《ひとつの物語を編むとき》
書きたい事を絞り込む。例えば旅行記などでは、「見聞した事&感動した事を伝えたい」というポイントに絞られている。山場を、このポイントに持って来れるかどうかが、割と重要。
ヤマ場(クライマックス)を用意し「ストーリーを盛り上げる構成」を意識した作品づくり。ヤマ場があるという事は、「どういう主人公が何をしようとするストーリーなのか」が、自分でちゃんと把握できている…という事。
どういう主人公?⇒キャラクターの設定
何をしようとするのか?⇒行動の組み立て(動機など)
- ★善いとされる物語の五つの条件
- [1]主人公のキャラクターが魅力的
- [2]主人公の感情の変化が自然
- [3]エピソードの一つひとつがきちんと絡み、つながっている
- [4]展開の意外性と見せ場がある
- [5]結末に納得できる
★演出ポイント
【冒頭】=登場人物を生死に関わる困難に遭遇させ、読者の興味や集中力を引き込む。
【起承転結】=困難のレベルを上げる。困難の事柄を伏線にする。伏線を転回させてクルッと山場につなげる。クライマックスに向かって特大の困難を仕込んで行き、それを「あっ」と驚くような解決でカタルシスへと持って行く。ハッピーエンドだと、なお良し。
【主人公】=基本的にヒーローだけど、「理由もなく無双である」という設定だと驚きが無いので、いろいろな弱点や個性をデザインしておく。ただ、あまりキャラ説明に行数を割いている余裕はないので、ストーリーの中で少しずつ「チラ見せ」していく方式が良い。
【世界観】=バックグラウンド背景はきっちり精密、正確に書く。ここが適当だと誰も読まない。背景効果の演出にも気を配ると、なお良し(上級テクニック)。
【障害】=「強敵」、「実現不可能に見える事象」、「タイムリミット」に大別される事が多い。これらの合わせ技もアリ。
- 【神話系の基本の流れ(行きて帰りし物語)】
- 1.天命を受ける
- 2.旅の始まり
- 3.境界を越える(イニシエーション儀礼)
- 4.仲間との出会い
- 5.悪魔が立ちふさがる
- 6.変容を遂げる
- 7.試練の達成
- 8.故郷への帰還
★その他★
映画や漫画でのテクニックだけど、「視線誘導」効果は割と小説でも使える。主人公の目線の動きに注意。
時間経過の計算のあるストーリー組み立て⇒臨場感が増す。アクションシーンなどでは、描写量の配分に注意。