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制作日誌/深森の帝國

〝認識が言語を予感するように、言語は認識を想起する〟・・・ヘルダーリン(ドイツ詩人)

詩歌鑑賞:チュチェフ「昼と夜」

◆チュチェフ(昼と夜)

神秘な霊たちの棲む世界の上に、
名づける名も無いこの深淵の上に、
神々のいと高き御心によって
金糸の繍(ぬい)の垂れぎぬが掛かっている。
昼、目もあやに燦めく帷(とばり)
昼、地の子供らの蘇生の時、
悩める魂の癒される時
人間と神々の親しき友!
しかし、日は次第に翳り、夜は来る。
夜だ!それが、宿命の世界から
恵みのとばりを裂きはがして
遥か彼方に投げ棄てる。
すると突然、我々の目の前にむき出しになるのだ、
恐怖と霧にとざされた深淵の姿が。
そして我々はそれとじかに向かい合う。
だからこそ、夜はあんなに恐ろしいのだ。
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