手術入院の記録2023年11月末&ワンコ左肢腫瘍切除手術12月の記録
2023年12月15日(金曜日)ワンコ手術入院の記録
午前11:00~手術入院
・術後が順調であれば麻酔から覚醒した後、当日退院
・麻酔(1時間以内)※手術時間は1時間未満を見込む
・腫瘍切除(左肢)
・歯石除去
・必要に応じて抜歯、耳検査(オトスコープ:外耳炎、内耳炎、中耳炎チェック)
・病理検査(良性・悪性チェック)
前日>夕食タイム後~夜間:絶食、水分補給OK
当日>朝07:00~来院まで:絶食、水分補給NG
退院後、数日間、内服薬を処方※錠剤・粉末・シロップから選択:錠剤をセレクト
自宅での生活は普段どおりでOKだが、入浴や激しい運動は避ける
抜糸日は獣医師の指示に従う
ミッション・コンプリート!
コタツ布団で暖をとるワンコ
オネダリ「もっとゴハン」ワンコ
夕食の豆腐&缶ツナ突進ワンコ
寝床でウトウト落ち着くワンコ
おまけ色々
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絵日記2023.12.16
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子宮筋腫/腹式単純子宮全摘出術(全身麻酔&硬膜外麻酔)
■手術1ヶ月前
月経(生理)スタートと共にレルミナ錠を服用スタート。朝食前に1錠。
レルミナ錠は子宮筋腫の治療薬の一種。女性ホルモンの分泌を抑制、月経を止めて、結果的に子宮筋腫を小さくする作用を持つ(人工的に閉経した状況を作る)。ただし不正出血つづく事がある。
筆者の場合:生理終了タイミングの後も、レルミナ服用期間の全体にわたって断続的な不正出血がつづいた。特にアレルギー作用など不調は無し。
タイミングの関係で、レルミナ錠の服用は28日間となった。
(補足)病院では、院内でコロナ感染が発生しないよう、非常に気を付けている。医療関係者は全員、コロナワクチン接種済み。筆者も1カ月ほどの余裕を見て、入院前準備として、5回目のコロナワクチン接種を実施。タイミング良く、コロナワクチンの秋接種がスタートしていたため、地元でもスムーズに予約枠ゲット。
■手術前日
入院手続き。6人部屋に入る。部屋付トイレ設置タイプとなっているため、実際の患者数は5人。
ドアを入ってすぐの1人分ベッドスペースが、部屋付トイレのスペースに相当する。これは手術後のトイレ問題の解決も兼ねての設備らしい。
手術後、可能な限り早いタイミングで歩行を始める必要がある。部屋を出た廊下の先にある集団トイレにくらべて、部屋設置(個室)トイレは距離が近く、体力が戻りきらない間は重宝する。点滴スタンド等を脇に置くためのスペースが確保されており、通常の個室トイレの3倍くらいの広さ。
患者ベッド回りの個室空間はミニマム。カプセルホテル程のスペース。仕切りはカーテンのみ。
■手術当日
朝から絶食。
当初、手術タイムは13:00開始の予定だったが、それが急に繰り上がり、10:30開始に変更された。水分補給は、08:40で急遽ストップ。08:40水分摂取40~50mL程度。
術前診察あり。看護師の付き添いで、歩いて手術室へ向かい、手術台に横たわる。
硬膜外麻酔~全身麻酔。意識が有ったのは10分ほど?
※手術中の点滴:セファゾリンNa1g-100mL(術創感染の抑制)
手術が終わった後、クリアな意識が戻ったのは15:20~15:30頃。
推測だが、手術タイム11:00~14:00、その後の処理・麻酔からの覚醒14:00~15:00?
手術中の出血量は700mL程度=ペットボトル1本分+アルファ。輸血は無し。
取り出したブツは「宇宙人が作った、とてつもない物の怪の異形のおむすび」っぽいイメージ。多発性の子宮筋腫。大きさ30cm前後、重量1000g~1200gほど(事例としては、かなり大きい方)
脚部にフットマッサージ器(フットポンプ)がセットされていてビックリ。足先は冷たかったため、中程度~強めマッサージで血が巡り、快適な感覚あり。
事前に嘔吐を止める薬が処方されていたせいか、麻酔薬の副作用による吐き気は薄い(吐きそうだけど本当に吐くところまではいかない感じ)。
※なお筆者は、全身麻酔薬の副作用で嘔吐する体質である様子。前回の手術(初)の時は、手術後の覚醒初期に嘔吐している。
呼吸は正常にできるけど、痰が喉にからみがちで、快適な呼吸とはいかない。
夕刻ごろ、呼吸に不安を覚えたため痰の処理をお願いしてみたところ、特殊な管を喉の奥に通して吸い出す方法、うがいで出す方法、2種類があるとの説明。
必要な残存体力はあったため、うがいで痰を吐き出す方法を選択。
身体を横にしてペットボトル水をストローで吸い込み、その後、仰向けになって、うがい。水を呑み込まないように注意しつつ、痰をかき出す。うがいした後、嘔吐物を貯めるためのベッド脇の容器に吐き出し。
頭痛は無し。硬膜外麻酔が効いているが、術創のある腹部の痛みは、ウンウン呻く程度には、強く苦しい。筆者の場合、寝返りをすると痛みの状態が変わり、楽になるタイミングがあったため、覚醒の後から、頻繁に寝返り。
手術の後、夜間~翌日まで点滴つづく。
電解質輸液の点滴:ラクテック-500mL、パントール-500mg(整腸のため)
出血抑制薬の点滴:ソリューゲンG-500mL、アドナ-100mg
体温が上がってきたため、氷枕を依頼。
じわじわと強い腰痛が始まる。ウンウン呻きつつ、頻繁な寝返りを続行。
腰痛の痛みが限界を超えたため、三角クッションを依頼。角度をつけたまま身体の向きを固定させることが出来るタイプ。自力でベッド柵につかまって身体の傾きを維持していたところ、クッションの支えが加わって意外に楽になった。
■手術後1日目
朝食ナシ。採血あり。
1日かけて電解質輸液の点滴つづく。
電解質輸液の点滴:ラクテック-500mL、パントール-500mg(整腸のため)
出血抑制薬の点滴:ソリューゲンG-500mL、アドナ-100mg
電解質輸液の点滴:ソルデム3A-500mL、ソルデム3A-500mL、ソルデム3AG-500mL(水分・電解質)
術創からの新たな出血は無し。透明な保護テープで固定、傷痕に沿って(おそらく傷痕をふさぐため血小板が多い)黒っぽい血液と、白い膿が見えている状態。細菌汚染されると膿は黄色になるとの事で、無臭に近い白い膿は、清潔で良好な状態と判断して良いらしい。
歩行開始するとの事で、フットポンプ外れる。圧迫ストッキング装着。
(後に聞いた事だが)硬膜外麻酔の位置取りがおかしかった影響で、右足のしびれ感が続いた(左足は以前のような正常な感覚が戻っていた)。神経へのダメージを考慮して、硬膜外麻酔薬の注入ストップ。
点滴スタンドを補助杖の代用にして歩行。部屋付トイレの前まで到達可を確認した後、尿管が外される。
2時間ほど後、硬膜外麻酔が無くなった影響で、右足の感覚が戻り始める。同時に術創の痛みが増した。ロキソニン処方あり(6時間に1錠ペース服用)。
昼食あり。重湯(五分粥)。すまし汁。ジャガイモ&ニンジンのホワイトスープ。茹でブロッコリーの一品サラダ。胃腸が本調子では無く、全身グッタリしていたため、2割~3割ほど残して昼食を終了。ソフトな病人食だけど、食事に1時間ちかく掛かった(食事するにも体力が要る…)
点滴つづいているため尿量が増加している様子。頻繁にトイレ通い…トイレ詣で。2時間に1回ペース。お蔭で歩行可能数が増え、廊下の先の集団トイレまで到達OKな状況になる。
硬膜外麻酔が外れた頃から腰痛も収まって来た。やはり急に始まった腰痛の原因は、硬膜外麻酔かと思案(あるいは、腰回りの感覚が鈍くなっていたので、寝返りの際に不自然に腰をねじっていても気付きにくくなっていたか)
硬膜外麻酔の専門の担当が来て、位置取りがチェックされ、どうやら正しい位置にセットし直された模様。ロキソニンで痛み抑制しきれない場合は、麻酔薬を再注入する見込み。目下、ロキソニンで痛み軽減できているため、ひきつづき再注入は無し。
夕食あり。重湯(五分粥)。具ナシ味噌汁。煮豆腐、カニカマ類、漬物。胃腸の調子や体力が少し戻ったためか、食事が若干、楽になっている。この時点で、まだお通じ無し。ただし胃腸は割と元気で、子宮摘出後スペースをグルグルしているのが分かる感じ。
ロキソニンを6時間に1度ペースで2回、服用。
■手術後2日目
朝食あり。重湯(五分粥)。具ナシ味噌汁。豆腐の枝豆あんかけ、野菜スープ。
術創からの新たな出血は無し。膿の量が少し増加(小さじ一杯ほど)。問題ナシとのこと。
お通じアリ。軟便。朝に2回。腹痛が相当あるので不安に。
術創の痛みがつづく。耐えられる程度。この日はロキソニンを2回、服用。
昼食あり。全粥。粉吹き芋、煮野菜(根菜類)、豆腐、インゲン。白身魚(焼き、味噌たれ)。味噌汁に具(白菜)が入る。
1日かけて電解質輸液の点滴つづく。
電解質輸液の点滴:ラクテック-500mL、パントール-500mg(整腸のため)
電解質輸液の点滴:ソルデム3A-500mL(水分・電解質)
滴下ペースが遅いためペースを上げる。夕食前には点滴が終了した。その時点で点滴の管を抜くが、血中カリウム濃度が高い(腎臓が疲れている?)という事で、予期せぬリスクを考慮して点滴の管を残したままにしておく。
夕食あり。全粥。酢の物。みそ汁の具は竹輪とネギ。玉ネギと豚肉のたれ焼き。インゲン&ニンジン炒め。あんみつ。
点滴は終了したが、その影響つづき、トイレ回数は相変わらず多い。
■手術後3日目
術創からの新たな出血は無し。膿の増加が止まる。安定した様子。
朝食あり。全粥。白菜の具入りの味噌汁。ニンジンと春雨とシラスの炒り卵、小松菜のおひたし、牛乳。
お通じアリ。朝に1回、昼下がりに1回。いずれも軟便で、相当の腹痛あり。一応チェックして頂いたところ、胃腸の動きは通常範囲に収まるレベル。様子見とする。
医師チェックの結果、順調とのことで術創の保護テープ外れる。帝王切開サイズの傷痕になっているのでビックリ(2011年6月の手術の傷痕より大きくなった。へその下の位置、縦に15cmほどの手術痕)。シャワー可との判断をいただく。
痛みが収まった状態で安定しており、この日のロキソニン服用は0回となる。
予期せぬ急変に対応するスタッフ数が充分そろった&血中カリウム濃度の数値が安定とのことで、点滴の管が外れる。
昼食あり。通常の米飯。大学芋、ワカメ味噌汁、酢の物、キャベツ・ニンジン・玉ねぎ味噌炒め。
トイレ回数が1~2回ほど減る。
昼食後、シャワー挑戦。シャワー室の広さは個室トイレ程度。久し振りのシャンプー&リンス。術創を石鹸でそーっと洗ってみたところ、トラブル無し。乾燥すると、ピリピリ。保湿に念を入れる。
夕食あり。通常の米飯。生揚げ、茄子の煮びたし。竹輪の天ぷら、白身魚フリッター。季節の果物ミカン。
■手術後4日目
術創は、見てみるとギョッとするような「未成熟瘢痕」だが、出血ナシ、安定。
この日はロキソニン服用0回、清潔と保湿を兼ねてシャワー2回。
朝食あり。米飯、ソーセージ・インゲン・ニンジンの炒め物、ネギの味噌汁、牛乳。
09:00頃、医師の往診あり。次の術後診察の日程、および退院日について医師と相談。翌朝の採血検査で問題なければ翌日の午前のうちに退院OKとの判断をいただく。翌日の退院を決定。
昼食あり。米飯、麩すまし汁、白身魚(粕漬け・焼き)、インゲン、シメジ&さやいんげんの卵とじ、豆サラダ。豆は煮大豆で、付けあわせはキャベツの千切り。
13:30~14:00頃、病院受付の営業時間帯、入院手続き実施。決定済みの退院日を伝え、会計手続きへと進めてもらう。
15:00~16:00頃、医師に手術時の詳しい話を聞く。摘出した子宮の記録写真を見せて頂く。へそまで届くサイズの大型筋腫あり、多発。粘膜下筋腫も多数、これが過多月経・貧血の直接の原因とのこと。全体サイズおおむね20cm~30cm。正常な大きさの4倍~5倍サイズへ異常増殖していたと考えられる。重さ1kg~2kgほど?
夕食あり。米飯(牛丼)、漬物、杏仁豆腐オレンジソース掛け、油揚げ味噌汁。
■手術後5日目(退院)
早朝05:00頃、採血あり。若く不慣れな看護師さんで、相当の出血があったが、無事に採血ミッション・コンプリート。神経へのダメージはナシ。練習台になったのかしら…
朝食あり。米飯。白菜の味噌汁、漬物。インゲン、ツナ、ニンジン混合の炒り卵。牛乳。
早朝の採血検査の結果、問題ナシとの事で、無事に退院。
前回(2011年6月)の手術入院期間は10日間だったが、今回の手術入院期間は6日間。
術創管理、体調管理、薬剤管理などを含めて、明らかに手術関連の素晴らしい技術的進歩が見られる…
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《入院で重宝した小道具メモ》
■Sカン、2つ(100円ショップ雑貨屋で入手)
長さ文庫本サイズ程度、プラスチック製
小型バッグをベッド傍に吊る=電話を入れておくと手術後の連絡が楽。コロナ影響で面会など困難な為。他は眼鏡ケース、汗拭きシートでOK
浴室の横棒に引っ掛け、入浴セット籠を吊る=床に触れないので濡れなくて良き
■歯磨きセット用の小型バスケット(100円ショップ雑貨屋で入手)
コップ、歯ブラシ、歯磨き粉チューブ普通サイズ、歯間ブラシなどを詰め込み。マウスピースや入れ歯アリなら専用セットも入れておく
(実寸サイズ参考:手持ちの文庫本を入れた状態で撮影。この籠は長辺14cm程度)
フェイスタオルでまるっと包めるサイズ、最大長辺14cm~20cmがベター。使わない時はタオル等かぶせておけばプライバシー守りつつ埃かぶらず清潔
■下着の種類ごとの風呂敷/洗濯物まとめて詰める大判の風呂敷
退院後、分別の手間かからず、ひとまとめに洗える
■かかと踏んでスリッパも可能なスリッポン
上履き。歩行訓練、夜間トイレ通いが楽
■クリアファイル2つ、ボールペン、メモ用紙
書類が意外に出る。備忘録、日記など。体調が戻りきらない間はボーッとしている時間も多い。ハッキリ覚えているうちにメモを取っておくと、退院後に見直せるので良き