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制作日誌/深森の帝國

〝認識が言語を予感するように、言語は認識を想起する〟・・・ヘルダーリン(ドイツ詩人)

2024.04.13ホームページ更新

《深森の帝國》ホームページ
《https://mimoronoteikoku.tudura.com/index.html》
>第三部「マレヒト」>第五章「雨竜島・前篇」全36ページ分を追加

@ホームページ版「物語ノ本流」コーナー:「雨竜島・前篇」章の追加に伴い、オリジナル和風ファンタジー漫画『八衢のアルス・マグナ』目次リンクを新しく設定。

@ホームページ版「物語ノ画廊」コーナー:直近の数ヶ月にわたり制作していたカラーイラスト数点を追加。いずれも当ブログの「ギャラリー」カテゴリにて公開済みの作品

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目に留まった記事。すごい。ドキドキ・ワクワクであります。

■藤原定家自筆の古今和歌集注釈書を発見 「国宝に値する」(日本経済新聞2024.04.18)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE18B0R0Y4A410C2000000/

平安末期―鎌倉期の歌人、藤原定家(1162〜1241年)が記した古今和歌集の注釈書「顕注密勘(けんちゅうみっかん)」の自筆原本が初めて見つかった。冷泉家時雨亭文庫(京都市)が18日発表した。写本は複数あり一部は国の重要文化財に指定されているが、調査した専門家は「国宝に値する素晴らしい文化財だ」と評価。和歌研究の進展につながると期待される。
新古今和歌集の選者として知られる定家の流れをくむ冷泉家は和歌文化を伝承してきた。古今集は平安期に編さんされた最初の勅撰(ちょくせん)和歌集。顕注密勘は、歌学者・顕昭による古今集の注釈に対して定家が自説を付け加えたもので、研究で重要な位置を占める。
2022年、同文庫が蔵書の調査を進めていたところ、古今集の解釈などを奥義として伝える「古今伝授」の箱から上中下の3巻が見つかった。
同文庫調査員でもある大学教授らが、紙の年代や「定家様(ていかよう)」と呼ばれる特徴ある書体などを鑑定した結果、中巻(123枚)と下巻(112枚)は定家直筆と判明した。いずれも縦18センチ、横16.5センチ。下巻の巻末には承久3年(1221年)3月の記載があった。上巻は、冷泉家2代当主が書き写したとの説明が残っていた。
これまでは写本しかなかったため、解釈が顕昭のものか定家のものか曖昧な部分もあった。今回の原本は顕昭への反論に紙を付け足すなどしており、区別がより明確になった。書き直しの跡もあり定家の思考を知る手がかりになるという。
調査員の小林一彦京都産業大教授(和歌文学)は「古今集完成から約300年が経過し、(定家ら)当時の歌人は歌の意味を確かめようと研究していた。顕注密勘はその集大成でもある」と話している。
同文庫は今後、文化財指定に向けた調査を文化庁に依頼する。虫食いが多いため修理した後、公開するかどうかを検討する。

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《雑考》日本政府の行動パターン例、コロナ禍
1)最初の2~3年、手厚い補助を構築維持
2)専門家集団によるワクチン推奨アナウンス、学習&行動変容「コロナ日常」定着させ
3)日本政府は手を引く「この数年で国民は十分に経験を積んだので、専門家集団は解散。あとは自由判断、各自でコロナ対応」

途上国支援でも、日本政府は基本的に「必要な援助はするけど、十分に効果・安定したら引き上げる。その後は自分たちで自由に、自治でやって」方針

「天は自ら助くる者を助く」リテラシー無い人は、国の強制だとか、補助で今後も安泰とか、何もかも日本政府に頼りきって、ダラけているうちに詰む

■【決定版】岸田首相の正体|政治初心者へ贈る岸田政権の教科書
https://note.com/kunigami_takaya/n/n1c12ed388a3d

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世界情勢の潮流が或る程度、見通しがつくのは2028年ごろの見込み?(露宇戦争、中東紛争の終結へ向かう等)2025年8月ごろを中心にトランスサタニアン3惑星(天・海・冥)が調和的な複合アスペクト。海王星が頂点の三角形。おそらくインド太平洋戦略に関わる暗示も含む。2025年~2026年、海王星&土星コンジャンクション時期。重要な節目。

●2024/09/02:冥⇒磨羯in*地場連携っぽい
●2024/11/20:冥⇒宝瓶in*~2043年まで
◎2025/03/30:海⇒白羊in*春分点を通過、巡行、エネルギー・ガテン系が来そう
◎2025/07/07:トランスサタニアン小三角シーズン開始
◎2025/10/22:海⇒双魚in*戦火、極東有事、第3WWなどの心配
◎2025/10/25:海⇒春分点を逆行、双魚へ、トランスサタニアン小三角を維持
◎2026/01/27:海⇒春分点を巡行、白羊へ、トランスサタニアン小三角は解除へ
○2026/04/26:天⇒双児in*通信技術の世代交代?
◎2026/05/23:海⇒白羊in*~2039年まで
○2032/08/04:天⇒巨蟹in*新型コロナ・流行病の関連の発明か何か
○2032/12/12:天⇒双児in*バイオ、宇宙、核融合など新技術、新発見、変革

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2023.10.14付ホームページ更新

2023.10.14付でホームページ更新
>https://mimoronoteikoku.tudura.com/index.html

「物語の本流」コーナー>第三部マレヒト、第四章「宮島厳島」(全28頁)

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厳島神社(伊都岐島神社)、創建593年=推古元年

旧石器時代、縄文、弥生時代の遺物が出土している。創建当時は簡素な神社だったが、現在の大規模な社殿は1168年頃、平清盛が造営してからのもの

主祭神は宗像三女神/長女・田心姫命(たごりひめのみこと)、次女・湍津姫命(たきつひめのみこと)、三女・市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)

宮島の大願寺と厳島神社の関係(神仏習合)・・・806年に空海が厳島弥山を開基。大願寺の秘仏〈厳島弁財天〉=空海が「唐からの帰途に厳島に奉持まつり賜う」と伝えられる。

1868年に神仏分離令が出され廃仏運動が起こるまでは、秘仏〈厳島弁財天〉は厳島神社の本殿に祀られていた。平清盛、足利義満、毛利元就、豊臣秀吉、伊藤博文などが弁財天を崇敬

※日本三大弁財天…江ノ島、竹生島、厳島/※大願寺…各所の寺社の修理造営を手掛けている

(和歌作品)

入り海の二十浦(はたうら)かけて十島(としま)なる中に香深き島は七浦(小野篁)

恩賀島(たぐいなきしま)の姿は自ずから蓬の山も此処にありけり(在原業平)

みやしろにかくる光もくもりなき鏡の池にすめる月影(宣阿・周防国武士1647-1735)

ききしより眺めにあかぬ厳島見せばやと思う雲の上人(豊臣秀吉)

春ごとの頃しもたえぬ山桜よも霧島の心ちこそすれ(石田光成)

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【興味深いニュース】

■斎宮跡で最大規模の遺構、三重 聖武天皇の娘が居住した宮殿か(共同通信2023.10.13)

伊勢神宮に仕える皇女「斎王」が過ごした斎宮跡(三重県明和町)で、8世紀ごろの奈良時代に建てられた宮殿の一部とみられる建物遺構が見つかり、斎宮歴史博物館が13日、発表した。斎宮跡で奈良時代の宮殿の一部が見つかるのは初めてで、発見された建物としては最大規模。博物館によると、柱を立てたとみられる直径約35センチの穴計48個のほか、土器が複数発見された。二つの建物をつないで大きな建物にする双堂とよばれる特異な構造で、建物の外側を囲むひさしを併せ持っている。博物館は「天皇がどれだけ斎宮を重要視していたかが推察できる」としている。聖武天皇の娘、井上内親王らが住んでいた正殿の可能性が高い。

■アイヌ「貝送り」江戸期の遺構か アワビの魂、神の国に返す儀式(共同通信2023.10.14)

北海道・礼文島でアイヌ民族がアワビの魂を神の国に返す「貝送り」の儀式を行ったとみられる江戸時代の遺構が見つかった。貝送りに関する具体的な証拠が確認されたのは初めてで、調査団を率いる北海道大アイヌ・先住民研究センター長の加藤博文教授は「アワビは重要な交易品として特別な存在だったのではないか」と話す。アイヌ民族には自然の恵みを神からの贈り物と考え、神の国に魂を送り返して再訪を願う儀式「イオマンテ」がある。地域によって儀式の対象に違いがあり「クマ送り」が広く知られている。加藤教授によると、遺構は8月、礼文島北部の砂丘にある遺跡で発掘。大量のアワビの殻が集中していた。

■世界最古のチャバネゴキブリか 古墳時代の遺跡から発見 奈良女子大など(時事通信2023.10.14)

奈良女子大と大阪市立自然史博物館の研究チームは14日までに、邪馬台国の有力候補地とされる纒向遺跡(奈良県桜井市)で採取した古墳時代前期(3世紀後半)の土から、チャバネゴキブリの一部を発見したと発表した。発見例としては世界最古の可能性があるという。研究チームは、2018年の遺跡調査で採取され、祭祀で使われた道具などを埋めた土坑(穴)の層を分析。下層部からゴキブリの一部とみられる長さ約4ミリの破片を発見し、黒い縦じま模様の特徴などからチャバネゴキブリの「前胸背板」と呼ばれる部分と特定した。チャバネゴキブリは体長1~1.5センチで、成虫は淡い黄褐色。全国に分布し、主にビル内や飲食店に生息する。日本には江戸時代末期ごろ、貿易を通じて侵入したと考えられていたが、同チームは国内の他の遺跡の検出例も調べ、池上曽根遺跡(大阪府和泉市、泉大津市)の古墳時代中期(5世紀後半)とみられる土層から見つかったゴキブリもチャバネゴキブリと特定。このため古墳時代から日本で生息していたと考えられるという。チームで鑑定を担当した同博物館外来研究員の初宿成彦さんは「チャバネゴキブリは以前はアフリカ北東部が原産とされてきたが、近年は東アジアの可能性もあると指摘されている。今回の研究で起源の解明が進むかもしれない」と話した。研究成果は、奈良県天理市で22日に開催される日本文化財科学会第40回記念大会で発表される。

■国産2号の次世代量子計算機開発 富士通と理研、企業に利用提供(共同通信2023.10.05)

富士通と理化学研究所は5日、国産2号機となる次世代計算機「量子コンピューター」を共同開発したと発表した。埼玉県和光市にある両者の連携センターに設置しており、企業や研究機関に利用機会を提供して、創薬や金融分野などでの活用を促す。(中略)2号機は、国産1号機と同様、極めて低温で電気が流れやすくなる「超電導」という現象を利用した。

■磁気嵐に地球のプラズマが影響 正確な予測に期待、名古屋大(共同通信2023.10.30)

人工衛星や送電網に悪影響を及ぼすことのある「磁気嵐(宇宙嵐)」の発達に、地球起源のプラズマが影響していることを名古屋大などのチームが突き止め、30日付英科学誌に発表した。これまでは、太陽のプラズマが主要因と考えられてきた。磁気嵐の正確な予測につながる成果としている。チームは太陽から出るプラズマ流(太陽風)と地球周辺のプラズマに含まれる水素イオンなどに注目。17年9月7~10日に発生した磁気嵐で、日本のジオスペース探査衛星「あらせ」や海外の科学衛星計4機により観測したデータを解析した。その結果、磁気嵐を起こすプラズマは、地球起源の水素イオンが主成分であることが判明した。

■宇宙戦略に1兆円支援、経済対策 減税規模、3兆円台半ば(共同通信2023.10.30)

政府が宇宙航空研究開発機構JAXAに10年間の「宇宙戦略基金」を設け、速やかに総額1兆円規模の支援を行う方針を固めたことが30日、分かった。企業や大学などによる複数年度にわたる宇宙分野の技術開発、商業化を支援する狙い。政府が来年6月の実施を想定する定額減税の規模は、所得税と住民税を合わせて計3兆円台半ばとなる。11月2日の閣議決定を目指す経済対策に明記する。経済対策には「GIGAスクール構想」として全ての小中学生に配った学習端末の更新に関し、各都道府県に基金を設置して支援を5年間継続する方針を盛り込むことも判明した。JAXAに設ける基金については、関連法案の早期国会提出を目指す。防衛省などの宇宙分野の取り組みとも連携し、政府全体として支援する。経済対策の財源として、23年度当初予算に計上した予備費の一部を取り崩して活用する。対象は「新型コロナウイルス感染症及び原油価格・物価高騰対策」の4兆円と「ウクライナ情勢経済緊急対応」の1兆円。ともに全額が残っており、活用額を今後詰める。

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タイで起きた流血死亡の事件について覚書
@寺院で覚醒剤を使用し暴れ回った男 仏像が刺さり死亡に「バチが当たった」
https://news.nicovideo.jp/watch/nw14567942(ニコニコニュース2024/03/18)

起:男2人(片方は僧侶)が覚醒剤を寺院で使用。薬の作用で暴力的になり、僧侶のほうが暴力に耐えかねて逃げ、通報。
承:警察が到着した時、暴力男は寺院に立て籠もっていた。警察は投降を呼びかけたが、暴力男からの反応が無くなった。
転:警察、現場突入。本堂には暴力男の死体があった。しかも崩れた仏像が直撃していて、現場は血まみれだった。
結:覚醒剤の使用が発覚した僧侶は寺院から追放された。世間の人々は「天罰(仏罰)って本当にあるんだ」と騒いだ。

……凄まじいオカルト事件である…と感じるところ多々であります。

血まみれで死亡していた男、いったい……という部分の正確なプロセスは、それなりにミステリーのままなのだろうな、と思います。

(司法解剖によれば死因は失血死。崩れ落ちた仏像の欠片が、心臓と肺を直撃し、破壊したためとのこと)

似たような感じのオカルト・ミステリ事件を、過去の小説作品で創作していたので、それが連想され。

@『妖怪探偵・猫天狗が光る!~密室の窓を金魚と泳ごう』
(1)金魚よ金魚、大暴走して消失か(https://ncode.syosetu.com/n8688ek/26/)
(2)そこは怪異な密室だった(https://ncode.syosetu.com/n8688ek/27/)
(3)新たな疑惑ジャジャジャジャーン(https://ncode.syosetu.com/n8688ek/28/)
(4)カバンのアレの秘密はね(https://ncode.syosetu.com/n8688ek/29/)
(5)密室の窓を金魚と泳ごう(https://ncode.syosetu.com/n8688ek/30/)
(6)一件落着とするのだニャン(https://ncode.syosetu.com/n8688ek/31/)

今回の、上記のリアル事件、強い印象を受けました。

2023.05.28ホームページ更新

2023.05.28付でホームページを更新しました。

サイト(トップページ)URL【http://mimoronoteikoku.tudura.com/】

セクション「物語ノ本流」http://mimoronoteikoku.tudura.com/astrolabe/content.html
>第三部マレヒト(目次の内容がのびているため、少し下へスクロール必要)
第三部・第三章「菊花宴」(コミック形式32頁)を追加しました。

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■途上国にも貢献 コロナ後の「日本のワクチン戦略」とは(毎日新聞2023.06.03)
https://mainichi.jp/premier/business/articles/20230602/biz/00m/020/004000c

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)対策で日本は決して負けっぱなしではなかった。経済協力開発機構(OECD)諸国の中で死亡率の低さを見ればよくわかる。ただ、あぶり出された弱点はある。ひとつがワクチン開発力の弱さだろう。その反省にたって、昨年、政府の日本医療研究開発機構(AMED)内に「先進的研究開発戦略センター(SCARDA)」が新設された。ワクチン開発の司令塔として、基礎研究から実用化までを視野に5年間で2019億円を投じる。これまでに、「世界トップレベルの研究開発拠点」として東京大など5チームを選んだ。これとは別に、新型コロナの仲間に広く有効なワクチンの開発(塩野義製薬)や、デング熱ワクチンの開発(KMバイオロジクス)などへの研究助成が決まっている。いずれも公募だ。
●「顧みられない感染症」への挑戦・・・その中にユニークな研究テーマがある。東京大生産技術研究所特任教授の甲斐知恵子さんを代表とするチームのニパウイルス感染症ワクチンの開発だ。エボラのように有名ではないが、ニパウイルスは致死率が40~90%に達する手ごわい新種のウイルスだ。(中略)日本では珍しい「顧みられない感染症」への挑戦であり、基礎研究はうまくいったのに実用化が進まず、紆余曲折を経てきた。途上国や貧困国の人々に大きな影響を与えているにもかかわらず、国際的に焦点があてられることがなく、資金も提供されない。それが「顧みられない感染症」だ。「顧みられない熱帯病」とも言われる。ニパウイルス感染症もそのひとつで、自然宿主はオオコウモリ。豚にも人にも感染し、豚から人、人から人へも感染する。汚染された食べ物からの感染もある。

■【公式】道路交通情報@首都高@shutoko_traffic(2023.06.01ツイッター)
https://twitter.com/shutoko_traffic/status/1664153679904247808
【大師橋リニューアル関連】新旧橋桁のスライド架け替え状況を産業道路大師橋の主塔上から撮影したタイムラプス動画でご紹介します。引き続き、開通に必要な工事を進めてまいります。
長編はこちら・・・https://shutoko.jp/ss/daishibashi/news/timelapse/

■日本橋に青空「首都高の高架撤去」進行中! 江戸橋出入口はすでに「完全消滅」 今後どうなる?
https://trafficnews.jp/post/126137(乗り物ニュース2023.06.02)

(要約)首都高C1都心環状線で、日本橋区間を「完全地下化」する工事。事業の順番とスケジュール=2021年5月に江戸橋出入口と呉服橋出入口を廃止、両出入口の高架橋を撤去し、まずトンネル工事をしやすい現場状況に。その後トンネル建設を進め、2035年にトンネル開通。約5年かけて一気に高架撤去。2023年6月初現在、その第一段階である「江戸橋&呉服橋」のランプ高架の撤去が大詰め。

■ついに貫通「青崩峠トンネル」 三遠南信道で最大の難所 日本のトンネル技術が克服
https://trafficnews.jp/post/126126(乗りものニュース2023.05.30)

国土交通省 飯田国道事務所は2023年5月30日、長野と静岡を結ぶ三遠南信道の青崩峠トンネル(仮称)4998mが、26日に貫通したと発表しました。
長野・静岡県境に位置する青崩峠は、現道の国道152号も「車両通行不能区間」、つまり地図上で途切れた状態となっている箇所です。1980年代よりトンネルを通すことが計画されたものの、地形の厳しさや中央構造帯が通ることによる地盤の脆弱さから断念され、昭文社の地図の注釈では「あまりの崩落の激しさに日本のトンネル技術が敗退」と書かれてきました。
そこで、青崩峠の東側をバイパスする「草木トンネル」を建設し1994(平成6)年に開通しましたが、そこから北も断層帯などに阻まれ、ついに整備を断念。国道152号の一部となったこのトンネルの周辺には、高規格道路として全通を待っていた敷地や遺構が残っています。
しかしトンネル技術の進展などから青崩峠の“正面突破”が改めて判断され、2019年にトンネル掘削がスタートし、4年を経て貫通。飯田国道事務所は「中央構造線の影響を受けた脆弱地盤が出現することに加え、土被りが600mを超えるという厳しい条件下での施工が必要とされましたが、土木技術の工夫と安全施工によりトンネル掘削が完了しました」としています。引き続き、トンネル内工事のほか坑口の改良、舗装などを進めていくということです。
総延長およそ100kmの三遠南信道は約40kmが開通済み。そのほかの区間は全線事業化されていますが、開通めどが立っているのは現在のところ鳳来峡IC~東栄IC間7.1km(2025年度めど)のみです。
https://twitter.com/mlit_iida/status/1663449742268076034
国土交通省 飯田国道事務所@mlit_iida(2023年5月30日・午後4:38)
【#三遠南信自動車道 青崩峠トンネル(仮称) 貫通の瞬間!!】
青崩峠トンネル(仮称)4,998mが平成31年4月から約4年の掘削工事を経て令和5年5月26日に無事貫通することが出来ました!
是非、#貫通 の瞬間を動画でご覧ください!!
↓↓記者発表資料はこちら↓↓
https://cbr.mlit.go.jp/iikoku/upload/20230530.pdf
#トンネル

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これはスゴイ。歴史ロマン!ふたを開けての調査に期待!

■吉野ケ里遺跡で石棺墓発見=弥生後期の有力者か―佐賀(時事通信2023.05.29)

佐賀県は29日、弥生時代の集落跡、吉野ケ里遺跡(吉野ケ里町、神埼市)の発掘調査で、2~3世紀の有力者のものとみられる石棺墓を発見したと発表した。
これまで弥生前期~中期(紀元前5~前1世紀)の王や有力者の墓は発見されているが、後期(1~3世紀)の有力者の墓は見つかっていなかった。
見つかった石棺墓は石のふたが4枚並べられており、全長は約2.3メートル。見晴らしの良い丘の頂上にあることや、石のふたに十字形の無数の線が刻まれていることなどから有力者の墓である可能性が高いという。
今回発掘調査が行われたのは遺跡の中心部で、神社があったため調査が行われていなかった。2021~2022年に神社を移転して調査し、今年4月に発見された。
県の担当者は「これまで明らかにならなかった弥生後期の墓の様子や、当時の社会構造の解明につなげたい」と語った。来月5日以降、墓のふたを開け、内部の詳細な調査を行う。鏡や鉄製の剣といった副葬品が見つかれば、有力者の墓である可能性がさらに高まるという。

■吉野ケ里遺跡で石棺墓発見 「謎のエリア」、邪馬台国時代か(共同通信2023.05.29)

佐賀県は29日、弥生時代の大集落として知られる吉野ケ里遺跡(同県吉野ケ里町、神埼市)で、石棺墓1基が見つかったと発表した。弥生時代の後期後半―終末期の有力者の墓とみられ、当時の集落構造や政治状況を解明する手掛かりとなる可能性がある。県の担当者は「いわゆる邪馬台国時代に近い墳墓」と説明し、今後の調査に期待を寄せた。
県文化財保護・活用室によると、石棺墓が見つかったのは遺跡の中央部に位置する日吉神社跡地。墓には4枚の石からなる全長約2.3メートルのふたがあり、「×」や片仮名の「キ」に似た線刻が多数刻まれていた。
石棺を入れるための穴が遺跡内の他の石棺墓に比べ大きく、調査範囲で最も高い位置で見つかったことなどから有力者のものとみられる。
県は6月5日に石棺のふたを開け、調査する予定。盗掘されておらず、保存状態は良好という。
吉野ケ里遺跡では昨年5月から、「謎のエリア」と呼ばれていた日吉神社跡地で10年ぶりの発掘調査が始まり、今回の石棺墓のほか、さまざまな遺物が見つかっている。