制作知識:モノクロ印刷メモ
- ◆モノクロ印刷について分かったこと:
- ・ペーパーに高品質(ハイクオリティ)で打ち出す場合は1200dpi
- ・ペーパーに中品質(標準レベル)で打ち出す場合は600dpi
- ・ペーパーに低品質(たまに高品質Web画像)で打ち出す場合は300dpi
- ・Web用に標準品質の画像を打ち出す場合は72dpi
当サイトでは、コミック用パソコンには「コミックスタジオ」というソフトを積んでおりまして、「直感」により、600dpiを基準に決定してお絵かきをしていました…ので、案外、「直感」は、「的のど真ん中」を当ててた…って事になりますでしょうか…^^;;;
実は、前の印刷機が「先輩の知り合いのお下がりの、そのまたお下がり」で、えらい中古で、古いインクが固まって出てきたりするので、「ガチガチの印刷&盛り上がったインクをハタキで叩き出す」のが普通でした。
もはや忘れられた世代に相当するのか、100dpi前後レベルの印刷機であったらしく、グラデーションすら出なかったのですね(グラデーション・トーンが使えなかった)。観光案内マップなどのWeb画像はちゃんと出ていたので、余計「600dpi」というのがイメージ出来なかったです(遠い目)。
…印刷機に関するこの妙な制約が、当サイトの画風の確立に、えらく影響しているかも知れません(再び、遠い目)。
この中古の印刷機は、数ヶ月前につつがなくアセンション(=昇天)したもようで、「あの世の宇宙人の呪文のようなもの」を延々と打ち出すようになったので、貯金が溜まったのを幸い、新品の印刷機と交換しました。こちらは600dpiが素直に出てきて、600dpiの画像ってこんなにグラデーションが細かく出るのかと、ビックリしました(アセアセ)
…ちなみに〝ソフトへの初期投資はケチらずに☆〟って事で、最初から一番高い「コミックスタジオ」を購入(正直、お財布の中身が不安でしたが…)。お蔭さまで、いろいろな画像変形・描画オペレーションが使えるので、ドラマチックな場面作りに役立っているようです(600dpiレベルなので、画素処理も時間がかからずに済んでいるようです。1200dpiだと、メモリの都合もありますし、画素数を考えても、10倍から20倍くらい処理時間がかかっていたかも)…^^;
で、パソコン閲覧用の画像にして打ち出すとき、そのまま600dpiで打ち出すと、ものすごく大きくなるので(=パソコン画面からはみ出し&2MBぐらい=)、最初は訳が分からず、えらく苦労しました。500KB未満にしようとすると、点々の「謎の絵」になったり(その頃は、jpeg、gif、pngの区別も付いていませんでした)…^^;
今は、Web用画像は、png表示がメイン。今のところ、以下のような認識…
- jpeg画像=画像データ縮小など、手を入れるたびに画質の劣化が大きく、一発勝負タイプ。フルカラー、微細グラデーションに強い。
- gif画像=べた塗りの幾何図形の描画に向いている。画質劣化なし。複雑な画像になると、指数関数的にデータが重くなる。
- png画像=gifに似て、手を入れても画質劣化なし(pngデータ圧縮ソフトは、フリーで色々出ている)。複雑な画像にも強いが、フルカラー並に色数が多いと、指数関数的にデータが重くなる。
当サイトのイラストは、線描をハッキリさせた、グラデーションを含まないモノクロ画像という事もあって、減色で軽くしています。16色でも256色と遜色なく見られますし、16色を切ると100KB未満に落とせるので、転送データ圧縮の点でも助かっています。16色未満でも結構見られるのは、旧世代の印刷機に鍛えられたからなのか、それとも技術がまだまだという事なのか…ちょっと悩み&苦笑
…画像縮小の際に科白の文字がつぶれて、ハッキリと読めなくなるのが大問題だなあと思っていましたので、ここだけは、科白を「ちまちまと」カキコしている訳です…(=付属のペイントを使っています。将来、スクリーン画像の文字を認識して読み上げるような福祉ソフトの進化があれば、ペイントで書いた定型的な文字だし、コマ割りも直方形のみですし、スムーズに対応できるのでは…と、予想しています)…;^^ゞ
こうしてみると、生身の人体(及び脳みそ)って、実はものすごく精妙な感覚機能・描画再現機能を持っているのだなあと、改めて、大自然の神秘を、シミジミと感じるのであります。
★ついでの追加★《モノクロ印刷・おまけの資料》
- ☆ペーパーサイズ/ピクセル値の相関比率をまとめた表
- [http://www.benricho.org/size_scale/pixel.html]
- ☆計算できるページもついていて、とっても便利だと思うのです
- [http://www.benricho.org/size_scale/pixel_conv.html]