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制作日誌/深森の帝國

〝認識が言語を予感するように、言語は認識を想起する〟・・・ヘルダーリン(ドイツ詩人)

タロット10運命の輪

タロット10運命の輪

カード・メッセージ=「輪廻」

主な意味=状況の変化、チャンス(或いはピンチ)の到来、遭遇、開放、復活、臨機応変、見当違い、不安定、クラス替え、循環器系統、フル回転、転換期、すれ違い、火の車

運命の軌道の組み換え、変転を暗示するカードです。鉄道のコースがジャンクションの切り替えで変わるように、運命のコースもまた、思いもよらぬタイミングで思いもよらぬ方向に切り替わってゆく…

上昇する道にせよ下降する道にせよ、その結果が吉と出るか凶と出るかは、誰にも分かりません。しかし、動揺し続ける不安な現実を、我々は生きてゆくしかないのであります…全ての世界が回転を止める、その時まで

変転し続ける運命に悩まされる…というイメージで描画。「事実は小説より奇なり」と言われるように、運命の変化を通じて現われてくる新たな光景は、いつでも人間を戸惑わせ、悩ませるものであります

他にも、「過去の出来事が別のタイミングでよみがえってくる」という意味もあります。因果応報。或いは、過去に張られた伏線が、運命の輪の回転に伴って表面化してくる…

「運命の輪」のカードは、元々特定の方向を持たない円形のイメージで描かれる事が多いせいか、正位置/逆位置に伴う意味の変化は、非常に小さいものになります。強いて言えば、正位置においてはチャンス到来、逆位置においてはピンチ到来…という系統で解釈される場合が多いですが、その持続性は長くありません。「好事魔多し」、「冬来たりなば春遠からじ」という格言が、方向性は違えどほぼ同じ内容を指摘しているのと同じ事であります

タロットの中では、多くの業と矛盾と謎に満ち溢れているこの世界の秘密に、最も近くまで接近しているカード…非常にドラマチックなカードであると思うのであります

☆タロット連作&解釈の一覧を作成=〔ホームページ更新2013.6.14

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タロット:運命の輪(エリファス・レヴィ版)
右、アヌビス:上昇=霊魂を導くもの
左、セト/テュポン、ギリシャ風ヘビ姿:下降=荒らぶる異境のもの
上、スフィンクス:均衡=王
基部、カドゥケウス

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