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制作日誌/深森の帝國

〝認識が言語を予感するように、言語は認識を想起する〟・・・ヘルダーリン(ドイツ詩人)

2026年2月3月の時事情勢メモ

■世界最長級の海岸隆起確認 能登半島地震、約100キロ(2026.03.16共同通信)

2024年1月の能登半島地震で確認された海岸隆起は、半島北部で約100キロに達することが分かったとの調査結果を、広島大などの研究チームが16日までに国際学術誌に発表した。チームによると、地震による連続した隆起としては世界最長級だという。チームは地震発生直後から調査を開始。国土地理院の空中写真を用いて地図を作製、地震発生前と後を比較して陸地になった場所を特定した。さらに隆起で枯れた海藻と生きている海藻の高さを比べるなどして、510地点で隆起量を調べた。その結果、隆起は能登半島西側の石川県志賀町富来七海から珠洲市三崎町伏見までの約100キロに及ぶことが分かった。最大は輪島市の猿山岬付近で5.21メートル。また北側の珠洲市鞍崎周辺では2.64メートルだった。一方で七尾湾や富山県の富山湾でははっきりとした隆起はみられなかった。海底の地形と地層探査データを解析すると、海底活断層に近いほど隆起量が大きかった。

■石川県の面積、福井県を逆転 能登半島地震の海岸隆起が影響(日本経済新聞2025.09.26)

国土地理院は2025年09月26日、2025年07月01日時点の都道府県別面積を公表した。石川県が4.74平方キロの増加となり、福井県との順位が入れ替わった。2024年1月の能登半島地震による海岸隆起の影響が大きく、順位の入れ替わりは異例という。都道府県別の面積を大きい順に見ると、石川県は34位、福井県が35位となった。石川県の主な拡大分は輪島市が2.78平方キロ、珠洲市が1.72平方キロ、志賀町が0.24平方キロだった。地理院は、さまざまな地図の基礎となる「電子国土基本図」を整備している。今回は能登地震後、半島周辺の基本図が更新されてから初めての公表となった。担当者は「海岸隆起の影響は大きいが、石川県と福井県の面積がもともと近かったことも逆転につながったと考えられる」と話した。過去にも都道府県の面積順位が入れ替わったケースはある。1988年、埋め立て地の拡大などで大阪府が香川県の面積を上回った。

■ハマス、イランに「近隣諸国への攻撃」停止要請(2026.03.14-AFPBB)
https://www.afpbb.com/articles/-/3626641

パレスチナのイスラム組織ハマスは14日、イランに対し近隣諸国への攻撃をやめるよう要請するとともに、イランが自衛権に基づいてイスラエルと米国に反撃することができる点を強調した。ハマスは声明で、「イラン・イスラム共和国は国際規範と国際法に基づき、あらゆる手段を用いてこの侵略に反撃する権利を有することを再確認するとともに、イランの同胞たちに対し、近隣諸国への攻撃をやめるよう求める」と述べた。パレスチナ自治区ガザ地区でイスラエルと2年間にわたって激戦を繰り広げたハマスは国際社会に対し、現在進行中の紛争を直ちに「終結させる」よう求めた。ハマスは以前、イスラエルと米国による攻撃初日にイランの最高指導者アリ・ハメネイ師が殺害されたことを「凶悪な犯罪」と非難し、ハメネイ師が長年にわたりハマスを支援してきたことを公然と認めた。ハマスはハメネイ師が殺害された直後の声明で、「パレスチナの住民、大義、そして抵抗運動に対し、あらゆる政治的、外交的、軍事的支援を提供してくれた」と述べた。

アメリカ・イスラエルが、2026.02.28、イランを爆撃。「エピック・フューリー/壮絶な怒り」作戦。元・安倍首相の暗殺から、此処まで混乱が展開するのに時間かからなかったという印象。あまりにも展開が早く、仰天するところ。スマホやパソコンなどに仕込まれるイスラエルの電子情報技術が諜報活動に使われたとの指摘があり、サイバー戦の要素も含まれていると想像。地政学から見て、2030年代を抜けるまで、ヨーロッパ連合EUは国際環境の変動の中で苦労するのかも?と予測。歴史的には、ナチスドイツの巨大構想からの因縁の応酬という雰囲気。グローバル規模でいっても2020年代から2030年代を耐えるのは大変そう。

■米イスラエル、側近との会議狙い攻撃-情報筒抜け、時間変更も察知-イラン最高指導者殺害(時事通信2026.03.01)

米国とイスラエルは2月28日、共同軍事作戦でイランの最高指導者ハメネイ師を殺害した。同師が側近と会議を開くタイミングを見定めて空爆攻撃を実施。暗殺を恐れて地下施設で「潜伏生活」を送っていたとされるハメネイ師だが、その動向は筒抜けだった。ロイター通信などが作戦の内幕を伝えた。
米政府高官は28日、イランが中東地域の米軍施設などへの先制攻撃に出る兆候を米国がつかみ、イラン広域での軍事作戦に踏み切ったと明らかにした。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによれば、3カ所で行われていたイラン政府高官らが集まる会議を同時に空爆し、攻撃を開始。ハメネイ師を含む指導部に一斉に打撃を与え、機能不全に陥れる狙いがあったとみられる。
イスラエル軍は1日、イランの首都テヘランのハメネイ師に関連する施設で、同師が高官と一緒にいる際に「精密で大規模な作戦」を行ったと説明した。報道によるとイスラエル軍は爆弾約30発を投下。ハメネイ師はこの時地下にいたが、米軍の爆弾でなければ貫通できない最深部の地下壕ではなかったという。
米情報筋はロイターに対し、会議は当初2月28日夕から行われる予定だったが、イスラエルの情報機関が同日朝への変更を察知し、攻撃時間が早まったと説明した。
ハメネイ師は日ごろ、トンネルがつながった地下施設に身を隠していた。面会の際は自身の所在が分からないよう、相手が側近であっても目隠しして移動させるよう徹底していたとされる。しかし実際には、イランの体制中枢まで張り巡らされた情報網により、イスラエル側はハメネイ師の動きを細かく把握していたもようだ。
殺害後、イスラエル側はがれきの中から収容されたとされるハメネイ師の遺体の写真を入手。遺体には破片が突き刺さっており、ネタニヤフ首相もその様子を確認した。

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(時事感想)「風が無く機体への高負荷が予期されて中止」理屈は納得はできるけれど、あまり見かけないケースゆえ、正直ビックリした部分がある

■ロケット「カイロス」打ち上げ、4日以降に延期 天候みて直前に中止(日本経済新聞2026.03.01)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC195O50Z10C26A2000000/

宇宙スタートアップのスペースワン(東京・港)は1日、小型ロケット「カイロス」3号機の打ち上げを予定時刻だった午前11時の30分前に中止した。天候分析を行った結果に基づくとしている。同日開いた記者説明会で阿部耕三執行役員は、新しい打ち上げ日程が4日以降になると話した。予備期間は25日まで設けている。
カイロスの3号機は和歌山県串本町のロケット発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる予定だったが、午前10時半に中止を決めた。阿部氏によると天候分析で高度10キロメートル付近の風速が想定よりも弱く、機体にかかる負荷が強くなると判断したという。気球を上げて風速を調べ分析していたため直前の決定になったとしている。
スペースワンは民間単独では日本初となる宇宙軌道への衛星投入を目指している。今回の3号機には台湾国家宇宙センターTASAや広尾学園、テラスペース(京都府京田辺市)などの衛星5つを搭載する。スペースワンにはキヤノン電子やIHIエアロスペース、清水建設、日本政策投資銀行などが出資する。

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マンガ小説マーケットにおける「溺愛」需要・雑考

第14回ネット小説大賞のページをひととおり拝読
https://www.cg-con.com/novel/vol14/

気になったのは男・女ともに「溺愛」ストーリー需要が高いという傾向

従来の平均的エンタメ作品と比べて、過激オーバーなくらいの愛情表現が人気っぽい印象(元から過激な表現を売りにする年齢制限エンタメ作品は除く)

溺愛ファンタジーの人気は、現実の人間関係のリスクが爆発的に高くなった…と感じ出した事と無縁ではないのかも知れない(ネット・人工知能AIを介する人間関係のリスクが高すぎる)

本来、人間関係は、それくらい爆発する要素があったという事になる

友人関係でも男女関係でも、狭い社会判断の限界のなかで、生育条件や身体条件、社会条件…周辺の認識・理解の不足…等の状況にも縛られて、忍耐と諦め、隷従、理不尽な犠牲、隠蔽などを強いられていた、そういう領域があったのは事実

身体条件も生育条件も異なる人類が同じ社会時空を共有するは、それくらいオオゴトであるという事実が、あまり認識されていない

今でも「溺愛」ファンタジーが人気を博している事実からも推察されるとおり、その領域に対する浅い認識と不十分な理解は、人間関係をむしばみ、人間社会を荒廃させる要素として続いているのだろうと思う(例:イジメ・イジリとか)

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(感想)

センシティブな事件であるというばかりではなく、クリエイター芸能の業界では、ややもすれば「人権<才能」運用が広がっているということかと思案。「才能=タレント=マネー」という現実の前に、女子供の尊厳は顧みられず…、人類社会の欠陥であるのかもしれない

ほか、これは日本のクリエイター芸能業界から深刻な信用リスクが発生していると指摘される可能性もあり。海外で、反社グレー取引(麻薬・ポルノ含む)に対するクレジットカード決済が次々に停止という事案が相次いだことがある。この反社グレーというのは、犯罪にかかわる取引も含んでいる

出版社・クリエイター芸能業界にかかわる組織・個人が、人権侵害ジャンル犯罪を知りながら業務取引していた事実は、これらクリエイター芸能業界ステークホルダー全てが「反社グレー取引者」と認識されるリスクをはらんでいる。「反社会的勢力」指定を受けると、ほぼほぼすべての取引から排除される対象となる=クレジットカード決済も不可能になる

日本はグレー取引に関して厳しい指摘を受けていて、この不祥事はクリエイター産業壊滅への第一歩となりかねないリスクとなっていると考えられるところがある

■小学館、性加害の漫画家を連載起用 編集者は示談関与(共同通信2026.02.27)

小学館のマンガワン編集部が、連載していた漫画家男性の性加害を把握しながら、別のペンネームで新連載の原作者に起用していたことが27日、分かった。男性の担当編集者は性加害の示談交渉に加わり、和解条件に関する公正証書の作成を提案していた。
マンガワン編集部は「男性を起用すべきではなかった。(示談への関与も)不適切な対応だった」として、被害女性や関係者に謝罪。小学館は、男性が連載した作品の配信と単行本の出荷を停止した。
札幌地裁が20日、男性に1100万円の支払いを命じた損害賠償請求訴訟の判決で編集者の関与が明らかになった。女性は長期にわたる性被害を受け、心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断された。
判決によると、札幌市の通信制高校の教員でもあった男性は2020年2月、生徒だった女性を被写体とした児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)の罪で罰金30万円の略式命令を受け、漫画は休載になった。
編集者は21年5月、男性と女性が和解を協議していたLINE(ライン)グループに加わり、①男性が示談金150万円を支払う②女性が連載再開の中止要求を撤回する③性加害について口外禁止――などの条件を巡り、公正証書の作成を提案。女性が納得せず、和解は成立しなかった。
連載は再開されなかったが、22年に男性が別の名前で原作者を務める新連載が始まった。
女性の代理人の小竹広子弁護士は「編集者と小学館が加害の悪質さを当時どこまで把握していたか分からないが、少額での示談を進め、事件の矮小(わいしょう)化を求める身勝手な言動で、社会的責任が問われる」と批判。小学館広報室は「関係者の調査を進め、必要な対応をする」としている。

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(TV報道で視聴。印象深い騒動だったと思う)

■東京スカイツリーの閉じ込め事故、原因を発表 26日から営業再開へ「3つの要因が重なった極めて稀な状況」(ITMedia2026.02.25)
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2602/25/news136.html

東武タワースカイツリーは2月25日、22日に東京スカイツリーで発生したエレベーターの閉じ込め事故について原因の調査結果を発表した。停止した2基のエレベーターはいずれも、機械室にある制御盤内のヒューズが溶断(熱で溶けて切断された状態)しており、これが事故の原因だと断定。再発防止策などを発表した。
事故が起きたのは22日午後8時15分ごろ。東京スカイツリー4階入口フロアから東京スカイツリーの天望デッキを結ぶエレベーター(秋・冬の2基)が運行途中で停止し、冬のエレベーターの中に乗客20人が閉じ込められた。乗客が救出されたのは23日午前2時2分ごろで、同日以降、事故原因の究明のため東京スカイツリーは臨時休業としていた。
事故発生時、冬のエレベーターは出口フロアへ下降していたところ、地上約30m付近に停止した。その後、隣の秋のエレベーターでも故障警報が発報され、防災センターが事故を認知。エレベーター内は照明や空調は稼働していたが、備え付けのインターフォンから乗客への呼びかけはできない状態だったという。秋のエレベーターは故障警報後、乗客を降ろしたのちに停止した。
秋と冬のエレベーターは、それぞれ独立した制御盤を有していたが、なぜ2基連続でエレベーターは停止したのか。これは、秋・冬のエレベーターが非常時に相互に横付けして救出する際の「緊急用ドアスイッチ信号」の配線を両制御盤で共通配線として持っていたためだ。冬のエレベーターの移動ケーブルが巻き込まれたことで、この配線も損傷してしまい、秋のエレベーターの制御盤内のヒューズも溶断し、こちらも停止してしまった。
冬のエレベーターに閉じ込められた乗客を救出するため、定められた救出手順を試みたが、冬のエレベーターを動かして救出することはできなかった。その後もさまざまな方法を検討したところ、秋のエレベーターを動かせる見込みがたったため、冬のエレベーターに横付け。側面の緊急用ドアを開けて救出用の金属板を両エレベーターの間に渡して、乗客を秋のエレベーターへと移して救助した。
事故原因である制御盤内のヒューズが溶断した理由は、エレベーター本体と制御盤をつなぐ「移動ケーブル」の被覆がはがれ、内部配線が損傷し、地絡(電気が経路から外れて、大地へ漏れてしまう故障)したためだった。移動ケーブルの損傷は、エレベーターの揺れを抑える装置「ロープ振動絶縁装置」の回転部に巻き込まれたことで発生した。
移動ケーブルが回転部に巻き込まれた要因は、3つの要素が重なったことで生じたとみている。(1)当該エレベーターの移動ケーブル自体がねじれていたこと、(2)風による東京スカイツリー塔体の揺れで生じるエレベーターの移動ケーブルの揺れ、(3)エレベーター本体下のロープ振動絶縁装置のローラーガイド部に保護カバーがなかったこと、の3つだ。
2012年5月の開業以降、事故発生日以上の強風でも、同様の状況は発生していなかった。移動ケーブルは25年12月に交換しており、これによる移動ケーブルのねじれの角度や風向き、エレベーターの通過位置などの組み合わせによって「極めてまれな状況で移動ケーブルがローラーガイドに巻き込まれたため、事故が発生した」(東武タワースカイツリー)とまとめている。
再発防止策は、(1)~(3)についてそれぞれ検討。ロープ振動絶縁装置と移動ケーブルの接触を防止するカバーを追加で設置した他、ねじれがないかの確認やエレベーター運転時の挙動などを再点検したところ、いずれも異常は確認できなかったという。
移動ケーブルの接触を防止するカバーを追加設置:この他にも、天望デッキを結ぶ全ての点検を実施し、異常がないことを確認。春・夏・秋のエレベーター3基への対策と点検結果を踏まえ、全ての展望台エレベーターの安全確認できたことから、26日から東京スカイツリー展望台の営業再開する。なお冬のエレベーターについては、移動ケーブルの交換など、引き続き点検を実施していく。
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2025年夏と秋の時事情勢メモ

■トヨタ、東京製鉄の低炭素鋼材を初採用 車向け開発の電炉材(日本経済新聞2025.10.31)

電炉大手の東京製鉄の鋼材がトヨタ自動車に採用されることが31日、わかった。自動車分野では日本製鉄やJFEスチールなど高炉メーカーの鋼材が主に使われてきた。自動車向けに開発した電炉材が採用されるのは、東京製鉄では初めてとなる。トヨタは2025年中に採用を始める。東京製鉄からの調達量やどの部材に使うかは明らかにしていない。東京製鉄の鋼材はスクラップ100%で製造しており、リサイクルの面で利点がある。

■小泉純一郎氏、首相退陣「非常に残念」 進次郎氏出馬「早過ぎる」(共同通信2025.10.07)

石破茂首相は7日夜、小泉純一郎元首相らと東京都内の日本料理店で会食した。同席した山崎拓元自民党副総裁によると、小泉氏は首相の退陣表明に関し「非常に残念だ」と語った。自民総裁選も話題に上り、高市早苗総裁に敗れた次男の小泉進次郎農相について「自分には出馬の相談はなかった。まだ早過ぎると思っている」と振り返ったという。7日に発足した自民新執行部についても意見交換した。会食には赤沢亮正経済再生担当相、武部勤元幹事長も同席した。首相は8月24日にも同じメンバーで会食している。

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■韓国、政府のオンラインストレージが火災で焼失 8年分の業務資料858TBが消滅か バックアップなく「気が遠くなる」現地報道(ITmedia2025.10.07)
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2510/07/news112.html

韓国の政府職員が利用する業務用クラウドストレージ「G-Drive」に関する機器が火災で焼失し、8年分の業務資料に当たる858TBのデータが利用できなくなったと、朝鮮日報が10月2日(現地時間)に報じた。バックアップも存在しないという。
報道によれば、G-Driveは公務員が文書共有などに使う政府用のクラウドストレージで、米Googleのクラウドサービス「Googleドライブ」とは無関係。公務員1人につき30GBのデータ容量を提供しており、韓国の行政機関「行政安全部」は各省庁に対し、全ての業務資料は社内PCに保存せず、G-Driveに保存するよう求めていたとしている。
G-Driveは2024年8月の時点で、74省庁の職員12万5000人(政府職員の約17%)が利用しており、858TB(A4用紙4495億枚相当)のデータを扱っていたという。その容量からバックアップもできておらず、G-Driveを多用する行政機関「人事革新処」の関係者は朝鮮日報の取材に対し「8年分の業務資料が完全に消失した。気が遠くなる状況だ」と答えている。
人事革新処は国会資料や公務員の個人情報、懲戒記録も保存していた。職員の人事情報は他システムに保存していたものの、実際にどんなデータが消失したか把握するのが困難な状況で、2日時点で職員が社内PCやメールから業務資料を探している状態という。
朝鮮日報や東亜日報の報道によれば9月26日、韓国中部大田にある国家情報資源管理院で、無停電電源装置のバッテリー交換中に火災が発生。リチウムイオンバッテリー384個が燃えた他、サーバが全焼し、政府の647システムがまひしたという。このうち、G-Driveを含む96件のシステムに関する機器は全焼したが、G-Driveを除く95システムについては外部にバックアップがあるため復旧が可能という。
1日時点で647システム中105システムは復旧。ただし全システムの38%は月に1回バックアップを取る設定で、9月分のデータを保存できていない可能性もあるという。行政安全部は、全焼した96基のシステムを4週間かけて外部に移転・復旧する方針としている。東亜日報は4日、復旧作業を統括していた職員が飛び降り自殺したことも報じた。

■還流再開要望は下村氏 旧安倍派の元会計責任者が証言-大野元参院議員公判・東京地裁(時事通信2025.09.25)

自民党派閥裏金事件で、約5100万円を政治資金収支報告書に記載しなかったとして、政治資金規正法違反(虚偽記載)罪に問われた元参院議員大野泰正被告66らの公判が25日、東京地裁(福家康史裁判長)であった。「清和政策研究会」(旧安倍派)の松本淳一郎・元会計責任者=有罪確定=が証人として出廷し、政治資金パーティー収入の還流再開を要望した人物が下村博文元政調会長だったと明らかにした。
パーティー券の販売ノルマ超過分の還流は2022年4月にいったん中止が決まったが、派閥会長だった安倍晋三元首相死去後の同年8月に開かれた幹部協議を経て再開された。松本氏は自身の公判や衆院予算委員会の聴取で「ある幹部」から再開の要望があったと証言していたが、名前は明らかにしていなかった。
松本氏は大野被告の弁護人から「返金を再開することを安倍さんが了承していたと言い始めたのは下村さんですね」と尋ねられ、「そうですね」と述べた。さらに「下村さんが、池田(佳隆)議員に返金してやってくれ、安倍さんが了承しているという趣旨のことを述べた」との問いに「はい」と答えた。
8月の幹部協議で下村氏が再開を提案したのかと問われると「(池田議員に)返してやってほしいと言われた。それを再開といえば再開だ」と応じた。
下村氏は今年5月の衆院予算委の参考人招致で、ノルマ超過分の還流を求める声が「派内の議員の一人」から寄せられ、22年6月下旬以降、安倍氏と松本氏に報告したと説明。松本氏には同年7月下旬にも電話で伝えたが、「事務的に伝えた」だけで「再開を求めるということではなかった」としていた。
松本氏は、ノルマ超過分の返金を希望していた議員は「結構な数いたと思う」とも証言。大野被告についても「その中にいたような気がする」と述べた。
下村氏は25日、自身のX旧ツイッターに「松本氏の発言には明らかな事実誤認が含まれ、私が還流再開を要望したとの見方は誤り。ただし、国民の皆さまに疑念を抱かせ、政治不信を招いたことについては深くおわび申し上げます」などと記した。
起訴状によると、大野被告と元政策秘書は資金管理団体「泰士会」の18~22年分の収支報告書に、旧安倍派からの還流分計約5100万円を記載しなかったとされる。

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■ロシア、「国際サタニズム運動」を金融ブラックリスト入り 悪魔崇拝者の資産押収へ(AFPBB2025.09.20)
https://www.afpbb.com/articles/-/3599233

ロシアは19日、「国際サタニズム(サタン主義、悪魔崇拝)運動」と称する組織を金融ブラックリストに追加し、犯罪歴がなくてもメンバーとされる者の資産を凍結できるようにした。ロシア政府は近年、「国際LGBT(性的少数者)運動」や「反ロシア分離主義運動」など、実在しない複数の組織を「テロリストおよび過激派」のブラックリストに掲載している。これらの組織はロシア法の下での定義が曖昧であるため、検察は誰でもメンバーとして告発することができ、政府に楯突くものは誰であろうとを自由に訴追できるという。ロシア最高裁判所は7月、「国際サタニズム運動」を過激派と認定。検察は、同運動のメンバーがロシア正教会を冒涜し、「憎悪」を拡散したとして「国際サタニズム運動」を訴追している。ロシア検事総長は7月の声明で、「国際サタニズム運動は過激なナショナリズムやネオナチズムの表れと密接に結び付いている」と述べた。ロシア正教会最高位のキリル総主教は1月、国際サタニズム運動の禁止への支持を表明し、サタニスト(悪魔崇拝者)が悪質な「儀式」を行い、若者を勧誘していると非難。大統領府(クレムリン)での式典で、「考えてみてほしい。ロシア兵が命をかけて守ろうとしている価値観が、サタニストによって明らかに踏みにじられているのだ」と述べた。ウェブサイトによると、「テロリストと過激派」の金融ブラックリストを管理するロシア連邦機関、ロスフィン・モニタリングは、19日に「国際サタニズム運動」をリストに追加した。サタニズムとは、アブラハムの宗教(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教)において、悪を体現する超自然的存在であるサタンを崇拝するあらゆる思想や宗教を指す。世界およびロシアで、サタニズムを信仰している人の数は明らかになっていない。

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■日本の造船、35年に建造量2倍の政府目標 建造コスト課題(日本経済新聞2025.09.18)政府は日本の造船業を巡り、建造量を2035年に現在のおよそ2倍となる1800万総トンに引き上げる目標を掲げる。建造能力の増強投資や造船に携わる人材育成などへ支援を検討する。中国の1隻あたりの建造コストは日本より2割程度安い。競争力の強化が課題となる。17日に自民党の関連会議で提示した。2024年の実績は908万総トンだった。目標が実現すれば世界シェアが現状の13%から20%程度まで上昇する。

■国産AI開発を政府が支援へ、学習データ提供し資金面も後押し…アメリカや中国依存を懸念(読売新聞2025.09.18)

政府は自国のデータや技術をもとにした国産AI人工知能の開発に乗り出す。文章などを自動的に作り出す生成AIは米中が開発で大きく先行するが、海外製への依存は、データの海外流出や日本に関する誤情報の拡散を招く恐れがあり、安全保障上、問題視されている。学習データなどの開発資源を日本企業に提供してAIの開発を支援し、信頼性の高い国産AIの確立を目指す。総務省所管の国立研究開発法人・情報通信研究機構NICTが20年近くにわたって収集した日本語データを提供し、AI開発企業プリファード・ネットワークス本社・東京が日本の文化や習慣、制度などについて信頼性の高い回答を出すAIを共同開発する。開発した国産AIは、IT企業のさくらインターネットが国内のデータセンターを通じて提供することを想定する。開発にあたり、良質な日本語データの整備や、傑出した能力を持つスター技術者の登用、開発インフラの提供などを、総務省や経済産業省が資金面などで後押しする方針だ。開発した国産AIは政府や自治体、企業が利用することを念頭に置く。AIの学習に使うデータの提供や、AIの頭脳となる「大規模言語モデル」の開発、データセンターの運営をすべて日本の企業や機関が担い、国内で完結する形で生成AIを開発、提供することを目指す。国内では米国や中国の海外製AIの利用が広がる。だが、海外製は学習データなど開発過程が不透明で、「日本として許容できないデータが学習されている恐れがある」(政府関係者)との懸念もある。海外製は英語のデータを中心に学習しており、日本の文化や歴史などの理解も不十分だとされる。AIの回答が開発国の主義や主張に影響を受けるという問題も指摘され、中国の生成AIディープシークに対し、自民党の小野寺政調会長が「尖閣は日本の領土か」と尋ねたところ、「尖閣は中国固有の領土」と答えたという事例もある。AIの海外への依存には一定の危険性があるとみて、政府は日本の文化や習慣、歴史などを踏まえて信頼性の高い回答を出すAIの開発を後押しすることにした。AI開発には大量のデータやコンピューター、優れた専門人材などが必要になるが、開発資源が豊富な米中が先行し、日本は後れを取っている。生成AIの性能に関する国際的な指標「アーティフィシャル・アナリシス・インテリジェンス・インデックス」によると、米オープンAIや中国アリババ系など米中のAIが上位を独占する。米中のAIを基盤に使う日本企業も増えており、海外依存に懸念が広がっている。

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情報流通プラットフォーム対処法2025.04.01施行>不適切SNSアカウント等の凍結・規制
改正資金決済法2025.06.06成立1年以内に施行>クロスボーダー収納代行規制
証券取引等監視委員会の調査権限強化2026年~>無登録金融業者の刑事告発

■改正資金決済法が成立、暗号資産仲介業を新設 規制強化も(日本経済新聞2025.06.06)暗号資産(仮想通貨)の仲介を行う業種の新設などを盛り込んだ改正資金決済法が6日、参院本会議で可決、成立した。仲介業新設で事業会社でも仮想通貨を取り扱えるよう規制を軽くするとともに、交換業者の破綻時の資産流出を防ぐ国内保有命令を盛り込み顧客資産の保護を強化する。改正資金決済法は公布日から1年以内に施行する。仲介業は、暗号資産交換業よりも規制を軽くし自社サービス内で仮想通貨を扱いやすくする。海外に本拠のある交換業者が破綻した際に、顧客資産の海外流出を止めるため国内保有命令を新設した。国境をまたぐ資金移動が増加していることを受け、収納代行を行う国内事業者を対象に資金移動業の登録を求め規制を課す。足元で増加しているオンラインカジノといった違法な無登録業者については取り締まりを強化する。キャッシュレス化の進展に伴い利用が増加しているQRコード決済など、資金移動業者の利用者保護も強化する。破綻時にスムーズに利用者に返金できるよう信託銀行など保証会社から直接返金することを手段として認める。

■総務省、Google・LINEヤフーら5社を「大規模プラットフォーム事業者」に指定、誹謗中傷などの迅速な対応求める-情報流通プラットフォーム対処法に基づく指(2025.05.01InternetWatch)総務省は4月30日、特定電気通信による情報の流通によって発生する権利侵害等への対処に関する法律(情報流通プラットフォーム対処法、情プラ法)第20条第1項に基づく大規模特定電子通信役務提供者(大規模プラットフォーム事業者)の指定を行い、Google、LINEヤフー、Meta、TikTok、Xの5社を指定した。同法は、旧プロバイダ責任制限法から改定され、2025年4月1日に施行された。プロバイダ責任制限法は、プロバイダ(SNSなど情報通信サービスの提供者など)の責任範囲を定め、誹謗中傷や権利侵害の問題が発生した場合における発信者情報開示請求や関連した事件における裁判手続きについて定めた法律であるが、改定においては、誹謗中傷や違法・有害情報を含む投稿の削除など侵害情報送信防止措置の実施手続きの迅速化と、これらの措置の実施状況の透明化を図るため、大規模プラットフォーム事業者に対し、侵害情報送信防止措置の実施手続きの迅速化および、措置の実施状況の透明化を図るための義務を定めている。大規模プラットフォーム事業者の条件は、総務省令(令和4年総務省令第39号)により、月間の利用者数が1千万以上などと定められている。今回指定された事業者は前述の5社だが、同省では、大規模プラットフォーム事業者の追加の指定も検討中だとしている。

■無登録金融業者の調査強化 証券監視委、刑事告発可能に(共同通信2025.09.09)金融庁が、金融商品取引業に登録せず投資勧誘を行っている業者に対し、証券取引等監視委員会の調査権限強化を検討していることが9日、分かった。これまで監視委は無登録業者に対して刑事告発ができなかったが、告発とそれに向けた強制力のある調査が可能になる。金融犯罪に知見がある監視委が早期に実態解明に乗り出すことで、詐欺などの被害拡大を防ぎたい考えだ。月内にも開く金融審議会(首相の諮問機関)の作業部会で議論。金融商品取引法の改正案に盛り込むことも視野に入れる。法改正が伴う場合は、早ければ2026年の通常国会に金商法改正案を提出することを目指す。政令改正でとどまる可能性もある。

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■中国マネー、不動産から株式へ 7月の資本流出は最大の9兆円(日本経済新聞2025.09.01)中国で株式マネーの流出が拡大している。7月に9兆円近くが大陸外へ流出し、過去最大を記録した。不動産不況が長引くなか、投資家が資産形成しやすいよう当局が国内外の株式投資を促したためだ。上海株も10年ぶりの高値に沸くが、将来不安を背景に資金流出が増えて人民元安の圧力を高める可能性もある。中国国家外貨管理局は毎月、国内の銀行を通じて企業や家計が大陸外と取引した資金を集計している。

■中国恒大が上場廃止 バブル崩壊の不動産業界、終わらぬ危機(日本経済新聞2025.08.25)50兆円近い負債を抱え経営難に陥った不動産大手、中国恒大集団が25日、香港取引所で正式に上場廃止となった。不動産不況は終わりが見えず、碧桂園控股(カントリー・ガーデン・ホールディングス)の業績が悪化するなど同業も追い詰められている。香港時間の25日午前9時、恒大の上場企業としての地位が正式に取り消された。

■パブリックコメントで世論を誘導、「内容」より「数」が独り歩き-殺到する意見にAIでの分類も検討(読売新聞2025.08.28)国民の意見を政策に反映させる国のパブリックコメント(パブコメ)に大量の同一意見が寄せられている。意見の「数」ではなく「内容」が考慮される制度の趣旨が十分周知されず、世論誘導の道具に利用されている実態も浮かび上がる。国は改めて制度の趣旨を周知するとともに、大量の意見を分類するシステムの導入も検討している。

■「ピザ」は児童ポルノ サイバースラング800種、AIで洗い出し(日本経済新聞2025.08.27)ネットスラング隠語を使ったサイバー犯罪に関するやり取りに人工知能AIで対抗する取り組みが相次いでいる。横浜国立大はAIでSNSを分析し、800種類ほどの隠語を特定した。政府もセキュリティー上の脅威となる動きを把握する諜報用のAIを開発する。

■「ボット」の動きAI分析 偽情報対策に441億円 外務省概算要求(毎日新聞2025.08.27)

外務省は27日、2026年度予算の概算要求で偽情報の拡散防止などの情報対策に441億円(前年度比203億円増)を計上する方針を、自民党の部会で明らかにした。交流サイトSNS上で日本に悪意のある発信を「ボット」と呼ばれる自動投稿プログラムで大量に投稿するなどの動きに対し、人工知能(AI)などで従来より高性能な分析ツールを構築する。国際世論の形成に向けた戦略的な発信に取り組み、サイバーセキュリティーの強化やデジタル人材育成も進める。また、中東での武力衝突など緊急事態が頻発している現状を踏まえ、公館の修繕や警備車両導入など、在外邦人の「最後のとりで」となる在外公館の機能強化などに3218億円を盛り込んだ。文化外交の抜本的強化には461億円(前年度比112億円増)を計上。アーミテージ元米国務副長官ら知日派重鎮の死去も踏まえ、米国内や影響力を増すグローバルサウス(新興・途上国)諸国で親日派や知日派の「ジャパン・フレンズ」を増やす。日本語教育が不十分な中南米やアフリカなどに日本語の専門家を派遣し教材を供与する。

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2025.08.24-2025.08.25のネット炎上について、メモ
■「JICAアフリカ・ホームタウン」に関する報道について(JICA2025.08.25)
https://www.jica.go.jp/information/notice/2025/1572980_66416.html
■交流を後押しの「ホームタウン」認定 誤解に基づく情報広がる(NHK2025.08.25)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250825/k10014902871000.html

日本とアフリカのかけ橋となる人材の育成につなげようと、JICAは先週、▽山形県長井市をタンザニアの、▽千葉県木更津市をナイジェリアの、▽新潟県三条市をガーナの、▽愛媛県今治市をモザンビークの「ホームタウン」に認定しました。交流を深めることが目的ですが、「移民を定住させる制度だ」とか「ふるさとが明け渡される」などと誤解した投稿がSNSで広がっていて、なかには500万回以上見られているものもあります。一方で、ナイジェリア政府のウェブサイトには「日本政府が移住して生活と就労を希望する若者向けに特別ビザを発行する」などと書かれているほか、現地メディアも同様の内容を伝えていて、誤解が広まる要因にもなっています。

■外務省がナイジェリア政府に訂正要求「特別なビザ発給」の誤発表に(朝日新聞2025.08.26)

国際協力機構JICAが千葉県木更津市など4市をアフリカ各国の「ホームタウン」に認定したことをめぐり、日本の外務省は26日、新たな査証ビザが発給されるなどという誤情報をナイジェリア政府が発信している点について、訂正を求めたことを明らかにした。
JICAのウェブサイトによると、4市は木更津市のほか、山形県長井市、新潟県三条市、愛媛県今治市。21日にそれぞれがナイジェリア、タンザニア、ガーナ、モザンビークの「ホームタウン」に認定された。国際交流の後押しがその目的だった。
ところがナイジェリアの大統領府は、「日本政府は、高度の技術を持ち革新的で、才能にあふれた若いナイジェリア人が木更津市で生活し、働くための特別ビザの枠組みをつくる」との声明を記載。SNSでは「移民が押し寄せてきたら誰が責任とるんですか」などとする投稿が急速に広がっていた。
日本の外務省関係者によると、JICAからは、ナイジェリアに対し「ホームタウンとの交流強化だ」と説明したものの、「特別なビザを発給する」といった言及は一切していない、と報告があったという。同省は現地大使館を通じて発信内容の訂正を求めるとともに、事業内容について改めて説明しているという。
この問題ではSNSで批判的な声が相次いだことを受けて各市が否定する声明を出す事態になり、JICAも25日、日本側の移民受け入れ促進や特別なビザ発給などは「いずれも事実に反します」とコメントを発表している。

■「ホームタウン」認定めぐりナイジェリア政府がHPから発表削除(NHK2025.08.27)

国内の自治体をアフリカの国の「ホームタウン」に認定する交流事業をめぐり「移民を定住させる」などと誤解に基づいた情報が広がる中、ナイジェリア政府は誤解が広まる要因の1つになったとみられる発表をホームページから削除しました。
先週、横浜市で開かれたTICADアフリカ開発会議にあわせて、JICA国際協力機構は交流を後押ししようと、国内の4つの自治体をアフリカの国の「ホームタウン」に認定しましたが、SNSでは「移民を定住させる制度だ」などと誤解に基づいた情報が広がっています。
こうした中、千葉県木更津市が「ホームタウン」に認定されたナイジェリアは「日本政府が移住して生活と就労を希望する若者向けに特別ビザを発行する」などとしていた22日付けの発表を大統領府のホームページから削除しました。
この発表は、誤解が広まる要因の1つになったとみられていて、日本政府は、ナイジェリア政府に対し訂正の申し入れを行っていました。
さらに26日付けで「訂正」と題した新たな発表が掲載され「ホームタウン」について「2国間の文化的なつながりを深める取り組みの一環」として、就労などに言及しない内容となっています。ナイジェリアは発表の削除や訂正の理由を明らかにしていません。

■ナイジェリア政府高官 HP誤掲載「日本側の発表を誤って解釈」(NHK2025.08.27)

国内の自治体をアフリカの国の「ホームタウン」に認定する交流事業をめぐり、ナイジェリア政府のホームページに「日本政府が若者向けに特別ビザを発行する」などの誤った内容が一時、掲載されたことについて、ナイジェリア政府の高官はNHKの取材に応じ、日本側の発表を誤って解釈したと説明しました。
TICADアフリカ開発会議にあわせて、JICA国際協力機構は交流を後押ししようと国内の4つの自治体をアフリカの国の「ホームタウン」に認定しましたが、SNSで「移民を定住させる制度だ」などと誤解に基づいた情報が広がりました。
その要因の一つとみられていたのは、千葉県木更津市の交流先とされたナイジェリアの大統領府のホームページに「日本政府が移住して生活と就労を希望する若者向けに特別ビザを発行する」などとする誤った情報が一時、掲載されたことでした。
これについて、大統領の情報・戦略担当の特別顧問を務めるバヨ・オナヌガ氏が26日、NHKの取材に対しメッセージアプリを通じてコメントしました。
オナヌガ氏は「木更津市をナイジェリアのふるさとだとする発表を行ったのはJICAだったが、私たちの発表は、要点を誤って解釈していたことが判明した」として、ナイジェリアがホームページに掲載した発表が誤りだったことを認めました。
そのうえで「訂正を出したことで、この件を解決したい」としています。日本政府はナイジェリア政府に対し訂正の申し入れを行い、ナイジェリア政府は誤った内容をすでに削除しています。

◇誤情報持続効果をもたらす心理プロセスの理解と今後の展望:誤情報の制御に向けて
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcss/29/3/29_2022.003/_pdf/-char/ja
J-STAGE>認知科学>29 巻(2022)3 号>書誌

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■リサイクル義務化、再検討へ 使用済み太陽光パネル-政府(時事通信2025.08.29)浅尾慶一郎環境相は29日の閣議後記者会見で、使用済み太陽光パネルのリサイクル義務化を再検討する方針を明らかにした。誰がリサイクル費用を負担するかに関し政府内の調整がまとまっていないためで、来年の通常国会を予定していた法案提出時期について「具体的には示せない」と語った。環境省と経済産業省は3月、パネルの解体費用を所有者に、リサイクル費用を製造・輸入業者に負担してもらう案をまとめた。ただ、自動車や家電ではリサイクル費用を所有者の負担としており、内閣法制局が整合性を問題視していた。環境相は会見で、費用負担について「現時点では合理的な説明が困難との整理に至った」と述べた。

■太陽光パネルのリサイクル義務、法案を修正 環境相表明(日本経済新聞2025.08.29)浅尾慶一郎環境相は29日の閣議後の記者会見で、使用済み太陽光パネルのリサイクルを義務付ける法案について「見直しを視野に検討作業を進める」と正式に表明した。リサイクルの費用負担に関する既存の法律との整合性について「現時点で合理的な説明が困難」と語った。代替案については「具体的な方向性を示せる段階ではない」と述べた。リサイクルを求める方針は維持する。費用負担のあり方など具体策は今後、中央環境審議会(環境相の諮問機関)でも議論する。法案では製造会社や輸入事業者がリサイクル費用を負担する仕組みだったが、内閣法制局が法案審査で、家電などのリサイクル費用は所有者が払っており整合性がとれないと指摘していた。政府は当初目指していた2025年の通常国会への法案提出を見送っていた。

■核融合発電の新ルール、規制委が検討 26年3月までに論点整理(日本経済新聞2025.08.15)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA088H60Y5A800C2000000/

原子力規制委員会は、次世代エネルギーのひとつである核融合発電の安全を確保するための新ルールを検討する。技術開発を進める事業者から意見を聞き取り、2026年3月までに規制に向けた論点を整理する。現行法の改正や新法の制定が必要かどうか見極める。
原子力規制庁、茨城県で核融合実験装置を運用する量子科学技術研究開発機構、事業者などが参加する意見交換会の初回を6日に開いた。今後、月1回程度のペースで会合を開き、核融合発電で使用する放射性物質の量や発生する放射線のリスク、設備の安全対策などを確認する。
核融合発電で使用する三重水素(トリチウム)は放射性物質のため、安全管理が必要だ。現在、技術研究のための小規模な実験炉は放射性同位元素等規制法(RI法)に基づいて規制している。一般的な原子力発電所などを対象とする原子炉等規制法とは異なる。
内閣府が3月にまとめた核融合発電の安全に関する考え方では、今ある実験設備と同じ程度のリスクであれば、引き続きRI法で規制することが妥当だとした。ただ、実用化に向けて施設規模が大きくなると取り扱う放射性物質の量も多くなるため、規制委はリスクの度合いに応じた新たなルールが必要になる可能性があるとみている。
意見交換会の論点整理を踏まえ、規制委が法改正などの必要性を議論していく。政府は核融合発電について30年代の実証を目指すとの目標を掲げている。

DRコンゴ・中国:中CMOCグループがDRコンゴにコバルト輸出禁止の解除を要請
https://mric.jogmec.go.jp/news_flash/20250602/186438/(金融資源情報JOGMEC)

2025年5月20日の報道によると、中CMOCグループは、DRコンゴ政府に対し現在実施中のコバルト輸出禁止措置(期限:2025年2月~6月22日)を解除するよう要請した。CMOC副社長は、シンガポールでの業界会議で「中国側の在庫が減少しており、輸出再開が必要」と主張し、輸出規制がコバルトを使用しないリン酸鉄リチウムイオン電池(LFP電池)への移行を加速させると警告した。これに対しDRコンゴ側は、中国が価格引き下げを意図しているとの疑念を強めた。一方、スイスGlencoreは価格安定を条件に輸出枠制度導入を支持する姿勢を示した。現在、DRコンゴ政府は輸出禁止の影響を評価中であり、延長もしくは輸出割当制への移行が検討されている。CMOCは2025年にコバルトを最大120千t生産する見通しで、主要株主には電池大手中CATL社(寧徳時代新能源科技股份有限公司)が名を連ねる。

新型コロナに関する論文・補足資料

■ベストセラー“反ワク”内部告発本の標的になった製薬会社が調査結果 著者の社員グループ「実在しない」
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2412/19/news183.html(ITmedia2024.12.20)

医療用医薬品を手がけるMeijiSeikaファルマ東京都中央区は12月19日、書籍「私たちは売りたくない!危ないワクチン販売を命じられた製薬会社現役社員の慟哭」に関する社内調査の結果を発表した。著者とされていた現役社員グループ「チームK」は実在しなかった。執筆していたのは1人の社員だった。チームKの名前の由来とされるワクチン接種後に亡くなった元社員とは面識がなく業務上の接点もなかった。書籍の著者紹介には「日本最大のワクチン販売製薬企業の現役社員グループによる編集チーム。2021年9月に同僚社員がコロナワクチン接種後に死亡したことにショックを受けてさまざまな情報を得るようになりmRNA型遺伝子製剤の安全性が確認されていない客観的事実を知る。彼の名前を忘れまいとの思いからチームKと命名」と書かれている。著者の社員は数年前からSNSなどで新型コロナワクチン接種に反対する動画を複数回にわたって配信していた。ワクチン接種に反対する人物らとも接点があり別の共同著書も過去に出版していたことも分かった。MeijiSeikaファルマによると、これまでは亡くなった元社員の家族に配慮してあえてコメントを控えていたという。しかし書籍に関するメディア報道に加えSNSなどで憶測に基づく不正確な情報が広まったため「真実を伝える必要があると考え公表に踏み切った」としている。書籍を出版した方丈社(東京都千代田区)に対しては訂正を要請した。書籍には社員の多くが次世代mRNAワクチンレプリコンを売りたくないと思っているという記載もあるが「多くの社員が誇りを持って取り組んでいる」としている。問題の書籍は2024年9月18日発売。Amazonでは総合1位(9月18-23日)になるなど注目を集め、これまでに7刷・累計16万部以上を販売してベストセラーとなった。テレビ番組などで取り上げられることもあった。

■人はなぜワクチン反対派になるのか ―コロナ禍におけるワクチンツイートの分析―
https://www.t.u-tokyo.ac.jp/press/pr2024-02-05-001(東京大学プレスリリース2024.02.05)
https://link.springer.com/article/10.1007/s42001-023-00241-8(英文バージョン)

■コロナ対策での日本批判の歴史(はてな匿名ダイアリー)https://anond.hatelabo.jp/20220613212654

■【識者の眼】「非感染性・慢性疾患の疫学者が語る『反ワクチン言説の科学性』のみかた」鈴木貞夫
https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=21357(Web医事新報,日本医事新報社2023.02.09)

■https://furuse-yukihiro.info/2023covidcolumn01/(2023.01.11時点コロナ最新の知見)
新型コロナは、人類文明社会の存続そのものを脅かす不気味な感染症に変容している

■https://www.nature.com/articles/s41579-022-00846-2(2023.01.13時点LongCOVID最新の知見)

■なんでコロナこんなに増えてるの?の疑問にほむほむ先生が答える(2022.12.31)
https://togetter.com/li/2027818

■Persistent COVID-19 Symptoms at 6 Months After Onset and the Role of Vaccination Before or After SARS-CoV-2 Infection
https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2800554
Long covidにワクチン効果あり。罹患後に打つと後遺症リスク4割減。対照群は7割弱が44歳以下と比較的若年層

■新型コロナのワクチン、打った方が良い?~mRNAワクチンの効果と安全性、よくある誤解
https://www.fizz-di.jp/archives/1078840555.html(薬剤師ブログ)

■新型コロナウイルスの感染を増強する抗体を発見,COVID-19の重症化に関与する可能性
https://www.amed.go.jp/news/release_20210525-02.html(日本医療研究開発機構2021.05.25)

■Cortical Grey matter volume depletion links to neurological sequelae in post COVID-19 “long haulers”
https://bmcneurol.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12883-023-03049-1
神経症状longCOVID患者は脳皮質の灰白質が減少。COVID-19感染後8週間以上24名対象、後遺症ブレインフォグ91.6%、倦怠感87.5%、頭痛41.6%など。皮質灰白質の縮小がlongCOVIDの神経症状に影響している可能性

■Infection by SARS-CoV-2 with alternate frequencies of mRNA vaccine boosting
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1002/jmv.28461(MVジャーナル,2023.01.05)
※「ブースター接種間隔が開くと感染しやすい」及び「非ブーストは最も感染しやすい」という結果が報告された

mRNAワクチン完成までの長く曲がりくねった道(natureダイジェスト2021.09.16)

■https://www.nature.com/articles/s41598-022-27348-8
コロナウイルスのN抗原の中に多発性硬化症の原因となる抗体の抗原になりうる配列と類似のものが存在。MHC結合で評価。多発性硬化症など免疫で起こるものは一部が似るだけでも有効な自己抗体が産出されるので厄介=MHC結合で効率よくT-Cellに抗原提示される。ウイルス感染で脳神経系の合併症、後遺症が圧倒的に多いのは説明つく(ウイルス感染した場合にN抗原暴露)。軽症に抑えられるなら或る程度は抑制可能か?ただしオミクロンで多い頭痛などの症状と長期的な脳の障害に相関あるかどうか(普通はBBBガードがあるので脳には炎症波及しにくい)

■https://www.cell.com/iscience/fulltext/S2589-0042(22)01038-0
※ワクチンを接種したのにコロナに感染して重症化する原因はIgG4抗体…との説は、医学・免疫学の専門家の間では、否定されている(論文にて報告済み)
「ワクチン接種回数が多い(2回または3回)ほどスパイク関連IgG4陽性に結びつき、ワクチン接種回数が少ない(1回または0回)ほどスパイク関連IgG3、およびNC IgG、IgG1、IgG3、IgAに密接にクラスター化する様子がうかがわれた。重症度についてもほぼ同様のパターンが観察された。無症状または軽症の場合はスパイク関連IgG4の領域に多く集まり、重症の場合(入院、酸素補給、ICU)はスパイク関連IgG3、NCサブタイプおよび上記で言及したアイソタイプの領域に集まっていた。まとめると、この表現は、感染、より重篤な疾患、ワクチン接種の欠如、およびスパイク関連タンパク質に対するIgG3応答の間の関連を証明するものであった。逆に、スパイク関連タンパク質に対するIgG4応答は、主にワクチン接種によって特徴付けられ、ワクチン接種の繰り返しが多く、平均して病気の経過はより軽快した」

■オミクロン株はデルタ株などと比べ、唾液中の細胞に付着せず単独で空気中に漂う割合が高い
https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2800145

■日本における新型コロナウイルス感染症の流行波ごとの性別・年齢的特徴の疫学的検討(国立感染症研究所2022.12.23)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/typhi-m/iasr-reference/2605-related-articles/related-articles-514/11696-514r01.html

対象期間に報告された9,299,477例…全体では, 性別は男性50.5%, 女性49.2%, 年齢別では20代が17.6%で最も多く, 次いで30代, 40代となっていた。流行波別にみると, 全体の81.5%が第6波に含まれていた。人口10万人当たりの症例数でみると, 第1波の12人から経過とともに増加していき, 第6波では5,822人となった。最も変動が大きかったのは10歳未満で, 人口10万人当たり3人から13,033人へと大幅に上昇した。

■コロナ後遺症、パンデミック以上に警戒必要-呼吸器以外にもリスク(ブルームバーグ2022.12.19)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-12-19/RMYKMHDWRGGH01

WHOが「ロング・コビッド」と略称で呼ぶコロナの後遺症は、呼吸器疾患が長引く症状よりはるかに深刻だ。気道内部を攻撃するインフルエンザとは異なり、コロナは多重システムのクラスター爆弾に似ている。
「肺だけにとどまらない。ウイルスと免疫システムの間で闘いが繰り広げられており、その闘いはほとんど全ての臓器で発生する可能性がある。完全なゲームチェンジャーだ」コロナで重症化した患者では、免疫細胞集団の変化や特定の白血球の持続的活性化といった免疫障害が最大1年後まで観察されている。
「コロナ以外の感染が増幅し、免疫機能不全となった患者をむしばむ可能性が高くなると予想される……その後、これらの感染症は本来よりも容易に広くまん延していく」
潜行性が極めて強いケースでは、心血管疾患や糖尿病、腎臓障害、脳損傷などの症状が現れる前に、新型コロナウイルスは知らぬ間に組織に炎症を起こし損傷を与えたり、凝固異常を引き起こしたりする。複数の研究によれば、あらゆる重症レベルの病気を患っていた元コロナ患者は、6-12カ月後に亡くなるか合併症で入院するリスクが高くなる。
コロナの影響が遅れて表れることで、平均余命の回復が妨げられる恐れもある。
患者はコロナ感染後の1年で通常の老化ペース4年間と同等の腎機能の低下を経験した。腎臓に病歴がなく、入院していない元コロナ患者でさえ、コロナに感染していない人に比べ、末期腎疾患に至るリスクが倍近いという。同じような影響が他の臓器に広がっている可能性もある。

■中国のコロナ死者100万人近くも、新たな変異株の恐れ-香港研究者ら(ブルームバーグ2022.12.15)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-12-15/RMX116T0G1KW01

中国政府による新型コロナ政策の急転換に伴い、新型コロナによる死者は国内で約100万人に上る恐れがあると、香港の研究者らが指摘した。香港大学で医学院院長を務めた梁卓偉氏らが執筆した報告書によれば、大規模なブースター接種や他の対策が講じられなければ、全国的な経済再開で100万人当たりの死者数は約684人に上る可能性があるという。中国の人口(約14億1000万人)に当てはめると、これは約96万4400人に相当する。今回の報告書によると、全国的な感染爆発が生じれば新たな変異株につながる恐れもある。

■コロナ後遺症の4割が苦しむ「脳の霧」、脳内伝達の破壊が一因か
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/22/120600564/(ナショナルジオグラフィック2022.12.07)

■SARS-CoV-2 infection and persistence in the human body and brain at autopsy
(SARS-CoV-2の感染と剖検時の人体および脳における持続性)
https://www.nature.com/articles/s41586-022-05542-y

(概要)コロナウイルス症2019(COVID-19)は、重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)の急性感染時に多臓器不全を引き起こす。急性感染から症状発現後7カ月以上までの脳を含む人体全体におけるSARS-CoV-2の分布、複製、細胞型特異性をマッピングし定量化したところ、SARS-CoV-2は、重症のCOVID-19で死亡した患者を中心に広く分布しており、感染初期には脳を含む複数の呼吸器・非呼吸器組織でウイルス複製が存在した。一部の患者ではSARS-CoV-2が全身感染を引き起こし、数ヶ月間体内に留まる可能性があることを示している。

■緑の人・加藤AZUKI氏による、反ワクチン、反マスクの人は、「自分だけは例外(中二病の一症状)」と思ってるんだろうけど、「怖いモノ知らず」「運の良さに気付かない」「周囲の配慮に気付かない」とかな気がするという趣旨の連続ツイート》https://min.togetter.com/e5G7OyH

■新型コロナワクチン接種済の人々の死亡率は、未接種の人々よりも低い
COVID-19 Vaccination and Non–COVID-19 Mortality Risk — Seven Integrated Health Care Organizations, United States, December 14, 2020–July 31, 2021(CDC論文、2021.10.22)
URL>https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/70/wr/mm7043e2.htm

疾病対策予防センター(Centers for Disease Control and Prevention:CDC)の研究結果=「全年齢層において新型コロナワクチン(mRNAワクチン)接種を原因とする死亡者の増加は見られない」。

大規模研究によって得られたデータであり、国際スタンダード論文とされている。日本政府によるワクチン推進政策は、この論文を根拠にしている。

ワクチン接種の影響に関しては、追跡・反論いずれにせよ、この論文を踏まえて論じる必要がある。「ワクチンは有害である」と主張する場合は、この研究結果をくつがえすだけの大人数の統計結果を正確にまとめて、論文データにして正式に公開しなければならない。現在、その類の反論をまとめた医学論文は存在しない。

■新型コロナワクチンの有効性に関する論文
「Safety and Efficacy of the BNT162b2 mRNA Covid-19 Vaccine」
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/nejmoa2034577
※数万人規模の二重盲検RCT(第3相治験)結果についての調査報告

■日本集中医療医学会>新型コロナウイルス関連小児重症・中等症例の発生状況の中間集計結果
URL>https://www.jsicm.org/news/news220530.html(集計データへのリンク有)
2022.12.01報告、ICU送りになった小児のうちワクチン未接種80%超、ワクチン接種済20%未満

■Severity of SARS-CoV-2 Omicron BA.2 infection in unvaccinated hospitalized children: comparison to influenza and parainfluenza infections
(ワクチン未接種の入院小児におけるSARS-CoV-2 Omicron BA.2感染症の重症度:インフルエンザおよびパラインフルエンザ感染症との比較)
URL>https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35730665/
過去にCOVID-19やワクチン接種の経験がない入院小児において、オミクロンBA.2はハイリスク。インフルエンザ類よりも重症化の割合が大きくなる傾向がある※つまり、普通の風邪と捉えてはならない


■資料:新型コロナワクチンの内容物

▼承認申請資料に使用されている第3相試験の結果を報告した論文
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/nejmoa2034577

▼補足情報として添付されている治験実施計画書(PDF注意、376頁、英文)
https://www.nejm.org/doi/suppl/10.1056/NEJMoa2034577/suppl_file/nejmoa2034577_protocol.pdf
黒塗りされる前の原文

▼承認決定後にPMDA(医薬品医療機器総合機構)が出した審査報告書
https://www.pmda.go.jp/drugs/2021/P20210212001/672212000_30300AMX00231_A100_6.pdf
ヒトにおける安全性と有効性を検証する臨床試験結果とこれをめぐる審査の際のやりとりの部分(20頁~55頁)に黒塗りはナシ。黒塗りされているのは製造工程に関する部分であって、内容物に関する部分ではない。

※独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)サイトより「審査報告書・申請資料概要」
https://www.pmda.go.jp/review-services/drug-reviews/review-information/p-drugs/0020.html

承認審査情報の利用について/マスキングしている箇所は以下の情報です。
1.特定の個人を識別することができる情報
2.公表することにより個人の権利利益を害するおそれがある個人に関する情報
3.公表することにより法人の権利、競争上の地位その他正当な利益を害するおそれがある法人に関する情報

▼補足資料
国立国際医療研究センター病院>予防接種基礎講座>
https://www.hosp.ncgm.go.jp/isc/080/index.html
「予防接種基礎講座」の資料公開:「ワクチンの種類とその構成物質」
https://www.hosp.ncgm.go.jp/isc/080/FY2020/04.RandD.pdf

●コロナワクチンの中に、マイクロチップや放射性物質は入っているか?検証動画
https://www.youtube.com/watch?v=XfkXQtPKgV0(2022.03.15掲載)

●「コロナワクチンの中身は調べてはダメ(秘密契約の存在)」否定記事(2021.03.29付)
「Stanford Scientists Post Entire mRNA Sequence for Moderna Vaccine on Github」
(スタンフォード大学の科学者がモデルナワクチンの全mRNA配列をGithubに掲載)
https://gizmodo.com/stanford-scientists-post-entire-mrna-sequence-for-moder-1846576268
(日本語版:https://www.gizmodo.jp/2021/03/moderna-github.html)

ファイザーワクチンのmRNAコード(note記事、2020.12.31、スパイク言及あり)
[翻訳] BioNTech/Pfizer の新型コロナワクチンを〈リバースエンジニアリング〉する
https://note.com/yubais/n/n349ab986da42


■記事メモ:新型コロナワクチン接種後の死亡 接種との因果関係は? 日本における副反応報告の課題
https://news.yahoo.co.jp/byline/kuraharayu/20221030-00321661
■記事メモ:新型コロナワクチンは世界でどのくらい死亡を防いだ? 接種率が低いと死亡者数は増える
https://news.yahoo.co.jp/byline/kuraharayu/20221122-00324829

■新型コロナウイルス、次の変異株は病原性が高い可能性も-南ア研究(ブルームバーグ2022.11.27)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-11-27/RM0CMHT0AFB501

免疫不全の患者から採取した新型コロナウイルスのサンプルを使った南アフリカの研究によると、ウイルスは変異に伴って病原性を高めることが分かった。新たな変異株が出現した場合、現在流行しているオミクロン株よりも症状が悪化する可能性があることが示唆された。
アフリカ健康研究所(AHRI)のアレックス・シーガル教授が率いた研究によれば、エイズウイルス(HIV)に感染した患者から採取したサンプルを6カ月観察したところ、ウイルスは当初、オミクロン株の「BA.1」と同レベルの細胞融合と死滅を起こしていたが、変異に伴いこのレベルが上昇し、中国の武漢で発見された最初のウイルスと類似するまでになった。ダーバンの同研究所は昨年、オミクロン株に対するワクチンの有効性をテストしている。
新型コロナの病原体が変異を続ける可能性があり、新たに出現する変異株の病原性と死亡の確率が比較的症状の軽いオミクロン株より高くなる恐れがあることが示唆された。この研究はまだ査読を受けておらず、1人の患者から採取したサンプルを使用した実験結果のみに基づく。
「長期感染における新型コロナウイルスの変異は必ずしも弱毒化という結果につながらない可能性が示唆された」と研究者らは24日に発表されたリポートで説明。「将来の変異株の病原性が現在流行しているオミクロン株より強くなる可能性があることを示唆していると考えられる」としている。

■新型コロナ、感染のたびに死亡や疾患リスク上昇か(Forbes、2022.11.18)
https://forbesjapan.com/articles/detail/52018

新型コロナウイルスに感染するたびに、糖尿病や腎臓病、臓器不全、精神疾患といった健康障害の発症リスクが高まる可能性のあることが、米国で実施された研究で明らかになった。新型コロナウイルスに複数回感染しても影響は軽微とする俗説を覆す研究成果だ。
10日に米科学誌ネイチャー・メディシンで発表されたこの研究では、米国の退役軍人向け医療保険制度を通じて治療を受けた約580万人の健康記録を分析した。その結果、新型コロナウイルスに複数回感染した人は、最後の感染から最長6カ月後までの間、肺や心臓、脳、消化器系に影響を及ぼす問題など、多くの健康障害のリスクが高くなっていたことが判明した。
複数回感染した人は、1回だけ感染した人に比べて、死亡する可能性は2倍、入院する可能性は3倍高くなっていた。また、心臓疾患の発症リスクは3倍、肺疾患の発症リスクは3.5倍、脳疾患の発症リスクは1.5倍強上がっていた。
死亡や入院、発症のリスクは、ワクチンを未接種の人でも接種済みの人でも高くなっていた。研究の対象者が感染した変異株には、デルタ株やオミクロン株、オミクロン株の派生型で現在主流となっているBA.5などが含まれる。
論文のシニアオーサーである米セントルイス・ワシントン大学の疫学者ズィヤド・アルアリーは、このところ、新型コロナにかかった人やワクチンを接種した人、とりわけワクチンを接種して感染もした人は「無敵のオーラ」でもあるかのように思われていると苦言を呈する。
そのうえで「わたしたちの研究では、2回目、3回目、4回目と感染を重ねるごとに、健康リスクが高まることがはっきり示された」と強調し、人々に対して引き続き再感染への警戒を怠らないよう呼びかけている。
アルアリーによると、心臓や脳、肺などの疾患に限らず、ほかの健康障害の発症リスクも新型コロナウイルスに感染するたびに高まるようだという。
アルアリーは、何より望ましいのは再感染を避けることだと述べ、そのためにはマスクを着ける、体調を崩したときは外出しない、対象となるブースター接種はすべて受ける、といった対策が役に立つと助言している。

【医学論文】メモ(英文)

●Viral Antigen and Inflammatory Biomarkers in Cerebrospinal Fluid in Patients With COVID-19 Infection and Neurologic Symptoms Compared With Control Participants Without Infection or Neurologic Symptoms
URL》https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2792536

(概要)

新型コロナ感染者の脳脊髄液の89%でRNAでもスパイクタンパク質でもなくウイルスの一部のヌクレオカプシド抗原が検出された。

mRNAワクチンで体内で産生されるのはスパイクタンパク質で、今回新型コロナ感染者の脳脊髄液で検出されたヌクレオカプシドではない。

コロナ感染すると、ヌクレオカプシドが血液脳関門を突破し、脳脊髄液に移行して免疫反応や炎症が起き、症状として生じる。その後も諸症状を残す可能性があることが示唆された。

(ブレインフォグ等の原因?治癒した後も高確率で残留物が検出される。それが他のウイルスと出会って別の症状を引き起こす可能性もあり得る)

感染前の接種および感染後の接種で罹患後症状はより少ない傾向が示されている。未接種の発症では、こうした二次的病態を起こしうるリスクがより濃厚になる可能性がある。

●Coronavirus ‘ghosts’ found lingering in the gut
URL》https://www.nature.com/articles/d41586-022-01280-3

(概要)

Long COVIDの原因は長期残存する体内ウイルスリザーバーが原因か。ウイルスリザーバーの研究が、SARS-CoV-2感染症の病態の本質を明らかにする可能性あり。COVID-19は単なる急性呼吸器感染症ではなく、慢性全身感染症が本質的病態か。

・感染後も数か月以上に渡り、腸管内にウイルス由来抗原(蛋白、RNA)が検出できる
・軽症COVID-19でも、46例中32例で感染7か月後でも腸管組織内にウイルス蛋白が確認できた
・メモリーB細胞が産生する抗体は感染後数か月後も変化し続けており、抗原に長期持続曝露されている事を示唆している(B cell maturation)
・腸管だけでなく、軽症例を含め、心臓、眼球、脳、虫垂、乳房などの各種臓器にもウイルスRNAが証明されている
・ある研究者はマクロファージ内に潜伏感染する形で、全身の臓器にウイルスが存在している可能性を推測
・ウイルスリザーバーの検討はNIHの大規模研究や、患者団体との協力とにより今後進んでいくと期待される

「持続的に存在し続けるウイルス断片がLong COVIDの原因」仮説→ウイルス断片「coronavirus “ghosts”」。

ウイルス断片とLong COVIDとの関連に決着がついたわけではないので注意。簡単な問題ではなく、更なる研究が必要。

※Long COVIDは急性感染後12週を超えて症状が持続する病態と定義されている。これには200以上の症状が関連しており、重症度も軽症から日常生活に影響が出るレベルまでの多岐に渡っている。

■自己免疫疾患患者はコロナワクチン抗体価減、阪大の解析が示唆したこと
https://newswitch.jp/p/35129(ニュースイッチ2022.12.24)

大阪大学の山口勇太大学院生と行木紳一郎大学院生、加藤保宏助教、熊ノ郷淳教授らは、関節リウマチ(RA)や全身性エリテマトーデス(SLE)など自己免疫疾患患者において新型コロナウイルスに対するメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチン接種後の免疫動態を解析し、特定の免疫抑制治療でウイルスへの中和抗体価が減弱しやすいことを発見した。患者の特徴に応じたワクチンの投与方針の検討材料になることが期待される。
自己免疫疾患患者が使用する免疫治療は、ワクチンによる免疫反応を減弱させる懸念がかねてあった。そこで研究チームは阪大病院に通院中の患者の血液サンプルを収集し、ワクチン接種前後の新型コロナウイルスに対する中和抗体価の変化などを調べた結果、ステロイドやアバタセプトを使用しているRA患者は中和抗体価のピークが低く、TNF(腫瘍崩壊因子)―α阻害薬を使用するRA患者は長期で見ると中和抗体価が下がりやすい傾向にあることが分かった。こうした治療を行っている患者は、他者に比べてワクチン接種を前倒しすることが望ましいことも示唆された。
成果は米科学誌ランセット・リージョナル・ヘルス・ウェスタンパシフィック電子版に掲載された。

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補足:ワクチン接種の効果に関する医学論文

URL》https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2798990

(概要:COVID-19ワクチン接種率が低い地域ではCOVID-19死や超過死亡が多かった)

URL》https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2022.08.08.22278547v1

(概要:アメリカ、2021年12月~2022年5月、刑務所入所者11.2万人対象。一晩以上同室=濃厚接触とした場合、濃厚接触者への二次感染リスクは未接種者と比べ、1回以上ワクチン接種者では24%低下、接種回数が増えるごとに12%低下。既感染歴があると二次感染リスクは22%低下。既感染歴とワクチン接種歴の両方があると二次感染リスクは41%低下。ブースターワクチン接種と最近のワクチン接種が感染力をさらに低下させた。結論、ワクチン由来免疫と自然獲得免疫がそれぞれ独立してSARS-CoV-2オミクロン感染リスクを低下させた)

URL》https://www.covid-datascience.com/post/israeli-data-how-can-efficacy-vs-severe-disease-be-strong-when-60-of-hospitalized-are-vaccinated

(概要:「ワクチン接種者のほうが非接種者より重症者数が多い」という指摘があるが、これはシンプソンのパラドックスと言われるもの。論文にて検討のうえ導き出された結論:母数を合わせ、年齢ごとに調整して計算すると、高齢者・70歳以上のブーストなしでの対重症度効果は低いが、ブースターで高い効果を回復。若年層では、ブーストによる効果は非常に高いが、ブーストなしでもワクチン接種の効果は85%以上と非常に高い。となる)

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イベルメクチンについて(ツイッター「新型コロナウイルス_ワクチン情報」2022.12.16)

https://twitter.com/VaccineWatch/status/1603541029881524224
イベルメクチンのCOVID-19に対する効果を調べた臨床試験RCTの結果、高用量(1日あたり600mcg/kgで6日間毎日)でも死亡、入院、回復までの時間で有効性は認められず。
(論文URL)https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2022.12.15.22283488v1