忍者ブログ

制作日誌/深森の帝國

〝認識が言語を予感するように、言語は認識を想起する〟・・・ヘルダーリン(ドイツ詩人)

彩色イラスト:花の影を慕いて

2014年8月完結《花の影を慕いて》のイメージボードのようなものです

◆《プレ余談シーン・その1》◆

本編ではセリフのみ/マティ少年が復活祭の折にやらかした町内騒乱「空き家を魔改造花火で吹っ飛ばした件」を、伯父上のクロフォード伯爵に釈明しているところ

◆《プレ余談シーン・その2》◆

本編ではセリフのみ/アシュコート舞踏会にて、楽団のハープ奏者が階段から落ちてギックリ腰になり、如何なる対応を取るべきか慌てているところ

◆《本編シーン・物語のターニング・ポイント》◆

クロフォード伯爵とルシール嬢の初対面

《花の影を慕いて》全体の物語は、この曖昧なイメージが、決定的なターニング・ポイントになりました

後半部から最終盤に至る展開の中で、彼らの間にあった《謎》が明らかになって行きますが、実のところ、この推移と結末には、少し予想外な部分がありました。偶然と必然の組み合わせとなり、制作していて「面白い」と思った部分でもあります

PR

習作イラスト「太夫」

いろいろ、赤面する部分が。反省して、今後に生かすと言う事で。

花街の「太夫」/「太夫」というのは遊女・芸妓の中で最高位の位階(身分格差は厳しかったらしい…)

採用した髪型=「吉野髷」。定番の豪華な髪型「横兵庫」よりシンプルですが、その分、スッキリ粋な感じ


【メモ】

キャラ視線が左上(自分から見て右上):過去の光景を想起中。

キャラ視線が左横(自分から見て右側):過去に喋った内容を想起中。

キャラ視線が左下(自分から見て右下):ロジックを思案中。推理&分析の目線。左手を頬や顎に当てる仕草も。

キャラ視線が右上(自分から見て左上):未知または未来の光景を想起中。または構想&想像中。

キャラ視線が右横(自分から見て左側):ウソをつく時。妄想する時。創造の目線。

キャラ視線が右下(自分から見て左下):言葉で表現しづらい感覚、感情。または鬱屈。

※左利きの場合は反転するケースが多いので注意

カラーイラスト:ディードリット

今回は、ディードリットのカラーイラストを公開。

当サイト・バージョンのディードリットは、神秘的な、深い淵のような翡翠の瞳というイメージです(アニメ版では、もう少し明るい緑の瞳でした。小説のイラスト設定では青い瞳という事になっていてバラバラですが、様々なディードリット像があって、面白いのではないかと思います…)

『ロードス島戦記』は、元々はゲームから派生したアドベンチャー物語でしたが、我々の世代にとっては、ハイ・ファンタジーのイメージを一変させた、特別な存在という感じです。『ロードス島』のアニメ版も、今までのアニメに比べると信じられないくらい場面描写のクオリティが高くて、キャラデザインも斬新だったのです。

ロードスという名の島がある。
アレクラスト大陸の南に浮かぶ辺境の島だ。
大陸の住人の中には「呪われた島」と呼ぶ者もいる。

…この冒頭の演出には、本当に衝撃を受けました…

だから、映画版『ロード・オブ・ザ・リング』を見たときは、エルフのミステリアスなイメージが壊れてしまって、ちょっとガックリしてしまいました(ちょっとだけです…苦笑い。リアルの人間の髪って、結構「ずっしり」しているものですね)。映画『ロード・オブ・ザ・リング』は、素晴らしい内容だと思っています。

『ロードス島戦記』の頃のキャラデザインが、最近のアニメーションの、顔かたちの描写の源流かも知れないです。頬からあごにかけてのラインが急峻な感じで、特徴的。