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制作日誌/深森の帝國

〝認識が言語を予感するように、言語は認識を想起する〟・・・ヘルダーリン(ドイツ詩人)

コミック物語制作に関する設定の覚書

覚書:第一部「ヤツマタ」で提示した謎&要素の整理

★呪術理論(当サイトの物語における設計であり、全て架空の内容)

  • ホシの定義=一般的に強い呪術作用力を持つ【何か(物&人物)】を、「ホシ」という。呪術師はその「ホシ」を操るのである(封印を施す、封印を解く、等)
  • シキボシの定義=最強レベルの支配の星。金属でできた凶暴な呪物(ホシ)。土地を押さえる=土地を敷く=領土支配を保証する星。ただしその呪力は、触れた者を即死に至らせる猛毒性を持ち、その中毒作用&腐敗作用によって王朝を衰亡させる事も多い
  • ミカボシの定義=最強レベルの反逆の星。各々の王朝の血縁関係者に宿る(ホシ人物=王朝内部からの反乱者という位置づけになる)。あらゆる土地呪術を破壊する=現在の支配をくつがえす。よって、王朝を滅ぼす星。ミカボシを持つ人物はシキボシに触れても死なないため、外国の領土を呪術的に侵略・奪取する時にも使えるのである(理屈で言えば、そうなる)
  • 守護星の定義=ミカボシはその反逆的呪力のため、あらゆる護符(御守り)が役立たない。ミカボシは、普通の人間としては、より無防備である。ミカボシ・パワーの制御は一般的な呪術師の扱うレベルを超えており、「100%封印&殺害処分」か「100%解放(際限なき破壊)」のいずれかしか無い。しかし、稀に「守護星」が出現する。守護星は、ミカボシ出力を細かく調整できる「ホシ」である

★国内事情の設定&花洛朝廷の政治事情

  • 地震活動期の暗示(最近、やたらと地震が多い。冒頭で、地震発生と同時の「天ツ狐(ミケツ)」の出現あり)
  • 御影王と輝弥王の存在
  • 不破縄幕府&摂関家大貴族・鳩屋敷家、綾敷太政大臣の名前など
  • 若干の事件(名門の姫君・明日香姫の失踪事件、伊勢国司と伊勢暴動)
  • ヤツマタと忍者のアヤシイ関係(笑)
  • 宗教団体&新興カルトなどの呪術的活動
    • 都の天与大尊教=国家公認の公的な宗教団体で、鏡さんや戈郎(=亮)さんも此処の信徒名簿に入っている
    • 甲斐の金剛光連衆=甲斐の黄金王国を経営。黄金密輸の疑惑と関係する新興カルト団体
    • 伊勢の熾天聖光神道&亜光組&ザワザワ連=伊勢国司スキャンダル、伊勢暴動に関与した各種の暴力団と呪術カルト
    • 謎の凶暴男の欠き眉の豹&謎の女装呪術師の喜美=国家公認の陰陽師&忍者ではない、謎の呪術師&殺害のプロ。闇の呪術結社の存在を提示

★外国事情の設定

  • 亡命王国・聖麻の事情
  • 大陸の大乾帝国、聖麻王国の後釜に座った朱元王国の存在
  • 雨竜島貿易(国際貿易)、及び、国境をまたぐ黄金密輸の疑い

★まだ解決されていない重要な謎の提示

  • 亡命・聖麻王国の闇事情=闇の黄金密輸との関係は?
  • 雪森郷事件(越の謎の山賊)=カモさんが保護している少女・玉村瀬都の事情(瀬都は越の国の奥地山系の小集落・雪森郷の出身。雪森郷事件で集落が壊滅した後、物憑きの病≒うつ病を発して上京)
  • 越の海賊お化け=坂崎柚羅の言及(柚羅は越の国の海岸エリアの出身。父親の栄転&転勤に伴って伊勢に来ている)
  • 闇の黄金の行方(裏金の動き)=カルト呪術師や「花洛の黒幕」が関与してるらしい
  • 朝熊山の鬼=全くの謎ではあるが、今のところ、ラスボス的な感じ
  • 都における昔の大逆事件(大獄事件)=御影王と御影王の父・菊理宮治仁の政治的立場にも関わっている
  • ヤツマタの杖(何故この形なのか?)&桜照君(オウショウクン)
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コミックスタジオ:4.0版移行

◆ComicStudio4.0にバージョンアップして変化したこと◆

枠線カットツールが1本線から2本線になっていました。1本線だと、コマが何処で切れるのか予想が付かない上に、しばしばページラインから角度がずれて、コマ枠線が微妙に変形してしまっていたので、この辺は非常に便利になったと思います…^^;

◆ペンオプションツール◆

各人の書き癖があるので、時間を節約したい場合、最初のうちにカスタマイズするのがオススメではあります。筆圧が強い人、筆圧が弱い人、色々ですが、カスタマイズすれば自分の好みの書き味が得られますので…、当サイトは、小さいコマにちょこまかと描き込むタイプなので、入り抜きは殆ど無くて、「ペンの太さ0.5mm、入り0.1mm、抜き0.3mm」です。

(大きなコマになったら、必要に応じてペンの太さを変えるつもりです…^^)

ついでにペン感知強弱(ブラシコントロール)のラインはユルイSカーブに設定しています。

下の参考ウェブページの例が標準的なS字みたいですが、当サイトのは、それよりもずっとユルイSカーブで、縦軸の最大値と最小値が、若干縮まっている状態になっています…

曲線ラインの強弱のつけ方が、果てしなく不器用であるというのが理由ですが…、S字形は、筆圧で効果的にラインの太&細のメリハリが付くので、便利ですね…^^;

※参考ウェブページ:「ComicStudioトラの巻/第3回:描画ツールのカスタマイズ・基本編/[2] ペンタブレットによる描き味の調整

あとは、折れ線ボタン(=鋭角のラインが描ける=)と、ストローク速度に反応するボタンを押しています(=ペンの速度によって、抜きの部分がハッキリと現われる=)。他にも何かあったかも知れませんが、忘れました…^^;;;;;

…ペンの太さの調整という点では、自分はあまり意識して調整したことは無かったです。いきなりデジタルから入りましたので、「こんなものかな」というような感じですが、アナログ絵が長かった人は、やっぱりそれなりに、ラインの太さとか、滑らかさにこだわりがあるのかなと思いました。

アナログ絵の時のラインの太さにこだわりがある場合、サイズの分かるアナログ絵をスキャンし、デジタル原稿の下絵として取り込んで、その下絵のラインに合わせて、ペンの太さを0.1mm単位で調整する…という手もあるかも知れないです。

◆ラスターとベクターと線の状態◆

スベスベの滑らかなラインを引くなら、ベクターですね…(ライン補正が、とっても効果的)、「パス」というのも一応使えるみたいですが、こちらでは使ったことは無いです(=今でも画像処理ソフトについては初心者レベルで、パスの使い方が良く分からないから)。

当サイトでは、初めから、キャラクターの線はラスターで描いていますが…、背景部分(=特に家屋系=)は、幾何的な直線&曲線が増えるので、ベクターでしょうか(=ベクターは、ライン系の加工については、メチャクチャ強いようですね)…^^;

メインに使用するGペンツールの「補正」は2.0にしています。自分の感覚では、「アナログペンみたいに、引いたままの凸凹ラインが素直に出るが、なおかつ適当に滑らかに補正が効く」という感じです。最初は良く分からなくて7.0と強めにしていましたが、感覚にマッチするレベルを見つけられて良かったです。なお参考までに、ComicStudioの場合、5.0補正から8.0補正の範囲が標準レベルであり、これで割に良い結果を出せるとか言う話がありました…^^;

◆印刷方法とデータ出力◆

印刷については「森の熊さんのコミスタ教室/第11回・原稿を印刷する」に、とりあえず基本的な印刷方法が紹介されていました。

トーン書き出しなど、もうちょっとお話を進める場合、「ComicStudioトラの巻/第43回:トーンを使いこなす_整理術と綺麗な書出し方法」の方を見るのが良さそうです。網トーンを出力するとき、ちょっと印刷設定に注意すると、同人誌にも使えるレベルで綺麗にデータ出力するらしいです。この辺は良く分からないので、当サイトではデフォルト設定で放置しております…^^;

あとは、ComicStudioのCLIPサイトになりますが、富士ゼロックス或いはセブンイレブンに綺麗な印刷をお願いするという方法もあるようです(CLIP「プリントサービス」)。この部分の記述がフニャフニャなのは、自分が使ったことが無くて、良く分かってないからです(済みません)。

ウェブ用データの出力では、「森の熊さんのコミスタ教室/第12回・自分の作品を世界に発信」というページが参考になるかなと思います。なお、当サイトでは「(トーンも含めて)全てグレー」で出力しております(=後の画像データ軽量化の加工のため)…^^;

これまでウェブページ用データの出力に四苦八苦していた経験からの実感ですが、ウェブページ用データにトーンを「マジメな網点」で出力すると、画面がものすごく荒れるし、閲覧の時にも網点がチカチカして目が疲れるので…、正直…、オススメでは、無いかも知れない…ですね…(パソコンの解像度が低すぎるみたいです。600dpi⇒72dpiという、えらい省略率ですし☆)…^^;

◆(おまけですが結構オススメ)=管理人オススメのコミックスタジオ講座◆

◆全般的な感想としては…、ComicStudioは多機能すぎて、全部使いこなすには10年以上かかるんじゃ無いかなと思っております…☆^^;


☆あとは、美女キャラの造形に役立ちそうな資料を…^^

【画像】昭和の女優達がマジで美人過ぎる!!-NAVERまとめ

山口淑子さんの美女度に、圧倒的な「美しい魔女(ファム・ファタール?)」的な迫力を感じましてございます。

※昔の美女は、お眉が細い柳葉の形になっているのが結構ポイントだったようです。観音様みたいですね。江戸時代の美女パターンを引き継いでいるのかも知れません…^^

古今東西、「理想的な美女」を表す言葉は色々あったようですが、大陸では「窈窕淑女」という言葉に絞られたようです(参考:詩経国風:周南・窈窕の章)。この「窈窕淑女」という言葉は、東アジア文化全体の美女(或いは女性全般への)認識に、大きな影響を与えていると思います。

「大和撫子」には、どちらかと言うと、10代のうら若き乙女のイメージを感じます。「まだあげそめし前髪の…」というような感じですね。西洋ではどういう言い方が当てはまるのか分かりませんが、とりあえず騎士物語に出てくる「lady(淑女)」とか、「madonna(聖女)」でしょうか。何だか大人っぽいですね。最近は、マドンナというアクティブな女性歌手の名前を聞くので、そちらのイメージに交代しつつありますが…^^;

あとビックリしたのは、扇千景さんが、若い頃は非常にお綺麗なお人だったことですね…^^;;

以上、ゆるゆるとメモを書いてみました。お役立ちになれば幸いであります…

創作につながるかも各種メモ

「知らない誰かとパソコン通信をしている」という奇妙な夢の中で、このメッセージがパソコン画面に流れたのを見ました。

《神秘的な伝言のメモ:メッセージの送り主は不明》一人一人は苦しんでも、誠実にひとつずつ応えてゆくことで、未知の環境にも適応してゆくものです。それが『命の実績』です。逆に、一人一人楽をし、よその人の回答を持ってきただけで済ませている場合――それは『災厄の種』となります

夢の中ながら、しっかりと文字で目撃したので、しっかりと記憶。不思議な夢でございます


《プチ箴言》

■専門家は、自分の専門分野で必ず間違える(クリストファー・コーカー)
■登場人物の行動を律しているのは、自らが正しいと信じ、それを他人にも認めさせようという強度の思い込み(世界解釈)なのだ(久間十義)
■子ども達は多かれ少なかれ純粋な世界観というのを持っていて、正義は貫かれ、悪は裁かれ、皆が納得した平和な結論があると思っている。だけれど、現実世界はそうではないから、どこかで反抗期のようなものを経て人は社会と折り合いをつけていくのだけれど、この純粋な世界のまま生きていく人がいる(為末 大)

《モンブラン氏ツイッター@MontBlanc04/創作パワーの死をもたらすもの》
https://twitter.com/MontBlanc04/status/1632568370590801920

・アウトプットの決定的な低下=ゆるやかな死
・作品がテンプレ化、単一化~ワンパターンになってゆく
・センス残高が無くなった状態
・インプットを止めればアウトプットが低下して創作者としては死ぬ

雑誌、中吊り広告、Webサイト、ネット記事、どんな些細な事でも読み込んでみること。
あなたがデザイナーならそれを読み込んで、咀嚼をする。
そして少しでも「アウトプット」をすること。
実際に作れではなく、インプットした記事に対しての自分なりの着地点を話すくらいは出来るようにしておく。
料理もそうだけど、レシピだけ覚えただけで、美味しいものが作れるとは限らない。
例えばセンスによって1回目で美味しく作れたとしても、美味しく作れた理由を「センス」で片付けていると、何度も同じものを作る、別のものを作る時に味が落ちていく可能性だってある。
これはその人のなり、立場、価値観によって違うことだと思うけど、
「センス」というのは何をインプットするか、そしてそのインプットによって、選択や選別をする時に「どれにするか」なのかもしれない。

「劇的」とされる36シチュエーション

1哀願(歎願)/2救助(救済)/3復讐(復讐に追われる罪禍)/4近親間の復讐/5逃走(追跡)/6苦難(災害)/7残酷なまたは不幸な渦に巻き込まれる場合/8犯行(謀反)/9戦い(不敵な争い、大胆な企図)/10誘拐/11不審な人物または問題(謎)/12目的への努力(獲得)/13近親間の憎悪/14近親間の争い/15姦通から生じる残虐(殺人的な姦通)/16精神錯乱/17運命的な手抜かり(浅慮)/18知らずに犯す愛欲の罪/19知らずに犯す近親間の殺傷/20理想のために自己犠牲/21近親者のための自己犠牲/22情熱のための犠牲/23愛する者を犠牲にする場合/24三角関係(優者と劣者の対立)/25姦通/26不倫な恋愛関係/27愛する者の不名誉を発見/28愛人との間に横たわる障害/29敵を愛する場合/30大望(野心)/31神に叛く争い/32誤った嫉妬/33誤った判断/34悔恨/35失われた者の探索と発見/36愛する者の喪失


推理小説の犯人像メモ
山育ち(川上)犯人は遺体を海へ隠す/海育ち(河口)犯人は遺体を山へ隠す
特に異界と感じる場へ(洞窟、暗がり、バラバラ分散、等)

大陸性「天国、地上、地獄」上下構造/島嶼性「異界=島の外」

日本は島国パターン、黄泉平坂の構造は不明。竜宮は海中だが上下構造は不明


《2012.5.21/金環日食》

環太平洋の広域で日本時間21日、月が太陽と地球の間を横切り、月の影によって太陽の円周の光が指輪のように見える金環日食が観測された。日本で今回ほど多くの場所で金環日食が観測できたのは、実に932年ぶりだという。写真は、東京都内で観測された金環日食(2012年5月21日撮影)。(c)AFP/KAZUHIRO NOGI

《2012.6.4/部分日食》

岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」と部分月食=4日午後8時3分、日吉健吾撮影(朝日新聞)

《2012.6.6/金星の太陽面通過》

6日午前10時、岐阜市長良、長良川公園(400ミリレンズと1.4倍テレコンバーター、遮光フィルターを使用)(岐阜新聞)

[金星通過、太陽にほくろ-今世紀最後、県内でもくっきり](岐阜新聞2012.6.6)

金星が太陽の前を黒い点となって通過する「金星の太陽面通過」が6日朝から観察され、好天に恵まれた県内の多くの地点で、太陽に“ほくろ”が付いたような姿が見られた。岐阜地方気象台によると、この日の県内は早朝、太平洋上にある台風3号から伸びた雲がかかっていたが、台風が東に移動するにつれ午前8時ごろから急速に雲がとれ、観測に絶好の天候となった。岐阜市内でも午前7時すぎから金星が太陽の左方から徐々に重なり始め、同10時30分ごろには最も太陽の内側に入った。午後1時30分ごろ、金星は太陽から抜け始め、壮大な天文ショーは約6時間半にわたって繰り広げられた
【金星の太陽面通過】太陽と金星、地球が一直線に並んだときに起こる現象で、金星の軌道が地球の軌道に対して傾いているため、まれにしか起きない。105.5年、8年、121.5年、8年…という周期で繰り返し、前回は2004年に見られた。18,19世紀には、当時最大の謎の一つだった太陽までの距離を測るため、欧米列強が世界中に観測隊を派遣。明治政府ができて間もない1874年に米国やフランス、メキシコの観測隊が来日した。観測地の横浜、神戸、長崎には記念の石碑などがある

▼新潟トンネル爆発-音速超える「爆轟」発生か-天井付近のメタンに引火?(産経新聞2012.6.1)

新潟県南魚沼市で作業員4人が死亡したトンネル爆発事故で、約500mに及ぶ資材の散乱などの被害状況から、トンネル内部で音速(秒速約340m)を超える爆風を伴う「デトネーション(爆轟(ばくごう))」現象が発生したとみられることが31日、専門家への取材で分かった。事故から1週間が経過。県は事故前後の状況から、空気より比重の軽いメタンがトンネル天井付近に滞留、何らかの原因で引火して爆発したとの見方を強めている。
爆発は5月24日午前、入り口から約1200m奥で発生したとみられる。トンネル入り口の資材置き場にあった重さ約5キロの鉄板が500mも爆風で飛ばされ、入り口付近の山の斜面も大きく崩れた。1300m地点で発見された作業員4人の死因は爆風による外傷性ショックで、入り口から約100m離れた場所にいた作業員3人も爆風で重軽傷を負っている。
爆風の威力などから、青山学院大の林光一教授(エネルギー・燃焼論)は、換気がされない密閉された空間で起きやすい爆轟現象が起きた可能性を指摘。林教授は「筒状のトンネルが大砲のような役割を果たし、強力な衝撃波が発生した可能性がある。現場付近に響いた大きな爆発音もデトネーションの発生を裏付けている」と分析している。
一方、国土交通省北陸地方整備局によると、爆発事故前の4月25日~5月23日の間に5回、作業員が点検作業のため入り口から1400mのトンネル最奥付近まで進入した。いずれの日もガス検知器を携行していなかったが、作業員にガスによる体調不良などはなかった。県防災局は比重が0.55と空気より軽いメタンガスが地中から出て、高さ約7.5mのトンネル天井部分に徐々に滞留、下層では呼吸が可能な酸素濃度が保たれていたとみている。
トンネルは上り勾配(約3%)で未貫通。このため、メタンガスはトンネル奥でより濃度が高くなっていたとみられる。事故発生直前、トンネル内では2層になっていた空気とメタンガスが作業員の進入などによって対流して混ざり合い、「爆発が発生する条件が整った」(県防災局)との見方もある。トンネル最奥の約1400m付近の地下30~40mにはメタンガスを多く含む地層の「西山層」がある。
事故後、トンネル内からはメタンガスのほか、メタンが爆発した際に生成されるエチレンが検出されていた。
【デトネーション=爆轟(ばくごう)】・・・発生した炎が空気の圧力や温度を高めながら広がり、音速を超える爆風を引き起こす現象。トンネル奥など密閉された空間で発生しやすい。通常の爆発と異なり、爆風に炎が伴うのが特徴。爆風の速度は秒速約1千メートルに達する。爆轟に必要なガス濃度はガスの種類によって異なるが、メタンでは5~15.5%。

▼急増する原因不明「不明熱」ストレスによる心因性発熱と判明(ポストセブン2012.6.2)

忙しく頑張りすぎる現代人に、原因不明の発熱「不明熱」が増えている。体温が上がるだけでなく、全身の倦怠感や集中力の低下で仕事の能率が下がり、イライラが募るなどの症状が続く。1990年以降発熱の機序が解明されたため、これらの症状が感染による発熱とは違い、ストレスが原因の心因性発熱という病気であることがわかってきた。心因性発熱は風邪など感染症による発熱とは違うので、市販の解熱剤は効かない。
九州大学病院心療内科の岡孝和准教授に話を聞いた。
「恒温動物が心理的ストレスにより体温が上がることは、動物実験では当たり前のこととして知られていました。人間もストレスで体温が上がりますが、通常37℃を超えることはなく自覚はありません。急性や慢性の心理的ストレスによって、体温が37℃以上となる場合、心因性発熱と診断しています」
心因性発熱は3つのタイプがある。1つ目は強いストレスで急に体温が上昇し、ストレスがなくなると熱が下がるタイプ、2つ目は慢性的にストレスがかかり、37-38℃の微熱が持続するタイプである。1と2が合併するのが3つ目のタイプで、乳幼児は1タイプが多く成人は2か3のタイプが多い。
診断は発熱の原因になる身体疾患の有無、血液検査で炎症反応の有無と解熱剤の効果を検査する。炎症反応がなく、解熱剤でも熱が下がらない場合は心因性を疑う。また3-6か月前の仕事や生活環境など心理社会的背景を聞き、ストレスがあるかどうか確認する。さらに心理的ストレステストで体温が上がればストレス性と診断される。他にも、掌や足底の発汗や不眠も診断のポイントになる(取材・構成/岩城レイ子)