忍者ブログ

制作日誌/深森の帝國

〝認識が言語を予感するように、言語は認識を想起する〟・・・ヘルダーリン(ドイツ詩人)

整体師の話:身体と精神の関係

★身体と精神の関係について、整体師から聞いた話

ウツの人が、時々整体にやって来る。一日中、人間の介入しない人工的な環境下に居ると、 ウツになりやすい。IT技術者、歯科技工士、などなど、生身の隣人の存在を感じない環境は、特にウツになる確率が高い

身体は、精神(魂)に支配される器である

ウツの人は、精神活動や思考を担当する脳が余り動かないため、身体が凝りやすい。体温バランスも悪い。整体師からすると、氷点下で凍り付いて、エンジンが掛かりにくくなった車のような物に見える。カツを入れるには、常人以上に燃焼スパークのタイミングを計って、アクセルを踏み込む必要がある(それも、強烈に、何回も)

前提知識として、「感情とは何か」を考える必要がある。感情は精神活動のスパークである。その最も強烈なものとして現れるのが、霊感である

「スパークを起こすのは何か」。これは意外な事に、物理的身体の中から発生する。正しくは、内臓の活動が生み出す。感情の源は内臓(ミクロな細胞の塊)にある。だから、ウツの人は、臓器のメンテナンスをより意識的に行なう必要がある(もっとも、そこまでは注意が回らない人が多いのであるが)。皮膚の状態は臓器の状態を反映するので、皮膚の状態は、よく観察してみて欲しい

胃・腸・肝臓など、こうした臓器は、口で不調を訴える方法が無いので、身体の各所に不調を起こす事で、状態の変化を知らせようとする。暴飲暴食・アレルギー食など、消化器官に負担が掛かるような食事をすると、後でウツが悪化したり、肩凝りが来たりするのは、整体師の間では良く知られている

消化器官が弱く疲れやすい人は、たまに1日・2日くらい絶食すると良い/ただし、適度な水分は必要。疲労から回復したら、きちんとした食事をしないと臓器が衰弱するので注意である。衰弱した臓器は更に様々な不調を身体に起こすので、日常活動どころでは無くなる

整体師から見て、ウツに対して最も効果が高く副作用が少ない方法は、「趣味」である

趣味と言っても「お付き合い/気晴らしの趣味」とかでは無く、脳の興奮が得られるような、フェチ的な要素を持つものが良い(無我夢中になれるような趣味)

実際、脳が興奮すると身体機能も格段に向上し、徹夜明けでも、余り疲労は感じなくなる。身体回復力に目覚ましい上昇が見られる

しかし、麻薬に近い作用があって、無限にその状態が続くと言う訳には行かない。趣味の延長とは言え「忙しくしてまでやる」物は、中毒化しやすい。身体には相当な負荷が掛かっている状態である。「或るライン」を超えると、身体疲労が上回るようになる。「純粋に湧き上がるリラックス感」の持続がポイントである(要は「程々に」と言うこと)

意識的に可能なプラスアルファとして、「好きな事をしている時は、オーバーに感情表現する」というのがある。例えば読書をしていて、笑える文章に出会った時は、オーバーに笑うという方法である。意識的に動かせる身体=表情筋の方から、精神活動にアクセルを掛けるという形になる

整体師として言わせてもらえば、「使わない身体機能はどんどん衰える」。身体機能の低下は精神活動の衰弱に直結する。逆もまた真なりである。適切なアクセルを掛け続ける事と、身体の調律は、実は同じ事である(楽器の演奏や調律よりは、ずっと複雑な作業ではあるが)

最後に簡単な「睡眠付きデトックス(疲労物質の排出)」の方法:

適度に水分を摂取する(自然に摂取できる量だけで良い。冷たい物・刺激物は避ける)。静かな落ち着いた部屋でゆったり横たわる。最初に、身体全身をガチガチに緊張させ、しばらくその状態。適度に疲れが出る程度の、無理の無い範囲で良い。次に、身体全身をリラックスさせる。後は、考え事でもしながら寝るだけ(静かに目を閉じて横になっているだけでOK。長い睡眠が必要なら、身体が自分で判断する)

PR

コメント