2025.02.11ホームページ更新
《深森の帝國》ホームページ
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物語の本流>第三部「マレヒト」>第七章「雨竜島・後篇」全44ページ分を追加
物語の傍流>千夜一夜テイスト異世界ファンタジー小説コーナー、第3パート追加
物語の画廊>新作イラスト(カラー)若干数を追加
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2025.02.25イラスト制作公開「コタツとネコ」
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■北斗七星方向から謎の電波 2時間おき、矮星の連星から届く 電波望遠鏡で発見・国際チーム(時事通信2025.03.17)
北斗七星の方向から約2時間おきに30秒から90秒間届く謎の電波の発信源は、地球から約1600光年離れた所にある赤色矮星と白色矮星の連星だと分かった。オランダ電波天文学研究所や英オックスフォード大などの国際研究チームが解明し、17日までに英天文学誌ネイチャー・アストロノミーに発表した。
周期的な電波の発信源では、強い磁場を持ち、高速回転する中性子星が「パルサー」として知られるが、その周期は長くても数秒程度。中性子星は質量が大きい恒星が寿命を迎えて超新星爆発を起こした後に残る天体で、中性子星を含む連星が電波を発信する場合もある。周期が約2時間と長く、中性子星を含まない連星が発信源である例は珍しい。
研究チームは欧州の電波望遠鏡「LOFAR」の観測データを調べ、2015年から20年にかけ、この約2時間周期の電波が届いているのを発見。米国の光学望遠鏡で観測し、まず質量が小さく低温の赤色矮星を見つけた。さらに、電波発信と同期した動きから白色矮星との連星だと突き止めた。
白色矮星は太陽に似た恒星が老化した最終段階の小さく高密度な天体。赤色矮星との共通の重心の周りをそれぞれ1周約2時間で公転している。地球から見て手前に白色矮星、奥に赤色矮星が位置する形で一直線に並ぶタイミングで、双方の磁場が絡んで生じた電波が地球に向けて発信されると考えられるという。
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■シュリーマンの「財宝」と同型の金製品、日本調査隊がトルコで発掘(朝日新聞2025.03.05)
日本の調査隊が発掘を続けるトルコ・アナトリア地方のカマン・カレホユック遺跡で、4300~4200年前のものとみられる指輪などの金製品が出土した。ドイツの考古学者ハインリッヒ・シュリーマン(1822~90)が約1千キロ離れた「トロイアの古代遺跡」で発見したものと同じ型式のものと考えられ、東西の活発な交流が背景にあるという。カマン・カレホユック遺跡は、「鉄と軽戦車」で古代オリエント世界に覇を唱えたヒッタイト帝国(3400~3200年前)の中心部に位置する。「中近東文化センター付属アナトリア考古学研究所」(JIAA)の大村幸弘所長が率いる調査隊が、1986年から発掘を続けている。今年度の調査で、前期青銅器時代に相当する4300~4200年前の住居跡から、指輪や耳飾り、円筒印章などとみられる金製品5点が出土した。壁の凹形の部分に隠すような形で収納されており、指輪などには船底のような形の丸みを帯びた特徴的な装飾が施されていた。
すごい研究。割と短期間で、人生の質が大きく変わるような新薬が出るかも?令和の製薬に、期待。
■子宮内膜症の痛みの原因解明 非ホルモン薬に道筋 鳥取大のグループ(朝日新聞2025.02.20)
https://www.asahi.com/articles/AST2M3VKTT2MPUUB009M.html
激しい痛みなどで女性の社会生活に影響を与える子宮内膜症について、鳥取大医学部が進行と痛みの原因を解明し、その治療薬の候補を見つけたと発表した。妊娠を希望する女性にも経口投与できる、非ホルモン薬の開発につながる可能性があるという。
かかわったのは産科婦人科学分野の谷口文紀教授と大学院生の長田広樹医師、統合生理学分野の檜山武史教授らの研究グループ。
子宮内膜症は20~30代の女性が発症することが多い慢性疾患で、約300万人が罹患しているとされる。月経に伴う痛みや性交痛があり、不妊症の原因にもなる。治療薬としてホルモン製剤が有効だが、排卵を抑えるため妊娠を望む女性には使えないことや副作用の課題があった。
研究には、マウスのおなかに子宮片を移植して子宮内膜症に似た病変を生じさせる動物モデルを使った。子宮内膜症では病変部などでマクロファージと呼ばれる免疫細胞が増加していて、この細胞の表面にあるたんぱく質「P2X4」の働きに着目した。開発中の薬剤でP2X4の働きを阻害したところ、子宮内膜症の病変の増殖と痛みが抑えられたという。
この阻害薬は、手術や事故などで神経が損傷して起きる神経障害性疼痛の治療薬として、医薬品メーカーが開発を進めてきた。研究グループによると、子宮内膜症では神経が損傷するわけではないため、阻害薬が病変や痛みに効くとは考えられていなかったという。
新たな仕組みが分かったことで、子宮内膜症に限らず、神経損傷を伴わないさまざまな疾患の痛みにも幅広く効果がある可能性が出てきた。
P2X4の阻害薬は非ホルモン薬であるため、ホルモン製剤では治療が難しかった患者の治療につながる可能性がある。研究グループによると、すでに神経障害性疼痛の治療薬としてヒトでの安全性などを確かめる試験を終えていて、慢性的に続く咳(せき)症状の治療薬としても期待されている。そうした目的で実用化された場合、子宮内膜症の治療薬としても比較的短時間で実用化される可能性があるという。
谷口教授は「手術や注射薬に比べ経口薬は体への負担が少なく、世界中で非ホルモンの経口薬の開発が求められている。子宮内膜症を抱えながら働く女性も多く、生活の質を上げる一助になるかもしれない」と話す。
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■ウォール街が警戒する「マールアラーゴ合意」国際金融秩序の再編も(ブルームバーグ2025.02.21)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-02-21/SS05KZDWRGG000
保有する米国債と超長期国債との交換を外国債権者に強制とのうわさ/ドル安誘導と借り入れコスト引き下げを目指すアジェンダの一環か/それはあまりに過激で、深く考える正当性すらないように思われた。米国の債務負担軽減のため、トランプ大統領が外国の債権者の一部に対し、保有する米国債と超長期国債との交換を強制する可能性があるというのだ。
「マールアラーゴ合意」のうわさが広がり始めた後、ビアンコ・リサーチの創業者ジム・ビアンコ氏は、話し合いのため20日に顧客を集めた。それが近い将来に起きるとビアンコ氏は考えていないが、そのことはある意味で本題ではない。トランプ氏は、今後4年で国際金融秩序全体を一変させる可能性が十分あるとはっきり述べており、ウォール街は備える必要がある。
30年余りの市場経験を持つベテランのビアンコ氏によれば、米国の債務負担を劇的に再編するという考えは、関税を用いて国際貿易を刷新し、ドル安を誘導し、最終的に借り入れコストを引き下げるというトランプ政権チームのアジェンダ(政策課題)の一環であり、いずれも米国の産業を世界の他の国・地域とより対等な立場に置く狙いがある。
トランプ氏が既に着手した政府系ファンド創設や、安全保障で同盟国により大きな負担を求めることもプランの要素に含まれる。
ビアンコ氏はウェビナーで、「ここで今起きていることについて、大きな視点で大胆に考え始めなければならない。マールアラーゴ合意は実際に存在するわけではなく、コンセプト(構想)であり、金融システムの一部を根本的につくり変える計画だ」と主張した。
トランプ政権のアジェンダの背景にあるアイデアの多くは、大統領経済諮問委員会(CEA)委員長に指名されたスティーブン・ミラン氏が2024年11月に公表した論文に基づいている。元財務省上級顧問のミラン氏は、「持続的なドル過大評価」に起因する経済的不均衡の解消と、国際貿易システム改革に向けロードマップを提示した。
ビアンコ氏によると、ベッセント財務長官の見解とそれは必ずしも食い違うものでない。ベッセント氏は20日、ブルームバーグ・テレビジョンとのインタビューで、「米国は強いドル政策をなお堅持している」と語った。
「ミラン氏とベッセント氏は、同じ聖歌シートから歌っているように見える。全体の構想としてドルの価値を下げ、金利の価値を下げ、国の負債負担を減らすことを期待しており、それが彼らがやろうとしていることだ」とビアンコ氏は指摘した。
同氏は債務スワップのアイデアやトランプ氏のより急進的な提案全般に言及し、「真剣に受け止める必要があり、字面通りに受け取ってはいけない。トランプ氏が北大西洋条約機構(NATO)をつぶして構わないと考えているとすれば、金融システムをつぶして構わないと考えない理由があるだろうか」と警告した。
ニューヨークのプラザホテルで1985年に開催された先進5カ国蔵相・中央銀行総裁会議(G5)でのドル高是正のための「プラザ合意」、米ニューハンプシャー州ブレトンウッズで1944年に開かれた連合国国際通貨金融会議で締結され、第2次大戦後の国際通貨体制の枠組みを定めたブレトンウッズ協定は、現代の国際経済システム確立の重要な節目となった。
いずれも討議の舞台となったリゾート名に由来しており、マールアラーゴ合意もフロリダ州のトランプ氏の邸宅にちなんでそう呼称される。
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