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制作日誌/深森の帝國

〝認識が言語を予感するように、言語は認識を想起する〟・・・ヘルダーリン(ドイツ詩人)

2014.08.09ホームページ更新

ホームページ《http://mimoronoteikoku.tudura.com/>》に新しいページを追加しました

★裏制作コミック物語の分量が想定以上に大きくなったので、特設コーナー作成。

物語ノ傍流《http://mimoronoteikoku.tudura.com/astrolabe/x_uranote.html》

上記ページのリンクから、《花の影を慕いて》物語コミックを閲覧できます

《コミック作品についての付記》

▼漫画読みの知人の一人に初見で作品を読んでもらったところ、「科白(言葉部分)が多過ぎるし、難解で、五回くらい読み直さないと意味が分からない」という感想を頂きました)

▼少女向けの恋愛漫画(全年齢OK,コメディ,ギャグ有)の体裁を取っています。しかし、貴族社会時代物ゆえの、入り組んだ親族事情の経緯や過去の謎解き、人間関係の哲学的考察等がメインであり、恋愛ジャンルの定番と思われる「恋人たちの見せ場のシーン」は殆どありません(「見つめ合い」や「語り合い」が殆どで、肉体方面の表現は極小になっています)

▼「花の影を慕いて」貴族社会の設計に関する資料

西洋魔術博物館@MuseeMagica
https://twitter.com/MuseeMagica/status/1590929775895666689
雑。家族年金について。annuity の訳語として使っております。終身定期金と訳されることもあります。長子相続が基本の英国富裕層にあって、長男以外の子供たちへの救済措置の類です。荘園領主の場合は領地のなかに長男用区画、それ以外用区画とあって、そこからの収益が分配される仕組み
大貴族ともなると長男に領地とタイトルがつくわけで、いわゆる子爵がそれに相当する例が多いのであります。領地ではなく企業が長子相続される場合は、まとまった金額を基金として国債や堅い企業に投資し、そこからの収益を弟たちが分け合うという形式になります
長男は領主用の教育を受けるため家を離れることは少なく、次男以下はパブリックスクールからケンブリッジなりオクスフォードなりに進んで好きな人生を送ることに。ただしあんまり脱線すると年金停止されて路頭に迷うわけです

『花の影を慕いて』イメージ画像集

アイリス(1)

アイリス(2)

ルシール(1)

ルシール(2)

ルシール(3)

アンジェラ


裏制作コミック物語《花の影を慕いて》制作記録
画像一括管理01(001頁-025頁)=2013/08/14アップ
画像一括管理02(026頁-051頁)=2013/09/11アップ
画像一括管理03(051頁-077頁)=2013/10/05アップ
画像一括管理04(078頁-103頁)=2013/10/15アップ
画像一括管理05(078頁-129頁)=2013/11/10アップ
画像一括管理06(130頁-153頁)=2013/11/20アップ
画像一括管理07(154頁-177頁)=2013/11/29アップ
画像一括管理08(154頁-203頁)=2013/12/22アップ
画像一括管理09(178頁-227頁)=2014/01/05アップ
画像一括管理10(228頁-251頁)=2014/01/27アップ
画像一括管理11(252頁-273頁)=2014/02/23アップ
画像一括管理12(274頁-297頁)=2014/03/31アップ
画像一括管理13(298頁-323頁)=2014/04/14アップ
画像一括管理14(324頁-347頁)=2014/05/06アップ
画像一括管理15(324頁-371頁)=2014/05/11アップ
画像一括管理16(372頁-395頁)=2014/06/01アップ
画像一括管理17(396頁-419頁)=2014/06/29アップ
画像一括管理18(420頁-443頁)=2014/07/16アップ
画像一括管理19(444頁-468頁)=2014/08/07アップ
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2013.6.14ホームページ更新

◆制作中の物語・第一部-ヤツマタ/第九章-妖霊星(後篇)のページ分割が終わりました。

★こちらのアドレスから正式公開版に飛べます(ホームページ版・物語の本流)
http://mimoronoteikoku.tudura.com/astrolabe/content.html

第九章-妖霊星(後篇)は割とスムーズに内容がまとまった章で、下書きから完成までのブレや迷いは少ない方でした。第六章-門前町や第七章-斎ノ宮で示していた伏線は半分くらい回収しており、ある意味では「折り返し点」とも言えます

今回の章では、ワンクッションおいた複雑な形の、けれども確かな愛情というものを、それなりに提示する事が出来たかなという感じです。

瀬都とカモさん夫妻は直接の家族では無く、更に貴族/平民という公的な身分差もあるため、互いに一線を引いた注意深い関係を築いています

この世には、密着するばかりが親しさではなく、「互いに適切な距離を置いた親しさ」という形もある。

もちろん瀬都はまだ子供なので、「自分は縁あって女童として雇われていて、小間使いをしている」という以上の細かい社会関係は余り理解しておらず、気取りの無い話しかけをしています

2013.3.29ホームページ更新

◆制作中の物語・第一部-ヤツマタ/第八章-妖霊星(前篇)のページ分割が終わりました。

★こちらのアドレスから正式公開版に飛べます(ホームページ版)⇒[物語ノ本流

★現在の創作状況⇒「物語ノ目次」:物語の中の時間(旧暦カレンダー)の覚書を更新(当ブログ過去エントリ)

◆2012年12月から2013年3月にかけて、過去コミック作品の修正&差替をおこないました

修正内容はコマ割の整理(入れ子コマが煩雑になった部分を整理)、制作に使用しているソフト「コミックスタジオ」が3.0版から4.0版にバージョンアップしたのを受けての場面演出の見直し、説明不足だった科白部分の見直しであります(ストーリー全体では大きな修正はナシです)

コミック画像を修正&差替した章は以下の通り
序章「清ら月は道野辺に照り」・・・主に場面演出の見直し
第一部ヤツマタ・第一章「十六夜」・・・入れ子コマの整理、科白の整理、トーン修正
第一部ヤツマタ・第二章「鈴鹿峠」・・・入れ子コマの整理、場面の演出、トーン修正
第一部ヤツマタ・第三章「坂下宿」・・・入れ子コマの整理、場面の演出、トーン修正
第一部ヤツマタ・第四章「伊勢道」・・・入れ子コマの整理、トーン修正

物語の序章「清ら月は道野辺に照り」については、今でも、「もっと分かりやすく演出する方法は無かったのか」と思案&反省中です。とはいえ、今の時点で既に350ページを越えている内容を、16ページの内容で予兆しよう、というのは流石に無茶であったのかも知れないと思われるところですorz

次に何か別の物語を創作する際には、この反省を生かしてみたいと思います(もし、そのチャンスがあればですが…)

この制作中の物語、キャラクターが増えて内容が出来てくると、様々な外伝やエピソードのアイデアが浮かび上がってくるもののようであります(例えば、越国出身である瀬都が如何なる運命によって上京する事になったのか、同じく越国出身である柚羅の父親は元々は越国の役人であったがどんな仕事をしていたのか、カモさんと澄江御前のなれそめ、宮廷での人間関係、等)