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制作日誌/深森の帝國

〝認識が言語を予感するように、言語は認識を想起する〟・・・ヘルダーリン(ドイツ詩人)

和風幻想イラスト:いざないの妖女

2019年10月22日に制作

漫画『八衢のアルス・マグナ』序章、「清ら月は道野辺に照り」に出て来る「いざないの女」をイメージして。小説化バージョンの制作にあたり、改めて色彩絵を作成。


イメージモデル:山口小夜子

モデルという領域を超えて多彩に活躍したアーティストならではの、さまざまに含蓄のある言葉

「着る」ということを考えるなら、私は地球上にあるものなら何でも着られるとおもう。光でも木でも飛行機でも壁でもビルでもテレビでも電気でも黒板でも着れるという自信がある。私はあらゆるものを着なくてはいけないんだとおもっている
美しいことは苦しいこと
意図を排除して自分を無にすることから、本質に触れる
心が身体を着ている

『八衢のアルス・マグナ』の「はしがき」として作成してみたモノ(黒歴史?)

――『照泉鏡』という名(※仮名)の、いわくつきの史書がある。

れっきとした、日記形式の歴史文献なのだが、もろもろの理由により我が国にとって『危険な書物』とされ、長い間、秘されて来たものだと言われている。

過去、その内容の一部が表舞台に出る事が無かったわけではない。だが、そのたびに『偽書』『偽史』という評価ないしレッテルを得て、 しごく速やかに、闇へと葬り去られて来た。それ程の『危険な書物』なのだ。

このたび特殊な事情により、筆者は、長きにわたって『照泉鏡』を守り伝えて来た某氏の知遇を得、いわくつきの全容を知る機会を得た。

その驚くべき内容を表だって書き記す事は、余りにもリスクを伴う。 くだんの『照泉鏡』原本が、巻物であるのか冊子本であるのか――という事実すら、此処に記す事は危ういのだ。

そこで筆者は、某氏の理解と協力を得て、この内容を『架空の和風中世&妖怪ファンタジー』として仕立てる事を試みた。 ジャンルとしては『伝奇』に属すると言えようか。

あくまでも『ファンタジー』であり、我が国の真実とは無関係であると、心ならずも、強調しなければならない。 読者諸賢におかれては、その裏にあるところを、細やかに汲み取って頂きたく思う。

改めて、以下に出て来るすべての名称は、実在の人物・団体等とは一切関係ないことを、重ねて申し述べておく。

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ワンコ写真集:ツイッター埋込み2020年-2022年

2020.06.28

2020.10.18

2020.11.15

2020.11.28

2021.08.01

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2022.09.24

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2022.11.03

2022.11.12

2022.12.18

宣伝アピール類の文章・考

少し前、訳あって、宣伝アピール類の文章チェックする機会がありました。

「先方から、いくつかの質問事項に回答する形で、宣伝アピール文章を出してくれ、という事で。特定の事物ごとに個別にテキスト作成してみたんだけど、どうかな?」という感じ。

ふむ。

事物1件あたり、あらすじ風、300文字~400文字程度。

読んでみました。

……あれ?

もう一度、二度、三度と、全文を読み直してみました。

…………(ビミョウな表情)……(◉▾◉ )……(◉▾◉)

「あぁ……アピールの順番が! 順番が!」

と、我に返って、ツッコミ。

そこは「如何にして、その信念に至ったか」を逆転披露する所じゃ無くて、「根拠・プロセスを述べたうえでの現状の説明」を問われている場面じゃ!

何故に、あちらの部分で問われている「結論」や「回答」の内容をさしおいて、「(単に)○○しました!」や「無関係な途中談話(失敗談のオマケ付き♪)」を、前と後の両方の位置で、優先的ズラズラ盛って来るんじゃ!

混乱の余り、グルグルしてしまいました。

ふう。

半分以上の確率で、書類選考で落とされるタイプの文章かも知れない……と、感じました。

で、でも、アピールする内容と、順番を、何とかすれば、ギリギリ書類選考の合格ライン(100点満点中、50点レベル)に乗れるかも知れない……?

……「頭痛が痛い」と共に、書類選考の担当者の感覚を、(あくまでも想像ですが)実感してしまったような気がします……

orz

登場する事物を個別にギュッと絞ってある文書でさえ、こんな感じ。

……多数の登場キャラクターと人物ドラマ場面を扱う小説テキストって、とんでもない国語力と、ストーリー構成力が必要なのね……と、改めてシミジミ。

簡単な要約、みたいな文書であっても、目的と論述の方向が混乱しているテキストとなると……

正直、読みこなすのは……難問だな、と思いました。

「このテキストを書いた人は、いったい、どのような関連過程を記したかったのか? どのような結論をアピールしたかったのか?」

どこまでも目的&主旨に到達しない「堂々めぐり・ストーリー」に突入……そんなグルグル・メリーゴーランド作業に割く時間が有ったら、別の文書の検討に移った方が早いですし……

その後。

やはり多少の問題が出て来た、という事で(文章チェックさん1名、お手上げ状態になったらしく)。

「どのように直したら良いかな? 添削できる?」という話があり。

添削サービス作業、上積み。

混乱している文章は、「5W1Hが整理されていない」「前・後がつながっていないように見える」タイプが多いようです。

思いつくままにポンポン論述しました! さらにドラマチック修飾と演出(無関係な途中談話♪)てんこ盛り盛り! という感じ。

5W1Hを整理して、枝葉を剪定して、時系列順に並べるだけで、かなり見通しが良くなるようです……と感じられるところ多々。上手なタイプの印象的な文章と比べると、当然、アピール力は弱いけれど……「平均の中の下っぽい」ながらも、なんとか主旨をつかめるようになる……

さらに、結論へと至る論述の経路が整理されて、前後一本の筋が通るようになると、アピール印象パワーも随分と違ってくる……と感じられます。

(ただし、内容・情報が、ガッツリ存在する文章に限る)

上手なタイプの文章は、修飾と演出においても、目的と方向性をシッカリそろえて手堅く整理してある。それで、「アレッ」と思うほど文字数が少なくても、印象的な……と感じるらしいです。脳ミソへの浸透がスムーズ。

多いか少ないかは分かりませんが、或る程度、テキスト添削してみて。

「目的・方向性を見失わない論述」&「結論へと至る経路を、適切に提示してある構成」=希少価値、と感じました。

これが、小説テキストへ応用できるのかどうかは、分かりませんが。

同じテキスト同士、何かしら共通する部分もあるかも? と思われ。

以上まとめてみた……という風です。

(ザックリ省いた部分が多く、「お前は何を言ってるんだ」文章かも知れませんが……)

おしまい(◉▾◉)