忍者ブログ

制作日誌/深森の帝國

〝認識が言語を予感するように、言語は認識を想起する〟・・・ヘルダーリン(ドイツ詩人)

2023年4月の時事情勢メモ

■防衛産業の「国有化」:岸田政権が掲げる防衛力の抜本的強化に向け、装備品の開発や生産基盤を強めるための法案が、5月9日にも衆院本会議で可決される見通し

■鈴木宗男氏のロシア渡航を了承「日程については白紙」:参院議院運営委員会理事会は26日、日本維新の会の鈴木宗男参院議員が5月3~7日にロシアに渡航することを了承

■太平洋島嶼国で中国影響を懸念 米特使、挽回図ると強調(共同通信2023.04.29)

米国とパラオ、マーシャル諸島、ミクロネシアとの自由連合協定の改定交渉を担当するユン米大統領特使は28日、太平洋島嶼国との外交を軽視した間に中国が影響力を拡大したと懸念を示した。「遅れを取り戻すため急ぐ必要がある」と述べ、挽回を図ると強調した。ワシントンのシンクタンクの会合で語った。太平洋島嶼国を他の地域に比べ「軽視してきた」と認め、ソロモン諸島に大使館を開設するなど、「修正しようとしている」と語った。

■中国は日本をライバル視せず、両国関係は重要な岐路=呉駐日大使(ロイター2023.04.28)>中国の呉江浩駐日大使は28日、中日関係は重要な岐路にきていると指摘した。中国は日本をライバルや敵対者と見なすつもりはないとし、日本にも同様な姿勢を望むと述べた。記者会見で述べた。米国の対中半導体輸出規制に同調すれば日本の半導体産業が将来を失うことになるとし、「デカップリング」や「サプライチェーンの混乱」が起こるべきでないと述べた。

■入管法改正案、法務委可決 自公維国賛成、立民反対(共同通信2023.04.28)

外国人の収容・送還のルールを見直す入管難民法改正案が28日、衆院法務委員会で、賛成多数により可決された。自民、公明、日本維新の会、国民民主の与野党4党が修正案に賛成し、立憲民主党などは反対した。与党は、大型連休明けの5月上旬に衆院を通過させる考え。立民は難民認定手続きの公平性を担保するため、第三者機関による審査など抜本的な見直しを要望。与党側は立民の主張を踏まえ、第三者機関設置の「検討」を付則に記すといった案を示したが、立民は「不十分だ」とし、協議は決裂。自民・立民間の修正案は白紙となった。改正案は、不法滞在などで強制退去を命じられても本国送還を拒む人の長期収容の解消が狙い。3回目の難民申請以降は「難民認定すべき相当の理由」を示さなければ送還する。また、認定基準に満たなくても、難民に準じる人を「補完的保護対象者」として在留を認める制度を新設。不法滞在者らを収容せず、一時的に社会内での生活を認める「監理措置」創設も盛り込んでいる。

■重要インフラ、サイバー対策に国が関与 電気や鉄道 中ロの攻撃懸念(日本経済新聞2023.04.28)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA272QZ0X20C23A4000000/

政府は28日、電気などの重要なインフラ企業が導入する設備を国が事前審査する基本指針を閣議決定した。設備の製造国や供給元の役員の国籍など、外国からの影響の有無に調査の重点を置く。中国やロシアによるサイバー攻撃の懸念が高まっており、国が関与して対策を促す。

■防衛相の有事海保指揮、来月訓練 自衛隊支援要領決定、非公表も(共同通信2023.04.28)

政府は28日、防衛相が有事の際、自衛隊法に基づき海上保安庁を指揮下に置く手順を定めた「統制要領」を決定した。海保は住民避難や海上での捜索・救命などを担い、自衛隊を後方支援する。警察機関としての性格は変えない。5月に机上、6月には実動で、武力攻撃事態を想定した海上自衛隊と海保の共同訓練を初めて実施し、実効性を検証し連携を確認する。

(コメント:防衛相が指揮するのは海保長官に限定。自衛隊が戦闘地域での防衛を、海保が避難住民の輸送など後方支援をそれぞれ担う。指揮下に置く場合、事前の閣議決定を必要とする。統制要領は閣議や国会に諮らず、自衛隊と海保による内部の申し合わせとして決定)

■マイナンバー法改正案が衆院通過 保険証廃止しカードに一本化(共同通信2023.04.27)

健康保険証を廃止してマイナンバーカードに一本化するマイナンバー法など関連法改正案が27日、衆院本会議で与党などの賛成多数で可決、衆院を通過した。改正案では、マイナンバーを利用する行政事務の範囲も広げる。改正案が成立すれば、政府は2024年秋に保険証を廃止する方針。

(コメント:マイナンバーを扱う行政事務の範囲が拡大するとのこと。法で認められた業務に「準ずる事務」なら法改正せずに政省令で利用可。従来の事務手続きが一変すると思案。ほか、地味だけど重要な、厚労省の「業務移管」法案が2023.04.27付で衆院通過。与党などの賛成多数で可決。参院へ送られた=厚生労働省の一部業務を移管する生活衛生機能強法案)

■中国、経済成長に若者就職難の影「5人に1人」が失業(日本経済新聞2023.04.24)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM193S00Z10C23A4000000/

中国経済が回復している。国家統計局が18日発表した1~3月の実質国内総生産GDPは前年同期比4.5%増え、1年ぶりの高い伸びとなった。政府が「ゼロコロナ」政策を撤回し、外食や旅行などサービス消費が息を吹き返した。ただ消費者物価指数CPIの上昇率は低空飛行が続く。若年層の高失業率などを背景に内需全体では力強さを欠き、物価が上がりにくい「ディスインフレ」への懸念もくすぶる。

(コメント:日本の氷河期世代を生み出すことになった「失われたXX年」状態が、中国で始まっている様子。経済統計データが怪しいという話も。少し…かなり心配。別件で、ジェトロが台湾有事に神経質になっているとの話。万が一の場合、スーダンからの邦人退避と同じように速やかに進むという確証は無く。情勢によっては最悪の事態に対する覚悟も必要かと思案)

■改正私学法が成立 刑事罰新設などガバナンス強化(時事通信2023.04.26)

私立大のガバナンス強化に向け、学校法人役員らに対する刑事罰新設などを盛り込んだ改正私立学校法が26日、参議院本会議で可決、成立した。日本大幹部の背任事件などを受け、理事会や評議員会の権限を見直し、チェック機能を強化する。施行は2025年4月。新設されるのは、役員らによる特別背任や贈収賄、目的外の投機取引、不正な手段による認可取得に対する罰則で、特別背任では7年以下の拘禁刑か500万円以下の罰金、または両方が科される。

(コメント:宗教法人のグレー活動を制するのと同じように、学校法人グレーゾーンを通じた不正マネロンを潰す、反社的アジテーター教授・過激派な学閥などを制する方向に向かう模様)

■米債務上限巡る共和案、農村地域に打撃のおそれ=政権(ロイター2023.04.27)

米政権は26日、マッカーシー下院議長(共和党)が提示する連邦債務上限を1兆5000億ドル引き上げ、連邦政府の歳出を削減する案について、農村地域で数千の雇用が喪失し、数十億ドルの損失につながるおそれがあるという認識を示した。農務省によると、食品安全検査官が減少し、農畜産業などの生産に影響が及ぶことで物価上昇を招くおそれがある。さらに消防士などが減少するほか、高速インターネットへの接続にも影響が及ぶ見通しという。下院は早ければ26日にマッカーシー議長の案の採決を実施する可能性がある。

(コメント:放漫財政のツケは、どこまで進むのか…国力低下レベルとか、ハラハラ)

■スーダン、病原体流出のリスク 戦闘員が研究所占拠―WHO(時事通信)
世界保健機関WHO高官は25日、アフリカ北東部スーダンの首都ハルツームにある国立公衆衛生研究所が正規軍か準軍事組織「即応支援部隊RSF」によって占拠されたと明らかにした。その上で、コレラ菌などの病原体が外部に流出する「バイオハザード(生物災害)」の危険があると警鐘を鳴らした。AFP通信などが報じた。占拠した戦闘員は研究所から関係者を閉め出し、軍事基地として使用しているという。施設にはコレラ菌やはしかウイルス、ポリオウイルスなどが保管されており、同高官は「非常に危険」な状況だと訴えた。

(コメント:ホラー小説より、よほど怖い展開。この中で未知の新型ウイルスが進化するという、イヤな可能性も考えられそう。新型コロナでmRNAワクチン技術は大きく進展したと思うけど、ウイルスのスピードに、人類の対抗技術が追い付くかどうか)

■スーダン邦人、首都退避完了(共同通信2023.04.25)
政府は25日、アフリカ北東部スーダンの首都ハルツームで退避を希望していた全ての在留邦人の国外退避が完了したと明らかにした。自衛隊機が周辺国ジブチへ輸送した45人と、フランスや国際赤十字の協力を受けた13人の計58人が退避した。岸田文雄首相は「今後も関係国と緊密に連絡し、在留邦人の安全確保と必要な支援に全力を挙げる」と官邸で記者団に述べた。帰国に向けた調整が本格化した。

(コメント:ほぼ退避完了したとのこと、ホッとしました。菅義偉前総理が退陣間際2022年に自衛隊法を改正し、災害や争乱時に邦人救出で自衛隊機を派遣しやすくしたのが奏功した、とのこと)

■スーダン首都で軍と準軍事組織が戦闘 大統領府や空港制圧の主張も(朝日新聞2023.04.15)
https://www.asahi.com/articles/ASR4H6KP7R4HUHBI00Z.html

アフリカ北東部スーダンの首都ハルツームで15日、国軍と準軍事組織「迅速支援部隊RSF」が激しい戦闘を始めた。AP通信などが報じた。RSF側は、大統領府やハルツームの国際空港を占拠したと主張している。両者は、RSFの軍への統合をめぐって対立していた。(中略)同国では2021年10月に軍トップのブルハン氏がクーデターを起こしたことで先行きが不透明になっていた民政移管についての協議が、今年に入って最終段階を迎えつつあった。だが、協議の中で重要な議題となっていたRSFの軍への統合をめぐる具体的な手法や詳細をめぐって両者が対立する事態となっていた。国軍は13日、RSFが部隊をハルツームを含む各地に配備したことを非難するなど、徐々に緊張が高まっていた。

■各州の独自軍解体へ 政府軍や警察に編入―エチオピア(時事通信2023.04.09)

エチオピア政府が、国内各州で組織されてきた事実上の州独自軍の解体に乗り出した。政府報道官が7日、記者会見し「特別な軍隊の構成員は自らの選択が完全に認められるし、希望は尊重される」と強調。政府軍や警察への編入のほか、退役して民間の暮らしに戻る道も用意する。多民族国家エチオピアは、各州に独自の言語や文化、警察を認めてきた。しかし、幾つかの州では憲法の制約を逸脱して、徐々に独自軍を育む結果となった。特に北西部アムハラ州の軍事組織は強力で、過去2年の北部ティグレ州の反政府勢力「ティグレ人民解放戦線TPLF」との戦闘では、政府軍と提携。ティグレ人に対する「民族浄化」を行ったとブリンケン米国務長官から非難された。報道官は7日の会見で「幾つかの地域では情報や理解の不足で少々問題が起きている」と認めた。一部の州に強い抵抗があることをうかがわせた。

(コメント:エチオピアとスーダンは隣国同士。ウクライナ経由の武器密輸ニュースも聞かれます。戦乱の飛び火が心配です)

■破壊措置準備命令、PAC3が移動開始(共同通信2023.04.23)
北朝鮮の「軍事偵察衛星1号機」の発射に備え、自衛隊に「破壊措置準備命令」が出たのに伴い、地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の関連部隊が23日、沖縄県の配備先に向けて移動を始めた。

■北朝鮮衛星に備え破壊準備命令(共同通信2023.04.22)
浜田靖一防衛相は22日、北朝鮮が計画する「軍事偵察衛星1号機」を発射し、日本領域に落下する事態に備え、自衛隊に「破壊措置準備命令」を出した。自衛隊は、地対空誘導弾パトリオットPAC3の沖縄県・石垣島など先島諸島への配備に着手。海上配備型迎撃ミサイルSM3搭載のイージス艦の展開に向けて準備を進める。準備命令が出るのは2012年以来。防衛省が発表した。

■独政府、石油・ガス暖房の廃止に向けた法案承認(ロイター2023.04.20)
https://jp.reuters.com/article/germany-politics-energy-idJPKBN2WH02N

ドイツのハーベック経済相は19日、石油・ガスを使用した暖房設備の大半を2024年から禁止する法案を政府が承認したと明らかにした。連立与党は先月、24年以降新設される暖房設備の大半について、稼働エネルギー源の65%を再生可能エネルギーにすることで合意した。ドイツは45年までに温暖化ガスの排出を実質ゼロにするカーボンニュートラルを目指しており、法案はこの目標達成に向けた計画の一環となる。建設部門が昨年排出した温暖化ガスは全体の約15%を占めていた。ロイターが入手した法案関連資料によると、化石燃料の代替として再生可能電気で稼働するヒートポンプや地域暖房、電気暖房、太陽熱システムなどを家庭用暖房として使用できる。ただ、この計画を巡ってはコストが高く、低・中所得世帯や賃貸物件利用者への負担が大きいとの批判が政権内からも出ている。

(コメント:石油ガス暖房設備を禁止…ドイツの冬は厳しいと聞きますが、EUの環境関連の技術か何かで「大丈夫」というような決着が付いたのかなと思案してみる。ヒートポンプに関しては日本の技術がトップクラスだったと記憶)

■東南アジア、通信再編第2幕 5Gやデジタル投資増で(日本経済新聞2023.04.18)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB124MP0S3A410C2000000/

東南アジアで通信大手の合従連衡が進んでいる。高速通信規格「5G」に多額の投資が必要で、単独で割ける経営資源に限界があるためだ。新型コロナウイルス下で加速した経済のデジタル化に対応した環境整備を急ぎ、業界の主導権を狙う。寡占化でサービスが低下することへの懸念は根強く、消費者への丁寧な説明は欠かせない。「2026年までに5Gの国内カバー率98%を目指す」(タイ)

(コメント:2030年までに官民およそ9兆8000億円支援プランあり。「岸田首相、インド太平洋のインフラ・安保支援750億ドル/2023.03.20日本経済新聞」投資方面で、ガッツリ関わると思われる…)

■インドとロシア、自由貿易協定を協議 通商関係強化へ(ロイター2023.04.17)
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-india-russia-idJPKBN2WE0GY

インド、ロシア両政府は自由貿易協定FTAについて協議している。両国の閣僚が17日明らかにした。ウクライナ戦争勃発後に通商関係を強化している両国が一段と関係を深めるとみられている。インドのジャイシャンカル外相はニューデリーのイベントで、通商条約に関する「事前協定」を結んだと発言。ロシアのマントゥロフ産業貿易相は、この通商条約について、二国間投資を保証するものだと述べた。インドはロシアのウクライナ侵攻をはっきり批判しておらず、対話を通じた平和的な解決を呼びかけている。インドでは先月、イラクに代わってロシアが最大の原油供給国となった。昨年度のロシアからの輸入総額は463億3000万ドルと、4倍近く増加した。マントゥロフ産業貿易相によると、ロシアはインドから機械の輸入を増やすことを検討している。昨年11月のロイターの報道によると、欧米の制裁で重要産業の運営に苦慮しているロシア政府は、自動車、航空機、鉄道などの分野で500以上の商品をインドから輸入することを求める可能性がある。

(コメント:最近のマクロン発言なども考慮すると、仏独が中露の物流ルートで稼ぐ側。その性質から、ランドパワー国家群。とすると、印露の物流ルートで稼ぐ側は、シーパワー国家群という事になるかなと思案。歴史的に英国と印度は深い関係。注目)

■洋上風力発電、計7倍に 札幌・G7環境相会合 共同声明明記へ 加盟国、30年目標
(北海道新聞)https://www.hokkaido-np.co.jp/article/832779

先進7カ国(G7)気候・エネルギー・環境相会合が15日、札幌市中央区の札幌プリンスホテルで始まった。最終日の16日に発表する共同声明に、洋上風力発電の導入拡大を明記する方向で調整。2030年までに、7カ国合わせて21年実績の約7倍の150ギガワットに引き上げる目標を掲げる。海底に固定せず海に浮かべる「浮体式」の洋上風力の開発推進も盛り込む。

■岸田首相の演説会場に爆発物投げ込む、男を現行犯逮捕 和歌山市・衆院補選応援で
(BBC-2023.04.15)https://www.bbc.com/japanese/65284152

■仏大統領の台湾発言が波紋 「我々の危機ではない」(産経新聞2023.04.11)
https://www.sankei.com/article/20230411-IBLVSPH26VNZXKE7BHCFWNTDJM/

フランスのマクロン大統領が5~7日の訪中時、米欧メディアと行ったインタビューで台湾をめぐり、欧州連合EUは米国の政策に追随すべきでないと主張し、「われわれの危機ではない」と位置付けたことが波紋を広げている。欧州の対中強硬派から、批判が相次いだ。

■仏・マクロンの「裏切り」に、中国が大喜びしアメリカが激怒している…!ウクライナと台湾、どちらを選ぶか(2023.04.14現代ビジネス)
https://gendai.media/articles/-/108987

フランスのエマニュエル・マクロン大統領が「台湾問題で米国と中国に追随するのは最悪」などと発言した。同盟国の間では「マクロンの裏切り」という批判が広がっているが、私は「これこそがフランスの本音」とみる。西側のひび割れは、今後も広がる可能性が大きい。

(コメント:EU中核をなすフランス&ドイツの本音は「中国とのつながりは特にビジネス&マネー方面において国益である」というところにあるかと思案。戦前~第2次WWの時も、EU勢力は中国を援助していたのであって、地政学上においては自然な動きである様子)

■サウジ、シリア関係修復へ/シリアのメクダド外相は12日、サウジアラビアのファイサル外相と会談し、2国間の航空便や領事業務の再開手続きを始めると表明した。地域大国サウジがシリアのアサド政権との関係修復を進めた形。(共同通信2023.04.13)

■スリランカ債務再編、日本主導で新枠組み 中国対応焦点(日本経済新聞2023.04.12)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB10D6L0Q3A410C2000000/

2022年5月にデフォルト(債務不履行)状態に陥ったスリランカの債務再編を進めるため、日本が主導して債権国会議を立ち上げる。日本、インド、フランスなどが13日に表明する。2国間融資で最大の債権を握る中国にも参加を呼びかける。米欧の利上げで深刻度を増す中所得国の債務問題の解決に向けた先行事例となる可能性がある。

■無人島を丸ごと基地に…「国内最大規模の事業」馬毛島 作業員はピークで4000人以上 業者「死に物狂い」(南日本新聞2023.04.11)
https://373news.com/_news/storyid/173500/

防衛省が西之表市馬毛島で進める米軍機訓練移転を伴う自衛隊基地整備は、12日で基地本体の着工から3カ月となる。真っさらな島を丸ごと南西防衛の一大拠点とする巨大事業だけに、同市2港のほか、鹿児島市など本土の少なくとも7港で大型の基礎部を造るなど「現場」が広がっている。大量の資機材を搬出する準備も進み、同省は工事をさらに加速させたい考えだ。
(中略)防衛省は本年度、馬毛島に資機材を運び入れるための仮設桟橋の完成を急ぐ。3月下旬から、港湾施設とともに整備に着手。第1段階である基礎石(捨て石)の投入が島沿岸で続き、その後、ケーソンなどを置いていく。
仮設桟橋は東部に3本造り、長さ約540~640メートル。うち2本は1年後に完成予定。作業員数も1年後にピークとなり、3000~4000人以上が入る予定だ。
県砕石協同組合連合会によると、捨て石の2月の出荷量は基地工事に伴い、前年同月の約10倍の約5万8700立方メートルに上り、1カ月で直近21年度の年間出荷量の約7割に達した。「出荷量が減少傾向にある中で大きな需要」(事務局)という。

(コメント:長引く不況で現場の人手や機材が不足しているところへ大型特需。「求められる数量に対し、あまりにも期間が短い。うれしい話だが、死に物狂いだ」とのこと。日本政府・防衛省としては、目下、焦慮でいっぱいである、と推測。理由は、中国海軍の空母「山東」が台湾エリア軍事演習で出現したこと。ケーソン70基を用意するほどの大工事は前代未聞。大型台風の多いエリアでの大工事、予期せぬトラブルや事故は付き物なので、順調に進む事を祈念)

(知識:防波堤や岸壁の土台となる「ケーソン」=大型の鉄筋コンクリート製の箱。幅20メートル、長さ30メートル、高さ20メートル前後。型枠が自動的に上昇してコンクリートを固める特殊な工法を採用し、ケーソン1基当たりの工期を従来の4カ月から1カ月に短縮。従来方式と合わせ、3000~4000トン級のものを3年かけて70基=「国内ではまずない規模の事業。全国から500人近く集まっている」)

■台湾包囲、演習継続 空母も訓練―中国軍(時事通信2023.04.10)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023041000101&g=int

台湾国防部(国防省)は10日、台湾を取り囲んで3日間の予定で行っている中国軍の演習が、最終日の同日も続いたと発表した。中国の空母「山東」を中心とする艦隊が西太平洋で訓練を行ったことも確認した。台湾の蔡英文総統が米国でマッカーシー下院議長と会談したことへの対抗措置。8~9日の演習には陸海空軍と、弾道ミサイルを扱うロケット軍が参加した。中国軍によると、さまざまな地点から台湾本島や周辺海域にミサイルを撃ち込む「模擬攻撃」訓練などが行われた。

■中国、ミャンマーの離島にスパイ基地設置か警戒強めるインド(ブルームバーグ2023.04.10)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-04-10/RSQT1RDWLU6801

(要約)インド政府はさまざまなレベルでミャンマー側の担当者と衛星画像を共有。そこにはインド洋に浮かぶミャンマー領ココ諸島で中国の労働者が監視基地のようなものの建設に手を貸している様子が捉えられている。インドはこのインフラによって中国が海軍基地からの通信を傍受し、インド東部の実験場からのミサイルを追跡できるようになることを引き続き懸念している。
ミャンマーがココ諸島に中国の電波傍受施設を置くことを許可したという報道は1990年代からあったが、英王立国際問題研究所チャタムハウスが報告書を最近まとめたことで注目が再び集まっている。この報告書はミャンマーが海上監視活動の実施を意図し、ココ諸島の軍事拠点化を進めていると推察している。2021年の軍事クーデター以後、欧米がミャンマーに対する制裁を重ねていることから、軍事政権は中国への経済的依存を強めているというのが当局者の分析だ。ミャンマー最大の貿易相手国である中国は、アジアで広範な紛争が起きた場合に備え、地政学的に重要な海上水路「チョークポイント」となっているマラッカ海峡の迂回を図る方法として、ミャンマーの港やエネルギーパイプラインに投資している。

■防衛相が海保長官を指揮、有事の「統制要領」概要判明(読売新聞2023.04.10)
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20230410-OYT1T50006/

有事の際、防衛相が海上保安庁を指揮下に置く手順などを定めた「統制要領」の概要がわかった。防衛相が海上保安庁長官を指揮し、海保が海上での捜索・救難や国民保護を担当することが柱となる。政府は今後、国家安全保障会議(NSC)で策定手続きを急ぐ方針だ。(中略)昨年12月に改定した国家安全保障戦略では、海保について、能力の大幅強化や体制拡充が掲げられ、自衛隊との連携・協力も「有事の際の防衛相による統制を含め、不断に強化する」との考えが盛り込まれた。

(コメント:岸田首相は4日の衆院本会議で、「有事の際も、海保に軍事的任務を付与することは想定していない」との認識を示している。防衛相が指揮する対象は海保組織そのものではなく、海保トップの長官に限定。海保の軍隊としての機能を否定する海上保安庁法25条の考え方を維持するため、海保が軍とは異なる法執行機関であることも明記する方向)

■反年金改革のデモ隊、米資産運用大手の入居ビルに突入 フランス(CNN、2023.04.08)
https://www.cnn.co.jp/world/35202297.html

年金制度改革への抗議が続くフランスの首都パリで6日、デモ隊が米資産運用大手ブラックロックのオフィスの入る建物に突入した。政府の年金改革に対する抗議の矛先を世界最大の資産運用会社に向けた格好だ。(中略)デモは大半の労働者の年金受給開始年齢を62歳から64歳に引き上げる政府案に抗議するもので、6日で11日目に入った。政府は先月、議会採決を経ずに年金改革法案を通過させるため、憲法上の権限を発動していた。

(コメント)フランスは国内の不満をアメリカにぶつける形にした様子。伝統的に大陸欧州は米国を格下とする思考があり、身分的に下の者へ八つ当たり、になるかと思案

■焦点:先細る富、「厳しい時代」の到来に怒る欧州市民(ロイター2023.04.08)
https://jp.reuters.com/article/europe-society-idJPKBN2W205G

フランスとドイツの首脳は昨年、厳しい時代が到来すると国民に告げた。貿易紛争から全面戦争まで、世界経済が多大な課題に直面したからだ。フランスのマクロン大統領は「豊かな時代」は終わったと宣言。ドイツのショルツ首相は、低インフレと力強い経済成長をもたらした30年間にわたる自由貿易の時代が終わりに近づいている、と警鐘を鳴らした。(中略)INGドイツの首席エコノミスト、カルステン・ブルゼスキ氏は「低所得者はますます取り残され、ドイツでは賃金格差が拡大したとの認識が広がっている」とし、欧州全体で低所得者層と高所得者層の間の緊張が高まっていると述べた。フランスが実施した燃料への一律補助など一部諸国のインフレ対処策は意図に反して、日々のやりくりに苦心する層よりもゆとりのある消費者に大きな恩恵をもたらすケースがあった。一方で、企業利益と株主利益の増加が不公平感に拍車をかけ始めた。(中略)欧州全体の労組と同じく、チューダー氏も次のように主張する。政府が増税などを通じて富を再配分すれば、充実した年金制度を維持し、公共セクターの賃上げ率がインフレ率に追い付かない事態を回避できるだけの富を創出できるはずだと。

(コメント)貴族層は富の再分配はしない筈なので(おそらく実行できるだけの経験も能力も無い)、このまま社会の分断が進み格差拡大・治安悪化の方向へ向かうのでは。国政の混乱度が上昇したら、富裕層は国外脱出・リゾート脱出を試みる?

■米、中国関係の機密情報も流出 中東も、重大な損害と報道(共同通信2023.04.08)

米紙ニューヨーク・タイムズ電子版は7日、中国や中東、ウクライナに関する安全保障上の機密が含まれた米国の文書がツイッターやサイト上に流出していたと報じた。流出文書は100以上とみられ、米政府当局者は重大な損害となる恐れがあるとみている。内容や流出の経緯は不明。同紙は6日、ロシアの侵攻を受けるウクライナに米欧が進めている軍事支援に関する機密文書が交流サイト(SNS)上で拡散し、国防総省が調査に乗り出したと報じていた。米情報機関の当局者は、米英カナダを含めた英語圏5カ国による機密情報共有の枠組み「ファイブ・アイズ」にとって「悪夢」との見方を示したという。

■地政学的緊張で世界経済分断、金融リスク高める恐れ=IMF(ロイター2023.04.06)
https://jp.reuters.com/article/imf-worldbank-geopolitics-idJPKBN2W302N

国際通貨基金IMFは5日、地政学的緊張の高まりとそれに伴う世界経済の分断が金融安定性リスクを高め、国境を越えた投資、資産価格、決済システム、銀行の融資能力を低下させる恐れがあるとのワーキングペーパーを公表した。
IMFは以前から、世界経済が地政学的ブロックに分断され、一方は米国主導の民主主義圏、他方は中国などの独裁国家圏となることに伴うコストの増加、経済摩擦、生産規模の減少を警告。これは技術システムの競合や貿易の減少につながる可能性がある。
しかし、IMFの新しいワーキングペーパーは緊張の高まりが直接投資を含む資本の国外流出を促進する可能性を強調し、途上国や新興国市場経済にとって特に高いリスクを伴うと指摘。対外的な資金調達に依存している国は、国際準備、資本、金融機関流動性のバッファーを強化する必要があるとしている。同ペーパーは「国際金融安定性報告書」の一部として、来週のIMF・世界銀行春季会合に向けて作成された。

(覚書)ウクライナ侵攻後のロシア経済が、経済制裁を食らっても影響度が低いレベルにとどまっているのは、ロシア連邦中央銀行総裁エリヴィラ・ナビウリナ氏の存在が大きい。ロシアがこの1年戦えたのは、ナビウリナ総裁がその手腕でもってロシア通貨の信用価値を維持していたため。ナビウリナ総裁はウクライナ侵攻後、辞意を示していたが(※辞意の件は周辺の伝聞と憶測に留まるので取扱注意)、プーチン大統領はナビウリナ総裁の再任・続投を提案した(ロシア下院ウェブサイト文書、2022.03.18付掲載より。2022.03.21下院審議~ナビウリナ総裁の続投決定)。

■高速道路改修費8.3兆円と試算 2115年までの老朽化を反映(共同通信2023.04.05)

高速道路の有料期間を延長する法案を巡り、国土交通省は5日、衆院国交委員会で、老朽化に伴う改修費は計6710キロで総額8兆3千億円になるとの試算を明らかにした。高速道路会社は橋や舗装など既に1兆5千億円の改修計画を公表しているが、現在は健全でも2115年までに老朽化して工事が必要になるとみられる箇所の事業費を追加した。法案では、工事費用を賄うため、料金徴収期限を2065年から50年延ばす。斉藤鉄夫国交相は「税負担や料金の引き上げは困難で、徴収期間を延長する結論に至った」と述べた。今回追加したのは計6170キロ(6兆8千億円)。

■フィンランド、NATO加盟 ウクライナ侵攻受け米欧同盟に(毎日新聞2023.04.04)
https://mainichi.jp/articles/20230404/k00/00m/030/309000c

(要約)北欧フィンランドは4日、北大西洋条約機構(NATO)に正式加盟した。(中略)NATO本部では4~5日、外相会合が開かれ、ウクライナ支援について協議する。フィンランドからはハービスト外相が出席。日本の林芳正外相らも参加する。
フィンランドはロシアのウクライナ侵攻後の22年5月、スウェーデンとともにNATOへの加盟を申請。加盟国は同年6月の首脳会議で2カ国のNATO入りを支持することで合意した。しかし、正式加盟には全加盟国の承認が必要で、トルコが難色を示したため加盟手続きが滞っていた。トルコ国会が23年3月30日、フィンランドについて承認したことで全加盟国の承認が得られたことになり、正式加盟が決まった。
一方、スウェーデンについては、トルコが依然として承認を保留している。トルコはスウェーデンを「テロ対策に非協力的だ」などと非難しており、加盟承認と引き換えに自らの要求を受け入れるよう圧力をかけている。また、東欧ハンガリーも、スウェーデンの加盟に向けた手続きを終えていない。権威主義的なハンガリー政権の「法の支配」のあり方を巡り、スウェーデンが批判的なことが背景にあるとみられる。

(コメント:新規加盟は2020年の北マケドニア以来で31カ国目。ロシアは、安全保障上の大きな「緩衝地帯」を失う。高い軍事力と予備兵力を誇るフィンランドの加盟は、NATO全体の防衛強化につながると期待される。1300キロ以上に及ぶフィンランド国境でロシアと接し、緊張が高まる恐れも)

■ロシアによる侵攻を正当化「ウクライナ正教会」大主教を自宅軟禁処分に
https://www.ytv.co.jp/press/international/191642.html(読売テレビ2023.04.02)

「ウクライナ正教会」の大主教がロシアによるウクライナ侵攻を正当化したとして、ウクライナの裁判所により自宅軟禁の処分を言い渡されたとロシアメディアが伝えました。複数のロシアメディアによりますと、ウクライナの裁判所は1日、キーウにあるペチェルスカヤ大修道院のパベル大主教がロシアによるウクライナ侵攻を正当化したとなどして、2か月の自宅軟禁の処分を言い渡したということです。パベル大主教は、ロシアに協力して宗教的な対立をあおったとして、ウクライナ保安庁から告訴されていました。ペチェルスカヤ大修道院は11世紀に造られ、モスクワ総主教庁系の大主教がトップについていました。しかし、ウクライナ侵攻後、信者の多くがモスクワから独立した支部を結成し、先月29日には、モスクワ総主教庁系に大修道院からの立ち退きを求めるデモが起きる事態となっていました。

(コメント:21世紀にもなってバビロン捕囚…教皇軟禁のアナーニ事件のような…というか。ギリシャ正教会とカトリック&プロテスタントとの縄張り争いか、という騒ぎにつながる可能性も。万が一エスカレートして、十字軍のような宗教紛争につながったら?…歴史上、繰り返し出来した揉め事ではあるだろうけれど、不安と懸念…)

■半導体「包囲網」に危機感 日本の輸出規制で―中国(時事通信2023.04.01)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023033101189&g=int

(要約)日本政府が高性能な半導体製造装置の輸出規制方針を打ち出した。米国やオランダと連携した実質的な対中規制。中国外務省の毛寧副報道局長は31日の記者会見で、日本の対応を批判「経済や貿易、技術の問題を政治利用することは、世界の生産とサプライチェーン(供給網)を不安定にし、自分の首を絞めるだけだ」(輸出規制の対象が一定の範囲にとどまることを日本側に期待している可能性あり)

(コメント:ロシア禁輸リスト418品目を追加、4月7日から開始のニュースも聞く。従来のサプライチェーンは一時的に途切れるか、壊滅する状況が近付いているのではないかと推察。その後、再構築?)


惑星メモ
◎2023/03/07:土⇒双魚in*オカルト問題の決算

(宗教問題~某統一、某証人へ問いただし・手入れ拡大。新しくできた法の網で捕捉が進む。オカルト関連は炎上し始めているが、中の人はまだ気づいていない模様。従来の抗議活動を繰り返している)

>>アレフに初の再発防止処分 施設使用、布施を半年禁止(共同通信2023.03.13)

公安審査委員会は13日、オウム真理教の後継団体「アレフ」が、団体規制法で義務付けられた活動状況の報告が不十分だとして、再発防止処分を出すことを決めた。公安調査庁の請求を認め、全国13施設の一部または全部の使用、布施といった金品などの贈与を受けることを6カ月間禁止。アレフの活動は大きく制限される。団体規制法に基づく再発防止処分は初めて。公安庁によると、アレフは2000年以降「観察処分」の対象で、3カ月ごとに構成員や資産状況などの報告が課されている。報告資産は19年11月に約12億8千万円だったが、その後、報告しないものが大きく増え、22年11月には約2千万円だった。

(オカルト宗教界隈の重要なニュース。20世紀であれば「宗教弾圧だ」と、その筋の界隈が大騒ぎした筈です。深く静かに、エポックメーキング的な大変動というところ…)

>>「休眠宗教法人」解散を迅速化 文化庁(産経新聞2023.04.05)
https://www.sankei.com/article/20230405-AK2RY4AKYZKV5J3X6EINM3QP2Q/

休眠化して脱税などへの悪用の恐れのある宗教法人に対し、文化庁が解散命令手続きを含む法人整理の迅速化を図る方針を固めたことが5日、分かった。活動実態がなく、解散命令請求の対象にもなる「不活動宗教法人」の判断基準を初めて示し、3月31日付で各都道府県に通知した。不活動法人を速やかに認定して解散を促すことで、宗教法人の税制上の優遇措置に着目した不正の芽を摘む狙いがある。
(要約)全国約18万の宗教法人のうち、不活動法人は令和3年(2021年)12月末時点で3348法人だが、休眠状態にある法人数は国の把握分を大幅に上回る可能性/昨年末、産経新聞が文化庁と47都道府県に実施したアンケートでは、宗教法人が所轄庁(国や都道府県)に毎年提出すべき役員名簿や財産目録などの「事務所備付け書類」について、提出しなかった法人数が1万5千超

●2023/03/24:冥⇒宝瓶in*動揺の波的な何か

(グローバル金融システムの動揺が止まらず。「安全の面」と「破局の面」を、極端な振り子のように揺れつづけている。ゴリゴリ経済力が削られる、良くない兆候。惑星の動きを信じるとしたら、底を打つ、あるいは大恐慌の様相を見せるのは2023年6月ごろか?そこから長い長い衰退期が続きそう。2030年まで大変かも知れない。その後は分からない。データ不足が大きくて見通しがつかない)

>>米中小銀行、預金15兆円流出 週間、SVB破綻で(共同通信2023.03.25)
米シリコンバレー銀行SVBなどの破綻があった今月9~15日の1週間に米国の中小銀行から1200億ドル(約15兆7千億円)の預金が流出したことが24日、米連邦準備制度理事会FRBによる週次の商業銀行統計で分かった。FRBによると、今月8日時点で中小銀の預金残高(季節調整値)は5兆5759億ドルだったが、15日時点は5兆4559億ドルと2.2%減少した。一方、大手銀の預金残高は666億ドル増加した。

>>中東情勢の大きな動揺が始まった。国際関係、金融関係

■イスラエル政権窮地 司法改革に世論反発 パレスチナに極右閣僚暴言(毎日新聞2023.03.27)
https://mainichi.jp/articles/20230327/k00/00m/030/013000c

イスラエルのネタニヤフ政権が苦境に立たされている。司法を弱め、政権の力を強化する「司法改革」に対する世論の反発は強く、IT業界や軍からも反対者が続出し、経済や安全保障に影響を与え始めた。一方、極右閣僚はパレスチナへの暴言を繰り返し、米国やアラブ諸国との関係に亀裂が生じている。
(中略)3月23日には、エルサレムと商都テルアビブを結ぶ高速道路に数百人のデモ隊が侵入。数時間にわたって道路を占拠し、警察と対峙した。「次世代のためにも、民主主義を壊す改革は止めなくてはならない。インフラを止めるぐらいしないと、政権は動かない」
(中略)極右や宗教政党を含むネタニヤフ政権は、政権が最高裁の判決を「無効化」でき、最高裁判事の選出にも強い影響力を持つ司法改革を目指す。自らの政策を司法に干渉されないようにするためだ。

(コメント:分かりやすい)https://twitter.com/Ml0TEYamodioEne/status/1640317310912315392
イスラエルの連立6つの極右政党問題は日本国内複数の財団研究所、他世界各国の機関や研究所、メディアも警戒していて連立が成立した去年から既に全世界主要国でイスラエルの暴挙抑え込みに協力してる。中米サウジ日ですら協力してるレベル/親イスラエルのエジプトやヨルダンも

※サウジアラビア・イラン国交正常化、イスラエルのネタニヤフ政権に逆風(ジェトロ2023.03.22)https://www.jetro.go.jp/biznews/2023/03/18e7ea56ef450e37.html
※サウジ、イラン核開発容認 中国仲介、5項目合意(共同通信2023.03.27)https://jp.reuters.com/article/idJP2023032701001400
※サウジアラビアが上海協力機構への参加を閣議承認(ジェトロ2023.03.31)https://www.jetro.go.jp/biznews/2023/03/3a2341ece999f4ae.html

●2023/06/11:冥⇒磨羯in*地に足つけ見直し
●2024/01/21:冥⇒宝瓶in*流通の渦巻き?供給網?
●2024/09/02:冥⇒磨羯in*地場連携っぽい
●2024/11/20:冥⇒宝瓶in*~2043年まで
◎2025/03/30:海⇒白羊in*災害?ゆるふわ系は微妙、エネルギー・ガテン系が来そう
◎2025/10/22:海⇒双魚in*戦火、極東有事、第3WWなどの心配
○2026/04/26:天⇒双児in*通信技術の世代交代?
◎2026/05/23:海⇒白羊in*~2039年まで
○2032/08/04:天⇒巨蟹in*新型コロナ・流行病の関連の発明か何か
○2032/12/12:天⇒双児in*バイオ、宇宙、核融合など新技術、新発見、変革


《考察用メモ》

■■尖閣侵入に「規則性」見えた…「特定の時間」「日本船いると追跡」中国海警船の動き分析(読売新聞2023.04.05)
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230404-OYT1T50275/
尖閣諸島(沖縄県石垣市)沖を航行する中国海警船の行動パターンが、読売新聞などによるデータ分析で明らかに/尖閣の実効支配を目指す中国の意図がデータからも見えた。「海警船が決まったパターンで行動しているのは、尖閣諸島の周辺で法執行活動をしているとアピールし、中国のプレゼンスを示すためだ。日本は警戒を怠らず、領海から押し返す状況を作り続けなくてはならない」2023.01.30石垣市の環境調査チームを乗せた作業船「新世丸」を巡り、海保の巡視船と海警船が対峙。「海保の戦略や操船能力が勝り、中国は歯がゆい思いをしたはずだ。今後は違う方法で揺さぶりを掛けてくるだろう。せめぎ合いは続く」

■■【追悼スクープ特集】親権問題 〜 安倍晋三、知られざる「次の挑戦」#1
共同親権、安倍元首相が急死の3週間前に語っていた「問題の本質」
https://sakisiru.jp/32881

(要約)安倍氏はある問題の解決のため、密かに布石を打ち始めていた。それは国家を構成する最少の組織である、家族に関する問題の解決を目指すものであった。一筋縄で行かない複雑な事情…法務省法制審議会の案と自民党法務部会の案(実質的な民間法制審案)が対立している。双方の案に関係し、どっちつかずの議員が存在している。「女性の味方と称して法務省の顔色をうかがっている複数の議員がいる。彼らは完全に法務省寄りのロビイストだ」。安倍氏は事情を把握していた。法務省法制審議会と自民党法務部会の案が対立していること、さらには自民党の中に法務省と繋がっている議員が複数いることを。そして彼は法務省案が採用されないように、事前に布石を打ち始めていた。

【追悼スクープ特集】親権問題 〜 安倍晋三、知られざる「次の挑戦」#2
安倍元首相、布石を打ち始めていた共同親権
https://sakisiru.jp/32884

(要約)民間法制審案の作成に関わる弁護士が2人、安倍晋三元首相の事務所を訪れた。訪問の目的は、どっちつかずで、立場が判別し辛い、A議員やB議員の動きを安倍氏に知ってもらおうというものであった。ところがだ。安倍氏は2人の予想を超えて、すでに驚くべき行動をとりはじめていた。法制審に左翼系の“活動家”が入りこんでいることを把握し、懸念していた安倍氏は、閣僚経験のあるCという女性議員も事務所に呼び出している。安倍氏がことに問題視していた“活動家”が、ある女性団体の代表だった。法務省にこの代表を引き入れたのは誰か。もしかすると、C議員が引き入れたのではないか。そう疑っていた安倍氏は、C議員に会って聞いた。「私も代表のことは承知している。誰があの人を連れてきたのか。もう官邸にも入り込んでるんでしょ。はっきり聞くけど、引き入れたのはあなたか?」安倍氏がズバリ問いただすと、C議員は声を震わせ、明らかに動揺した。「そんなことは絶対ない」。C議員は真っ青になって否定した。すかさず、畳みかける安倍氏。「あの代表は第4インターとの関係があるという情報がある。第4インターってどういうものか知ってるか。トロツキストだよ」そういって安倍氏はC議員を震えあがらせた。しかし、派閥の会長から問いただされても彼女は口を割らなかった。安倍氏は言った。「Cさんは嘘をついているね」安倍氏の手元には、女性議員飛躍の会(代表:稲田朋美衆院議員)が間に入り、その活動家をC議員が法務省に引き入れたことを示す詳細な資料があった。

【追悼スクープ特集】親権問題 〜 安倍晋三、知られざる「次の挑戦」#3(最終回)
安倍元首相志半ば…親権問題の「本丸」判検交流にメス
https://sakisiru.jp/32886

(要約)法制審議会家族法制部会のメンバー24人のうち4人が裁判官という偏りを作り出しているのは、判検交流という交流制度によるものだ。判検交流は戦後、専門家の不足を補う目的で始められたものだが、裁判の公正性だけでなく、三権分立の原則からも明らかに問題である。その結果、司法と行政が利害関係を持ち、癒着が起きている可能性がある。司法と行政の双方が法曹利権を濫用しているという、事態。家族法だけに限らない、あらゆる立法過程に法曹利権が絡んでいる現状を、三権分立を犯す法務省と裁判官たちの癒着に対し、安倍氏は憂い、メスを入れようとしていた。司法改革について本腰を入れようとしていた矢先に彼は凶弾に斃(たお)れた。
PR

2023年3月の時事情勢~日米vs露中、外交諜報戦の激化と世界金融危機の拡大

惑星メモ
◎2023/03/07:土⇒双魚in*オカルト問題の決算

(宗教問題~某統一、某証人へ問いただし・手入れ拡大。新しくできた法の網で捕捉が進む。オカルト関連は炎上し始めているが、中の人はまだ気づいていない模様。従来の抗議活動を繰り返している)

>>アレフに初の再発防止処分 施設使用、布施を半年禁止(共同通信2023.03.13)

公安審査委員会は13日、オウム真理教の後継団体「アレフ」が、団体規制法で義務付けられた活動状況の報告が不十分だとして、再発防止処分を出すことを決めた。公安調査庁の請求を認め、全国13施設の一部または全部の使用、布施といった金品などの贈与を受けることを6カ月間禁止。アレフの活動は大きく制限される。団体規制法に基づく再発防止処分は初めて。公安庁によると、アレフは2000年以降「観察処分」の対象で、3カ月ごとに構成員や資産状況などの報告が課されている。報告資産は19年11月に約12億8千万円だったが、その後、報告しないものが大きく増え、22年11月には約2千万円だった。

(オカルト宗教界隈の重要なニュース。20世紀であれば「宗教弾圧だ」と、その筋の界隈が大騒ぎした筈です。深く静かに、エポックメーキング的な大変動というところ…)

●2023/03/24:冥⇒宝瓶in*動揺の波的な何か

(グローバル金融システムの動揺が止まらず。「安全の面」と「破局の面」を、極端な振り子のように揺れつづけている。ゴリゴリ経済力が削られる、良くない兆候。惑星の動きを信じるとしたら、底を打つ、あるいは大恐慌の様相を見せるのは2023年6月ごろか?そこから長い長い衰退期が続きそう。2030年まで大変かも知れない。その後は分からない。データ不足が大きくて見通しがつかない)

>>米中小銀行、預金15兆円流出 週間、SVB破綻で(共同通信2023.03.25)
米シリコンバレー銀行SVBなどの破綻があった今月9~15日の1週間に米国の中小銀行から1200億ドル(約15兆7千億円)の預金が流出したことが24日、米連邦準備制度理事会FRBによる週次の商業銀行統計で分かった。FRBによると、今月8日時点で中小銀の預金残高(季節調整値)は5兆5759億ドルだったが、15日時点は5兆4559億ドルと2.2%減少した。一方、大手銀の預金残高は666億ドル増加した。

>>中東情勢の大きな動揺が始まった。国際関係、金融関係

■イスラエル政権窮地 司法改革に世論反発 パレスチナに極右閣僚暴言(毎日新聞2023.03.27)
https://mainichi.jp/articles/20230327/k00/00m/030/013000c

イスラエルのネタニヤフ政権が苦境に立たされている。司法を弱め、政権の力を強化する「司法改革」に対する世論の反発は強く、IT業界や軍からも反対者が続出し、経済や安全保障に影響を与え始めた。一方、極右閣僚はパレスチナへの暴言を繰り返し、米国やアラブ諸国との関係に亀裂が生じている。
(中略)3月23日には、エルサレムと商都テルアビブを結ぶ高速道路に数百人のデモ隊が侵入。数時間にわたって道路を占拠し、警察と対峙した。「次世代のためにも、民主主義を壊す改革は止めなくてはならない。インフラを止めるぐらいしないと、政権は動かない」
(中略)極右や宗教政党を含むネタニヤフ政権は、政権が最高裁の判決を「無効化」でき、最高裁判事の選出にも強い影響力を持つ司法改革を目指す。自らの政策を司法に干渉されないようにするためだ。

(コメント:分かりやすい)https://twitter.com/Ml0TEYamodioEne/status/1640317310912315392
イスラエルの連立6つの極右政党問題は日本国内複数の財団研究所、他世界各国の機関や研究所、メディアも警戒していて連立が成立した去年から既に全世界主要国でイスラエルの暴挙抑え込みに協力してる。中米サウジ日ですら協力してるレベル/親イスラエルのエジプトやヨルダンも

■サウジ、イラン核開発容認 中国仲介、5項目合意(共同通信2023.03.27)

中東のイランとサウジアラビアが3月に中国を介して国交回復で合意した際、イラン核問題への対応など5項目で一致していたことが27日分かった。イラン政府当局者らが明らかにした。サウジはイランの核開発を巡り、核兵器獲得につながらない平和利用に限り容認。両国の事実上の代理戦争となっているイエメン内戦の終結を目指す。米国に代わり影響力を強める中国が導いた合意の概要が初めて判明した。
イランと米英仏独中ロは2015年、ウラン濃縮率を原発燃料程度に抑える見返りに経済制裁を解除することで合意したが、トランプ前米政権が破棄し、核交渉は頓挫した。米国の破棄に理解を示していたサウジは今回、この核合意の立て直しを支持する立場を確約。地域大国が支持に転じたことで核合意復活に向けた呼び水となる可能性がある。イエメン内戦では、核合意と同じ15年、サウジ主導の連合軍が介入し、親イラン勢力フーシ派と交戦。イラン・サウジ関係で最大の難問となっていた。

(サウジ金融勢が中部EU・スイスに資本投下したとの話がある。金融関係は深い筈。おそらくEU諸国は、中東情勢の動揺に振り回されて、国力疲弊が進む。露宇戦争で国力が削られていて、脆弱性が高まっているタイミング。どこまで疲弊が進むかは分からない。ローマ文明の崩壊後のような、いわゆる中世暗黒時代に似た状況が再来するのかも知れない)

ハイパーインフレになるには三条件を満たす必要がある
・生産設備の徹底的な破壊
・労働力の中長期的な不足
・高額紙幣の大量発行


【宇宙・高度技術(原発技術など)関係の動き】

■東芝、買収提案受け入れ 2兆円、非上場化へ(共同通信2023.03.23)

東芝は23日、日本産業パートナーズ(JIP)を中心とした国内連合による買収提案を受け入れると発表した。買収額は約2兆円。JIP陣営は7月下旬をめどに、株式公開買い付け(TOB)の開始を目指す。買収後、東芝は上場廃止となる。非上場化した後、企業価値を高めて再上場する考え。海外投資家ら「物言う株主」がTOBに応じ、東芝株を売却するかどうかが今後の焦点となる。
東芝は2015年の不正会計問題の発覚以降、米原発事業での巨額損失の発覚や事業売却もあり、経営が混迷を深めた。買収による非上場化を受け入れたことで、大きな節目を迎えた。
東芝は17年、負債が資産を上回る債務超過を解消し、上場廃止を回避するため約6千億円の増資を行った。増資に応じた物言う株主が発言力を持ち、東芝の経営の混乱を招いたと指摘される。TOBが成立すれば、物言う株主は東芝から離れることになる。
東芝の取締役会を構成する12人のうち10人は社外取締役で、物言う株主の幹部が2人いるが、受け入れ決定は全会一致だった。

(コメント:大陸の技術とは別に、日本独自のエネルギー戦略として国産の原発技術の管理強化が進む可能性。進展が見られた新型原発の技術の囲い込みも考えての動きか。核融合など)

■軍事転用技術の流出防止で新基準 JAXA、中ロ研究者ら排除(共同通信2023.03.24)

軍事転用可能な技術情報などの流出を防止するため、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の「宇宙科学研究所」が外国人研究者や学生の受け入れ方針に新たに基準を設け、中国は一部の特例を除いて排除するほか、ロシアや北朝鮮については例外なく不可と位置づけたことが24日、関係者への取材で分かった。先端技術の保護や重要物資の供給網確保といった政府の経済安全保障強化を踏まえた決定。昨年9月に運用を始めたとしている。
衛星やロケットなど軍民両面で利用可能な「デュアルユース」技術が多く、同研究所は大量破壊兵器の開発が懸念される外国機関に渡れば、日本の安全保障が脅かされると判断したとみられる。一方、宇宙研究で中国は世界をリードし、ロシアも水準は高い。優秀な人材の確保を制限し、日本の宇宙研究の推進に影響を与える恐れもある。
関係者によると、新基準は研究者らの受け入れ可否の審査を行うかどうかを判断するもの。政府の安全保障貿易管理の基準を準用し、各国を4グループに分けて研究者らの国籍、学歴や職歴に含まれる国で振り分ける。

*****

【諜報バトル・シリーズ激化。情報工作、マスコミなどの動き】

■首相「報道の在り方を検討」 危険地訪問の協定指摘に(共同通信2023.03.27)

岸田文雄首相は27日の参院本会議で、ウクライナの首都キーウ(キエフ)に到着する前に、訪問方針が報道されたことを巡り「危険地における報道の在り方については、安全対策や情報管理の観点から不断に検討を行っていく」と述べた。自民党の松川るい氏が「政府と報道機関との間で紳士協定を結ぶなどの検討をすべきだ」と質問したのに答えた。首相は、松川氏から自衛隊による海外での要人警護を可能とするよう自衛隊法などの規定を見直すよう求められたのに対し「要人警護のみを目的に自衛隊を海外に派遣する明示的な規定はない。一義的には領域国の警察当局などが行うものだ」と語った。

■【独自】北朝鮮「福島沖に怪魚出現、奇形児出生デマを流せ」…韓国内のスパイ組織に反日感情刺激を指示(朝鮮日報2023.03.24)
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2023/03/24/2023032480058.html

北朝鮮工作員とひそかに連絡を取り北朝鮮の指令を受けて活動した、いわゆる「昌原スパイ団」、自主統一民衆前衛(自統)のメンバーが、北朝鮮から「反日感情」をあおって闘争せよという指令を受けていたことが23日に判明した。
特に北朝鮮は、自統に「世論流布チームは福島沖で怪魚出現、奇形児出生といったデマをインターネットで大量にばらまき、社会的反感と不安感を増幅させよ」など、「反日感情」を刺激するよう具体的な指令を下していたことが明らかになった。
本紙の取材を総合すると、自統の総責任者のファン被告は2019年7月、組織員のソン被告と共に北朝鮮の文化交流局が下達した(1)全国的に韓国国民の反日感情を呼び起こす闘争を積極的に展開すること(2)反日闘争を反米闘争・ゼネスト闘争と積極的に結合させ、拡大し、これを契機として親日・積弊保守勢力への打撃とうまく結合していくこと-という内容の指令文を受け取った。
その後、ファン被告とソン被告は2019年7月30日に指令の履行案を話し合ったという。北朝鮮の対南革命戦略に基づいた闘争と関連して一味は、北朝鮮から届いた指令文に盛り込まれた方針のように、反日闘争を反米政権闘争・ゼネスト・生存権闘争と積極的に結合させ、これを契機として親日・積弊について自由韓国党(現在の保守系与党『国民の力』の前身)とその保守勢力に対する打撃をうまく結び付けていくべきだと議論した-と起訴状には記されている。
ソン被告はこれとは別に2019年5月7日、北朝鮮から反日関連の指令文も受け取った。北朝鮮の指令文は「最近、米国のやつらが反共和国政策の共助を狙った韓米日同盟を積極推進する中、日本当局が福島原子力発電所の汚染水を放流すると決定したことと関連し、社会の各階層において反日気運が急激に高まっている」とした。次いで「理事会(自統)では、放射能汚染水放流問題を掲げて地域社会の反日民心をあおり立て、日本のやつらを極度に刺激する一方、あいまいに遊び続けている文在寅(ムン・ジェイン)一党を圧迫して、当局のやつらと日本の間の対立・葛藤を取り返しのつかないところまで追い込むことに重心を置いてさまざまな反日闘争を組織・展開していかねばならない」と伝えた。

■総務省(2023.03.24)
日本放送協会に対する令和5年度国際放送等実施要請に係る電波監理審議会からの答申
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu07_02000257.html

■総務省 NHK国際放送での邦人の生命財産保護など報道や解説要請(NHK、2023.03.24)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230324/k10014019171000.html

総務省は、新年度・2023年度のNHKの国際放送で、邦人の生命・財産の保護にかかる事項や、国の重要な政策にかかる事項などの報道や解説を要請することを、NHKに通知しました。
放送法では、総務大臣が必要な事項などを指定し、NHKに対して国際放送で報道や解説を行うよう要請できることになっています。総務省は24日、新年度の国際放送に関する要請を来月1日付けで行うことをNHKに通知しました。この中では、テレビとラジオの国際放送で、▽邦人の生命、身体および財産の保護にかかる事項、▽国の重要な政策にかかる事項、それに▽国の文化、伝統および社会経済にかかる重要事項などの報道と解説を要請するとしています。
そして、これらの放送にあたっては、新型コロナウイルス感染症に関する国内の最新の状況に特に留意するよう求めるとしています。また、ラジオの国際放送では北朝鮮による拉致問題にも特に留意するよう要請するとしています。このほか必要な事項として、テレビとラジオの国際放送で、国際情勢を見つつ、偽情報・誤情報が問題となっていることに留意するなどとしています。
放送法では、NHKはこうした要請に応じるよう努めなければならないとされている一方、総務大臣はNHKの編集の自由に配慮しなければならないとしています。NHKは「要請の内容を十分検討したうえで回答する」としています。

■放送法巡る文書、第三者調査せず「総務省で精査、対応」と松本氏(共同通信2023.03.22)

松本剛明総務相は22日の閣議後記者会見で、放送法が定める「政治的公平」の解釈を巡る行政文書について、第三者による調査を実施することに否定的な考えを示した。「総務省で精査を進め、説明、報告できることはしてきた。これからも総務省でしっかり対応したい」と述べた。総務省は、2021年に発覚した同省幹部への接待問題の調査では、元検事の弁護士らによる外部有識者委員会を設置し、接待が行政に影響を与えたかどうかを調べた。松本氏は、第三者が調査した当時との違いを問われ「(今回は)総務省における法律の解釈にかかることだ」と説明した。

(コメント:ゴタゴタはあったけど総務省も随分と揺さぶられて、改革が進みそうかな、という流れ。結局、その筋のマスコミ勢力の思い通りにはならなかった、と理解できそうです)

■狙われる自民党総裁選 世論分断に中国・ロシアの影(日本経済新聞2022.08.21)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODE125X70S2A810C2000000/

SNS上で高市早苗氏と河野太郎氏の支持者とみられる人が互いに批判し合う書き込みが目立った。党内が分裂しかねないと懸念した高市氏自身が「(総裁選は)たとえ正反対の意見であっても尊重し合う場です」と沈静化を呼びかける事態になった。
公安調査庁の元幹部は「証拠は見せられない」と断った上で、党内対立をあおる投稿は中国発が多かったと語る。発信は北京時間の午前9時から午後5時の間が目立ち、組織的な関与を裏付けると話す。
次の総裁選は岸田文雄首相が党総裁の任期を終える24年9月までにある。
この年は東アジアの民主主義を混乱させたい勢力にとって標的にしやすい時期に当たる。1月に台湾総統選、4月に韓国で国会議員を決める総選挙、11月に米大統領選があるからだ。
自民党は次期総裁選前に外国籍の人の不正な入党を防ぐ本人確認システムの導入を検討する。首相官邸も外国の諜報活動から守るカウンターインテリジェンスに力を入れ始めた。それでも悪意を持って日本を狙う勢力への防波堤として十分とはいえない。
新型コロナウイルス禍で露呈したように、権威主義的な体制に比べて民主主義は意思決定に時間がかかる課題もある。「それでも民主主義には価値がある」と説くには備えが必要だ。
SNSが身近になるほど外国勢力による世論の分断工作は人ごとでなくなってきた。どんな人の心にも社会を分断する芽は潜む。あおられやすい環境だと個々が自覚し冷静さを保つことが第一歩になる。

*****

【日米vs露中、外交諜報戦の激化~グローバルサウス&東欧諸国】

■日中、ホットラインを設置 防衛当局間、偶発的衝突回避で(時事通信2023.03.31)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023033101077&g=pol

日中両政府は31日、海上などで自衛隊と中国軍の偶発的な衝突を回避するため、防衛当局間のホットライン(専用回線)を設置したと発表した。日中間で緊急時に意思疎通を図る通報体制「海空連絡メカニズム」に基づく措置。近く運用を開始する見通しだ。ホットラインは、日本の防衛省・自衛隊幹部と中国の国防省幹部を結ぶ専用の秘匿回線。防衛省は「不測の事態が起こった場合の対応だけでなく、両国の信頼構築などに活用する」と意義を強調する。

(コメント:なんだか一気にキナ臭くなった様子・汗。周辺諸国の皆が皆、激怒するような、おバカなファイヤー事件とか勃発しそうなのかしら…と懸念してみる…)

■サウジアラビアが上海協力機構への参加を閣議承認(ジェトロ2023.03.31)
https://www.jetro.go.jp/biznews/2023/03/3a2341ece999f4ae.html
サウジアラビア政府は3月29日、閣僚会議において、サウジアラビアに上海協力機構(SCO)の対話パートナー国としてのステータスを与えることについての覚書を承認した。

■英国のTPP加入合意 12カ国目、協定発効後で初―日豪など(時事通信2023.03.31)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023033100132&g=eco

日豪など環太平洋連携協定TPPの参加国は31日、オンラインで閣僚級会合を開き、英国の加入を認めることで合意した。2018年の発効後、新規加入は初めてで、英国は12カ国目になる。英国加入で、TPP経済圏はインド太平洋地域から欧州まで広がる。後藤茂之経済再生担当相は会合終了後、記者団の取材に応じ「環太平洋にとどまらず、自由貿易、開かれた競争的な市場、ルールに基づく貿易システム、経済統合をさらに促進していく上で非常に大きな意義を持つ」と述べた。参加国は、7月に開かれる閣僚級のTPP委員会で協定文書に署名する。新規加入には、参加国の全会一致による承認が必要で、各国議会での承認手続きなどを経て発効する。

■ベラルーシ大統領 “自国の防衛目的で核兵器配備”意向表明(NHK、2023.03.31)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230331/k10014025951000.html

ロシアと同盟関係にあるベラルーシのルカシェンコ大統領は31日、日本時間の午後5時から首都ミンスクで年次教書演説(中略)「現在の軍事や政治情勢のもとでベラルーシへの核兵器の返還についてプーチン大統領と強力な交渉を進めてきた。過去に撤去された核兵器の返還についてだ。これは誰かを威嚇したり、脅迫したりするわけではなくベラルーシの国家を守り、人々の平和を維持するためだ」(中略)自国の防衛目的で核兵器を配備するという意向を表明

■ベラルーシ、ロシア戦術核の受け入れ表明 「NATOに対抗」(ロイター2023.03.29)
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-belarus-idJPKBN2VU1NG

ベラルーシは28日、ロシアによる戦術核の配備を受け入れると表明した。ベラルーシが配備される戦術核を管理することはないため、核拡散防止条約NPTに違反しないとしている。
ロシアのプーチン大統領は25日、ベラルーシに戦術核を配備することで合意したと表明。ベラルーシは、北大西洋条約機構NATO加盟国の軍備増強など、長年にわたる欧米諸国の圧力への対応としてロシアの戦術核を受け入れるとした。プーチン氏は配備の期日などの詳細は示さなかったが、ベラルーシが受け入れを表明したことで、ロシアが1991年のソ連崩壊以来初めて国外に核兵器を配備する可能性に道が開けた。
ベラルーシ外務省は声明で「過去2年半にわたりベラルーシは米英のほか、NATO同盟国や欧州連合EU加盟国から前例のない政治、経済、情報の圧力を受けてきた」とし、ロシアによる戦術核配備は、ルカシェンコ政権の転覆を目的とした米国とその同盟国による圧力に対する保護になると表明。「国家安全保障上の正当な懸念とリスクを踏まえると、ベラルーシは自国の安全保障と防衛能力を強化することで対応せざるを得ない」とした。

■ロシア、ウクライナ内に非武装地帯の設定望む=プーチン氏最側近(ロイター2023.03.25)
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-russia-medvedev-idJPKBN2VQ19U

ロシアのプーチン大統領の最側近とされるメドベージェフ前大統領は24日、ロシアがウクライナで併合した地域周辺に非武装の緩衝地帯を設定することを望んでいると語った。メドベージェフ氏は、テレグラムに投稿されたロシアメディアとのインタビューで「われわれの領土、ロシア連邦の領土を守るために設定された全ての目標を達成する必要がある」と強調。「広義の外国人を全て追放し、70~100キロの中・近距離で機能するあらゆる種類の兵器の使用を禁止する緩衝地帯を設定する」必要があるとした。こうした非武装地帯の設定ができなければ、ロシアはウクライナ国内にさらに深く食い込み、首都キーウや西部リビウを掌握することが必要になる可能性があるという認識を示した。

(コメント:非武装地帯…北朝鮮・韓国の38度線のように、ウクライナを緩衝地帯としたい、という決着点を提示したとも解釈できそう)

■岸田首相のウクライナ訪問に論評 広島名物「必勝しゃもじ」は挑発―ロシア
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023032400839&g=int

ロシア外務省のザハロワ情報局長は23日の記者会見で、岸田文雄首相の21日のウクライナ訪問について、先進7カ国(G7)議長国・日本が「米国の論理と圧力」の下で計画を遂行したと論評した。そのタイミングは、21日のモスクワでの中ロ首脳会談にぶつけて影響を及ぼすためにあえて選んだ可能性があると主張した。一方で国営タス通信は、岸田氏がウクライナ訪問時、ゼレンスキー大統領に「必勝」と書かれた広島名物のしゃもじを贈ったことを紹介した。日本の報道などを引用して「日露戦争時の兵士のお守り」と強調。現地メディアはロシアへの挑発と捉えたもようで「奇妙なプレゼント」と不快感をもって伝えた。

(コメント:グローバル外交上のメッセージや各国の文脈、慣習など、シッカリ抑えていると強い…と思案)

【外務省ツイッター】2023.03.22

●https://twitter.com/MofaJapan_jp/status/1638535106804740098
岸田総理大臣とモラヴィエツキ・ポーランド共和国首相との会談/現地時間22日午前8時から約40分間、ポーランド共和国を訪問中の岸田総理大臣は、モラヴィエツキ・ポーランド共和国首相と首脳会談を行いました。https://mofa.go.jp/mofaj/erp/c_see/pl/page3_003672.html

●https://twitter.com/MofaJapan_jp/status/1638535244910587904
岸田総理大臣とドゥダ・ポーランド共和国大統領との会談/現地時間3月22日午前9時25分から約25分間、ポーランド共和国を訪問中の岸田総理大臣 は、ドゥダ・ポーランド共和国大統領と首脳会談を行いました。https://mofa.go.jp/mofaj/erp/c_see/pl/page3_003673.html

●https://twitter.com/MofaJapan_jp/status/1638378438913589251
日・ウクライナ共同声明/3月21日、岸田総理大臣 は、ゼレンスキー・ウクライナ 大統領と首脳会談及びワーキング・ディナーを行い、両首脳は、「特別なグローバル・パートナーシップに関する共同声明」を発出しました。https://mofa.go.jp/mofaj/erp/c_see/ua/page4_005819.html
(詳細)https://www.mofa.go.jp/mofaj/erp/c_see/ua/page4_005820.html

(岸田首相は、ゼレンスキー大統領に「必勝しゃもじ」と「折り鶴ランプ」を贈呈。しゃもじは広島県の宮島産、「必勝」の文字と「岸田文雄」署名入り。ランプは広島の焼き物「宮島御砂焼」。しゃもじは「敵を召し(飯)取る」意味で、験担ぎにも使われている。日清・日露戦争で戦場に向かう兵士が多くのしゃもじを奉納)

(中国サイド、ロシアサイドの、それぞれのコメント)

※中国>「日本が事態の沈静化に有益なことを行うよう望む。逆のことをしないよう希望する」「国際社会は和平と交渉促進の正しい方向を堅持し、ウクライナ危機を政治的に解決するための条件をつくるべきだ」(中国外務省の汪文斌副報道局長)
…中国は日本の動きを警戒し、焦り始めていると思われる。また、岸田首相の行動は、中国サイドにとっては「(先手必勝の局面で)先手を取られた」という性質のものらしい、と推測。なお、同日、習近平主席はプーチン大統領と会談している。更に、ウクライナのゼレンスキー大統領との会談の予定を、この後に控えている

※ロシア>「日本は米国とその同盟国を全面的に支援する立場を明確に示している」「日本は法律の性質や日本社会における曖昧な態度から、現時点ではウクライナへの武器供給は行っていない」(ロシアの政治アナリストのグービン氏)
…中国サイドとの協力を第一としているが、それでも、ウクライナ和平調整ほか色々が危うくなった場合に備えて、裏の方針として、日本サイドとも交渉可能な状況を、保険として備えておきたいとの思惑があると推測。コメントしたグービン氏はロシア政府機関の正式なメンバーでは無い。ロシア政府の代理人として、ロシア政府メッセージをコメントの形にして発言した模様
https://twitter.com/sputnik_jp/status/1638094330576470022

■習氏がロシア訪問、プーチン氏と会談 米は「外交的援護」と非難(ロイター2023.03.21)
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-idJPKBN2VM1RG

中国の習近平国家主席は20日、ロシアを訪問し、モスクワのクレムリン(ロシア大統領府)でプーチン大統領と会談した。習氏にとっては、今月の全国人民代表大会(全人代)で異例の3期目が決定してから初の外遊となり、訪ロは約4年ぶり。
習氏はロシアとの経済関係深化を目指しつつ、ロシアが侵攻を続けるウクライナでの停戦向けた仲裁役を担うことを視野に入れる。米政府は習氏の訪ロが、ロシアが引き続き犯罪を犯すための「外交的援護」を提供していると非難した。
プーチン大統領は非公式会談の冒頭で習主席を親愛なる友人と呼び、習氏がロシアと中国の関係に多くの注意を払っていることを承知していると指摘。国際情勢にバランスの取れたアプローチを取っていると述べた。
タス通信によると、非公式会談は約4時間半に及び、「両首脳は21日に再び会談し、本格的な協議を行う」という。プーチン大統領はさらに、ウクライナ紛争の解決に向けた中国の提案に目を通したとし、ロシアは敬意をもってこの計画を見ており、この件に関して討議すると伝えた。習主席は、プーチン氏の「力強いリーダーシップにより、ロシアは近年、国の繁栄の実現に向け大きな進歩を遂げた。ロシア国民はプーチン氏の努力を強く支持すると確信している」と述べ、2024年に予定されている大統領選挙で国民がプーチン氏を支持すると確信していると語った。
こうした中、ブリンケン米国務長官は、国際刑事裁判所(ICC)がプーチン大統領に戦争犯罪の疑いで逮捕状を出したにもかかわらず、習主席がプーチン氏と会談するためにロシアを訪問したことは、中国がウクライナでの残虐行為についてロシアの責任を問うべきと考えていないことを示していると述べた。米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官も「われわれは習主席がプーチン大統領に、ウクライナの主権と領土保全を尊重する必要性について直接圧力をかけるよう促す」と述べた。さらに習氏とプーチン氏が愛情に基づくものではなく、「ちょっとした政略結婚」でつながっているように見えるとし、「この2カ国は、世界における米国のリーダーシップに長い間、不満を抱いてきた」と語った。

(参考)中国、ウクライナ危機に対するポジションペーパーを発表、和平交渉プラットフォーム設立を提案(ジェトロ2023.02.28)
https://www.jetro.go.jp/biznews/2023/02/64070a42d40bb102.html
(1)各国の主権尊重、(2)冷戦思考の排除、(3)停戦、戦闘の終了、(4)和平対話の始動、(5)人道危機の解決、(6)民間人と捕虜の保護、(7)原子力発電所の安全確保、(8)戦略的リスクの減少、(9)食糧の国外輸送の保障、(10)一方的制裁の停止、(11)産業チェーン・サプライチェーンの安定確保、(12)戦後復興の推進

■外務省ツイッター(外務省@MofaJapan_jp)2023.03.16
https://twitter.com/MofaJapan_jp/status/1636272098284027904
外交専門誌『外交』最新号全文無料公開中。論文「インド外交を悩ませる中国」(ジャガンナート・パンダスウェーデン安全保障開発政策研究所ストックホルム南アジア・インド太平洋問題センター長著)では、中国がインドの外交政策に及ぼし得る影響を論じています。
http://gaiko-web.jp/test/wp-content/uploads/2023/01/Vol77_p64-69_Indias_diplomacy_troubled_by_China.pdf

■岸田首相、インド太平洋のインフラ・安保支援750億ドル(日本経済新聞2023.03.20)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA176JW0X10C23A3000000/

岸田文雄首相は20日、訪問先のインドで演説し「自由で開かれたインド太平洋」FOIPの実現に向けた新たな推進計画を表明した。グローバルサウスと呼ばれる途上国のインフラ整備などを支えるため、日本が2030年までに官民で750億ドル(およそ9兆8000億円)以上を投じると発表した。
政府開発援助ODAを拡充し、2019年に20カ国・地域(G20)で確認した「質の高いインフラ投資」の原則を進めると訴えた。中国が広域経済圏構想「一帯一路」を掲げて途上国への巨額のインフラ支援を進めていることに対抗する。
首相は途上国支援の一環で、同志国の軍への安全保障面での無償支援も進めると提唱した。軍用資機材の提供などを見込む。これまで日本の途上国支援は非軍事のODAに力点を置いてきた。
インド政府系シンクタンクのインド世界問題評議会(ICWA)主催の会合でスピーチした。インドはグローバルサウスのなかで影響力が大きい。首相はプラン実現に向けて「インドは不可欠なパートナーだ」と強調した。
ウクライナ情勢に伴う物価高やエネルギー高を踏まえ、食料調達や再生可能エネルギーの導入などでも協力を深めていくと呼びかけた。
途上国支援を巡っては中国の支援を受けた国が多額の債務を抱え、中国が港湾などの使用権を得る「債務のワナ」が問題視されている。
首相は演説で、中国が金融支援をした後に港湾の権益を取得したスリランカでの例に言及。「不透明で不公正な開発金融を防ぐルールづくりは国家の発展に必要だ」と指摘した。安保分野では海や空での航行の自由の確保や法の支配に基づく国際秩序の強化を促す方策を列挙した。警戒管制レーダーの供与や衛星情報の共有を進め、ドローンなどの新技術の開発でも連携する。力による一方的な現状変更を認めないと改めて主張し「経済的な威圧をしないことも経済関係に不可欠だ」と説いた。
安保面での無償支援には米国の安保戦略に歩調を合わせる狙いがある。米国は軍事力だけでなく経済やサイバーを含めて同盟国や友好国の能力を生かす「統合抑止」を掲げる。海洋進出や軍備増強を進める中国への抑止力を高め、台湾有事のリスクに共同で対処する。
首相はロシアのウクライナ侵攻に触れ、FOIPの理念について世界の分断や対立ではなく協調を導くと発言した。「陣営づくりをしない、価値観を押しつけないことだ。単一、複数の大国による『極』ではない」と唱えた。

■イランとサウジ正常化合意 中国仲介、大使館再開へ(共同通信2023.03.11)

断交中のイランとサウジアラビアは10日、中国の仲介により北京で開いた高官協議で外交関係を正常化させることで合意し、3カ国の共同声明を発表した。イランとサウジは2カ月以内に大使館を再開させるという。イランの国営テレビなどが伝えた。米国やイスラエル、アラブ諸国がイラン包囲網を築いてきたが、対立を続けてきた両地域大国の和解で中東情勢は緊張緩和に向かいそうだ。中国の存在感が高まり、米国の影響力低下につながる可能性がある。中国の外交担当トップ、王毅・共産党政治局員は10日、「中国は善意の信頼できる仲介者として責任を果たした」との談話を発表した。

*****

【台湾有事への備え、南西方面の国防強化の動き】

2023/03/15:日本ASEANホットライン開設
2023/02/13:日本ASEAN友好協力50周年記念
(外務省)https://mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_009611.html

■武力攻撃想定、初の図上訓練 離島12万人を九州へ―関係機関が連携確認・沖縄(2023.03.17)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023031700723&g=soc

中国が海洋進出を強め、「台湾有事」などへの懸念が高まる中、沖縄県は17日、国民保護法に基づく「武力攻撃予測事態」を想定した図上訓練を初めて実施した。自治体や政府、警察などの関係機関が連携し、離島の住民を避難させる初動対応を確認した。宮古、石垣、与那国など先島諸島の5市町村が参加。内閣官房や県警、総務省消防庁、海上保安庁、自衛隊のほか、航空、海運各社が県庁に集まった。嘉数登知事公室長は冒頭、「あってはならない非常事態だが、万が一発生した場合に備え、対処能力の向上を図ることが重要だ」と述べた。(中略)県は政府による「武力攻撃予測事態」の認定を待たずに、周辺の情勢が悪化したとする「予兆」段階で避難の準備に着手。「危機管理対策本部」を設置し、住民の避難経路や手段を市町村に伝えることになっており、訓練では情報共有や役割分担などを確認した。

■テロリスト入国、搭乗前に阻止 政府が新システム導入へ(時事通信2023.03.16)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023031500849&g=soc

政府は、テロリストら不審者の入国を海外の空港で搭乗前に阻止するため、「相互事前旅客情報システム」を導入する。要注意人物が海外の空港で搭乗手続きした際に出入国在留管理庁のブラックリストと照合し、航空会社が搭乗拒否の判断をできるようにする。システム構築を行った上で、2024年度の運用開始を目指す。政府は、テロリストや国外退去処分を受けている外国人の入国を防ぐため、航空会社から国際線の出発後30分以内に乗員・乗客情報の提供を受け、ブラックリストと照合している。上陸不許可となる可能性が高い外国人でも、搭乗できてしまうため、到着後に空港で審査を行う必要があった。導入予定の新システムでは、出発空港でのチェックイン時に旅客情報が入管庁に送信される。その際、ブラックリスト入りしている外国人がいれば、入管庁が航空会社に連絡し、その場で搭乗を阻止することが可能になる。日本の空港での上陸審査が不要になり、入管当局の負担軽減につながるメリットもある。

■南西諸島、陸自「空白」解消へ 石垣島に初の駐屯地、16日開設(時事通信2023.03.11)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023031100384&g=pol

防衛省は16日、沖縄県・石垣島(石垣市)で陸上自衛隊の初めての拠点となる石垣駐屯地を開設する。台湾や沖縄・尖閣諸島に近く、海洋進出を強める中国を念頭にした防衛力強化の一環。南西諸島は「陸自の空白地域」と言われてきたが、今回の部隊配備で「解消」される。
石垣駐屯地は「12式地対艦誘導弾」などのミサイル部隊を中心に約570人を置く。5日に自衛隊車両などが搬入された。地対艦ミサイルなど弾薬は今月中に運び込まれるが、数量は非公表。
今後、石垣駐屯地を含む南西諸島の陸自施設に、敵のミサイル拠点などをたたく反撃能力(敵基地攻撃能力)で活用する長射程の国産ミサイルが配備されるとの見方もある。浜田靖一防衛相は3日の記者会見で、石垣島に長射程ミサイルを配備するかを問われると「具体的な配備先は決定していない」と述べ、否定しなかった。
南西諸島は、九州南端から沖縄本島、台湾北東端に弧状に連なる島々の総称。政府は2013年に閣議決定した「防衛計画の大綱」で南西諸島が「空白地域」になっていると危機感を示し、陸自部隊配備の方針を明記した。
防衛省幹部は「09年ごろから中国機に対する緊急発進(スクランブル)などが増え、目に見える形で中国の活動が活発化した」と説明。日米は台湾有事への警戒も強める。
陸自部隊は16年に与那国島(沖縄県与那国町)、19年に奄美大島(鹿児島県奄美市など)と宮古島(沖縄県宮古島市)に相次ぎ配備された。中国艦艇などの動きを監視する沿岸監視隊、有事に備えるミサイル部隊などを設置。防衛省は、台湾に近い石垣駐屯地は「中国へのけん制になる」(幹部)と期待する。
ただ、自衛隊配備により、地元では「石垣島が戦場になる」など不安の声が根強い。陸自車両などが運ばれた際には、反対派住民が抗議活動を行った。防衛省は22日に石垣島で住民説明会を開催するが、住民の不安解消につながるかは不透明だ。

(コメント:以前は陸自の駐屯地は沖縄本島のみだった。2016年に与那国島、19年に宮古島と奄美大島に設置。今後は馬毛島にも自衛隊基地を新設、沖縄本島の第15旅団を師団に格上げ増強。陸上発射型の12式ミサイル部隊は宮古島と奄美大島に配備済み。23年度、沖縄本島の勝連分屯地にも12式ミサイル部隊を配備予定。政府はさらに12式ミサイルを改良し、射程を現行の約200キロから1000キロ超に延ばす方針。26年度以降に運用する計画。防衛省は18日、沖縄県・石垣島(石垣市)にある陸上自衛隊石垣駐屯地にミサイルなどの弾薬を搬入)

■台湾総統選にらみ軍拡緩めず 中国、23年国防費7.2%増(日本経済新聞2023.03.05)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM041P00U3A300C2000000/

中国の軍備増強が止まらない。5日公表した2023年の国防費は前年比7.2%増の1兆5537億元(約30兆5500億円)だった。経済成長が鈍るなかでも3年連続で伸び率が拡大した。24年1月の台湾総統選を見据え、軍拡の手を緩めない姿勢を示した。国務院(政府)が全国人民代表大会(全人代、国会に相当)に予算案を示した。中国の国防費は日本の23年度の防衛予算案の約4.5倍となる。

(コメント:陸軍の兵士削減を進める一方、台湾担当の2戦区の陸上兵力は41万6000人と19年より8000人増員)

*****

【世界金融危機の拡大】

■ドイツ銀の株価急落、一時11%安-CDSスワップも上昇(ブルームバーグ2023.03.24) https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-03-24/RS0R17T0G1KW01

■台湾の馬英九氏、来週から訪中 総統経験者で初(CNN、2023.03.20)
https://www.cnn.co.jp/world/35201518.html

台湾の馬英九・前総統が、3月27日から4月7日の日程で中国を訪問することがわかった。馬氏の事務所が明らかにした。台湾の総統経験者の訪中は1949年に国共内戦が終結して以降初めて。

(コメント:台湾、半導体産業など産業界サプライチェーンに関し大陸との縁切り踏み絵を迫られている状態=元総統クラスを出して、サプライチェーン迂回ルート=グレーに近い密輸ルート等、あらためて中央政府と調整の話をする可能性。クレディ・スイスの動揺で、EU勢力からの投資ルートへの、中国上層部のひそかな食い込み計画が、オシャカになって来ているのもあるかも知れない※元総統クラスが出るということは、それだけ計画失敗ダメージが大きいとみている、ということ)

■クレディ・スイス買収、最大の損失は「安全な投資先」スイスの評判(BBC、2023.03.20)
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-65010797

クレディ・スイスの株価は暴落。スイス国立銀行(SNB、中央銀行)が「銀行市場の混乱による、スイスの金融機関への直接的な伝染のリスクがあることを示す兆候はない」と表明し、最大500億スイスフラン(約7兆1000億円)の金融支援も申し出たものの、事態を安定させることはできなかった。
(中略)この一連の動きによる最大の損失はたぶん、スイスが安全な投資先であるという評判を落とすことだ。
フィリピンのフェルディナンド・マルコス元大統領やコンゴ民主共和国(旧ザイール)のモブツ・セセ・セコ元大統領などの独裁者の秘密口座や、麻薬密輸のボスや脱税者のマネーロンダリングをめぐるスキャンダルにもかかわらず、スイスの銀行はフェデラー氏に象徴される「強くて、信頼できる」という評価をどうにか維持してきた。
しかし、いまではどうだろうか。167年の歴史を持つ銀行が数日のうちに壊れ、多くの雇用を奪い、株価を大幅に下落させるシステムになってしまったのではないだろうか。
今回の出来事は、大きな風評被害をもたらす可能性がある。スイスの銀行セクターも金融規制当局も、そして政府も、買収が最善の解決策だと主張してはいるが。
結局は土壇場になって、それしか解決策がなかったわけだ。政府や金融当局は今後、いくつかの厳しい問いを突き付けられることになるだろう。

(コメント:クレディ・スイスのポジショントーク「中国へ投資」=実際は、EU勢力が、戦前よろしく中国をチューチューするための銀行となりかけていて、それが今回の金融危機で崩れた状態と解釈。スイス金融界は「中立」を悪用しすぎ=中立を都合よく使いすぎると、最後はどことも同盟できなくなってしまう)

■仮想通貨取引にリスク、銀行破綻で決済プラットフォームも閉鎖(ブルームバーグ2023.03.13)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-03-13/RRFQIVDWLU6801

シルバーゲートのSEN廃止、USDCのペッグ逸脱が業界に暗雲/ビットコイン対ドルなどの流動性、一部の米交換業者で35-45%低下

■米当局、預金保護強化で新基金の創設議論-さらなる銀行破綻に備え(ブルームバーグ2023.03.12)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-03-12/RRDWNBDWRGG001

米連邦預金保険公社FDICと連邦準備制度理事会FRBはシリコンバレー銀行SVBの破綻を踏まえ、経営難に陥った銀行の預金保護を強化すべく基金の創設を検討している。(中略)この基金は、ベンチャーキャピタルや新興企業向けの銀行の健全性を巡って動揺が広がる中、FDICの緊急時対応策の一部になるという。

■総資産28兆円の米シリコンバレー銀行が経営破綻、リーマン以来最大(読売新聞2023.03.11)
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20230311-OYT1T50085/

米連邦預金保険公社FDICは10日、カリフォルニア州に本店を置くシリコンバレー銀行が経営破綻したと発表した。FDICが管財人となり、同行の預金を保護する。米メディアによれば、リーマン・ショックの起きた2008年以来、最大の米銀破綻となる。
シリコンバレー銀行はシリコンバレーなどの新興企業を主な取引先とし、昨年末時点の総資産は2090億ドル(約28兆円)、預金総額は1754億ドル(約24兆円)だった。カリフォルニア州などに17の支店を持つ。同行は米連邦準備制度理事会FRBの急速な利上げによって取引先の新興企業の資金繰りが悪化し、預金額が減少した。市場からの信用不安を招き、同行を傘下に持つ金融グループの株価も暴落していた。FDICには現在、米国の約4700の金融機関が加盟する。加盟銀行が破綻した場合、1人当たり原則25万ドル(約3400万円)までの預金額が保護される。

2023年2月末の時事情勢~印度太平洋圏ブースト

【リチウム鉱床~水戦争に加えて、資源争奪戦の激化リスク】

■インド初 リチウム鉱床が発見される(msn、2023.02.14)

インド地質調査所は、(2月9日)同国北部ジャンムー・カシミール連邦直轄領のリーシー地区で、国内初となるリチウム鉱床が発見されたと発表した。埋蔵量は590万トンだという。リチウムは電気自動車のバッテリーに不可欠な素材で、これまでインドはオーストラリアとアルゼンチンからの輸入に頼ってきた。そんなインドにとって今回の発見は非常に重要なものとなった。2月10日に撮影された映像では関係者たちがリチウム鉱石を手にしている。なお、インド政府は2030年までに乗用車新車販売の3割を電気自動車化する目標を掲げている。

■イランで世界最大級のリチウム鉱床を発見か(みんかぶ2023.03.03)

報道によると、イランで世界最大級のリチウム鉱床が発見された。イラン当局者の推計によれば850万トンのリチウムが含まれている可能性がある。リチウムの推定埋蔵量はチリが930万トンで世界最大、これに継ぐのはオーストラリアの380万トンだった。電気自動車の生産が拡大していく見通しであることから、バッテリーを中心にリチウム需要は急拡大する傾向にある。

*****

【国内の時事情勢】

公金と国防の情勢変化が大きい(日本政府vsナンチャラ勢力の「日本城」争奪戦)

某法人関連・某教会・某証人等、宗教団体にメス、ナンチャラ勢力を全力パージ(歴史的事件、米国のレッド・パージ赤狩りどころの規模では無い)

県警の縄張りを超えた逮捕など、全国規模での連携。公安が全力ムーブ

九州を中心に企業誘致、軍事インフラとなる基地設備・物流インフラの整備

インド太平洋戦略に物流・軍備を投入。佐賀へのオスプレイ配備、馬毛島の自衛隊施設を整備など、台湾有事の可能性も見据えた動き

■海難事故での検視や遺体の安置、長崎大と海保が協力…知床事故受け協定締結
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230228-OYT1T50096/(読売新聞2023.02.28)

北海道・知床半島沖で昨年4月、観光船が沈没し、20人が死亡、6人が行方不明となった事故を受け、長崎大(長崎市)と第7管区海上保安本部(北九州市)は27日、海上保安官が行う検視や身元調査に同大が協力する協定を交わした。同様の協定は全国初という。
協定では、長崎県近海で複数の死者が同時に発生した海難事故の際、同大が検視や遺体の安置・保管に必要な施設・設備を提供するほか、検案する医師を派遣することなどが盛り込まれた。手続きを簡素化し、環境の整った同大に搬送して迅速な対応を目指す。
長崎大で行われた締結式で、同保安本部の島谷邦博本部長は「遺体を早期にご遺族にお返しすることで、遺族の心の負担の軽減となり意義のある協定になるのではないか」と話した。同大は「南海トラフ地震などでの対応も可能になると考えられる」とし、若手医師らを集め、経験を積ませることも検討している。

(コメント)

この記事から、特に強調(太字)部分から何を読み取れるかで、インド太平洋戦略・台湾有事への戦略など「岸田政権が何をやっているか」が見えてくるようになる。総理がトマホークの調達数を「明言できる状況」というのが、どれだけ凄まじい事実であり、国防ステータスの変化であるのか、分かる人は分かると思われる。

■トマホーク購入「400発を予定」 岸田首相明言、単価は伏せる―衆院予算委(時事通信2023.02.27)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023022700942&g=pol

岸田文雄首相は27日の衆院予算委員会で、政府が反撃能力(敵基地攻撃能力)として使用を想定する米国製巡航ミサイル「トマホーク」の購入数について「400発を予定している」と明言した。政府はこれまで調達規模を明らかにしていなかった。ただ、トマホークの単価については「内容を控える」と述べるにとどめた。立憲民主党の後藤祐一氏への答弁。トマホークは最新型とする方向で、射程は約1600キロ。政府は2026~27年度に配備する考えだ。これを含め、相手の射程圏外から攻撃する「スタンド・オフ・ミサイル」に関し、浜田靖一防衛相は「配備位置について今後検討を進める」と説明した。

(コメント)トマホーク以外にも国産のミサイル「12式地対艦誘導弾」の改良型なども取得する方針。本命のミサイルは12式地対艦誘導弾能力向上型と島嶼防衛用高速滑空弾能力向上型

続報あり。

■原発・離島防衛に国産迎撃ミサイル 全国14部隊に導入へ(日本経済新聞2023.03.04)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA2844P0Y2A221C2000000/

防衛省は弾道ミサイルや極超音速滑空兵器(HGV)による攻撃に対抗できる国産の迎撃弾を2027年度までに新たに導入する。全国に14の地上部隊を配備し、原子力発電所などの重要インフラや南西諸島の拠点の防衛に役立てる。運用中の地対空誘導弾パトリオットミサイル(PAC3)を補完するため23年度から新迎撃弾の試作に入る。陸上自衛隊向けに三菱電機などが製造し、巡航ミサイルや航空機に対処する「03式中距離地対空誘導弾(中SAM)」を改良していく方針。

佐賀オスプレイ配備の合意が成立した事は、驚きの成果のひとつ。

■オスプレイ配備、佐賀市長が容認 防衛省、空港周辺の用地取得へ(時事通信2023.02.27)
https://sp.m.jiji.com/article/show/2901324

陸上自衛隊の輸送機オスプレイの佐賀空港(佐賀市)配備計画を巡り、同市の坂井英隆市長は27日、市役所で記者会見し、容認する考えを表明した。これに先立ち、井野俊郎防衛副大臣と市役所で会談して伝えた。佐賀県は既に受け入れを表明している。防衛省は今後、配備に必要な用地取得を進める。
防衛省の計画では、空港西側の土地(約33ヘクタール)に駐屯地を新たに建設し、オスプレイ17機などを駐機させる。坂井市長は会見で「市民の安全と国防の重要性という二つの視点で検討を重ね、受け入れはやむを得ないと判断した」と説明した。
防衛省は2014年にオスプレイ配備を県と市などに要請し、県は18年に受け入れを決定。佐賀空港の自衛隊との共用を否定した県と地元漁協の覚書が昨年11月、共用を認める内容に見直された。これを受け、同省が地元への説明を続けていた。
現在、オスプレイは陸自木更津駐屯地(千葉県木更津市)に暫定配備されている。防衛省は南西諸島防衛強化のため、離島防衛の専門部隊「水陸機動団」(長崎県佐世保市)との一体運用を計画しており、地理的に近い佐賀空港への配備を目指している。

いわゆる「ナンチャラ・サイド」は某国サイドの要請でも受けたのか、緊急的な反対運動キャンペーンをかけた模様。佐賀へのオスプレイ配備に対する否定的な反応。

■「分断を生む」反対住民ら抗議 佐賀市長、オスプレイ配備計画受け入れ表明で
https://www.saga-s.co.jp/articles/-/996456(佐賀新聞2023.02.27)
「地権者全体の同意もないままでは、地権者の中に分断を生む」。井野俊郎防衛副大臣の来訪前には、懸念や不安を抱く市民らが27日早朝から、佐賀市役所や市役所前に集まった。市長宛ての要望書の提出や反対行動をした。配備計画に反対する市民団体「オスプレイ配備反対県連絡会」や有志の住民ら約30人は、市役所西側で抗議活動を行った。「オスプレイ反対」「戦争させない」と書いた横断幕やプラカードを持ち、住民への説明不足などを訴えた。配備計画を心配する市民有志9人は、坂井英隆市長宛てに「十分に市民の意見を聴く場を設けることなく、市として検証を行うことなく計画の諾否を示すことは住民軽視」とした文書を提出した。

■弾薬庫10年で130棟整備へ 自衛隊の戦闘継続能力を強化(共同通信2023.03.02)

浜田靖一防衛相は2日の参院予算委員会で、自衛隊の戦闘継続能力(継戦能力)強化のため、10年間で全国に弾薬庫を約130棟整備すると明らかにした。岸田文雄首相は弾薬庫整備を巡り「関係法令に基づいて周辺施設と十分な距離を確保するなど安全面に配慮する」と述べ、安全確保に万全を期すと強調した。政府は2023年度、青森、大分両県の自衛隊施設内に計4棟の弾薬庫の新設に着手する。予算委で浜田氏は「27年度までに約70棟、10年後までに約60棟の整備を目標としている」とした。質問した共産党の小池晃氏は「弾薬庫は真っ先に他国の攻撃対象になる」と批判した。

九州エリアの物流が急速に整備されている。大容量・高速の輸送ネットワークは、第一級の兵站ルートとしても活用可能。台湾有事の可能性も見据えての動きと推測。

■旬の魚、新幹線で大量輸送 JR九州と鹿児島県が実験(産経新聞2023.02.21)
https://www.sankei.com/article/20230221-DEO65X5ZCFP5JPKLXZPPHIJMF4/

JR九州と鹿児島県は21日、九州新幹線の鹿児島中央―博多間で客室を使い、カツオなど旬の鮮魚を大量に輸送する実証実験を行った。JR九州は新型コロナウイルス禍で落ち込んだ新幹線の乗客数が回復しておらず、新たな収益源の確保へ課題を探る。

さらに空輸方面でも、軍事的・緊急事態に対応可能な、高度な整備を推進。

■北九州空港の滑走路、23年度に延伸着工へ 国交省が設計費計上方針
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/1059469/(2023.02.27西日本新聞)

国土交通省は、北九州空港(北九州市、福岡県苅田町)の滑走路延伸を2023年度から事業化する方針を固めた。複数の政府、与党関係者が明らかにした。国交省は20年度から実施中の環境影響評価(アセスメント)を23年度内に完了できると判断。アセス後、速やかな着工を想定し、23年度当初予算に設計関連費を計上する見込み。事業期間は27年度までの計画で、早ければ同年度内にも供用を始めることを視野に入れる。滑走路を延伸すれば、欧州や北米との長距離飛行が可能な大型貨物輸送機の運航が可能となり、日本有数の物流拠点空港の実現へ大きく前進する。国交省は、滑走路を現在の2500メートルから3千メートルに延伸する事業費を約130億円と想定。3月に開かれる有識者らによる新規事業採択時評価で認められれば、同月末にも新年度の予算額が決定する。

(コメント:国内のナンチャラ・サイドを締め上げて、ここまで盤面を持って来た=日本政府サイド、おそらく完全勝利に近い。あとは、なおもゴチャゴチャする「ナンチャラ・サイド」を分断して各個撃破?)

■“迷惑系YouTuberが駐屯地に侵入”想定 警視庁と陸上自衛隊がテロ対策訓練(日テレNEWS、2023.02.28)
https://news.ntv.co.jp/category/society/58fbc12ad9714e9aa0fb8f35d2419c23

迷惑系YouTuberが自衛隊の駐屯地に侵入したという想定で、警視庁と陸上自衛隊が合同でテロ対策訓練を行いました。28日、東京・小平市で、迷惑系YouTuber3人組が車でむりやり陸上自衛隊の駐屯地に侵入したという想定でテロ対策訓練が行われました。訓練は警視庁と陸上自衛隊が合同で行い、自衛隊員の通報で駆けつけた警察官が男を取り押さえました。また、男らが乗っていた車の中から爆発物が見つかったという想定で、警視庁の爆発物処理班も出動しました。訓練は今年5月に広島で開催されるG7サミットを念頭に置いたもので、小平警察署の門脇勇署長は、「警視庁と自衛隊の連携を高め、都民・国民の安全を確保したい」としています。

■自民党、臓器移植法の不備に対策検討 あっせん事件受け(日本経済新聞2023.02.28)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA282W80Y3A220C2000000/

自民党は国の調査権限が悪質な仲介団体に及ばない臓器移植法の不備への対策を検討する。岸田文雄首相は27日、海外での臓器移植あっせん事件について「これまでの課題も分析したうえで実効性のある対策を検討する」と述べた。現在の臓器移植法は国の調査権限が悪質な仲介団体に及ばない。首相は「議員立法の議論がなされるとすれば政府としても協力していきたい」と27日の衆院予算委員会で表明した。自民党は臓器移植に関する議員連盟で近く検討を始める。

(コメント:違法な臓器移植を手掛けていたNPO団体をすべて締め上げる動き。闇の人身売買&臓器売買のルート経由で巨額マネロンが動く闇ビジネスだったけど、闇ルート経路のうえで、何かがあって、壊滅できる状況になって来た模様であると推測。目下、戦場となっていてロシア管理下に置かれたウクライナ東部=密輸船ルート、二連続で発生したトルコ・シリア大地震で壊滅したエリア=大陸鉄道ルート。ここから利益チューチューしていた反社団体は世界中に存在する様子。最近、沖縄・台湾の反社団体が会合していたのも、グローバル闇ルート混乱の余波を食らっているため?)

■海外移植、厚労省研究班で調査へ 4月開始、患者数や渡航先(共同通信2023.03.06)

海外の病院での臓器移植を無許可であっせんしたとしてNPO法人理事が逮捕された事件を受け、厚生労働省が4月に設置する研究班で、渡航移植後に国内の医療機関を受診した患者の実態調査に乗り出すことが6日、関係者への取材で分かった。関連学会を通じ患者数や渡航先、移植概要を聞く。調査内容は同日午後の厚労省臓器移植委員会で説明する予定。調査は、臓器ごとの学会などを通じ病院や医師にアンケートを配布。移植が生体と死体どちらの臓器提供者(ドナー)からのものだったかも確認し、外科医や救急医でつくる研究班が結果を取りまとめる。あっせん団体への調査では具体的な回答を得られないことも想定される。

■半導体巻き返しへ始動 北海道に新工場、人材確保課題―ラピダス(時事通信2023.03.01)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023022801016&g=eco

日本が出遅れていた次世代半導体の分野で、反転攻勢を目指す官民の取り組みが動きだした。新会社ラピダスは2027年の量産開始に向け、北海道千歳市に工場を建設する方針を表明した。もっとも、台湾や韓国と比べ「10年以上」とされる遅れを巻き返すのは容易ではない。まずは、資金と人材の確保が課題となる。(中略)政府は半導体関連費用として22年度第2次補正予算に約1兆3000億円を計上。東北や中国、九州の各地方では国立大学や半導体メーカーが参加し、研究開発や人材育成での産学連携も進む。

*****

▽ウクライナ訪問にかかる国会事前承認の話題

自民党の茂木敏充幹事長:事前承認は無くても良い
自民党の高木毅国対委員長:事前承認は無くても良い
共産党の穀田恵二国対委員長:事前承認は必要
立憲民主党の泉健太代表:事前承認は必要
立憲民主党の安住淳国対委員長:事前承認は無くても良い、国会として協力することはやぶさかではない
立憲民主党の岡田克也幹事長:事前承認は無くても良い、弾力的に運用
日本維新の会の馬場伸幸代表:事前承認は必要
国民民主党の玉木雄一郎代表:事前承認は無くても良い、国益を考えて

*****

【海外の時事情勢】着々と中国包囲網。ただし情勢としては、どちらが有利に事を進めているかは確定していない。影響力の争いで揺らいでいる模様

■フランス、アフリカ旧植民地で軍撤収相次ぐ 露ワグネル暗躍に押され(産経新聞2023.01.31)
https://www.sankei.com/article/20230131-TX2O36PEFFO4ZFVA23EN3NJKDI/

フランス政府は先週、西アフリカのブルキナファソに駐留する仏軍を1カ月以内に撤収させると発表した。両国間の関係悪化が原因。昨年以降、アフリカ旧植民地から仏軍が撤収するのは3カ国目となる。仏政府は、ロシアの民間軍事会社ワグネルが各国に浸透し、反仏世論をあおっているとみて、強く警戒している。ブルキナファソでは仏軍約400人がテロ対策にあたっていた。仏外務省は1月25日、現地政権が2国間協定の破棄を通告したため、軍撤収の決定に至ったと明らかにした。26日には、駐ブルキナファソ仏大使の召還を発表した。

■独VW幹部がウイグル工場視察、「強制労働の証拠ない」(ロイター2023.02.28)
https://jp.reuters.com/article/volkswagen-china-xinjiang-idJPKBN2V20BL

独フォルクスワーゲン(VW)は新疆ウイグル自治区にある上海汽車との合弁工場について、2月中旬に中国部門責任者が視察した際に強制労働が行われている証拠はなかったとし、撤退する計画はないと明らかにした。VWの中国事業を統括するラルフ・ブラントシュテッター氏は16─17日に同社のコンプライアンスおよび中国の渉外担当者と共に工場を視察した。ブラントシュテッター氏は、漢民族やウイグル人、カザフ人など7人の労働者から個別に話を聞いたほか、それ以外の労働者とも意見交換をしたという。「複数の人から話を聞いて、それに基づき結論を出すことができる。(合弁相手の上海汽車から)事実確認もできるし、実際そうしたが矛盾は見つからなかった」と説明した。ブラントシュテッター氏の工場視察後に同社のチーフロビイスト、トーマス・シュテグ氏は、上海汽車との契約通りに2030年まで工場を維持するとし、撤退計画はないと述べた。

■豪、太平洋諸島と連携強化 中国に対抗(時事通信2023.02.27)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023022700612&g=int

オーストラリアが太平洋諸島との連携強化に努めている。この地域への影響力拡大を図る中国に対抗するのが狙い。安全保障面の協力やインフラ整備支援を進め、域内の結束を固めたい考えだ。
ウォン豪外相は既に16島しょ国・地域を回った。21日にはキリバスを訪れ、巡視船の供与や警察の人材育成、港湾整備への支援を表明。「両国の安全、繁栄、力強さは連動している」と強調した。
キリバスは昨年7月、地域機構「太平洋諸島フォーラム(PIF)」からの脱退を表明したが、方針を転換して今月24日にフィジーで開かれた会合で復帰した。直前に豪州が伝えた支援は、その見返りの側面もありそうだ。
豪州が島しょ国の抱き込みに腐心する背景には、台湾海峡や南シナ海で緊張を高めている中国の影響力が増すことへの危機感がある。特に中国が昨年4月にソロモン諸島と安全保障協定を結んでからは、警戒を強めている。
豪州は昨年12月、バヌアツとの安保協定に署名。2月中旬に同国のカルサカウ首相を招いた際には、国家安全保障局の建物新築に資金を出すと約束した。パプアニューギニアとも安保条約を結ぶことで合意し、実務的な調整を急いでいる。また、インド太平洋地域全体に6億豪ドル(約550億円)規模の保健支援を行う方針だ。
ただ、専門家からは「島しょ国としては、中国の援助を受け入れることも、豪州からの支援が増えることも国益になる。一方だけに付きたくないのが本音だろう」と冷徹な見方も出ている。

■日英・日豪の円滑化協定を閣議決定 共同訓練しやすく(日本経済新聞2023.02.28)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA274VG0X20C23A2000000/

政府は28日午前、自衛隊と英国軍・オーストラリア軍が共同訓練しやすくする「円滑化協定」の関連条約と法案を閣議決定した。入国や装備の持ち込みに関する手続きを免除する。ロシアや中国の軍事的脅威に対処する安全保障の協力を深める。今国会で条約の承認と法案の成立を目指す。米国との間で定める「日米地位協定」に似た枠組みで、発効すれば日本にとって初の事例となる。共同訓練などで相手国に一時滞在する際、入国審査やビザ(査証)の申請が不要になる。現在は入国前にさまざまな取り決めをしなければならない。艦船や航空機が相手の領域内に入る場合の手続きも複雑だ。武器・弾薬の持ち込みも簡素にできる。日本は英国、豪州を防衛協力で米国に次ぐ「準同盟」の関係に位置づけている。インド太平洋での共同訓練も重ねる。協定に基づいて訓練の回数と中身を拡充させる。

■EXCLUSIVE-日豪、南シナ海の米比巡視活動に参加も=比大使(ロイター2023.02.28)
https://jp.reuters.com/article/southchinasea-philippines-australia-japa-idJPKBN2V203Z

フィリピンのロムアルデス駐米大使は27日、ロイターに対し、南シナ海で計画されている米国との共同巡視活動にオーストラリアと日本が参加する可能性について協議していると明らかにした。「会合はすでに設定されており、日本とオーストラリアが参加する可能性がある」と説明。日豪について「行動規範と航行の自由を確認するための共同パトロールに参加したいと考えている」と述べつつ、まだ「協議中のアイデア」だと指摘した。この計画が実現すれば、フィリピンが南シナ海の多国間海洋巡視活動に参加する初のケースとなり、同海域の大半を自国領と主張する中国の反発を招きそうだ。日米豪は3国間海軍演習を行っており、ロムアルデス氏はこれらの国との共同巡視活動は「フィリピンや地域全体にとって良いことだ」とした上で、「われわれは航行の自由の確保を望んでいる」と語った。 日豪の外務省、米国と中国の在マニラ大使館にそれぞれコメントを求めたが、今のところ回答を得られていない。

【おまけ・通信技術】

NTTとKDDI、6G光通信を共同開発 消費電力100分の1へ(日本経済新聞2023.03.01)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC22BMU0S3A220C2000000/

NTTとKDDIが次世代の光通信技術の研究開発で提携する。通信回線からサーバーや半導体の内部まで、光で信号を伝える超省エネの通信網の基盤技術を共同で開発する。情報流通の要であるデータセンター(DC)は全世界の消費電力の約1%を占め、今後も確実に急増する。両社は2024年中に基本的な技術を確立し、30年以降にDCを含む情報通信網の消費電力を100分の1に低減することを目指す。

【おまけ・米国経済】

米コロナ貯蓄300兆円、今年半ばにも消化 消費に影(日本経済新聞2023.03.01)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN17DO60X10C23A2000000/

新型コロナウイルス下の財政支援で潤った米家計の余剰貯蓄が、2023年にも底をつきそうだ。米連邦準備理事会(FRB)によると残高ベースで21年9月末のピーク時には約300兆円あったが、その後は減り続け民間試算では秋にも消化する。インフレと金利上昇で家計の債務は膨張し、ローンの延滞も増え始めた。米経済を支える消費に回せるお金が減る可能性がある。