兆9千億円程度。経済財政運営の指針「骨太方針」で、新型コロナウイルス禍以降に膨らんだ歳出を「平時に戻す」と明記しており、巨額の支出は整合性を問われる可能性がある。経済対策の財源の裏付けとなる補正予算案は年内成立を目指す。石破茂首相は23年度補正予算の一般会計歳出総額の13兆1992億円を上回ると明言していた。経済対策は「日本経済・地方経済の成長」「物価高の克服」「国民の安心・安全の確保」が柱。事業規模の内訳は日本経済・地方経済の成長が19兆1千億円程度、物価高の克服は12兆7千億円程度、国民の安心安全は7兆2千億円程度とそれぞれ試算した。

■自民党、「闇バイト」対策で調査会初会合 高市氏が会長(日本経済新聞2024.11.21)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA18AZU0Y4A111C2000000/

自民党は21日、新設の党政調「治安・テロ・サイバー犯罪対策調査会」の初会合を開く。自民党の高市早苗前経済安全保障相が調査会長に就く。SNSを通じた闇バイト強盗やサイバー犯罪の対策を政府に提言する。調査会は主に(1)闇バイト(2)インターネット上での世論工作「サイバープロパガンダ」(3)偽情報による詐欺(4)化学・生物・放射性物質・核・爆発物に関わる災害――への対策を議題にする。小野寺五典政調会長が高市氏に会長就任を打診した。既存の「治安・テロ対策調査会」を組織再編した。同郷奈良選出で総務省出身の佐藤啓参院議員を会議を取り仕切る事務局長に指名した。国家公安委員長の経験者を顧問にする。優先して取り組むのは闇バイト対策だ。自民党は10月の衆院選で、首都圏でSNSを使って集散する「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」による強盗事件に言及した。「国民にとって治安上の大きな脅威となっている」と指摘し、戦略的な実態解明・取り締まりを強化すると掲げた。石破茂首相は11月11日の記者会見で、防犯カメラや防犯性能の高いドアの整備など防犯対策に取り組むと訴えた。政府は月内にまとめる経済対策にも闇バイト対策などを反映する。調査会はさらなる対策を検討し政府に働きかける方針だ。犯行に使われる「シグナル」のような秘匿性の高い通信アプリなどへの対応も検討課題に挙がる見込みだ。技術が進展した生成AI人工知能を悪用したディープフェイクは、詐欺にとどまらず選挙結果にも影響する懸念が出ている。高市氏は党のサイバーセキュリティ対策本部長や科学技術相としての経験も対策立案に生かす。9月の党総裁選で敗れて石破政権での要職打診を固辞した非主流派の高市氏にとっては久々の表舞台での発信機会でもある。ここ最近は自らを支える議員らと意見交換を重ねていた。

■日本の国会議員にIR事業で贈賄-米司法省、中国企業元CEOを起訴(朝日新聞2024.11.19)
https://www.asahi.com/articles/ASSCM32GXSCMUHBI019M.html

米司法省は18日、日本での統合型リゾートIR事業に絡んで日本の国会議員らに賄賂を渡したとして、中国のオンライン賭博業者の元最高経営責任者CEOを海外腐敗行為防止法違反などの罪で起訴した。同省の発表によると、起訴されたのは中国・深圳に本社のある「500ドットコム現ビットマイニング」のCEOだった潘正明被告。潘被告は日本での大規模IR計画で2017~19年に、賄賂目的でコンサルタントに190万ドル=約2.9億円を仲介させたとされる。賄賂は現金のほか、旅行や接待、贈答品だった。潘被告はコンサルタントと偽の契約を結び、賄賂の支払い隠蔽も図ったという。500ドットコムはニューヨーク証券取引所に上場しており、米司法省が捜査。日本の当局も協力したという。

(コメント:日本国内の反社会的勢力にマネーが流れたのか、気になるところ)

■500ドットコム元CEO、米当局が起訴 海外腐敗行為防止法違反(トレイシー2024.11.20)
https://www.traicy.com/posts/20241120320494/

アメリカ司法省は、ニュージャージー州の連邦大陪審がBITマイニング(旧500ドットコム)の潘正明元最高経営責任者CEOを海外腐敗行為防止法違反の容疑などで起訴したとして、起訴状を公開した。潘元CEOは日本でのカジノを含む統合型リゾートIRの進出にあたり、日本政府関係者に対して、現金やプライベートジェットによる旅行、接待、高級ブランド品などの、約200万米ドル相当の賄賂を贈ることを認識、指示し、隠蔽したとされる。アメリカ連邦捜査局FBIの国際汚職捜査班が捜査にあたり、日本の捜査当局も支援した。BITマイニングの財務状況と量刑ガイドラインに基づき、法人には5400万米ドルの罰金を課す見通しだったものの、支払い能力がないことが証明されたことから1000万米ドルとし、並行して行われている捜査の解決に協力することを条件に、最大400万米ドルを減額する。3年間の起訴猶予協定も締結した。この事件では、東京地検特捜部が秋元司元衆院議員を逮捕し、今年3月に東京高裁は懲役4年の実刑判決を下している。

■経済版2プラス2創設、英国との関係一層発展を=林官房長官(ロイター2024.11.19)
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/GUDTNQ54GBI3DAOX463CH6L2A4-2024-11-19/

林芳正官房長官は19日の閣議後会見で、ブラジル訪問中の石破茂首相がスターマー英首相との会談で日英経済版2プラス2閣僚会合の立ち上げで一致したことを明らかにした。経済・貿易分野を中心とした協力などを議論する枠組みで、林官房長官は、今後もグローバルな戦略的パートナーである英国との関係を一層発展させていきたいと語った。会談は現地時間18日に行われた。日本は米国との間で外務・経済閣僚による経済政策協議委員会(経済版2プラス2)を設けている。

■ランサム集団「フォボス」摘発 国際共同捜査で運営者訴追-警察庁(時事通信2024.11.19)

身代金要求型ウイルス「ランサムウエア」を使い、世界各国の重要インフラに被害を与えたグループ「Phobosフォボス」の運営者の男42ロシア国籍が米司法省に訴追されたことが19日、警察庁への取材で分かった。同省が主導した国際共同捜査に日本警察も参加してIPアドレスを解析し、男の割り出しなどに協力した。警察庁によると、男は攻撃者らへのランサムウエアの販売や配布、運用を主導した疑いがある。韓国で身柄を確保され、米国に引き渡された。日本警察は、IPアドレスを解析するなどの独自捜査で男の割り出しに成功。他国の協力を得ない独自捜査によるランサムウエア運営者の割り出しは初めてという。フォボスを巡っては、2022年に大阪市内の病院がサイバー攻撃を受けるなど、国内では20年以降、少なくとも約70件の被害が確認されている。世界で10000以上の公共機関や民間企業が標的になったとされ、身代金が奪われるなど被害額は1600万ドル(約24億6000万円)以上に上る。

(コメント:超・グッジョブ。「悪の種は尽きまじ」と言われるとおり、これからも続々出て来るかと思いますが、キッチリ取締りがなされるよう祈ります)

■対話維持、重要性を確認 習氏、トランプ氏と協力意向-関係進展「誇り」とバイデン氏・米中首脳会談(時事通信2024.11.17)

バイデン米大統領と中国の習近平国家主席は16日、ペルーの首都リマで会談した。両首脳は人工知能AIに核兵器使用の判断を任せず人間が制御することを確認。競争が激化する両国関係を適切に管理するため「戦略的な意思疎通のチャンネル」を通じて対話を維持し活用することが重要だとの認識で一致した。米中両政府が発表した。バイデン政権下で、両首脳が対面で会談するのは2022年のインドネシア-バリ島、昨年の米サンフランシスコ近郊に続き3度目。首脳会談は1時間40分で終わり、来年1月に退任するバイデン氏にとって今回が最後の機会となった。習氏は会談冒頭「米大統領選を経ても関係安定化を目指す考えは変わらない」と強調し、対中強硬路線を掲げるトランプ次期政権とも対話を継続し、協力を維持する方針を表明した。ただ、米中経済の「デカップリング分断」は「解決策にならない」と指摘。対中関税の大幅引き上げを訴えるトランプ氏の主張を念頭に、米国が保護主義に傾くことをけん制した。バイデン氏は自身の政権下で米中関係が進展したことを「誇りに思っている」と語った。両国は世界で「最も重要な関係だ」と説明した上で「他の地域にも影響を与える」として関係安定化の意義を強調した。両首脳は会談で、AIのリスクや安全向上に取り組む必要があるとの考えで一致。軍事分野におけるAIの技術開発の危険性を慎重に見極めるべきだと表明した。バイデン氏は、ロシアに派遣された北朝鮮部隊がウクライナとの戦闘に参加したことを非難。ウクライナでの紛争が激化するのを防ぐため、中国が北朝鮮に対して影響力を行使すべきだと強調した。習氏は「核心的利益の中の核心」と位置付ける台湾問題に関し「(越えてはならない)レッドラインだ」と従来の主張を繰り返した。南シナ海問題では、フィリピンなど当事国同士の協議で解決する方針を強調。米国の関与にくぎを刺した。米側はいずれの問題でも「平和と安定」が重要だとして、互いの主張は平行線に終わった。

■中東でまん延する薬物カプタゴン、紛争・犯罪を助長-シリアのアサド政権やレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラの収入源に(2024.11.15ウォールストリートジャーナル)

中東では、緊急の対応を必要とするもう一つの紛争がシリアとヨルダンの国境で展開されている。覚醒剤のアンフェタミンに似た「カプタゴン」と呼ばれる薬物との戦いだ。カプタゴンは社会階級や国境を超えてまん延している。深夜シフトのタクシー運転手や勇気を奮い立たせたい民兵組織の戦闘員、試験に向けて勉強する学生、長時間働いたりパーティーを楽しんだりしたい企業幹部など、使用者はさまざまだ。背後には巨額に上る薬物取引が絡んでおり、中東での紛争を助長している。密輸による資金はイランが支援する民兵組織の収入源となっている。レバノンを拠点とするヒズボラもそうした組織の一つで、収入の大半をイスラエルとの戦闘で使う武器に充ててきた。カプタゴンはまた、シリアのバッシャール・アサド大統領を支えている。世界的な巨大麻薬組織に成長したアサド政権にとって、カプタゴンは西側による厳しい経済制裁の影響をある程度緩和する役目を果たしている。

(コメント:世界各国が協力して壊滅させようとしている新興の麻薬ルートとの事。悪のタネは尽きまじ、というところでしょうか)

■独ロ首脳が電話会談 ウクライナは反発(時事通信2024.11.16)

ドイツのショルツ首相とロシアのプーチン大統領は15日、電話で会談し、ロシアが侵攻を続けるウクライナ情勢について協議した。独ロ首脳の会談は2022年12月以来。両国が発表した。ショルツ氏は侵攻停止とロシア軍撤退を要求し「公正かつ永続的な平和」に向けた交渉を訴えた。一方プーチン氏は外交的解決に前向きだとしつつ「新たな領土の現実」に基づいた交渉が必要だと主張。占領地の返還には応じない構えをみせた。ウクライナのゼレンスキー大統領は電話会談を受け、独側から事前通告があったと認めた上で「パンドラの箱が開いた」と指摘。プーチン氏の国際的な孤立が緩みロシアに有利な流れにつながりかねないとして、不快感をにじませた。ウクライナ情勢を巡っては、最大の支援国である米国のトランプ次期大統領が来年1月の就任前に戦争を終わらせると豪語。ウクライナに不利な譲歩を迫る可能性があると懸念されている。ポーランドのトゥスク首相は15日、X旧ツイッターでショルツ氏から会談内容を伝えられたと明かし「『ウクライナ抜きでウクライナのことを決めない』という立場を繰り返したと聞き納得している」と理解を示した。

■トランプ関税、独経済生産を1%押し下げも=連銀総裁(ロイター2021.11.13)
https://jp.reuters.com/economy/inflation/2GDCS3VLLFLS7CPUXNFRORVNYQ-2024-11-13/

ドイツ連邦銀行(中央銀行)のナーゲル総裁は、トランプ次期米大統領の掲げる関税引き上げが実行に移されれば、ドイツの経済生産が1%押し下げられる可能性があるとの見方を示した。13日公表された国内紙ツァイトとのインタビューで述べた。今年と来年のドイツの経済成長はすでに低迷が予想されており「新たな関税が実際に導入されれば、マイナス圏に沈む恐れさえある」と発言。総裁によると、今年はプラス成長を見込めず、来年の成長率も1%未満になる可能性が高い。ドイツの雇用市場の見通しにも懸念を表明。「製造業で失われている雇用は、以前のように簡単にはサービス業の新規雇用で補えない可能性がある」と述べた。欧州中央銀行ECBの現在の金利の道筋が適切だとも発言。「われわれは誇張しているわけではない。依然として物価圧力が目立つ。主にサービス部門の賃金に起因するものだ」と述べた。

■経済版「2プラス2」新設へ 米保護主義対抗で連携 日英(時事通信2024.11.13)

日英両政府が、外務・経済閣僚による政策協議委員会(経済版2プラス2)を新設する方向で調整していることが13日、分かった。トランプ次期米政権が高関税導入など貿易保護主義傾向を強めることへの警戒感が高まる中、日英が連携して対抗することが狙い。関係者が明らかにした。石破茂首相とスターマー英首相は、ブラジルのリオデジャネイロで18~19日に開かれる20カ国・地域首脳会議G20サミットに出席する予定。両首脳はその機会に新設に向けた合意を目指す。日本の経済版2プラス2は、2022年に米国と設置したものに次いで2カ国目となる。トランプ氏は米国の同盟国である日英を含め、すべての国からの輸入品に10~20%、中国からの輸入品には60%の関税を課すと主張している。実際に関税が導入されれば世界経済への悪影響は避けられないと指摘されている。新設を目指す2プラス2では、日英両政府が安全保障や経済分野の協力強化をうたった共同文書「広島アコード」を踏まえ、トランプ政権が保護主義的な政策を打ち出した際の対応策などを話し合う。英国は欧州連合EUからの離脱後、経済通商分野ではインド太平洋地域との結び付きを強めている。こうした中、自由貿易といった価値観を共有する日本との関係強化を重視している。

■革マル派アジト、詐欺容疑で捜索 コロナ給付金不正受給か-警視庁(時事通信2024.11.12)

過激派組織「革マル派」の活動家らが新型コロナウイルス対策の給付金などを不正に受給した疑いが強まり、警視庁公安部は12日、詐欺容疑で、東京都新宿区や町田市にある革マル派のアジトなどを家宅捜索した。捜査関係者によると、不正受給したとみられるのはアジトに住む大学生ら20~30代の活動家数人。2022~24年、新型コロナ対策臨時給付金や物価高対策支援金の申請を巡り、支給対象外となる親の扶養下にあるにもかかわらず、うその申請書を自治体に提出し計数十万円を詐取した疑いがあるという。公安部は、不正受給した金が革マル派本体に上納されたり、活動資金に充てられたりした可能性もあるとみて、金の流れを調べる。

(コメント:地下組織が、政府の慈悲=支給金に頼ったという点で笑えるのですが、資金不足なのかな?と思われるところ)

■第2次石破内閣が発足へ30年ぶり決選投票で再指名-特別国会(時事通信2024.11.11)

10月の衆院選を受けた第215特別国会が11日召集され、石破茂首相(自民党総裁)が衆参両院で第103代首相に指名された。皇居での首相親任式と閣僚認証式を経て、夜に第2次石破内閣が発足。首相は首相官邸で記者会見し今後の政権運営について見解を示す。衆院で少数与党となり、第2次石破内閣は政策面や国会対応で野党の主張への配慮が不可欠となる。来年夏の参院選を見据え、国会での与野党の攻防が激しさを増しそうだ。衆院本会議での首相指名選挙は、1回目の投票で過半数を得た者がなく、石破氏と立憲民主党の野田佳彦代表による30年ぶりの決選投票に進んだ。決選投票の結果は石破氏221票、野田氏160票、無効84票で、石破氏が首相に再指名された。特別国会は14日までの4日間。政府・与党は11月下旬~12月初旬に臨時国会を召集し、総合経済対策の裏付けとなる2024年度補正予算案の年内成立を目指す方針だ。首相は衆院選で落選した牧原秀樹前法相、小里泰弘前農林水産相の後任に、それぞれ鈴木馨祐衆院議員47、江藤拓元農水相64を充てた。公明党代表に就任した斉藤鉄夫前国土交通相に代わり、同党の中野洋昌衆院議員46を起用。他の閣僚は再任した。衆院は11日の本会議で、議長に自民の額賀福志郎氏80、副議長に立民の玄葉光一郎氏60を選出し、参院は自民の関口昌一氏71を議長に選んだ。

■電話5分「首相の配慮」トランプ氏会談で自民幹部(共同通信2024.11.10)

自民党の小野寺五典政調会長は10日のフジテレビ番組で、石破茂首相とトランプ次期米大統領との電話会談が約5分間で終わったのは、首相の気遣いによるものだったと明らかにした。「トランプ氏はもっと話したかったようだが、会合を中座して出てきてくれていた。首相が配慮し、早めに戻ってもらった」と述べた。他国と比べ、首相とトランプ氏の会談時間が短いとの見方が出ていた。小野寺氏は、トランプ氏が日本の自動車への関税を引き上げる可能性が高いと指摘。「日本は同盟国であり、ライバルの中国とは違うと再認識してもらうことが大事だ」と語った。

■次期戦闘機開発にゴーサイン英政府、計画維持を決定-報道(時事通信2024.11.09)

英紙フィナンシャル・タイムズ電子版は8日、日英伊3カ国による次期戦闘機の共同開発について英政府が計画を従来通り進める方針を決めたと報じた。巨額の開発費が見込まれることから、7月に発足したスターマー新政権が包括的な防衛政策見直しの一環として是非を検討していた。同紙が政府関係者の話として伝えたところによると、スターマー首相が議長を務めた5日の会合で、閣僚らが計画を維持することで合意した。正式な発表は数週間以内に行われる見通しだという。

■自衛官の再就職強化 年内に政府基本方針(時事通信2024.11.08)

政府は8日、自衛官の処遇改善に関する関係閣僚会議(議長・石破茂首相)の第2回会合を首相官邸で開いた。多くの隊員が一般の官公庁より早く定年を迎える事情を踏まえ、再就職支援を強化することを確認。給与体系の見直し、生活環境の充実と併せて年内に策定する基本方針に盛り込むとし議論の加速を申し合わせた。首相は関連施策を2025年度予算案に反映させると説明。その上で「どれほどの成果が上がったか、きちんと検証しなければならない」と述べ引き続き議論していく意向を示した。閣僚会議では再就職支援に関し、技能や経験を勘案して国家資格や民間資格の取得手続きを簡素化する案が提起された。再就職に当たって危機管理などの知見を生かせるよう各種業界や地方自治体と連携していくことでおおむね一致した。

(コメント:石破首相グッジョブ。自衛隊メンバーの生活環境などの処遇改善が進行)

■予算委員長ポスト、野党に-自民譲歩、特別国会14日まで(時事通信2024.11.07)

自民、立憲民主両党は7日、衆院選での与党過半数割れを踏まえ、衆院予算委員長ポストを野党に割り当てることで合意した。予算委員長は政府予算案の審議の他にも国政に関する幅広いテーマの議事を取り仕切る重要ポストで、これまで自民のベテランが務めてきた。石破政権の国会運営が険しさを増すのは必至とみられる。自民の坂本哲志国対委員長と立民の笠浩史国対委員長が同日午前、国会内で会談。予算委員長は野党に譲る一方、本会議の議事を担う議院運営委員長ポストは自民が引き続き担うこととした。11日に召集される特別国会の会期については14日までの4日間とすることで一致した。野党は特別国会中の議事を首相指名選挙にとどめず、石破茂首相が自民総裁選で約束した予算委や政治倫理審査会の開催に応じるよう要求してきた。ただ、自民が特別国会閉会後、早期に臨時国会を開く方針を示したことを受けて譲歩した。

■支持率19%の韓国大統領、夫人の相次ぐスキャンダルに「心からおわび」…与党候補の公認に不当介入疑惑も浮上(読売新聞2024.11.07)
https://www.yomiuri.co.jp/world/20241107-OYT1T50217/

韓国の尹錫悦ユンソンニョル大統領は7日の記者会見で、金建希キムゴンヒ夫人を巡るスキャンダルについて「私の周辺のことで国民に心配をかけた。心からおわび申し上げる」と頭を下げて謝罪した。金夫人は、知人の会社の株価操作に関与した疑惑や不法に高級ブランドバッグを受け取った疑惑が指摘され、政権への逆風が強まっていた。最近では、大統領夫妻が国政選挙で与党候補の公認に不当介入したとの疑惑も浮上していたが、記者会見で尹氏は「不適切なことをしておらず、隠すことはない」と否定した。韓国ギャラップが今月1日に公表した世論調査で、10日で5年間の任期の折り返しを迎える尹氏の支持率は就任以来、最低となる19%を記録した。保守系与党「国民の力」からも、疑惑を巡り尹氏の謝罪や大統領府人事の刷新を求める声が上がっていた。左派系最大野党「共に民主党」は、金夫人を巡る疑惑を政府から独立した特別検察官に捜査させる法案の成立を目指す方針で、攻勢を強めている。

■石破首相、サイバー法案の早期提出指示 有識者会議で最終提言へ(時事通信2024.11.07)

石破茂首相は7日、平将明サイバー安全保障担当相と首相官邸で面会し「能動的サイバー防御」を導入する関連法案に関し早期の国会提出を指示した。「可能な限り早期の法案提出に向け作業を迅速に進めてほしい」と述べた。平氏が面会後、記者団に明らかにした。政府は法案について年内に見込まれる臨時国会への提出は見送る方向だ。平氏は法整備の課題を整理する政府有識者会議について「議論を加速し最終提言をもらうよう進める」と記者団に述べた。同会議は8月に中間整理をとりまとめた。

(コメント:石破首相グッジョブ。着実な進行に期待)

■ショルツ連立政権が崩壊 来年3月、前倒し総選挙-ドイツ(時事通信2024.11.07)

ドイツのショルツ連立政権が6日、崩壊した。連立与党3党の一角を占めた自由民主党FDPが政策の不一致を理由に離脱。ショルツ首相は、来年1月15日に連邦議会に自身の信任案を提出する意向を表明した。否決で不信任となって議会解散に至り、9月に予定されていた連邦議会選挙が3月に前倒しされる公算が大きくなった。独経済は今年、2年連続のマイナス成長を記録すると予想され、立て直しが急務となっている。連立内では、ショルツ氏の社会民主党SPDと緑の党が大規模な財政出動を唱えているのに対し、FDPは財政規律の堅持を主張。対立が激化し、政権運営は行き詰まっていた。ショルツ政権はFDP離脱で少数与党に陥るが、年内は継続し、2025年度予算案の成立を目指す。3党の支持率はいずれも21年12月の連立発足以来、低迷している。中でも今年9月の東部3州議会選で議席を一つも獲得できなかったFDPは、党勢回復に向け独自の主張を強めていた。

■希土類の価格上昇、ミャンマー産供給停止で(NNA2024.11.06)
https://www.nna.jp/news/2724489

ミャンマーで激化する内戦を背景に、希土類レアアースの国際価格が上昇する見通しとなっている。同国で産出されるレアアースの量は全世界の半分超を占める。イレブン電子版が4日、中国共産党機関紙の国際版、環球時報グローバル・タイムズの報道を基に伝えた。報道によると、中国国営レアアース大手の中国北方希土(集団)高科技は今月、レアアース価格を引き上げると発表した。独立系アナリストは環球時報に対し、ミャンマーの現状を踏まえるとレアアースの市場価格は上昇し続ける可能性が高いと話した。中国は1~9月、総輸入量の74.9%に相当する3万1000トンのレアアース酸化物をミャンマーから調達した。香港のサウスチャイナ・モーニングポストSCMPは4日、中国は米国や欧州連合EUとの貿易戦争が激化した場合、レアアースの輸出を規制する可能性があると報じた。中国は世界のレアアース加工能力の90%を有し、世界生産量の60%を占めている。

■ミャンマー武装勢力、レアアース採掘地を占拠 世界シェア3位 中国経由の供給網に懸念(日本経済新聞2024.11.06)

世界3位の希土類レアアース産出国ミャンマーで、国軍に抵抗する武装勢力が主要な採掘地域を占拠した。レアアースは電気自動車EV向けなどで需要が高まる。同国産の大半を輸入・精錬する中国を通じたサプライチェーン供給網が揺らぎかねない。

■欧州金融機関、イスラエル企業から撤退 人権侵害リスクなどで(ロイター2024.11.06)
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/5JS2QLXLXJINRBZ3ZUWOG5OKK4-2024-11-05/

欧州の一部金融機関は、パレスチナ自治区ガザでの紛争を巡りイスラエル企業やイスラエルと関係がある企業とのつながりを断とうとしている。ロイターが関連資料などを分析して明らかになった。ウニクレディトは昨年10月に紛争が激化する中、イスラエルを「禁止」リストに加えた。ノルウェー金融大手ストアブランドと仏保険会社アクサは銀行など複数のイスラエル企業の株式を売却した。アイルランド戦略投資基金はイスラエル企業6社から撤退し、イスラエルの大手銀行を含む約300万ユーロ(326万ドル)の株式を売却した。広報担当者がロイターに語った。ストアブランドの運用子会社ストアブランド・アセット・マネジメントは、米データ解析企業パランティア・テクノロジーズへの投資について、国際法違反や人権侵害を犯すリスクがあるとして投資を停止した。ストアブランドは約1兆クローネ(約915億3000万ドル)の資産を運用している。持続可能な資金調達に重点を置くグローバル・アライアンス・フォー・バンキング・オン・バリューズのエグゼクティブディレクターであるマーティン・ローナー氏は「これが業界におけるシフトの始まりなのか、銀行が資本を配分する場所とそうでない場所を選択する力があることを認識するものなのかはわからない」と述べた。イスラエルへの海外直接投資は2023年に29%減少し2016年以来の低水準となった。

■日中高官、首脳会談を調整-戦略的互恵の推進確認(共同通信2024.11.04)

秋葉剛男国家安全保障局長は4日、中国の王毅外相と北京で会談した。秋葉氏は会談後、日中の共通利益を拡大する「戦略的互恵関係」を推進するという方向性を両国が共有していることを確認したと記者団に述べた。南米で今月開催される国際会議に合わせて調整している日中首脳会談に向け、両国間の課題や協力の協議を進めた。両氏の会談は約4時間半に及んだ。秋葉氏は首脳会談を念頭に「ハイレベルの意思疎通の在り方について突っ込んだ議論を行った」と記者団に強調した。日中双方が外相を含む両国間のあらゆるレベルで重層的な対話を継続する方針で一致したことも明らかにした。ウクライナ侵攻を続けるロシアへの北朝鮮兵派遣をはじめロ朝間の連携強化については「深刻な懸念」を王氏に伝えたという。東京電力福島第1原発処理水の海洋放出に伴う中国の日本産水産物輸入停止を巡り、日中両政府は中国による輸入を再開する方針で合意したと9月に発表しており、秋葉氏は輸入再開に向けた具体的な検討を加速するよう王氏に求めた。

(コメント:深い分野での話し合い・腹の探り合い・腹芸という部分は進んでいない模様?)

■米国に営業実態ない株式会社、沖縄県議会委が事務所関連経費含む決算不認定「支出の正当性覆す事態」(読売新聞2024.11.02)
https://www.yomiuri.co.jp/local/kyushu/news/20241102-OYTNT50042/

沖縄県が米ワシントン事務所を運営するため、営業実態のない株式会社を米国に設立し、駐在職員を「社長」として就労ビザ(査証)を取得していた問題で、沖縄県議会の決算特別委員会は1日、この手続きを問題視し、同事務所関連経費を含む2023年度一般会計決算を不認定とした。本会議で不認定となっても決算の効力に影響はないが、今後の県の説明次第では事務所の廃止が議論される可能性があり、来年度予算の審議に影響しそうだ。事務所は15年、県が米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設反対などを米側に直接訴えるために開設。米政府関係者や連邦議会議員らとの面談を調整する拠点となっている。決算委では、手続きを明らかにしていなかった県に対し、6月の県議選で多数派に転じた自民党会派などから「 隠蔽ではないか」「丁寧な説明が必要」との声が相次いだ。玉城デニー知事は「資料を取り寄せ、弁護士らに確認するよう指示している」と答弁し、調査して手続きが適正かどうか報告する考えを示した。採決では、事務所廃止を主張する同会派が「支出の正当性を根底から覆す事態」と訴え、賛成少数で不認定とした。月内に開かれる見込みの本会議で不認定となる公算が大きく、来年度の予算編成に向けても少数与党の玉城県政は難しい対応を迫られるとみられる。

(コメント:絵にかいたような、権力者の巨悪な独裁の裏金ビジネス。「戦後レジーム脱却」実行者・安倍元総理が暗殺されたのも、岸田元総理が暗殺されかけたのも、このあたりの「黒い金」が伏線となっていそう。国際情勢が激変して、戦後社会の闇だった色々な特権的な要素が、あぶり出されているかと思案…)

https://x.com/vossan_zig/status/1852465874495807792/@vossan_zig>何がやべえって、これ「ガチに本物の税金横領裏金作り」のスキームとして利用出来る、利用されたとしてもバレない組織を、よりにもよって「県知事・県庁・当時の議会与党が結託しての偽装行為」で作ったってこと。しかも、帳簿がないとか完璧に真っ黒です。県知事辞任は当然、関係者全員逮捕レベル。

■沖縄県が米国に営業実態ない株式会社、駐在県職員のビザ取得目的で「社長」も兼職…基地問題の発信拠点(読売新聞2024.10.30)
https://www.yomiuri.co.jp/local/kyushu/news/20241030-OYTNT50012/

沖縄県が米ワシントンに開設した事務所を運営するため、営業実態のない株式会社を米国に設立し、駐在の県職員を「社長」などとしていたことがわかった。事務所は米軍基地問題の県の主張を発信する拠点で、米国務省から「政治的」として事業者登録に難色を示されたため、駐在職員の就労ビザ(査証)を取得できる手法として取り入れたという。識者は「自治体の組織は外見上も非営利でなければならず、問題のある手法」と指摘している。県によると、同事務所は 翁長雄志知事(故人)時代の2015年4月、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設反対などを米側に伝える目的で開設された。ここを拠点に駐在職員らが23年度までに、米政府関係者や連邦議会議員、有識者ら約5800人と基地問題などについて面談や意見交換を行った。玉城デニー知事訪米時の案内役も担っており、現在は職員2人が常駐している。当初は政府や議会に働きかける「ロビー活動」を目的に、非課税事業者として「ワシントン事務所」の名称で事業者登録を目指したが、米国務省から「事業内容が沖縄県のための政治的活動にあたる」との指摘を受け、断念した。米国のコンサルティング業者経由で米国弁護士から助言を受け、駐在職員が就労ビザを取得できる方法として、県が100%出資する株式会社設立に至ったという。社名は英語で「株式会社 沖縄県ワシントン事務所」としている。駐在職員は、企業の転勤者向けに発給される「L」ビザを取得。申請書類には身分を株式会社の社長などと記載して提出し、業務内容については基地問題に触れず、「国際関係、国際通商を扱う日本の行政機関」と記載して審査を通過していた。同社はビザ取得のために便宜的に設立した会社で、実態は県職員が公務員として業務に当たっている。県は、事務所家賃や弁護士・会計士費用なども含むコンサル業者への委託料として約7000万円を予算計上。駐在職員の給与など約3000万円と合わせて、年間経費は約1億円に上る。一方、職員は形式上、公務員と会社員の「兼職状態」となっている。地方公務員法には兼職禁止規定があるが、県は一時的な退職や出向の形も取っていない。県側は「営利目的ではないので、兼職とは認識していない」としている。県はこうした手法で職員が駐在していることを明らかにしておらず、県議会の辺野古移設を容認する自民党会派が問題視。常任委員会で議論されている。米国には複数の自治体が事務所を設置しており、兵庫県は職員が県の外郭団体に出向した上で、現地に設置した文化、経済事業を行う非営利団体で勤務している。同県の担当者は「県が全額出資の株式会社を作るのは違和感がある」と語った。神戸市も兵庫県と同様の形態を取っており、株式会社は検討していないという。沖縄県基地対策課の長嶺元裕課長は「株式会社の設置等については(現地の)弁護士の助言を得ており、県としては適切に手続きを行った」と説明している。元内閣府参与で北海道大の宮脇淳名誉教授(行政学)は「たとえ形式上でも、公務員が営利企業の社長を兼務するという発想は県民(の感覚)と隔たりがある」と指摘。その上で「県民が仕組みを知らないまま続けてきたのは、ガバナンス上問題がある。沖縄県が政治的に難しい事情を抱えているのは理解できるが、県民や議会に積極的に説明すべきだ」と話す。

■ロ朝外相が会談 勝利疑わず「同志の隣に立つ」-モスクワ(時事通信2024.11.01)

ロシア外務省によると、ラブロフ外相と北朝鮮の崔善姫外相が1日、モスクワで会談した。崔氏がラブロフ氏と会うのは9月の訪ロ時以来。ウクライナに侵攻するロシアを支援するため北朝鮮が派兵した問題に対し、西側諸国が「重大な懸念」(日米韓高官)を示す中、間を置かずに面会した。タス通信などによれば、崔氏は会談冒頭、ロシア軍の勝利に疑いがなく「同志の隣にしっかりと立つ」と述べた。事実上、派兵を認めたように響く発言だ。一方ラブロフ氏は、6月にプーチン大統領と金正恩朝鮮労働党総書記が署名した有事の相互支援をうたう「包括的戦略パートナーシップ条約」について、欧州とアジアを合わせたユーラシア大陸の安全保障に資すると主張。ロ朝の軍と情報機関の間に緊密な連携が確立されているとして歓迎した。

■能登、地震と豪雨で断水長期化 仮復旧も本格修復見通せず(共同通信2024.11.01)

能登半島地震では石川県内の水道施設が大きな打撃を受け、最大約11万戸が断水した。県は5月末に「おおむね解消した」としたものの、9月の記録的豪雨により再び長期間の断水を余儀なくされた地域もある。解消した地域も、多くは応急措置による仮復旧の状態で、本格的な修復の見通しは立っていない。半島北部の輪島市や珠洲市では、地震による土砂災害などの影響で早期復旧が困難な地域が残る。9月の豪雨でも橋に敷設された水道管が流失するなどの被害があり、再び最大5千戸超が断水した。10月28日時点でも731戸で水道が使えない状況となっている。

■大阪万博、全ての海外館が着工へ 47カ国目マルタにメド(日本経済新聞2024.11.01)

2025年国際博覧会(大阪・関西万博)で、参加国が独自にパビリオンを建設する「タイプA」全ての着工にメドがたった。日本国際博覧会協会幹部が1日「(最後に残った)47カ国目はそう遠くないうちに着工する」と述べた。タイプAは人件費や資材価格の高騰を背景に参加国とゼネコンの契約交渉が難航し、建設の遅れが問題となってきた。当初60カ国が建設を予定したものの、12カ国が共同利用型の「タイプC」や、協会が建設を代行する簡易型の「タイプX」に移行。経済危機に直面するアルゼンチンなど3カ国が撤退した。一方でコロンビアとバチカンが新たに参加した。大阪府の吉村洋文知事は同日、府庁内で記者団の取材に応じ、47カ国目がマルタと明かした上で「協会など関係者が協力した結果だ」と評価した。

■国民審査、6人信任確定 最高裁裁判官(共同通信2024.11.01)

中央選挙管理会は1日、衆院選と同時に実施された最高裁裁判官の国民審査について、投票数などの確定値を発表した。今崎幸彦長官ら6人全員が信任された結論は変わらなかった。投票率は前回より2.05ポイント低い53.64%。審査対象は2021年の衆院選後に任命された裁判官で、他に尾島明、宮川美津子、平木正洋、石兼公博、中村慎の各氏。近年の審査対象者は罷免を求められた率が10%を下回っていたが、今回は最多の今崎氏11.46%を含む4人が10%以上だった。今回から在外邦人も投票できるようになり、1万5113人が投票。投票率は15.83%だった。1949年の第1回以来、罷免された例はない。

■洪水の死者205人に-不明者の捜索続く-スペイン(時事通信2024.11.01)

スペイン東部バレンシア自治州の災害対策本部は1日、大規模洪水による州内の死者が202人に達したと発表した。近隣2州での3人の死者を含め、犠牲者は計205人となった。不明者の捜索は続いており、さらに犠牲が増える可能性もある。トレス地域政策相は10月31日の記者会見で、まだ「何十人もの不明者」がいると述べていた。スペインでは同29-30日、東部から南部にかけて集中豪雨に見舞われた。短時間での記録的な雨量について専門家らは温暖化を背景とした異常気象の可能性を指摘。行政による避難指示や救助隊派遣の遅れが被害拡大を招いたという批判も上がっている。

(コメント:天変地異の時代かと。1日も早く復旧が進むよう祈ります)

2024年10月の時事情勢メモ

■福島第1原発でデブリつかむ 試験的取り出し作業で-東電(時事通信2024.10.30)

東京電力は30日、福島第1原発事故で溶け落ちた2号機の核燃料デブリの試験的取り出し作業で、回収装置の先端部分で少量のデブリをつかんだと発表した。実際に回収するまでには1週間前後かかる見通し。成功すれば2011年の事故以降初となる。東電によると、同日午前10時前から作業を開始。「テレスコ式」と呼ばれる釣りざお状の回収装置の先端部に取り付けられた爪のような器具を格納容器の底部にたまったデブリに向かって下ろし、同10時半に遠隔操作で少量を採取。爪を引き上げて、午後0時半すぎに作業を終えた。

■米シンクタンク、トランプ氏主張の関税への報復措置の影響を懸念(ジェトロ2024.10.23)
https://www.jetro.go.jp/biznews/2024/10/f5fc6cb06a2655c2.html
(要約と考察:アメリカ発スタグフレーション可能性あり。大恐慌の中のインフレという地獄。日本も巻き込まれる可能性あり。このタイミングで、日本の総理大臣が石破氏。世界中から「ぶら下がり」やられるかもしれないところ、石破政権は「与党不在」政権ともいえるので、海外からの理不尽な要求を回避できる率は高い。この10月は妙な衆院選になったけれど、非常に都合の良い条件を生み出せたのかも)

■UNRWA禁止法、全理事国が懸念-イスラエルは反論-国連安保理(時事通信2024.10.30)

国連安全保障理事会は29日パレスチナ情勢を巡る定例の公開会合を開いた。イスラエル国会が28日に国連パレスチナ難民救済事業機関UNRWAの活動を禁止する法案を可決したことについて、日米を含む全理事国が懸念を表明。「国際法違反だ」と非難し、撤回を求める声も上がった。これに対しイスラエルのダノン国連大使はUNRWAとイスラム組織ハマスのつながりを指摘し、「UNRWAは人道支援団体を装うテロ組織だ」と反論。90日後に控える施行の正当性を主張した。トーマスグリーンフィールド米国連大使はUNRWAとハマスの関係を検証する新たな仕組みの創設をグテレス国連事務総長に求める一方で、「現時点でUNRWAに代わる機関はない」と懸念を表明。ウッドワード英国連大使は、ハマスとの関連は「十分に調査された」として、活動を禁じる「正当な理由はない」と強調した。山崎和之国連大使はUNRWA改革は必要だとした上で「国連加盟国にはこれ以上の人道的悲劇を阻止する責任がある」と述べ、イスラエルに再考を促した。ドゥジャリク事務総長報道官は29日の定例会見で、グテレス氏がイスラエルのネタニヤフ首相に法案可決への懸念を伝える書簡を送付したと明らかにした。

(コメント:イスラエルの行動により、玉突き波及で日本国内のクルド問題が解消へ向かう可能性あり。日本への難民の押し付けについても、これまで欧州方面は人権問題を盾に「日本は人道的に問題のある国だ」結論を押し付けていたが、それも歯切れ悪くなるかも)

■自民苦戦の影響見極め-アジア版NATO警戒-ロシア(時事通信2024.10.28)

ロシア国営タス通信は、衆院選の結果について「自民党は単独過半数を失う」と出口調査段階から速報で伝え、高い関心を示した。同国では10月に新政権を発足させた石破茂首相の対ロ外交を巡る評価は定まっていないが、中朝ロに対抗するアジア版NATO北大西洋条約機構創設を唱えた経緯から一定の警戒感があり、自民党「苦戦」の影響を見極めているとみられる。タスは開票前、自民党にとって「最悪のシナリオ」は1993年のように非自民連立政権が樹立されることだと指摘。石破氏は、派閥裏金事件や党内掌握に悩まされたと伝えていた。石破政権が続くか否かにかかわらず、日ロ関係の停滞は当面変わらない見通しだ。ただ、ロシアは、ウクライナ東部の占領地拡大を目指す一方、将来的な和平に伴う西側諸国との関係再構築を見据えている。自民党政権の対ロ制裁が「甘かった」と批判する立憲民主党の野田佳彦代表の演説も分析しているもようだ。

■中国、与党過半数割れ速報「石破政権維持が焦点」(共同通信2024.10.28)

中国国営通信新華社は28日、日本メディアの報道を引用し、衆院選で自民、公明両党の与党が過半数を割り込んだと速報し「石破茂首相が政権を維持できるかどうかが焦点だ」と指摘した。立憲民主党が大幅に議席を伸ばし、野党が国会で影響力を強めるとの見通しも伝えた。牧原秀樹法相、小里泰弘農相や公明の石井啓一代表が落選したことなども報じた。国営中央テレビは27日午前から衆院選のニュースを繰り返し報じ、自民党派閥裏金事件の影響で同党に対する有権者の信頼が低下しているとの専門家の見方を紹介。与野党が激しい攻防戦を繰り広げたなどとした。

(コメント:中国は焦燥感をもって選挙結果を受け止めたと推測される。「ただでさえ半島有事と台湾有事が火を噴きそうなタイミングゆえ、なおさら(戦略的な外交の対話ができる人材が居る)自民党政権を安定して続けて欲しい」が中国の思惑か。野党には、地域紛争を扱えるような外交センスのある人材は居ない。暗黙の定番の外交メッセージを取り違えて「違う、そうじゃない」類の混乱を拡大する可能性がある)

■独VW、国内で大規模人員削減し3工場閉鎖へ-労組幹部表明(ロイター2024.10.28)
https://jp.reuters.com/business/autos/CSNYEOUHQBMNJLFKBR7UTLJQNY-2024-10-28/

ドイツの自動車大手フォルクスワーゲンVWは予想を上回る大幅な事業再編を計画しており、国内で少なくとも3つの工場を閉鎖し数万人の従業員を削減する方針であることが28日、労働組合幹部の話で明らかになった。残りの工場も恒久的に縮小される見通しという。VW事業所評議会のダニエラ・カバロ委員長はウォルフスブルクで数百人の従業員に対し「経営陣はこの件に関して完全に本気だ。労使交渉における脅しではない」と指摘。ドイツ最大の企業グループであるVWが国内での事業や資産の売却を開始するための計画だと述べた。閉鎖される具体的な工場名や削減数は明らかにしなかった。国内のグループ従業員は約30万人。カバロ委員長は、政府はドイツ産業のための総合計画を早急に策定する必要があると述べた。政府報道官は、ドイツ政府はフォルクスワーゲンの難局を認識しており、同社や労働者代表と緊密な対話を続けていると指摘。「首相の立場は明確で、過去の誤った経営判断が従業員に不利益をもたらすことがあってはならないということだ。雇用を維持・確保することだ」と述べた。カバロ氏は、電気自動車への移行の遅れや欧州に進出する中国メーカーとの激しい競争など、多くの欧州同業他社も直面している問題について、従業員と取締役会の間で合意があったと指摘。「問題分析で意見はそれほど離れていない。しかし答えについては大きな隔たりがある」と語った。

■イスラエルがイラン報復攻撃 ミサイル製造施設に空爆(時事通信2024.10.26)

イスラエル軍は26日「イラン国内の軍事目標に対する精密な攻撃」を行ったと発表した。イスラエルに約200発の弾道ミサイルを撃ち込んだことなどへの報復。ミサイル製造施設などに空爆を加え、攻撃を完了したと説明している。米紙ニューヨーク・タイムズは、約20カ所が標的となったと伝えた。イラン軍は、首都テヘランや南西部フゼスタン州などで軍事基地が攻撃を受けたが、防空システムで迎撃したと発表。幾つかの場所で「限定的な被害が出た」と明らかにした。イスラエル軍は声明で、イランやその代理勢力が昨年10月から、イスラエルへの攻撃を「容赦なく継続している」と批判。「世界の他の主権国家と同じく、イスラエルには反撃する権利と義務がある」と主張した。情報筋はイランのタスニム通信に「イランは対応する用意がある」と報復を示唆。再報復すれば、攻撃の応酬で全面衝突のリスクが高まり、中東全域での緊張が一段と高まる恐れがある。米NBCテレビはイスラエル当局者の話として、核施設や石油関連施設は攻撃していないと報じた。米国は対イラン報復に一定の理解を示していたが、紛争拡大の懸念から、こうした重要施設を標的とすることに強く反対していた。イスラエルは事前に米国に攻撃を通告。攻撃開始後にガラント国防相とオースティン米国防長官が電話会談した。米政府高官は米東部時間25日夜、記者団に対し「これで交戦は終わりにすべきだ」と述べ、イスラエルとイラン双方に攻撃中止を呼び掛けた。また、イスラエルの攻撃に米国は関与していないと強調した。イランは今月1日、同国が支援するパレスチナのイスラム組織ハマスやレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの最高指導者が殺害されたことを受け、イスラエルへの大規模ミサイル攻撃を実施。一部は防空網を突破し、イスラエル南部の空軍基地などに着弾した。これを受けイスラエルは「イランは過ちを犯した代償を払う/ネタニヤフ首相」と報復を明言。米軍の迎撃システム「高高度防衛ミサイルTHAAD」を国内に配置し、イランが再び攻撃する事態への警戒も強めていた。一方、シリア国営通信は26日、南部や中部の軍事施設がイスラエル軍の攻撃の標的になったと報じた。防空システムが迎撃したと伝えている。

■コロナ特例貸付の返済免除4685億円、会計検査院調べ-滞納などによる未返済は1188億円
https://www.yomiuri.co.jp/national/20241022-OYT1T50115/(読売新聞2024.10.22)

新型コロナウイルスの影響で収入が減った生活困窮世帯に対する国の特例貸付制度で貸し付けられた1兆4000億円超のうち4685億円について返済が免除され回収不能となっていたことが会計検査院の調べでわかった。返済滞納者も多く回収不能額はさらに増える恐れがあり、検査院は22日、貸付先への支援を適切に行うよう厚生労働省に求めた。特例貸付制度はコロナ禍の休業などで収入が減少した世帯に200万円まで無利子で貸し付けるもので、2020年3月~22年9月に計1兆4431億円-382万件が拠出された。同省は返済に関し21年11月の社会・援護局長通知で、住民税の非課税世帯などの場合は免除するとした。検査院が今年3月末までの免除額を調べたところ、4685億円-131万件に達していた。同省によると、同月末までに6613億円分について返済が始まったが、8月末現在で1188億円が滞納などで未返済となっている。免除分を除いた残りの3133億円は今後、返済開始時期を迎える。調査では、貸し付けの事務や支援を担う社会福祉協議会の一部で、国のルールに従った手続きを行っていなかったことも判明。14都府県社協(免除額2528億円-71万件では滞納者らに対する家庭訪問を行わず、就労支援などができていないケースがあった。このほか、16社協では制度対象外の生活保護受給者に対し、14億円を貸し付けていたことも判明した。検査院は同省に対し、各社協に適切に支援を実施させることなどを求めた。同省の担当者は「指摘を受け止め、必要な対応をしていく」と話している。

(コメント:法人向けのゼロゼロ融資の検証-不良債権率は1ケタ台、政策効果の検証)
令和5年度-中小企業における金融支援策の政策効果検証事業-調査報告書
https://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2023FY/000205.pdf

(コメント:岸田政権の経済政策の実力を示唆。世界的インフレ、経済混乱、各地の戦争と物流不安、資源高騰などの状況の中、生活困窮者の70%が返済能力を維持。目を見張るべき実績。また日本社会の「借りたカネは返す」誠実かつ強靭な経済倫理=信義則も示唆していると言える。70%台の回収成功率は、世界的には驚異的な数字。なお米国でも類似するコロナ融資政策「PaycheckProtectionProgram」従業員への給与支払い支援のための政府ローン、PPPが実施され、100億ドル=1.4兆円規模の支援があったが、92%が返済されず、ほぼ全面的な返済免除=回収を放棄する結果に終わったと指摘されている。さらに多くの詐取が含まれていたため、国富および国力の損失は巨大であると推定。ちなみに日本では、制度悪用の詐取と判断された事例については、後日立件されている)

■日EUの安保協力、11月締結へ合意文書、最終決定(共同通信2024.10.21)

欧州連合EU加盟国で構成する理事会は21日、日本とEUによる海洋安全保障協力の強化などを盛り込んだ合意文書「安全保障・防衛パートナーシップ」の締結を最終決定した。日EU外交筋によるとEUのボレル外交安全保障上級代表が日本を訪れ、11月上旬に署名する。ボレル氏と岩屋毅外相が初の日EU外相戦略対話を東京で開催する。EUは海洋進出を強める中国を懸念しており、締結を通じて自由や民主主義の価値観を共有する日本との協力を深める狙い。草案などによると欧州とインド太平洋地域が地政学上や安保分野で相互依存していると強調。局長級で「安全保障・防衛対話」を新設し毎年開催することや、自衛隊とEU海軍部隊の共同訓練、第三国を含む合同演習の実施を盛り込んでいる。防衛産業に関する情報交換を促進し、機密情報の交換を可能にする情報保護協定について「可能性を追求する」と明記。軍事力に偽情報拡散などを絡めた「ハイブリッド脅威」への対策や、核軍縮・不拡散の取り組みでも連携するとした。

(コメント:安倍元首相の外交と岸田元首相の外交の実績。インド太平洋戦略の実現までこぎつけ。ビジョンから現実へと変える外交の手腕と努力に、拍手)

■世界経済のリスク震源地、インフレから政治・戦争・政府債務に移る(ブルームバーグ2024.10.21)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-21/SLNZVCT0G1KW00

世界経済は、予想外の追い風を受けながら年末に向かっている。インフレ鈍化を受け、可能性は低いがソフトランディングへの道筋が開かれている。ただ、経済面では好転しつつある一方で、政治面では困難が待ち構えている。世界経済の見通しを脅かしているのは、接戦状況にある米大統領選だ。この結果次第で世界の状況は大きく変わることになる。これは、既に政府債務の拡大、中東の紛争激化、ロシアとウクライナの泥沼化する戦争、台湾海峡での緊張に見舞われている世界経済に追い打ちをかけている。こうした緊迫した状況を背景に、今週米ワシントンで国際通貨基金IMFと世界銀行の年次総会と、主要20カ国・地域G20財務相・中央銀行総裁会議が開催される。IMFのゲオルギエワ専務理事は17日、年次総会に先立ち「勝利の祝賀パーティーを決して期待してはいけない。私は関係者が若干高揚しながらも、幾分恐怖を強めてここを去ると予想しており、恐怖感から行動を加速させることを望んでいる」と述べた。ブルームバーグ・エコノミクスBEは今年の世界の国内総生産GDP成長率を3%と予想。これは2023年の3.3%を下回るものの、年初時点の弱気な予測は大きく上回る。しかし、世界の主要国・地域の回復力は、これから試されることになる。米大統領選の民主党候補、ハリス副大統領がバイデン政権の幅広い路線継承を示す一方で、対立候補のトランプ前大統領は、世界の貿易全体に衝撃を与えるような政策を打ち出している。トランプ氏は全ての輸入品に最低10%、中国からの輸入品には60%以上の関税を課すことも辞さない姿勢を示している。ブルッキングス研究所のウェンディ・エデルバーグ氏とピーターソン国際経済研究所のモーリス・オブストフェルド氏の共同分析によると、これは「ビジネスに大混乱」をもたらす政策だという。
戦争と債務/貿易戦争の影が迫る中、ウクライナや中東では実際の戦闘が続いている。中東の戦争が本格化すれば、同地域以外にも大きく影響が及ぶだろう。BEによると、原油価格がバレル当たり100ドルに達し、金融市場でリスクオフの動きが起きた場合、向こう4四半期の世界の成長率は0.5ポイント押し下げられ、インフレ率は0.6ポイント押し上げられる見通しだ。債務もリスクの一つだ。次の景気減速がいつ来ても、政府の対応策の選択肢が狭まることが見込まれる。IMFは世界の公的債務が今年末までにGDPの93%に相当する100兆ドル=約1京5000兆円に達するとの見通しを示し、各国政府が借り入れ安定化に向け厳しい決断を下す必要があると警告している。欧州中央銀行ECB前チーフエコノミストのピーター・プラート氏は「世界が崩壊しつつある中で、どうやってソフトランディングを実現できるのか。米国や他の国・地域が、現在の状況下でソフトランディングを実現できるとは思わない」とし「ショックが起きるだろう」と指摘した。

■緊急事態条項、賛否交錯 改憲論議の焦点に―各党公約・憲法【24衆院選】(時事通信2024.10.20)

コロナ禍、ウクライナ危機、南海トラフ地震臨時情報。近年、自然災害や武力攻撃などへの懸念が強まっている。国民生活に大きな影響を及ぼす事態が起こった場合、政府はどのように国民の生命・財産を守るのか。その手段の一つとして、与野党間で賛否の交錯する論点が、憲法改正による緊急事態条項の創設だ。
◇議員任期延長が中心
緊急事態条項は、戦争やテロ、大規模災害、感染症流行などに対処するため、政府の権限を一時的に強化する規定。(1)国会機能を維持するための国会議員の任期延長(2)内閣が暫定的に立法措置を行う緊急政令…などが想定される。岸田政権下で、衆参両院の憲法審査会の議論は、議員任期延長の是非が中心だった。これに賛成する自民党、公明党、日本維新の会、国民民主党は、改憲条文案の作成を進めるよう主張。これに対し、立憲民主党は憲法54条が定める参院の「緊急集会」活用などを訴えている。改憲実現を党是とする自民だが、石破茂首相(自民総裁)が描くプロセスは明確ではない。衆院選が公示された15日のNHK番組では、改憲項目に関して「与野党一致ができるものはたくさんあるのだろう」と述べるにとどめた。
◇第一声で言及なく
改憲について、自民は衆院選の公約で緊急事態条項の創設や、9条への自衛隊明記などを提起。「早期に実現する」と従来の党方針を踏襲した。首相の持論は、戦力不保持を定めた9条2項の削除だが、一切触れずに「封印」した格好だ。公明は、衆参で意見の隔たりが大きい。緊急事態条項を推す衆院側に対し、参院側は緊急集会を重視する立場。そのため、議員任期延長について公約は「さらに議論を積み重ねていく」との表現にとどまった。立民の対応も苦しい党内事情が透ける。野田佳彦代表は党勢拡大に向けて穏健な保守層の取り込みを図るが、改憲を巡ってはリベラル系議員を中心に慎重論が根強い。公約では「論憲」を掲げる一方、緊急事態条項の必要性は否定した。共産党は「改憲に断固反対」と明記している。もっとも、衆院選では「政治とカネ」の問題などに隠れ、改憲論議は深まっていない。公示日の第一声でも、自民、公明、立民、維新、国民の党首らは、このテーマに言及しなかった。

■鳥インフル発生、過去最も早く感染拡大、鶏卵価格上昇に懸念(時事通信2024.10.17)

高病原性鳥インフルエンザの感染が17日、北海道厚真町の養鶏場で確認された。養鶏場では今シーズン初めて。鳥インフルは例年、秋から春にかけて広がるが、今回は過去最も早い時期の発生となった。今後頻発する可能性があり、鶏卵価格の一段の上昇も懸念される。「全国どこで発生してもおかしくない状況だ」。小里泰弘農林水産相は同日、農水省で開いた対策本部の会合で危機感をあらわにした。北海道では9月30日に回収されたハヤブサの死骸から高病原性鳥インフルのウイルスが検出されていた。石破茂首相は首相官邸で記者団の取材に「初動対応が重要だ。政府一体となって、迅速に対応をしていく」と強調した。

■プーチン露大統領、「露朝戦略条約」法案を国会提出 北朝鮮と事実上の同盟締結へ(産経新聞2024.10.15)
https://www.sankei.com/article/20241015-HTQPRFXU7VNN3LOMIIC3BP4KUM/

ロシアのプーチン大統領は14日、北朝鮮と安全保障協力の拡大などを定める「包括的戦略パートナーシップ条約」を批准する法案を露下院に提出した。条約は、どちらか一方の国が武力攻撃を受ける恐れが生じた場合に即座に協議を行うことや、実際に武力攻撃を受けた場合に相互が軍事支援を行うことなどを規定。一方が他方に不利益を与える協定などを第三国と結ばないことも定めている。ロシアは北朝鮮と事実上の軍事同盟を結ぶ形。ウクライナ侵略で欧米諸国と決定的に対立したロシアは、核兵器開発や人権問題などを巡って同じく欧米と敵対する北朝鮮と関係を深め、欧米に対抗する思惑を改めて鮮明にした。露朝の関係強化は、両国の軍事的威圧と対峙する日本にとっても脅威となる。法案は今後、露下院と上院で可決された後、プーチン氏の署名により成立する見通し。米国やウクライナによると、ロシアは北朝鮮から調達した弾道ミサイルや砲弾をウクライナの戦場で使用。ロシアは見返りにロケットエンジン技術などを北朝鮮に提供していると観測されている。露朝間の包括的戦略パートナーシップ条約は、6月に24年ぶりに訪朝したプーチン氏が、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記とともに署名していた。

(コメント:北朝鮮から日本へ向けてのミサイル発射が急激に増加。北朝鮮と韓国の国境地帯の不穏化が進行中。中国をも巻き込むレベルの極東有事リスクが急激に上昇。この時期に、「天気晴朗なれども波高し」という日本海側=鳥取県出身の石破総理大臣が登場。まさに天の配剤そのもの)

■産業データ、国際・異業種で活用を 官民での基盤整備提言-経団連(時事通信2024.10.15)

経団連は15日、異なる国や業種間で信頼性の高い大量のデータをやりとりできる「産業データスペース」を官民一体で整備するよう求める提言を発表した。電気自動車EVや健康・医療などさまざまな産業間でデータを相互に連携し、脱炭素化促進や新産業育成に活用する狙いだ。経団連の東原敏昭副会長(日立製作所会長)は記者会見し、日本の対応の遅れを念頭に「今これをやらないと大変なことになるという危機感を持っている」と強調した。

■国と地方、システム共通化を検討-12業務、人手不足対策で(共同通信2024.10.13)

国と自治体が業務ごとに同じシステムを共同利用する「共通化」に向け、政府は対象業務の選定を本格化した。本年度は、公共事業の入札資格の審査や、税徴収に必要な預貯金照会など12業務で導入の可否を検討する。自治体の人手不足が深刻化する中で事務作業を効率化し、行政サービスの水準を維持する狙い。インターネットを介して国が共通システムを構築し、自治体が利用することを想定。12業務について、実現可能性やスケジュールなどを検討し、来年3月までに方向性をまとめる。入札関連では、事業者の参加資格審査の手続きを統一し、電子化を検討。事業者と自治体双方の負担軽減を狙う。生活保護の支給決定や地方税の徴収事務などで必要な預貯金照会では、全ての金融機関に対し、対象者の残高や取引履歴を一括してオンラインで照会する仕組みが構築できるかどうかを探る。自治体から国へ報告する手法も改善する。個別に提出している国政選挙の調査報告やふるさと納税の返礼品登録申請について、オンラインで集計できる環境を整える。

(コメント:これは、ものすごく業務効率化になると思う。各拠点ごとにデータ構造や配列が違うと、照会するにも、すごく手間がかかって大変というのがあるので。その分、サイバー攻撃への対策は、ガッチガチに行かないといけないけれど・汗)

■被団協は「世界の良心」米識者、ノーベル平和賞を祝福(時事通信2024.10.12)

日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)のノーベル平和賞受賞が決まったことを受け、原爆を投下した米国の識者からは11日、祝福の声が上がった。バイデン大統領らは特に声明を出していない。広島と関わりが深いアメリカン大学核問題研究所長のピーター・カズニック教授は時事通信の取材に「被団協は『世界の良心』であり続けている」と称賛した。カズニック氏は平和賞に被団協を推薦してきたと明かした上で「被爆者が生きているうちにこの賞を授与する緊急性があった」と強調した。既に被爆者の多くが他界したのは「ほろ苦い」と語った。米シンクタンク「軍備管理協会」のダリル・キンボル事務局長も声明で「世界の核保有国、そして日本を含む核抑止論に賛同する国々の指導者は、被爆者の体験に耳を傾け、核兵器廃絶に向けたメッセージを再確認し、被団協の受賞を祝福すべきだ」と呼び掛けた。「主要な核保有国はおしなべて、巨額を費やして核兵器の近代化を図っている」とも嘆いた。

(コメント:政治的事情や人脈いろいろあるだろうなと思案しつつ。祝福であります)

■生産年齢人口当たりではG7首位 日本のGDP伸び率、米教授調査(共同通信2024.10.11)

日本の成長率は、働き手の減少を考慮すれば驚くほど良好。米有力大学の研究者らがこんな調査結果を明らかにした。日本経済は長く停滞が続くが、実質国内総生産GDPを人口当たりではなく、働き手の中心となる世代に焦点を当てて分析すれば「日本はうまく対処してきた」と評価。成長には少子化対策が最も重要だと助言した。米ペンシルベニア大のヘスース・フェルナンデス・ビジャベルデ教授ら3人が発表した。先進国で高齢化が進み、経済成長率を人口1人当たりの指標で比べるのは「誤解を招きやすくなっている」と主張、15~64歳とされる生産年齢人口に焦点を当てて分析した。世界金融危機があった2008年から19年までを対象にすると、生産年齢人口1人当たりの年平均の成長率は日本が1.49%で、米国1.34%などを上回り、G7首位となった。日本はモノやサービスの付加価値を生み出す力が弱く労働生産性はかねて低いと指摘されるが、成長率で比較すると付加価値の向上で健闘している可能性を示している。

(コメント:日本GDPは相当に高いと思う。労働していると激しく業務効率を要求されるのが実情で、空いた時間を付加価値に…というか自己研鑽とか副業とか。昭和時代はボーッと郵便や電話を待つ時間があって、暇つぶしに買い物へ行く等が可能だったと聞きますが、令和労働者から見ると「さぼっている」というべき状況で、微妙な気持ちになるところ)

■能登地震の被災地 記録的大雨で河道閉塞14か所のうち半数消失(NHK2024.10.11)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241011/k10014607251000.html

能登半島地震の被災地では、崩れた土砂が川を塞ぐ「河道閉塞」が合わせて14か所で確認されていましたが、このうち半数が先月の記録的な大雨で消失したことが分かりました。川をせき止めていた土砂が決壊した可能性があり、国土交通省が大雨の被害への影響について調査を進めています。元日の能登半島地震のあと、石川県輪島市と能登町を流れる6つの川では、地震で崩れた土砂がダムのように川をせき止めて水がたまる「河道閉塞」が、合わせて14か所で確認されました。これらの場所では、応急の復旧工事が進められていましたが、国土交通省によりますと、先月の記録的な大雨で、輪島市町野地区にあった7か所の「河道閉塞」が消失したことが確認されたということです。川をせき止めていた土砂や倒木が決壊した可能性があるということで、国土交通省が大雨の被害への影響について調査を進めています。また、別の1か所では、たまった水の量が増えたことが確認されていますが、水は順調に流れ出していて、国土交通省は切迫した危険はないと判断し、監視を続けています。国土交通省北陸地方整備局は、「引き続き応急工事を速やかに進めていくほか、工事を行っていない場所についてもしっかりと監視し、被災者の安全確保に努めたい」としています。

■明治HD系、反ワクチン団体を提訴へ 名誉毀損で(日本経済新聞2024.10.08)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC0835R0Y4A001C2000000/

明治ホールディングス傘下のMeiji Seikaファルマは8日、新型コロナウイルスの変異型対応ワクチン「コスタイベ筋注用」について記者会見を開いた。コスタイベは「レプリコン」と呼ばれるmRNA(メッセンジャーRNA)を改良したワクチンで、国の定期接種の対象だ。同社は批判を繰り返す団体を名誉毀損で提訴する。小林大吉郎社長は「コスタイベを導入した医療機関に対して誹謗中傷や脅迫が寄せられている。ワクチンの供給に支障が出ている」と指摘した。「医療従事者は客観的データに基づいて話すべきだ。誤った認識がこれ以上流布するのを防ぐため、訴訟はやむを得ないと判断した」と話した。同社はコスタイベについて、これまで実施した海外や国内での臨床試験(治験)で有効性が確認されたとしている。記者会見はワクチンを開発した米バイオ企業アークトゥルス・セラピューティクスと、ワクチンの販売で提携するオーストラリアのCSLグループとともに開いた。

■呉邦国氏が死去、83歳「上海閥」副首相など歴任-中国(時事通信2024.10.08)

中国全国人民代表大会(全人代)の常務委員長(国会議長に相当)や副首相を務めた呉邦国氏が8日朝、病気のため北京で死去した。83歳だった。新華社通信が伝えた。1941年7月生まれ。清華大学を卒業後、上海市の電子関連の国有企業などで勤務し、上海市党委書記に就いた。江沢民元国家主席が率いた「上海閥」の有力メンバーの一人とされ、江氏のもとで1995-2003年まで副首相を務めた。副首相在任中は国有企業改革に尽力したほか、長江中流にある世界最大級の「三峡ダム」建設に関わった。

■太平洋島嶼国、国際犯罪組織の拠点化も 国連が警鐘(ロイター2024.10.11)
https://jp.reuters.com/economy/TE7ZJ56O25KLDC4VCVCEXIOADQ-2024-10-11/

国連薬物犯罪事務所UNODCは11日公表した報告書で、太平洋島嶼国で犯罪が急増しているとし、世界的な犯罪組織の拠点になる恐れがあると警告した。報告書は同地域で麻薬密売や人身売買、違法漁業、野生生物の窃盗、マネーロンダリング資金洗浄、サイバー犯罪などの「脅威環境」が歴史上最も急速に高まっていると指摘。今では米州の麻薬カルテルやアジアの犯罪グループなどが進出しているとした。「太平洋における犯罪エコシステムの拡大が、世界のさまざまな地域から強力な国際犯罪網を引き寄せている」とし「この地域の一部がさまざまな違法行為に関与する犯罪グループの標的となる主要な拠点や足掛かりになる懸念が高まっている」と警鐘を鳴らした。太平洋島嶼国は経済の脆弱さに加え、汚職の横行、国家能力の限界などから特に標的になりやすいとも指摘した。多くの太平洋島嶼国は歴史的に警察活動で豪州などに依存してきたが、2022年に中国がソロモン諸島に警察を派遣して以降、地政学的な緊張が高まっている。

■東南アジアの犯罪組織、テレグラムを多用 国連が報告書(ロイター2024.10.07)
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/EBCQNI4UDJNHPCI72NL5RLTE3A-2024-10-07/

国連薬物犯罪事務所UNODCは7日、東南アジアの大規模な犯罪ネットワークが通信アプリ「テレグラム」を広範に利用しているとの報告書を公表した。報告書によると、テレグラム上ではハッキングされたクレジットカードの詳細情報、パスワード、ブラウザーの履歴といったデータが公然かつ大規模に取引されているほか、サイバー犯罪に利用されるディープフェイクソフトやマルウエアも広く販売され、資金洗浄マネーロンダリングのサービスを提供する無認可の仮想通貨取引所もある。報告書は「地下のデータ市場がテレグラムに移行しており、東南アジアを拠点とする多国籍組織犯罪グループに積極的にデータを売り込む業者が存在する強力な証拠」があるとしている。東南アジアは、国境を超えて行われる組織的な詐欺の拠点となっており、中国の犯罪組織が人身売買された労働者を使って詐欺を働くケースが多い。UNODCによると、こうした詐欺産業の年間売上高は274億~365億ドルに達する。犯罪組織は利益を上げるため、技術革新を迫られており、マルウエア、生成AI人工知能、ディープフェイクといった新しい技術や新しいビジネスモデルを詐欺に利用。UNODCは東南アジアの犯罪組織を顧客とするディープフェイクソフトの販売業者10社以上を特定した。テレグラムを巡っては今年8月、投稿の監視・管理を行わず、犯罪活動を放置したとして、フランスの警察が創業者のパベル・ドゥーロフ最高経営責任者CEOを逮捕。聯合ニュースによると、韓国警察もディープフェイクポルノを巡ってテレグラムに対する捜査を開始した。

■英騒乱、ネオナチがフィンランドからチャットグループで扇動 BBCが当人を追跡取材(BBC2024.10.04)
https://www.bbc.com/japanese/articles/cy4dp04y1r3o

(要点抜粋)イギリスで今夏に相次いだ騒乱で、暴徒たちに放火方法をオンラインで指南していたネオナチは、メッセージアプリ「テレグラム」で「サウスポート・ウェイク・アップ(サウスポートよ目を覚ませ)」というチャットグループを管理する一人で「ミスターAG」というハンドルネームで知られていた。このグループは7月下旬から8月上旬にかけ、イングランドと北アイルランドで暴力事件に発展した抗議活動の組織化と扇動に重要な役割を果たした。テレグラムによってチャットグループが削除される前に、他の一連の抗議場所が告知され、また、潜在的な標的として数十件の難民センターのリストも提示された。ミスターAGはこのリストと共に放火マニュアルを投稿し一番上に固定して「面白い読み物だ」と書き込んだ。マニュアルには、警察の目を避ける方法の詳細が記載されているほか、イスラム教徒とユダヤ教徒を標的にするよう推奨する記述もある。この投稿の下には、他のメンバーが攻撃的で侮辱的なコメントを書き込んでいた。中には、「移民の子供たちを標的にする準備ができている」とするものや、「白人を見くびっているばかな集団」の「侵略者たち」と表現するものもあった。
ラサネン氏は自身のテレグラム・アカウントでナチスのアドルフ・ヒトラーを称賛し、アメリカでテロ組織として禁止されているネオナチ団体「北欧抵抗運動」を宣伝している。フィンランド国営放送YLEの調査ジャーナリスト、ヴェリ=ペッカ・ハマライネン氏によると、ラサネン氏は「長年」インターネット上で活動しているという。ハマライネン氏はラサネン氏について、「サウスポート・ウェイク・アップ」関わるようになって以降、孤立した過激派から、何千人ものオーディエンスを持つ人物へと変貌を遂げたとみている。「これは、孤立したインターネット上の戦士がどれほど危険になり得るかを示す一例だ」とハマライネン氏は言う。「これは、外国でキーボードの前に座っている若者が、イギリスで人種差別的な暴力を始めたケースだ。今日の極右の国際的な性質を露呈している」テロ対策法に関する政府の独立審査官であるジョナサン・ホール氏は、昨年テロリズムを宣伝した罪で起訴されたケースの少なくとも半分は、テレグラムが関係していたとみている。フィンランドは、ブレグジット(イギリスの欧州連合離脱)後の2021年に、EU全域にわたる協定の適用除外に署名したため、イギリスとの間で身柄引き渡し協定を結んでいない。ラサネン氏の件に関して、引き渡し要請やその他の措置が取られているかについて、英内務省はコメントを控えている。フィンランド国家警察委員会は、「この問題を認識している」と述べているが、それ以上詳しいコメントはできないとした。テレグラムの広報担当者はBBCに対し、8月に暴力的な投稿が発見された際、モデレーターが「サウスポート・ウェイク・アップ」を含む複数のイギリスのチャンネルを削除したと語った。イギリス政府の報道官は、ソーシャルメディア・プラットフォームに違法コンテンツの削除と誤情報の拡散防止を義務付けるオンライン安全法の施行を急いでいると述べた。「我々は、インターネットがコミュニティーの分裂を狙う人々の隠れ家となることを許さない」と報道官は述べた。

■元寝屋川市議に懲役10年 コロナ融資詐欺、福岡地裁(共同通信2024.10.07)

新型コロナウイルス禍での業績悪化に対する融資制度を悪用し、受給者側から手数料名目で金をだまし取ったなどとして、詐欺罪などに問われた元大阪府寝屋川市議吉羽美華被告44に福岡地裁(冨田敦史裁判長)は7日、求刑通り懲役10年、追徴金1億9800万円の判決を言い渡した。起訴状によると、独立行政法人福祉医療機構の制度を巡り男女と共謀するなどして、2020年、堺市の福祉施設運営会社に1億2千万円の融資を受けさせ、うち5940万円を詐取した上、虚偽の書類を提出して機構をだまし、21年、福岡県久留米市の医療法人に6億円の融資を受けさせ、うち2億3200万円を詐取したとしている。

■裏金議員の比例重複立候補認めず 非公認に下村、高木氏ら(共同通信2024.10.06)

石破茂首相は6日、自民党派閥裏金事件を受けた裏金議員の衆院選公認を巡り、政治資金収支報告書に不記載があった議員の比例代表への重複立候補は認めないと表明した。党則に基づく「選挙における非公認」より重い処分を受けた議員を非公認とする方針も党本部で記者団に説明した。旧安倍派幹部で党員資格停止処分だった下村博文、西村康稔、高木毅の各氏が対象。より軽い処分でも、国会の政治倫理審査会に出席したかどうかで線引きする。萩生田光一元政調会長らが非公認に含まれる。首相は15日の衆院選公示に向け、関係議員の公認問題を森山裕幹事長ら党幹部と党本部で再協議し、非公認とする範囲を確認した。協議後、裏金事件で処分を受けた議員のうち、説明責任が十分果たされず地元理解が進んでいないと判断された場合も非公認の対象とする考えを示した。自身と幹事長ら党四役についても比例との重複立候補はしないと言明。「共に責任を果たしていく」と語った。

■石破首相、防災庁設置へ準備 能登豪雨を激甚災害指定へ(共同通信2024.10.05)

石破茂首相は5日、石川県輪島、珠洲両市を訪れ、1月の地震、9月の豪雨の被災状況を確認した。視察後、内閣府防災担当の人員と予算を飛躍的に向上させ、防災庁設置へ準備を進める考えを記者団に強調。同県の馳浩知事と面会し、豪雨被害を復旧事業の国庫補助率が上がる「激甚災害」に指定する考えを示した。立憲民主党の野田佳彦代表は輪島市を訪問後、防災庁設置よりも2024年度補正予算編成を優先すべきだと主張した。首相の地方視察は就任後初めて。馳氏から復旧・復興支援に関する要望書を受け取り、豪雨被害の災害廃棄物処理について能登半島地震と同水準の支援を行う方針を伝えた。激甚災害指定は、地域を特定せず災害そのものが対象となる「本激」とする方向だ。野田氏は、輪島市で豪雨のため浸水したスーパーや流木などが残る住宅地を視察した。首相の防災庁創設構想に関し「既存の枠組みでできないのかどうか。よく検討すべきだ」と指摘。その上で「被災地のために早く補正予算を組むという現実対応の方が先ではないか」と強調した。

■米ハリケーンで供給網懸念 GM工場停止、半導体材料も(日本経済新聞2024.10.05)

米南部で発生したハリケーン「へリーン」の被害が供給網に広がっている。米ゼネラル・モーターズGMは4日、ハリケーンに伴う部品調達の遅れで、ミシガン州など米2工場の生産を停止したと明らかにした。半導体向けの希少材料の供給停止も顕在化しており、今後幅広い生産活動に影響する可能性もある。

■中国、ネットニュース摘発「空間浄化」へ集中行動(共同通信2024.10.03)

中国の国家インターネット情報弁公室は3日、ニュースサイトの違法行為を集中的に摘発する取り組みを始めると発表した。期間は3カ月で、共産党や政府の意向に沿った報道の影響力を強化し「ネット空間の浄化」を進めるのが目的だとしている。同弁公室によると、虚偽のニュースや誇張した見出しなどによって世論を誤った方向に誘導する行為を厳しく取り締まる。政府の許可がないか、許可の範囲を超えてネット上でニュースサービスを提供する業者なども摘発の対象とする。同弁公室は、各地方政府の担当部局に徹底した取り締まりを指示。利用者からの通報も積極的に受け付け、摘発の手掛かりとするよう求めた。

■英、インド洋要衝返還へ モーリシャスと合意(共同通信2024.10.03)

英政府は3日、1965年に英領に編入したインド洋のチャゴス諸島をモーリシャスに返還すると発表した。諸島最大のディエゴガルシア島には米軍基地があり、インド洋の戦略的要衝。モーリシャスは長年返還を求めていたが英国が応じず、国際的な批判が高まっていた。両政府は3日に共同声明を出し「平和的解決と法の支配に対する両国の永続的な取り組みを示した」と強調。バイデン米大統領は「外交により長年の歴史的課題を克服した」と歓迎した。ディエゴガルシア島は英国が66年に米国に貸与し、米軍が全島を基地として使用している。

■空港の不発弾、再点検へ 国交省、旧軍用施設が対象(共同通信2024.10.03)

宮崎空港の誘導路で戦時中の不発弾が爆発したのを受け、国土交通省は3日、宮崎など一部空港で、不発弾が残っていないかどうか再点検する方針を固めた。地中を磁気探査する。旧軍用飛行場として空襲を受け、これまでに不発弾が見つかった空港などを対象とする方向で選定。仙台空港や那覇空港などが対象となる可能性がある。宮崎空港では爆発直前に旅客機が誘導路を通過しており、安全確保に万全を期すには再度の調査が必要と判断した。宮崎空港では3日、航空各社の運航が再開された。一方、那覇空港で3日、米軍の不発弾とみられる物が見つかり自衛隊が処理した。再点検のうち、宮崎空港では滑走路、誘導路、駐機場などの地中を探査する。過去の工事記録も確認するという。国交省によると、滑走路などの整備に当たり、過去に空襲を受けていたり、不発弾が見つかったりするなどした場所については磁気探査を実施。旧日本海軍の航空基地だった宮崎空港も探査はしていた。宮崎空港では2日午前、戦時中の米国製250キロ爆弾が爆発。誘導路で直径約7メートル、深さ約1メートルの陥没が確認された。

■自動物流道で市場調査 建設や運営のニーズ探る、国交省(日本経済新聞2024.10.03)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA0357M0T01C24A0000000/

国土交通省は3日、2030年代半ばの実現を目指す「自動物流道」を巡り、運営や建設への民間会社の参画意向を探る市場調査を11月まで実施すると明らかにした。寄せられた意見を参考にして、事業化に向けた体制をつくる。自動物流道は高速道路の空きスペースなどに貨物の専用レーンを設けるもの。新東名高速道路の新秦野[神奈川県]-新御殿場[静岡県]間などで社会実験をする。将来的に東京と大阪を結ぶ構想があり、30年代半ばに一部区間の運用開始を目指す。市場調査では、自動物流道で想定される輸送システムの建設や事業の運営、維持管理といった業務で意見を集める。現在は路肩や地下を想定する道路空間の活用方法でも提案を求める。実施にあたり想定する事業の詳細も明らかにした。特別目的会社SPCを立ち上げ、民間企業が参加する運営管理会社が事業を担う。走行する無人の搬送車は他国の事例を参考に時速30キロメートルとして、動力はクリーンエネルギーを活用する。

■デフレ早期脱却へ緊密連携「共同声明」維持-財務相・日銀総裁らが会談(時事通信2024.10.03)

加藤勝信財務相、赤沢亮正経済財政担当相、植田和男日銀総裁は3日、東京都内で会談し、経済・物価情勢などについて意見交換した。会談は石破茂政権の発足を受けて行われた。加藤財務相と植田総裁らは、政府・日銀がデフレからの早期脱却に向けて2013年に公表した共同声明を維持し、今後も緊密に連携していくことを確認した。石破政権はデフレ脱却最優先の経済財政運営を行う方針だ。加藤氏は会談後、記者団の取材に応じ「政府・日銀の共同声明に沿って、デフレからの早期脱却と持続的な経済成長の実現に向けて政策運営に万全を期す」と説明。その上で「市場の動向を緊張感を持ち、冷静に注視するとともに、市場とも丁寧にコミュニケーションを取ることを確認した」と語り、政府・日銀双方が適切な情報発信に努める考えを示した。日銀は3月、17年ぶりの利上げを含む金融正常化に踏み出した。赤沢氏は「デフレから完全に脱却できるかどうかの瀬戸際という政府の認識がある」と指摘。追加利上げについて「タイミングを間違えて(景気に)水を差すようなことはできない」と懸念を示した。

■健保組合、1367億円赤字=高齢者医療へ拠出金増-23年度決算(時事通信2024.10.03)

健康保険組合連合会(健保連)は3日、大企業の社員とその家族が加入する1380の健康保険組合の2023年度決算見込みを発表した。高齢者医療への拠出金の増加により、全体で1367億円の赤字となった。赤字は2年ぶり。赤字組合数は726で、半数以上を占めた。

■ロシアとパキスタン今月から「物々交換」による貿易へ(日テレNEWS NNN2024.10.03)
https://news.ntv.co.jp/category/international/2b5290c139b644e5b037d6b033ed07d8

欧米の制裁で貿易決済の問題に苦しむロシアが今月から、パキスタンとの間で「物々交換」による貿易を始めることがわかりました。タス通信などによりますと、今月1日に開催されたロシア・パキスタン貿易投資フォーラムで、両国の企業間で初めて「物々交換」による貿易協定が締結されたということです。ロシア企業が豆を輸出するのと引き換えに、パキスタン企業から米、みかん、ジャガイモを輸入するということです。パキスタン側は「歴史的瞬間」だと評価し、今後もこうした取引を増やしていきたい意向を示しました。欧米の経済制裁を受けるロシアは各国との貿易の決済問題に苦しんでおり、ロイター通信は今年8月、中国との間でも「物々交換」による貿易を模索していると報じていました。

■フィリピン、ネットカジノ規制で店舗に商機 IR計画続々(日本経済新聞2024.10.03)

フィリピンの財閥大手アライアンス・グローバル・グループAGIが、カジノを含む統合型リゾートIRの大規模開発に乗り出す。観光地セブ島やボラカイ島に計7億ドル=約1000億円を投じる。マルコス政権がオンラインカジノの規制を強化することで、実店舗に客が流れるとの読みがある。

■天災や中東情勢、新たな火種 トランプ氏、現政権の対応非難-米大統領選(時事通信2024.10.03)

投開票を約1カ月後に控えた米大統領選で、南部州を襲ったハリケーンの被害や、緊迫の度を増す中東情勢が新たな火種に浮上しつつある。返り咲きを目指すトランプ前大統領78は現政権の対応を非難。バイデン大統領と二人三脚で対処に当たるハリス副大統領59は、緊張を強いられている。ハリケーン「ヘリーン」は激戦区に数えられる南部のジョージア州とノースカロライナ州を直撃。死者は190人を超え、被災地では生活インフラが大きな打撃を受けた。投票所となる学校やコミュニティーセンターは損壊し、期日前投票の手続きも停止。11月5日の投開票日までに選挙実務がどこまで復旧するかは不透明だ。バイデン、ハリス両氏に先立ち現地入りしたトランプ氏は早速、「(現政権は)共和党支持の強い地域を助けようとしない」などと政治利用。ハリス氏は2日に被災地を訪れ「私たちは長きにわたってここにいる」と全面支援を約束した。一方、中東ではイランによる1日の弾道ミサイル攻撃を受け、イスラエルがイランの石油施設などに報復攻撃を仕掛ける可能性が報じられている。大統領選でインフレが重要争点となる中、中東の危機が拡大し原油価格を押し上げれば、ハリス氏には逆風となりかねない。折しも、米東海岸とメキシコ湾岸では、賃金を巡る労使交渉の決裂を受けて港湾労働者が一斉ストライキに入り、物流の混乱も懸念されている。トランプ氏は「(バイデン政権下の)インフレが原因」と、ここでも追及を強めている。

■イスラエル、ハマス最高指導者の側近殺害 ガザの「事実上の首相」(時事通信2024.10.03)

イスラエル軍は3日、パレスチナ自治区ガザへの空爆で、イスラム組織ハマスの支配下にあるガザの行政機関トップ、ロウヒ・ムシュタハ氏を殺害したと発表した。ムシュタハ氏は、8月にハマス最高指導者となったヤヒヤ・シンワル氏の最側近の一人。イスラエルのメディアはガザでの「事実上の首相」と伝えた。軍の声明によると、約3カ月前にガザ北部に加えた空爆で、ムシュタハ氏を殺害した。ハマスの地下指揮センターに隠れていたという。この空爆で、他のハマス幹部2人も死亡した。ハマスがムシュタハ氏の死亡を公表していないことについて、イスラエル軍は「戦闘員の士気低下を防ぐためだ」と主張した。イスラエル政府は、ハマスの軍事・統治能力の破壊を目指し、ガザでの戦闘を続けてきた。

■レバノンから邦人退避へ自衛隊機が離陸、イスラエルによる攻撃激化で(朝日新聞2024.10.03)
https://www.asahi.com/articles/ASSB334VCSB3UHBI01HM.html

イスラエルが侵攻したレバノンにいる日本人らの退避に向け、航空自衛隊C2輸送機2機が3日、空自美保基地(鳥取県)を離陸した。現地に到着し準備が整い次第、レバノンからの邦人退避の任務にあたる。首都ベイルート中枢部も空爆されるなど攻撃は激しさを増しており、石破政権発足後、初となる自衛隊の海外での本格的運用となる可能性がある。複数の政府関係者によると、岩屋毅外相が同日、中谷元防衛相に対して、レバノン国内の日本人の輸送の要請を出したという。同国には約50人の日本人が滞在。約20人が大使館員と家族で、約30人が民間人。大使館関係者ら10人前後が退避を検討中で、現地大使館の態勢を最小限にするという。防衛省統合幕僚監部によると、2機はギリシャとヨルダンに向かう。自衛隊幹部によると、途中2カ国で給油し、早ければ4日に両国に着くという。岩屋氏は3日、ヨルダンのアイマン・サファディ外相と電話で会談し、日本人の退避に向けた協力を要請した。政府は退避希望の外国人がいる場合は自衛隊機に乗せるよう配慮する方針だ。2022年の自衛隊法改正で、日本人の配偶者や子、日本大使館の現地職員などであれば、外国籍の人だけでも移動できるようになった。

(コメント:自衛隊制服組トップ吉田圭秀統合幕僚長、3日の記者会見「イスラエルとヒズボラの戦闘は急激に拡大・悪化しており、予断を許さない状況だ。万全を期して任務を完遂したい」。防衛省は自衛隊機を用いた日本人らの退避はこれまでに8回実施。当時の木原稔防衛相が9月27日にヨルダンとギリシャまで派遣するよう指令済み、両国までの飛行に必要な領空通過の許可が下りたことを受けて3日に出発。レバノンではイスラエル軍による地上侵攻が1日から始まっている。レバノンに拠点を置くイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラがイスラム組織ハマスとの連帯を示すためイスラエルへの攻撃に加わったことが背景)