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制作日誌/深森の帝國

〝認識が言語を予感するように、言語は認識を想起する〟・・・ヘルダーリン(ドイツ詩人)

2015.06.01ホームページ更新

2015年6月1日付で更新した内容は、下記のとおりです。

■物語ノ本流》http://mimoronoteikoku.tudura.com/astrolabe/content.html
コミック作品、第二部・第二章「夏越祓」を追加しました。

「夏越祓」の章は、物静かな内容ではありますが、今後の物語の方向を決定的にする重要な伏線が幾つも含まれており、過去・現在・未来のストーリーの整理について、非常に頭を絞った物となりました。いわば、大きな転回点(ビッグ・ターニング・ポイント)という位置づけであります。

転回点のきっかけとなった決定的なイメージは、「闇夜の中を、さ迷う少女」。

何故なのか分かりませんが、不意に、外せないイメージとして浮上。

「何故そんな症状を発したのか?」「それ程のショックとは何か?」を考察し続けて、少女が、わざわざ、陸奥の果てと言っても良い程の辺境から上京する羽目になった、そもそものきっかけとなった過去の事件(過去の因縁)に行き当たり…

5W1H「いつ、何処で、誰が、何を、何故、如何にして」が固まりました。

過去のページに戻ってストーリー・チェックしてみたところ、微妙にそれっぽいセリフがあり、辻褄は合っている状態なので、この件に関しては、過去にさかのぼる修正はありません。

※ちなみに「輝弥王」⇒「叡都王」の人名変更は、今回のストーリー・チェックの副産物であります

https://twitter.com/mangakato/status/580499307314434049
かとうひろし@mangakato
「ストーリーマンガ」は、エピソードの組み合わせで構成され、一つのストーリーとして成り立っています。各エピソード毎に「5W1H」が必要になり、全体を通した「5W1H」が別に本筋として必要になります。

このツイートには、色々な示唆を頂きました(感謝)。

将来のストーリーに関わる重要な伏線として、書き手サイド立場としては、勾玉に注目を頂きたいところ…と、期待してみる…

*****

「夏越祓」の章で、哲学的に考えた事メモ

■言語呪術/言語芸術のテーゼ
「形霊(カタチ)と形代(カタシロ)」=例えば「無限の流れである意識と、有限の単位である言語」
「思考は言語によって構成される」
「記憶もまた言語である…言語化されない記憶は記憶たりえぬ」
「記憶の層が、一個の人格を成す」

以上


ほかに勉強したことメモ

夢遊病=ノンレム睡眠時に起きる。通常は15分ほどで終わるが、1時間も続くものもある。本人は深い熟睡状態にあるため、声を掛けた程度の刺激では目を覚まさない。朝になって目が覚めたときには、夢中遊行の記憶が消失している

目が開いている状態で歩き回るケースでは、目が開いているので「物は見えている」らしいが、やはり明確な意識が無いため、意味のある反応は返して来ないという

明確な原因は不明だが、脳の発達が未熟なために生じるという説が多く支持されている(実際、幼い子供に多い)。夢中歩行は、過去に学習し記憶した身体の運動がメインになる。大人の夢遊病の場合は、多くは身体リズムの崩れやストレスが原因であり、無意識に自動車運転するなどの高度な行動が見られるようになるという報告がある

脳が未発達な子供の夢遊病には、夜驚症を伴うケースがある。恐怖の感情が無意識のうちに暴走するためでは無いかと言われている。意識が覚醒していれば、我慢などして押さえられるが、我慢する事はストレスになるので、根本的な解決にはつながりにくいらしい(恐怖の原因をつきとめて取り除く方が良い。雷が怖い、一人で夜のトイレに行くのが怖い、などの原因が考えられるらしい)

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